2022/04/11(月) - 09:15
カウベルグで仕掛けたアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)に追従し、アタックを成功させたマルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)が独走勝利。24歳がアムステルゴールドレースで大金星を挙げた。
男子がスタートを切った15分後、同じマーストリヒトを出発地点にUCI女子ワールドツアー第7戦である「アムステルゴールドレース・ウィメンズエディション」が開催された。128.5kmのコースには合計19箇所の短い登りが詰め込まれ、レース後半からはグールヘンメルベルグ(全長1.4km/平均勾配4.6%)とベメレルベルグ(全長800m/平均勾配5.2%)、カウベルグ(全長800m/平均勾配7.4%)を含む18kmのコースを3周する。
「ジェットコースター」に例えられる上下左右に曲がりくねった高難易度のレースには、與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)や昨年2位のデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス)、エリーザ・バルサモ(イタリア、トレック・セガフレード)などが顔を揃えた。一方で昨年王者のマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)は、翌週に控えたパリ〜ルーベ・ファムに集中すべく出場を回避している。
マーストリヒト郊外の周回コースを前にメイン集団から、まだこの大会で勝利のないアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)が2019年覇者カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)とフォレリングを引き連れ先行する。ここに欧州王者エレン・ファンダイク(オランダ、トレック・セガフレード)やシャンタル・ブラーク(オランダ、SDワークス)などが合流し、7名の超強力な先頭グループが誕生した。
3年振りに戻ってきた観客の前で先頭集団はプロトンから1分のリードを奪ったものの、ローテーションが上手く回らなかったことに加え、メイン集団をUAEチームADQが強力に牽引したことによって吸収。再びひと塊となったプロトンから、2度目のカウベルグで地元オランダのパウリーナ・ローイヤッカース(キャニオン・スラム)が飛び出し、ここに昨年4位のアマンダ・スプラット(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)と落車から集団復帰したばかりのアルレニス・シエラ(キューバ、モビスター)が合流した。
ローテーションを回した3名は先頭で最後のグールヘンメルベルグを越えたものの、ニエウィアドマとシャンタル・ブラーク(オランダ)という2人の過去覇者を擁するSDワークスが猛追。ベメレルベルグを前に引き戻しに成功すると、カウベルグの登坂でファンフルーテンがこの日2度目のアタックを見せ、7名に絞り込まれた先頭集団からマルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)が飛び出した。
フラムルージュ(1km)から完全なる独走体制を築いたカヴァッリに対し、後続グループは追走の協調が取れない。これまでワールドツアーで勝利のない24歳のカヴァッリが、ファンフルーテンやフォレリングなど名だたる選手たちの追走許さず、頭を抱えながら先頭でフィニッシュラインを通過した。
「素晴らしいの一言だ。先頭集団でカウベルグを越えることができた。その後集団の速度は落ち着き、チームカーから励ましを受けアタックした。実は残り50kmの地点で脚が重く、チームに”私の日じゃない”と伝えていたんだ。この勝利は周りの人々のサポートと、日々正しく積み重ねた努力が実った結果だよ」と、大金星を挙げたカヴァッリは笑顔で語った。
一方積極的な走りでレースを動かしながらも、2位争いのスプリントで敗れ4位に沈んだファンフルーテンは「違いを作ることはできたものの、勝利に足るほどではなかった。私が勝つには小集団ではなく、カウベルグの登り口で10〜15人ほどの集団が必要なのだろう。本当はカヴァッリが見せたようなアタックがしたかった。彼女の走りはスマートかつ、勝利にふさわしいと思うよ」とレースを振り返った。
練習コースでのレースとなった與那嶺は、10分45秒遅れの107位で無事完走を果たしている。
男子がスタートを切った15分後、同じマーストリヒトを出発地点にUCI女子ワールドツアー第7戦である「アムステルゴールドレース・ウィメンズエディション」が開催された。128.5kmのコースには合計19箇所の短い登りが詰め込まれ、レース後半からはグールヘンメルベルグ(全長1.4km/平均勾配4.6%)とベメレルベルグ(全長800m/平均勾配5.2%)、カウベルグ(全長800m/平均勾配7.4%)を含む18kmのコースを3周する。
