ファンデルプール、トーマス、ヒルシ、フルーム、フォス、ニバリなど豪華メンバーが揃った伊ステージレースが開幕。有力勢の中から飛び出したマウロ・シュミット(スイス、クイックステップ・アルファヴィニル)が、共に逃げたエディ・ダンバー(アイルランド、イネオス・グレナディアーズ)を下して勝利した。
今季開幕レースを走るクリス・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテックから) photo:CorVos
今年で開催37回目を迎える「セッティマーナ・インテルナツィオナーレ・コッピ・エ・バルタリ(UCI2.1)」は、イタリア中部のエミリア・ロマーニャ州を舞台にした5日間のステージレース。2000年に亡くなった往年の名選手ジーノ・バルタリと、彼とライバル関係にあったファウスト・コッピを讃え、2001年から現在の名称が使用されている。
昨年までは初日にセミタッパ(ハーフステージ)が2つ(短距離ロードレースとチームタイムトライアル)が行なわれるのが恒例だったものの、今年はそれを廃止し、タイムトライアル無しの5日間ステージレースに変更。スペインではボルタ・ア・カタルーニャ(2.UWT)が開催されているが、各チームはこの先のレースを狙う豪華メンバーを揃えて開幕地リッチオーネに集結した。
ミラノ〜サンレモから連戦中のマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) photo:CorVos
ユンボ・ヴィスマはクーン・ボウマン(オランダ)やトビアス・フォス(ノルウェー)を、アスタナカザフスタンはニバリ兄弟を、イネオス・グレナディアーズはゲラント・トーマス(イギリス)やエディ・ダンバー(アイルランド)を、UAEチームエミレーツはディエゴ・ウリッシ(イタリア)やマルク・ヒルシ(スイス)を、そしてアルペシン・フェニックスはマチュー・ファンデルプール(オランダ)をラインナップ。イスラエル・プレミアテックからはクリス・フルーム(イギリス)が遅い今季開幕戦として参戦中だ。
リッチオーネ内陸の丘陵地帯を駆け抜ける photo:CorVos
精鋭グループの先頭に立つマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) photo:CorVos
ビーチリゾート街リッチオーネを発着する初日は最初から最後まで無数のアップダウンが続き、獲得標高3000m弱に達するパンチャー向けコース。終盤のカテゴリー山岳連続区間に入ると、最後の2級山岳で縮小したグループからエディ・ダンバー(アイルランド、イネオス・グレナディアーズ)が飛び出した。
フォスやファンデルプールを含む追走グループをぐいぐい引き離して下りに入ったダンバーには、時間を置いてマウロ・シュミット(スイス、クイックステップ・アルファヴィニル)が単独追走ののちに合流。フィニッシュまで20kmを残して逃げた2人を20名ほどの追走グループが追いかけたものの、追走を担ったのはUAEとアルペシン・フェニックスのアシスト合計3名だけ。その後ろをダンバーのチームメイトであるトーマスが閉じたため、前を逃げる2人のリードは1分近くまで拡大した。
共に逃げたダンバーを下し、移籍後初勝利を掴んだマウロ・シュミット(スイス、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
後続グループはファンデルプールを下してイーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が先着 photo:CorVos
こうしてダンバーとシュミットが逃げ切りを決め、一騎打ちのゴール勝負へ。「スプリントには自信があった」というシュミットが軽々とダンバーを抑え、クイックステップ移籍後初勝利を飾った。
「ダンバーがアタックした時は苦しかったので反応できなかった。でもその後はエース選手どうしがお見合いしていたのでアタックし、追いつくことができた。最後はできるだけスプリントのタイミングを待ち続けたよ。今日は全てが完璧だった」と、リーダージャージを受け取った22歳シュミットは喜んでいる。

