ボルタ・ア・カタルーニャ2日目にカーデン・グローブス(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)がWT初勝利。バイクエクスチェンジは2日連続優勝を遂げたものの、総合エースのサイモン・イェーツ(イギリス)が横風分断で33秒遅れに甘んじた。
太陽眩しい海沿いの街ラスカーラをスタート photo:CorVos
スペイン北東部に位置するカタルーニャ地方をぐるりと駆け巡るボルタ・ア・カタルーニャ(2.UWT)2日目。
海沿いの街ラスカーラから北上し、ペルピニョンにフィニッシュする202.4kmコースはスプリンター向けではあるものの、中盤に控えるスペイン本土最東端のクレウス岬半島の丘陵地帯がカギ。最高標高地点は250m以下だが、総獲得標高差は2300mに達する。
この日は4秒遅れの総合3位であり、山岳賞とヤングライダー賞ランキングでトップにつけるヨナス・ヴィデバーグ(ノルウェー、チームDSM)を含む3名がエスケープ。ヴィデバーグは合計2ヶ所用意された中間スプリントポイントを2位・1位で通過してタイムボーナスを稼ぎ、さらに山岳ポイントを積み重ねることにも成功している。
逃げに乗り、ボーナスタイムと山岳ポイントを獲得したヨナス・ヴィデバーグ(ノルウェー、チームDSM) photo:CorVos
スペイン本土最東端のクレウス岬半島にそびえる丘陵地帯を越えていく photo:CorVos
集団内では落車が頻発。このコーナーでマティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード)が崖下に落ちるも無傷で復帰した photo:CorVos
およそ2〜3分差で後を追うメイン集団内ではこの日、次々と落車が発生した。その中では総合7位のマティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード)が下りコーナーでオーバーランし、コンクリート塀を乗り越えて崖下に落ちるアクシデントも。樹木に軟着陸したスケルモースに幸い怪我はなく、スペアバイクを受け取ったのちに集団復帰を果たしている。
長駆逃げたヴィデバーグたちがフィニッシュまで30kmほどを残して吸収されると、吹きさらしの横風区間で各チームがペースアップを開始した。分断に巻き込まれないよう位置取り争いが激化するなか、残り16kmの直角右コーナーでサイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)が落車に巻き込まれた。
終盤、横風区間でユンボ・ヴィスマらがペースアップを断行する photo:CorVos
バイクエクスチェンジ・ジェイコはスプリント狙いのマイケル・マシューズとカーデン・グローブス(オーストラリア)以外のメンバー全員を下げてイェーツ復帰を目指したものの、その頃先頭では豊富な総合戦力を保持するイネオス・グレなディアーズが中心となった分断作戦が成功。第1グループと第2グループの差は縮まるどころか広がる一方で、最終的にイェーツ合流は叶わなかった。
第2グループを引き離し、ペルピニョンのフィニッシュに向けて突き進む第1グループでは着々と集団スプリントの準備が始まり、クイックステップ・アルファヴィニルを先頭に残り1km地点を駆け抜ける。最終右コーナーを前に前日勝者マシューズがリードアウトを開始し、その後ろにつけたフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)が残り150m地点からスプリントを開始した。
ハンドルを投げ込むカーデン・グローブス(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)とフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:CorVos
バウハウスを下したカーデン・グローブス(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) photo:CorVos
しかし、大柄なバウハウスを風除けに使い、残り75mを切ってからグローブスが一気に追い抜き、横に並びかける。共にハンドルを投げ込む僅差の勝負の末、マシューズに見守られながらもがいたグローブスが右手を突き上げた。
「ゴール勝負が始まる前ですらとてもタフだった。モビスターやユンボなど強力チームと共に僕とマイケルが第1グループに入った。サイモンたちが遅れていたから(復帰を阻もうと)スピードがとても速かったんだ」と振り返るグローブスにとって、今回が嬉しいワールドツアーレース初勝利。グローブスがアップしたSTRAVAデータによれば、バウハウスの後ろから加速した際には最大1635ワットを踏み、スピードを70km/h台に乗せてフィニッシュラインに到達している。
悪いタイミングで落車し、復帰するも横風分断の餌食となったサイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) photo:CorVos
総合首位に浮上したヨナス・ヴィデバーグ(ノルウェー、チームDSM) photo:CorVos
マシューズとグローブスで2日連続優勝を手にしたバイクエクスチェンジだが、一方でイェーツは33秒ビハインドを負うという、甘く苦い一日に。総合リーダーの座は、逃げに乗ってボーナスタイムを稼いだ23歳ヴィデバーグに代わっている。