「ジェットコースター」に例えられる上下左右に曲がりくねった高難易度のレースには、與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)や昨年2位のデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス)、エリーザ・バルサモ(イタリア、トレック・セガフレード)などが顔を揃えた。一方で昨年王者のマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)は、翌週に控えたパリ〜ルーベ・ファムに集中すべく出場を回避している。
マーストリヒト郊外の周回コースを前にメイン集団から、まだこの大会で勝利のないアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)が2019年覇者カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)とフォレリングを引き連れ先行する。ここに欧州王者エレン・ファンダイク(オランダ、トレック・セガフレード)やシャンタル・ブラーク(オランダ、SDワークス)などが合流し、7名の超強力な先頭グループが誕生した。
3年振りに戻ってきた観客の前で先頭集団はプロトンから1分のリードを奪ったものの、ローテーションが上手く回らなかったことに加え、メイン集団をUAEチームADQが強力に牽引したことによって吸収。再びひと塊となったプロトンから、2度目のカウベルグで地元オランダのパウリーナ・ローイヤッカース(キャニオン・スラム)が飛び出し、ここに昨年4位のアマンダ・スプラット(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)と落車から集団復帰したばかりのアルレニス・シエラ(キューバ、モビスター)が合流した。
ローテーションを回した3名は先頭で最後のグールヘンメルベルグを越えたものの、ニエウィアドマとシャンタル・ブラーク(オランダ)という2人の過去覇者を擁するSDワークスが猛追。ベメレルベルグを前に引き戻しに成功すると、カウベルグの登坂でファンフルーテンがこの日2度目のアタックを見せ、7名に絞り込まれた先頭集団からマルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)が飛び出した。
フラムルージュ(1km)から完全なる独走体制を築いたカヴァッリに対し、後続グループは追走の協調が取れない。これまでワールドツアーで勝利のない24歳のカヴァッリが、ファンフルーテンやフォレリングなど名だたる選手たちの追走許さず、頭を抱えながら先頭でフィニッシュラインを通過した。
「素晴らしいの一言だ。先頭集団でカウベルグを越えることができた。その後集団の速度は落ち着き、チームカーから励ましを受けアタックした。実は残り50kmの地点で脚が重く、チームに”私の日じゃない”と伝えていたんだ。この勝利は周りの人々のサポートと、日々正しく積み重ねた努力が実った結果だよ」と、大金星を挙げたカヴァッリは笑顔で語った。
一方積極的な走りでレースを動かしながらも、2位争いのスプリントで敗れ4位に沈んだファンフルーテンは「違いを作ることはできたものの、勝利に足るほどではなかった。私が勝つには小集団ではなく、カウベルグの登り口で10〜15人ほどの集団が必要なのだろう。本当はカヴァッリが見せたようなアタックがしたかった。彼女の走りはスマートかつ、勝利にふさわしいと思うよ」とレースを振り返った。
練習コースでのレースとなった與那嶺は、10分45秒遅れの107位で無事完走を果たしている。
アムステルゴールドレース2022女子結果
1位 | マルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) | 3:17:41 |
2位 | デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス) | 0:04 |
3位 | リアヌ・リッパート(ドイツ、チームDSM) | |
4位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | |
5位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | |
6位 | マビ・ガルシア(スペイン、UAEチームADQ) | |
7位 | アシュリー・モールマン(南アフリカ、SDワークス) | 0:07 |
8位 | エリーザ・バルサモ(イタリア、トレック・セガフレード) | 0:09 |
9位 | コリン・ラベッキ(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ) | |
10位 | ソフィア・ベルティツォーロ(イタリア、UAEチームADQ) | |
107位 | 與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス) | 10:45 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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