2022/05/20(金) - 21:34
ツアー・オブ・ジャパンの第2ステージが、富士スピードウェイ西ゲートからふじあざみラインの78.8kmで行われ、ベンジャミン・ダイボールが優勝。ネイサン・アールが2位に入り、チーム右京が2日連続のワン・ツーフィニッシュを決めた。
ツアー・オブ・ジャパン2日目は、富士スピードウェイの西ゲートをスタートし、東京五輪のタイムトライアルに使用された1周13kmの公道部分を4周したのち、標高差1160m、平均勾配10%、最大勾配22%の「ふじあざみライン」を登ってフィニッシュする。ツアー・オブ・ジャパンを特徴づけるステージであり、総合優勝の行方に大きく影響するクイーンステージだ。
前日の第1ステージで、ワン・ツーフィニッシュを決めたチーム右京のネイサン・アールとベンジャミン・ダイボールは、レース後の記者会見でこのステージでの優勝に自信を見せていた。ディフェンディングチャンピオンの増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が37秒差の3位、トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)が41秒差の4位につけ、この上位4名を中心にレースが展開していくことが予想された。
雲が広がるも気温高め、遠くに富士山が霞んで見える天候の下レースはスタート。ほどなくして7名の先行が容認され、メイン集団との差は一気に2分まで開く。
メンバーは、山本元喜(キナンレーシングチーム)、渡邉歩(愛三工業レーシングチーム)、安原大貴(マトリックスパワータグ)、久保田悠介(ヴィクトワール広島)、寺田吉騎(日本ナショナルチーム)、孫崎大樹(スパークルおおいた)、小村悠樹(チームユーラシア・iRCタイヤ)。
メイン集団は宇都宮ブリッツェンがコントロールを開始。「アベタカさん(阿部嵩之)1人でコントロール出来るならそうしようかという流れだった」と、レース後に宮崎泰史が振り返った通り、阿部の先頭固定で周回を重ねていく。リーダーチームのチーム右京は「タイム差が3分以上に広がるようなら動くつもりだった」と、リーダージャージのネイサン・アールが語るように、宇都宮ブリッツェンの後ろに隊列を組む。
先行する7名とメイン集団の差は最大で3分近くまで広がるものの、4周目に入ると徐々に縮まりはじめ、周回コースを外れると差は1分ほどまで縮まる。ふじあざみラインに入ると、山本元喜の先行をきっかけに先頭集団は崩壊。追うメイン集団はチーム右京やキナンレーシングチームなどが前方に出てペースを上げていき、先行していたメンバーを次々と吸収しながら富士山を登っていく。
そしてふじあざみラインの中間点となる「馬返し」を前に、ネイサン・アールとベンジャミン・ダイボールのふたりが飛び出す。トマ・ルバ、増田成幸が続くものの、差は徐々に開いていく。アールとダイボールは先頭交代しながらペースを刻み、後続との差を広げていく。最終的に1分近い差をつけた2人は、ダイボールを先頭に並んでフィニッシュ。2日連続のチーム右京ワン・ツーフィニッシュを決めた。
3位にルバ、4位には後方から追い上げた小林海(マトリックスパワータグ)が入った。増田は2分以上の差をつけられて5位。個人総合のタイム差は2分41秒となり、連覇は厳しくなった。
明日の第3ステージは相模原。個人総合優勝争いの最後のチャンスとなるが、3位以下の順位の入れ替わりが見られる可能性はあるものの、総合首位はトラブルが無い限り変わる可能性は低い。チーム右京の全ステージ制覇もささやかれるが、果たしてどうなるか?
