2022/04/01(金) - 16:47
UCI(国際自転車競技連合)は3月31日、オーストラリア・ウロンゴンで開催される2022年ロード世界選手権(9月18-25日)のコース全容を発表した。男女共に急勾配の丘を何度も越えるパンチャー有利の丘陵コースとなった。
ツアー・ダウンアンダーでお馴染みのオーストラリア東部を走る2022年ロード世界選手権 photo:Kei Tsuji
オーストラリア東部のシドニーから70kmほど南方に位置するウロンゴンで開催される2022年ロード世界選手権(9月18〜25日)。UCIは3月31日、男女エリートのロードレースや個人タイムトライアルなど、全カテゴリーにおけるコース全容を明らかにした。
男子と女子エリートのロードレースはウロンゴンの北にあるヘレンスバーグをスタート地点に、南太平洋沿岸を南下しウロンゴン市内へ。そこから熱帯雨林が生い茂るキエラ山を駆け上がり、再びウロンゴン市内に戻って周回コースを男子は12周、女子は6周するレイアウトとなった。
注目すべきポイントはスタートして僅か28km地点から登坂が始まるキエラ山。標高は473mと低いものの、登坂距離8.7kmの平均勾配は5%、最大勾配は15%に達する。また、キエラ山の頂上から10kmに及ぶテクニカルなダウンヒルは、逃げ切りを狙う選手にとっては見逃せない区間になるだろう。そしてウロンゴン市内に設定された平坦基調の1周17.1kmの周回コースには、プレザントの丘(距離1.1km/平均7.7%/最大勾配14%)が登場し、男子はここを12度、女子は6度登坂する。
ロード世界選手権2022 男女エリート個人タイムトライアル コースマップ&プロフィール (c)UCI
ロード世界選手権2022 男子エリートロードレース コースマップ&プロフィール (c)UCI
男子は266.9km、女子は164.3kmのコースはピュアスプリンターにとっては厳しいと思われ、有利と予想されるのは大会3連覇のかかるジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップ・アルファヴィニル)などのパンチャーや母国勝利を狙うカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)など登り耐性のあるスプリンターか。またはグランツールで総合優勝を争うオールラウンダーなどにも勝機のあるコースだろう。
一方、ウロンゴン市内を巡る個人タイムトライアルは史上初めて男子と女子のコースと距離が共通となる。16.8kmのコースを2周する34.2kmのレイアウトは、獲得標高は僅か312mの平坦基調のコース。中盤に連続する90度コーナーを上手くこなし、海風の吹き付ける直線基調の終盤でどれほどスピードに乗れるかが勝負のポイントとなりそうだ。
![ツアー・ダウンアンダーでお馴染みのオーストラリア東部を走る2022年ロード世界選手権](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2017/01/21/CW_TDU0507.jpg)
オーストラリア東部のシドニーから70kmほど南方に位置するウロンゴンで開催される2022年ロード世界選手権(9月18〜25日)。UCIは3月31日、男女エリートのロードレースや個人タイムトライアルなど、全カテゴリーにおけるコース全容を明らかにした。
男子と女子エリートのロードレースはウロンゴンの北にあるヘレンスバーグをスタート地点に、南太平洋沿岸を南下しウロンゴン市内へ。そこから熱帯雨林が生い茂るキエラ山を駆け上がり、再びウロンゴン市内に戻って周回コースを男子は12周、女子は6周するレイアウトとなった。
注目すべきポイントはスタートして僅か28km地点から登坂が始まるキエラ山。標高は473mと低いものの、登坂距離8.7kmの平均勾配は5%、最大勾配は15%に達する。また、キエラ山の頂上から10kmに及ぶテクニカルなダウンヒルは、逃げ切りを狙う選手にとっては見逃せない区間になるだろう。そしてウロンゴン市内に設定された平坦基調の1周17.1kmの周回コースには、プレザントの丘(距離1.1km/平均7.7%/最大勾配14%)が登場し、男子はここを12度、女子は6度登坂する。
![ロード世界選手権2022 男女エリート個人タイムトライアル コースマップ&プロフィール](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/04/01/meneliteindividualtimetrialwollongong2022-1.jpg)
![ロード世界選手権2022 男子エリートロードレース コースマップ&プロフィール](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/04/01/meneliteroadracewollongong2022-1.jpg)
男子は266.9km、女子は164.3kmのコースはピュアスプリンターにとっては厳しいと思われ、有利と予想されるのは大会3連覇のかかるジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップ・アルファヴィニル)などのパンチャーや母国勝利を狙うカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)など登り耐性のあるスプリンターか。またはグランツールで総合優勝を争うオールラウンダーなどにも勝機のあるコースだろう。
一方、ウロンゴン市内を巡る個人タイムトライアルは史上初めて男子と女子のコースと距離が共通となる。16.8kmのコースを2周する34.2kmのレイアウトは、獲得標高は僅か312mの平坦基調のコース。中盤に連続する90度コーナーを上手くこなし、海風の吹き付ける直線基調の終盤でどれほどスピードに乗れるかが勝負のポイントとなりそうだ。
2022年ロード世界選手権 レース日程
9月18日 | 男子エリート個人タイムトライアル(34.2km) |
9月18日 | 女子エリート個人タイムトライアル(34.2km) |
9月19日 | 男子U23個人タイムトライアル(28.8km) |
9月20日 | 男子ジュニア個人タイムトライアル(28.8km) |
9月20日 | 女子ジュニア個人タイムトライアル(14.1km) |
9月21日 | タイムトライアル・ミックスリレー(28.2km) |
9月23日 | 男子ジュニアロードレース(135.6km) |
9月23日 | 男子U23ロードレース(169.8km) |
9月24日 | 女子ジュニアロードレース(67.2km) |
9月24日 | 女子エリートロードレース(164.3km) |
9月25日 | 男子エリートロードレース(266.9km) |
text:Sotaro.Arakawa
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