今年で開催37回目を迎える「セッティマーナ・インテルナツィオナーレ・コッピ・エ・バルタリ(UCI2.1)」は、イタリア中部のエミリア・ロマーニャ州を舞台にした5日間のステージレース。2000年に亡くなった往年の名選手ジーノ・バルタリと、彼とライバル関係にあったファウスト・コッピを讃え、2001年から現在の名称が使用されている。
昨年までは初日にセミタッパ(ハーフステージ)が2つ(短距離ロードレースとチームタイムトライアル)が行なわれるのが恒例だったものの、今年はそれを廃止し、タイムトライアル無しの5日間ステージレースに変更。スペインではボルタ・ア・カタルーニャ(2.UWT)が開催されているが、各チームはこの先のレースを狙う豪華メンバーを揃えて開幕地リッチオーネに集結した。

ユンボ・ヴィスマはクーン・ボウマン(オランダ)やトビアス・フォス(ノルウェー)を、アスタナカザフスタンはニバリ兄弟を、イネオス・グレナディアーズはゲラント・トーマス(イギリス)やエディ・ダンバー(アイルランド)を、UAEチームエミレーツはディエゴ・ウリッシ(イタリア)やマルク・ヒルシ(スイス)を、そしてアルペシン・フェニックスはマチュー・ファンデルプール(オランダ)をラインナップ。イスラエル・プレミアテックからはクリス・フルーム(イギリス)が遅い今季開幕戦として参戦中だ。


ビーチリゾート街リッチオーネを発着する初日は最初から最後まで無数のアップダウンが続き、獲得標高3000m弱に達するパンチャー向けコース。終盤のカテゴリー山岳連続区間に入ると、最後の2級山岳で縮小したグループからエディ・ダンバー(アイルランド、イネオス・グレナディアーズ)が飛び出した。
フォスやファンデルプールを含む追走グループをぐいぐい引き離して下りに入ったダンバーには、時間を置いてマウロ・シュミット(スイス、クイックステップ・アルファヴィニル)が単独追走ののちに合流。フィニッシュまで20kmを残して逃げた2人を20名ほどの追走グループが追いかけたものの、追走を担ったのはUAEとアルペシン・フェニックスのアシスト合計3名だけ。その後ろをダンバーのチームメイトであるトーマスが閉じたため、前を逃げる2人のリードは1分近くまで拡大した。


こうしてダンバーとシュミットが逃げ切りを決め、一騎打ちのゴール勝負へ。「スプリントには自信があった」というシュミットが軽々とダンバーを抑え、クイックステップ移籍後初勝利を飾った。
「ダンバーがアタックした時は苦しかったので反応できなかった。でもその後はエース選手どうしがお見合いしていたのでアタックし、追いつくことができた。最後はできるだけスプリントのタイミングを待ち続けたよ。今日は全てが完璧だった」と、リーダージャージを受け取った22歳シュミットは喜んでいる。
セッティマーナ・インテルナツィオナーレ・コッピ・エ・バルタリ2022 第1ステージ結果
1位 | マウロ・シュミット(スイス、クイックステップ・アルファヴィニル) | 4:12:58 |
2位 | エディ・ダンバー(アイルランド、イネオス・グレナディアーズ) | +0:02 |
3位 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +0:16 |
4位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) | |
5位 | ナトナエル・テスファション(エリトリア、ドローンホッパー・アンドローニジョカトリ) |
個人総合成績
1位 | マウロ・シュミット(スイス、クイックステップ・アルファヴィニル) | 4:12:48 |
2位 | エディ・ダンバー(アイルランド、イネオス・グレナディアーズ) | +0:06 |
3位 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +0:22 |
4位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) | +0:26 |
5位 | ナトナエル・テスファション(エリトリア、ドローンホッパー・アンドローニジョカトリ) |
その他の特別賞
山岳賞 | ジョヴァンニ・ボルトルッツィ(イタリア、ワークサービス・ヴィタルケアベガ) |
ポイント賞 | マウロ・シュミット(スイス、クイックステップ・アルファヴィニル) |
ヤングライダー賞 | マウロ・シュミット(スイス、クイックステップ・アルファヴィニル) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:So Isobe
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