2022/04/11(月) - 12:43
「2月のコロナ感染から調子が戻らなかったが、耐え抜いて掴んだ勝利」と、アムステルゴールドレースで7年振り2度目の勝利を挙げたミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ)は言う。一度勝利を伝えられたコスヌフロワや、「脚がいっぱいだった」と言うファンデルプールたちのコメントを紹介します。
1位 ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ)
特大ジョッキでアムステルビールを飲むミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos
ジェットコースターのように感情が乱高下したよ。だけど今は嬉しい気持ちでいっぱいだ。(2017年の)ミラノ〜サンレモのレース直後も同じような状況だった。2位と聞かされ悲しみ、その後勝利が正式に伝えられた。素晴らしい。幸せに包まれているよ。
逃げ集団の追走など、僕たちはレースの主導権を握った。ローレンス・デプルスが1日を通して牽引し、チーム全員が各々の役割に対して高いモチベーションで全うした。途中マグナス・シェフィールドを失う不運もあったが、ベン・ターナーとルーク・ロウがグールヘンメルベルグまで導いてくれ、ディランとトム(ピドコック)がレース展開をより厳しいものにしてくれた。そして当初の予定通り、僕とトムが先頭集団に入り込むことができた。
感動の一言に尽きる。2月にコロナに感染し、それ以後はレーススケジュールを組み直さなければならない苦しい時を送っていたんだ。その後の(ボルタ・ア・)カタルーニャで風邪を引き、春のレース予定が台無しになった。しかし決して諦めることはなく、アムステルゴールドレースの勝者になることができた。
本音を言うと、ここまで本当に苦しかった。だが妻や娘と共に耐え、勝利にまでたどり着いた。肩の荷が下りた気持ちだよ。
2位 ブノワ・コスヌフロワ(フランス、AG2Rシトロエン)
一度は勝利を伝えられたブノワ・コスヌフロワ(フランス、AG2Rシトロエン)だったものの... photo:CorVos
フィニッシュラインを越えた瞬間、どっちが勝ったのか分からなかった。その数分後、正式に僕が勝者であると伝えられた。だからクラシックを制した喜びを噛み締め、チームメイトと喜び合ったんだ。
写真判定の結果だから議論する余地はない。ただ、正しい結果が出るまで僕に何も伝えるべきではなかったと思う。どうして彼ら(レース運営者)は僕にすぐ結果を伝えたのか理解に苦しむ。写真を見ればクフィアトコフスキが先着したことは明らかだ。本当にタチの悪いミスだよ。
今日はほぼ完璧なレースをすることができた。だが負けることの方が遥かに多いのが自転車レースだ。今日もその1つに過ぎない。何よりアムステルゴールドレースを楽しむことができた。そして表彰台に上がることができて嬉しいが、この結果を泣いて喜ぶようなら今すぐ競技を辞めた方がいい。もちろん残念だが、2位という結果には満足している。自分の走りとチームメイトのアシストを誇りに思うよ。
3位 ティシュ・べノート(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)
セレクションを掛けたティシュ・べノート(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
ケウテンベルグでアタックを仕掛けたものの、イネオス相手には通用しなかった。皆はマチューをマークしていたが、彼は予想よりも強さを発揮することができなかったみたいだね。3位はそこまで悲観する順位ではないと思う。
4位 マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
追走集団のスプリントで敗れ、4位に沈んだマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) photo:CorVos
特定のチームによってコントロールされた展開であっても、急勾配の登りのあるアムステルはいつも複雑なレース展開になる。ケウテンベルグの登坂でそこまでペースが上がらなかったおかげで、自分のペースで頂上にたどり着くことができた。イネオスにはクフィアトコフスキとピドコックという2人いて、そこからは戦術的な展開に持ち込まれた。すべてのアタックに反応できる脚はなく、(後ろでチャンスを待つ)賭けに出たが上手くはいかなかった。
後悔はないし、ロンド・ファン・フラーンデレンよりも僕はアムステルの方が合っている。今回も先頭集団で勝負することができて嬉しいし、勝てなかったのは正しい判断ができなかったから。それだけの話だよ。
5位 アレクサンダー・カンプ(デンマーク、トレック・セガフレード)
アムステルゴールドレースで5位は誇りに思うべき結果だろう。2人が先行し、追走集団の中でスプリントに備え、10位以内という目標を達成することができた。いつどんな判断をするか、それが勝負を分かつことを思い知らされた。モニュメントではないが、それに匹敵するレースで5位という結果を誇りに思う。
6位 カスパー・アスグリーン(デンマーク、クイックステップ・アルファヴィニル)