スペイン北東部に位置するカタルーニャ地方をぐるりと駆け巡るボルタ・ア・カタルーニャ(2.UWT)2日目。
海沿いの街ラスカーラから北上し、ペルピニョンにフィニッシュする202.4kmコースはスプリンター向けではあるものの、中盤に控えるスペイン本土最東端のクレウス岬半島の丘陵地帯がカギ。最高標高地点は250m以下だが、総獲得標高差は2300mに達する。
この日は4秒遅れの総合3位であり、山岳賞とヤングライダー賞ランキングでトップにつけるヨナス・ヴィデバーグ(ノルウェー、チームDSM)を含む3名がエスケープ。ヴィデバーグは合計2ヶ所用意された中間スプリントポイントを2位・1位で通過してタイムボーナスを稼ぎ、さらに山岳ポイントを積み重ねることにも成功している。



およそ2〜3分差で後を追うメイン集団内ではこの日、次々と落車が発生した。その中では総合7位のマティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード)が下りコーナーでオーバーランし、コンクリート塀を乗り越えて崖下に落ちるアクシデントも。樹木に軟着陸したスケルモースに幸い怪我はなく、スペアバイクを受け取ったのちに集団復帰を果たしている。
長駆逃げたヴィデバーグたちがフィニッシュまで30kmほどを残して吸収されると、吹きさらしの横風区間で各チームがペースアップを開始した。分断に巻き込まれないよう位置取り争いが激化するなか、残り16kmの直角右コーナーでサイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)が落車に巻き込まれた。

バイクエクスチェンジ・ジェイコはスプリント狙いのマイケル・マシューズとカーデン・グローブス(オーストラリア)以外のメンバー全員を下げてイェーツ復帰を目指したものの、その頃先頭では豊富な総合戦力を保持するイネオス・グレなディアーズが中心となった分断作戦が成功。第1グループと第2グループの差は縮まるどころか広がる一方で、最終的にイェーツ合流は叶わなかった。
第2グループを引き離し、ペルピニョンのフィニッシュに向けて突き進む第1グループでは着々と集団スプリントの準備が始まり、クイックステップ・アルファヴィニルを先頭に残り1km地点を駆け抜ける。最終右コーナーを前に前日勝者マシューズがリードアウトを開始し、その後ろにつけたフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)が残り150m地点からスプリントを開始した。


しかし、大柄なバウハウスを風除けに使い、残り75mを切ってからグローブスが一気に追い抜き、横に並びかける。共にハンドルを投げ込む僅差の勝負の末、マシューズに見守られながらもがいたグローブスが右手を突き上げた。
「ゴール勝負が始まる前ですらとてもタフだった。モビスターやユンボなど強力チームと共に僕とマイケルが第1グループに入った。サイモンたちが遅れていたから(復帰を阻もうと)スピードがとても速かったんだ」と振り返るグローブスにとって、今回が嬉しいワールドツアーレース初勝利。グローブスがアップしたSTRAVAデータによれば、バウハウスの後ろから加速した際には最大1635ワットを踏み、スピードを70km/h台に乗せてフィニッシュラインに到達している。


マシューズとグローブスで2日連続優勝を手にしたバイクエクスチェンジだが、一方でイェーツは33秒ビハインドを負うという、甘く苦い一日に。総合リーダーの座は、逃げに乗ってボーナスタイムを稼いだ23歳ヴィデバーグに代わっている。
ボルタ・ア・カタルーニャ2022第2ステージ結果
1位 | カーデン・グローブス(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | 4:44:28 |
2位 | フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
3位 | ユーゴ・オフステテール(フランス、アルケア・サムシック) | |
4位 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル) | |
5位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | |
6位 | マヌエル・ペニャルベル(スペイン、ブルゴスBH) | |
7位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | |
8位 | ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | |
9位 | ヘンリ・ファンデンアベーレ(ベルギー、チームDSM) | |
10位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード) |
個人総合成績
1位 | ヨナス・ヴィデバーグ(ノルウェー、チームDSM) | 8:31:28 |
2位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | +0:01 |
3位 | ユーゴ・オフステテール(フランス、アルケア・サムシック) | +0:07 |
4位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード) | +0:11 |
5位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | |
6位 | ジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード) | |
7位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング) | |
8位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
9位 | ヤン・バークランツ(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | |
10位 | サム・オーメン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | ヨナス・ヴィデバーグ(ノルウェー、チームDSM) |
山岳賞 | ヨナス・ヴィデバーグ(ノルウェー、チームDSM) |
ヤングライダー賞 | ヨナス・ヴィデバーグ(ノルウェー、チームDSM) |
チーム総合成績 | バーレーン・ヴィクトリアス |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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