ツアー・オブ・ジャパン2日目は、富士スピードウェイの西ゲートをスタートし、東京五輪のタイムトライアルに使用された1周13kmの公道部分を4周したのち、標高差1160m、平均勾配10%、最大勾配22%の「ふじあざみライン」を登ってフィニッシュする。ツアー・オブ・ジャパンを特徴づけるステージであり、総合優勝の行方に大きく影響するクイーンステージだ。
前日の第1ステージで、ワン・ツーフィニッシュを決めたチーム右京のネイサン・アールとベンジャミン・ダイボールは、レース後の記者会見でこのステージでの優勝に自信を見せていた。ディフェンディングチャンピオンの増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が37秒差の3位、トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)が41秒差の4位につけ、この上位4名を中心にレースが展開していくことが予想された。
雲が広がるも気温高め、遠くに富士山が霞んで見える天候の下レースはスタート。ほどなくして7名の先行が容認され、メイン集団との差は一気に2分まで開く。
メンバーは、山本元喜(キナンレーシングチーム)、渡邉歩(愛三工業レーシングチーム)、安原大貴(マトリックスパワータグ)、久保田悠介(ヴィクトワール広島)、寺田吉騎(日本ナショナルチーム)、孫崎大樹(スパークルおおいた)、小村悠樹(チームユーラシア・iRCタイヤ)。
メイン集団は宇都宮ブリッツェンがコントロールを開始。「アベタカさん(阿部嵩之)1人でコントロール出来るならそうしようかという流れだった」と、レース後に宮崎泰史が振り返った通り、阿部の先頭固定で周回を重ねていく。リーダーチームのチーム右京は「タイム差が3分以上に広がるようなら動くつもりだった」と、リーダージャージのネイサン・アールが語るように、宇都宮ブリッツェンの後ろに隊列を組む。
先行する7名とメイン集団の差は最大で3分近くまで広がるものの、4周目に入ると徐々に縮まりはじめ、周回コースを外れると差は1分ほどまで縮まる。ふじあざみラインに入ると、山本元喜の先行をきっかけに先頭集団は崩壊。追うメイン集団はチーム右京やキナンレーシングチームなどが前方に出てペースを上げていき、先行していたメンバーを次々と吸収しながら富士山を登っていく。
そしてふじあざみラインの中間点となる「馬返し」を前に、ネイサン・アールとベンジャミン・ダイボールのふたりが飛び出す。トマ・ルバ、増田成幸が続くものの、差は徐々に開いていく。アールとダイボールは先頭交代しながらペースを刻み、後続との差を広げていく。最終的に1分近い差をつけた2人は、ダイボールを先頭に並んでフィニッシュ。2日連続のチーム右京ワン・ツーフィニッシュを決めた。
3位にルバ、4位には後方から追い上げた小林海(マトリックスパワータグ)が入った。増田は2分以上の差をつけられて5位。個人総合のタイム差は2分41秒となり、連覇は厳しくなった。
明日の第3ステージは相模原。個人総合優勝争いの最後のチャンスとなるが、3位以下の順位の入れ替わりが見られる可能性はあるものの、総合首位はトラブルが無い限り変わる可能性は低い。チーム右京の全ステージ制覇もささやかれるが、果たしてどうなるか?
ツアー・オブ・ジャパン2022 第2ステージ 富士山 結果(78.8km)
1位 | ベンジャミン・ダイボール (チーム右京、オーストラリア) | 2時間33分18秒 |
2位 | ネイサン・アール (チーム右京、オーストラリア) | +0秒 |
3位 | トマ・ルバ (キナンレーシングチーム、フランス) | +55秒 |
4位 | 小林 海(マトリックスパワータグ、日本) | 1分35秒 |
5位 | 増田成幸(宇都宮ブリッツェン、日本) | +2分4秒 |
6位 | 山本大喜(キナンレーシングチーム、日本) | +3分22秒 |
7位 | 宮崎泰史(宇都宮ブリッツェン、日本) | +3分29秒 |
8位 | 石橋 学(チーム右京) | +3分42秒 |
9位 | 小石祐馬(チーム右京、日本) | +4分13秒 |
10位 | フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックスパワータグ、スペイン) | +4分51秒 |
個人総合成績(第2ステージ終了時)
1位 | ネイサン・アール (チーム右京、オーストラリア) | 5時間37分33秒 |
2位 | ベンジャミン・ダイボール (チーム右京、オーストラリア) | +7秒 |
3位 | トマ・ルバ (キナンレーシングチーム、フランス) | +1分36秒 |
4位 | 増田成幸(宇都宮ブリッツェン、日本) | +2分41秒 |
5位 | 小林 海(マトリックスパワータグ、日本) | 3分11秒 |
6位 | 山本大喜(キナンレーシングチーム、日本) | +4分50秒 |
ポイント賞(第2ステージ終了時)
1位 | ネイサン・アール (チーム右京、オーストラリア) | 25p |
2位 | ベンジャミン・ダイボール (チーム右京、オーストラリア) | 20p |
3位 | 増田成幸(宇都宮ブリッツェン、日本) | 16p |
山岳賞(第2ステージ終了時)
1位 | ベンジャミン・ダイボール (チーム右京、オーストラリア) | 18p | |
2位 | トマ・ルバ (キナンレーシングチーム、フランス) | +1分36秒 | 15p |
3位 | ネイサン・アール (チーム右京、オーストラリア) | 13p |
チーム順位(第2ステージ終了時)
1位 | チーム右京 | 16時間58分12秒 |
2位 | キナンレーシングチーム | 17時間7分34秒 |
3位 | マトリックスパワータグ | +16分2秒 |
text:Satoru Kato
photo:Satoru Kato, Kensaku SAKAI, TOJ
Amazon.co.jp