初出場で6位入賞を果たしたカスパー・アスグリーン(デンマーク、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
優勝争いに絡むことができず悔しいよ。だがチーム全体の調子は上向いている。このレースの美しさを体験することができ、また登りに対応できた自分に驚いたよ。(初出場のアムステルは)とても良い経験になったし、またぜひ戻って優勝を争いたい。
9位 マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)
レースにも、自分の調子にも満足している。最終周回は戦術が鍵を握る展開となり、僕は判断を誤ってしまった。結果には繋がらなかったが、自分のコンディションは悪くなかった。2人についていくかどうかは賭けだった。そして僕はその賭けに負けた。完璧な作戦を実行したイネオスと、強いと分かっていたコスヌフロワの動きについていくべきだった。でも今日は次のレースに向け、自信とモチベーションに繋がった。レース先頭で走るのはいつだって気持ちがいいね。
10位 ディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス)
登坂区間で競り合うディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス)とトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos
2人による飛び出しにあと一歩のところまで迫ったものの、追いつくことはできなかった。調子が良かっただけに、とても落ち込んでいる。
12位 ヤン・トラトニク(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)
ヤン・トラトニク(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:CorVos
残り100km地点でバイクトラブルがあり、遅れを取り戻すために余計な力を使わなければならなかった。そこから感覚は悪く、位置取りを間違えてしまい先頭集団から遅れてしまった。そこでまた力を使わなければならなかった。それでも12位は悪くない結果だよ。
6年振りの出場となったトム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
マーストリヒト出身のトム・ドゥムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)に声援が飛ぶ photo:CorVos
特別な体験だった。最後に出場してから6年。この時を待ち侘びていた。ワウト(ファンアールト)の出場は叶わなかったものの、べノートが表彰台でチームの存在をアピールしてくれた。個人的に満足のレースとなった。この後はジロ・デ・イタリアに向けて高地トレーニングに入る。楽しみだよ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
1位 ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ)
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ジェットコースターのように感情が乱高下したよ。だけど今は嬉しい気持ちでいっぱいだ。(2017年の)ミラノ〜サンレモのレース直後も同じような状況だった。2位と聞かされ悲しみ、その後勝利が正式に伝えられた。素晴らしい。幸せに包まれているよ。
逃げ集団の追走など、僕たちはレースの主導権を握った。ローレンス・デプルスが1日を通して牽引し、チーム全員が各々の役割に対して高いモチベーションで全うした。途中マグナス・シェフィールドを失う不運もあったが、ベン・ターナーとルーク・ロウがグールヘンメルベルグまで導いてくれ、ディランとトム(ピドコック)がレース展開をより厳しいものにしてくれた。そして当初の予定通り、僕とトムが先頭集団に入り込むことができた。
感動の一言に尽きる。2月にコロナに感染し、それ以後はレーススケジュールを組み直さなければならない苦しい時を送っていたんだ。その後の(ボルタ・ア・)カタルーニャで風邪を引き、春のレース予定が台無しになった。しかし決して諦めることはなく、アムステルゴールドレースの勝者になることができた。
本音を言うと、ここまで本当に苦しかった。だが妻や娘と共に耐え、勝利にまでたどり着いた。肩の荷が下りた気持ちだよ。
2位 ブノワ・コスヌフロワ(フランス、AG2Rシトロエン)
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フィニッシュラインを越えた瞬間、どっちが勝ったのか分からなかった。その数分後、正式に僕が勝者であると伝えられた。だからクラシックを制した喜びを噛み締め、チームメイトと喜び合ったんだ。
写真判定の結果だから議論する余地はない。ただ、正しい結果が出るまで僕に何も伝えるべきではなかったと思う。どうして彼ら(レース運営者)は僕にすぐ結果を伝えたのか理解に苦しむ。写真を見ればクフィアトコフスキが先着したことは明らかだ。本当にタチの悪いミスだよ。
今日はほぼ完璧なレースをすることができた。だが負けることの方が遥かに多いのが自転車レースだ。今日もその1つに過ぎない。何よりアムステルゴールドレースを楽しむことができた。そして表彰台に上がることができて嬉しいが、この結果を泣いて喜ぶようなら今すぐ競技を辞めた方がいい。もちろん残念だが、2位という結果には満足している。自分の走りとチームメイトのアシストを誇りに思うよ。
3位 ティシュ・べノート(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)
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ケウテンベルグでアタックを仕掛けたものの、イネオス相手には通用しなかった。皆はマチューをマークしていたが、彼は予想よりも強さを発揮することができなかったみたいだね。3位はそこまで悲観する順位ではないと思う。
4位 マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
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特定のチームによってコントロールされた展開であっても、急勾配の登りのあるアムステルはいつも複雑なレース展開になる。ケウテンベルグの登坂でそこまでペースが上がらなかったおかげで、自分のペースで頂上にたどり着くことができた。イネオスにはクフィアトコフスキとピドコックという2人いて、そこからは戦術的な展開に持ち込まれた。すべてのアタックに反応できる脚はなく、(後ろでチャンスを待つ)賭けに出たが上手くはいかなかった。
後悔はないし、ロンド・ファン・フラーンデレンよりも僕はアムステルの方が合っている。今回も先頭集団で勝負することができて嬉しいし、勝てなかったのは正しい判断ができなかったから。それだけの話だよ。
5位 アレクサンダー・カンプ(デンマーク、トレック・セガフレード)
アムステルゴールドレースで5位は誇りに思うべき結果だろう。2人が先行し、追走集団の中でスプリントに備え、10位以内という目標を達成することができた。いつどんな判断をするか、それが勝負を分かつことを思い知らされた。モニュメントではないが、それに匹敵するレースで5位という結果を誇りに思う。
6位 カスパー・アスグリーン(デンマーク、クイックステップ・アルファヴィニル)
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優勝争いに絡むことができず悔しいよ。だがチーム全体の調子は上向いている。このレースの美しさを体験することができ、また登りに対応できた自分に驚いたよ。(初出場のアムステルは)とても良い経験になったし、またぜひ戻って優勝を争いたい。
9位 マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)
レースにも、自分の調子にも満足している。最終周回は戦術が鍵を握る展開となり、僕は判断を誤ってしまった。結果には繋がらなかったが、自分のコンディションは悪くなかった。2人についていくかどうかは賭けだった。そして僕はその賭けに負けた。完璧な作戦を実行したイネオスと、強いと分かっていたコスヌフロワの動きについていくべきだった。でも今日は次のレースに向け、自信とモチベーションに繋がった。レース先頭で走るのはいつだって気持ちがいいね。
10位 ディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス)
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2人による飛び出しにあと一歩のところまで迫ったものの、追いつくことはできなかった。調子が良かっただけに、とても落ち込んでいる。
12位 ヤン・トラトニク(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)
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残り100km地点でバイクトラブルがあり、遅れを取り戻すために余計な力を使わなければならなかった。そこから感覚は悪く、位置取りを間違えてしまい先頭集団から遅れてしまった。そこでまた力を使わなければならなかった。それでも12位は悪くない結果だよ。
6年振りの出場となったトム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
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特別な体験だった。最後に出場してから6年。この時を待ち侘びていた。ワウト(ファンアールト)の出場は叶わなかったものの、べノートが表彰台でチームの存在をアピールしてくれた。個人的に満足のレースとなった。この後はジロ・デ・イタリアに向けて高地トレーニングに入る。楽しみだよ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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