プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)が残り1kmまで逃げた石畳レース「GPドゥナン」。集団スプリントでマキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、コフィディス)が勝利を挙げた。
ツール・ド・フランスの石畳区間を見据え出場したプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
GPドゥナン2022 コースプロフィール (c)www.gpdenain.fr/ミラノ〜サンレモを2日後に控え、ベルギーとの国境に近い北フランスで第63回GPドゥナン(正式名称グランプリドゥナン・ポート・ドゥ・エノー)が開催された。ルーベから40kmほど南のドゥナンを舞台とする200kmのコースには12の石畳セクター(総距離約20km)が組み込まれ、1ヶ月後に開催されるパリ〜ルーベの前哨戦としての意味合いも強いため多くの重量級クラシックライダーたちが集結した。
レースには8つのワールドチームの他、アルペシン・フェニックスなど石畳レースを得意とするプロチームやコンチネンタルチームが出場。また今年のツール・ド・フランス第5ステージに石畳区間が合計11箇所(19.4km)登場するため、予行練習としてユンボ・ヴィスマからプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)とヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)、イネオス・グレナディアーズもダニエル・マルティネス(コロンビア)が出走した。
2014年パリ〜ルーベ覇者ニキ・テルプストラ(オランダ、トタルエネルジー)が中心となり形成した5名の逃げグループは、最大4分20秒差をつけながら前半の舗装路区間を消化。一方のメイン集団ではコフィディスやウノエックス・プロサイクリングチームが長く先頭を牽き、石畳区間に突入していった。
パリ〜ルーベ覇者ニキ・テルプストラ(オランダ、トタルエネルジー)らが形成した逃げ集団 photo:CorVos
プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)を含む5名が残り33km地点で飛び出しす photo:CorVos
ローテーションを組みながら残り1km地点まで逃げた photo:CorVos
パヴェ(石畳)を経るごとに逃げ集団とのタイム差を縮めるプロトンは、残り33km地点で最後まで逃げたテルプストラを吸収。最後から2つ目のパヴェであるセクター11「ヴェルシェン=モグレ」でイネオス・グレナディアーズが組織的なペースアップを敢行すると、5名による先鋭グループが形成された。
イネオス・グレナディアーズのマグナス・シェフィールド(アメリカ)とベン・ターナー(イギリス)が中心となり飛び出した先頭グループには、チームメイトのジョナタン・ナルバエス(エクアドル)とダミアン・トゥゼ(フランス、AG2Rシトロエン)、そしてログリッチが入った。最後のセクター12「アヴェセネ・ル・セ」もクリアした先頭5名は、最大30秒差をつけて突き進んでいく。
この強力な先頭集団にアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ率いるプロトンが土煙をあげながら迫る。タイム差は30秒前後で増減を繰り返していたものの、残り5km地点を切ってグルパマ・エフデジが牽引に加わり猛ジャージ。人数を減らしながら懸命の追走が実ったメイン集団は、フラムルージュ(残り1km)で最後まで逃げていたナルバエスを飲み込むと、そのままスプリント勝負へとなだれ込んだ。
アルペシントレインの後ろから真っ先にスプリントしたのはアドリアン・プティ(フランス、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)。しかし伸び悩むプティを、ピエール・バルビエ(フランス、B&Bホテルズ KTM)とマキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、コフィディス)が抜き去り、その後ろから加速したドリース・デボント(ベルギー、アルペシン・フェニックス)を抑え込んだヴァルシャイドが片手を突き上げた。
集団スプリントを制したマキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、コフィディス) photo:CorVos
勝利を掴んだマキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、コフィディス) photo:CorVos
「信じられないぐらい嬉しい。ピート・アレハールトの素晴らしいリードアウトから、ラスト500mを踏み込むだけで良かった。逃げた選手たちを捉えられないんじゃないかと不安になったが、アンテルマルシェのおかげで集団スプリントに持ち込まれた。彼らには感謝しなければならないね。本当に嬉しいよ」。前日のミラノ〜トリノで2位と、悔しさを勝利で晴らしたヴァルシャイドはそうコメントした。
一方、ラスト1kmまで逃げて見せ場を作ったログリッチは「勝つことは目標ではなかったので、今日の結果に失望してはいない。それよりも舗装路と石畳の上は全く異なる技術が必要だとわかった。また石畳区間直前の緊張感や、位置取りが何より大事であると学ぶことができた」と、石畳で掴んだ手応えを語った。ログリッチはこの後ミラノ〜サンレモ(3月19日)を経て、4月4日に開幕するイツリア・バスクカントリーへの出場を予定している。


レースには8つのワールドチームの他、アルペシン・フェニックスなど石畳レースを得意とするプロチームやコンチネンタルチームが出場。また今年のツール・ド・フランス第5ステージに石畳区間が合計11箇所(19.4km)登場するため、予行練習としてユンボ・ヴィスマからプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)とヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)、イネオス・グレナディアーズもダニエル・マルティネス(コロンビア)が出走した。
2014年パリ〜ルーベ覇者ニキ・テルプストラ(オランダ、トタルエネルジー)が中心となり形成した5名の逃げグループは、最大4分20秒差をつけながら前半の舗装路区間を消化。一方のメイン集団ではコフィディスやウノエックス・プロサイクリングチームが長く先頭を牽き、石畳区間に突入していった。



パヴェ(石畳)を経るごとに逃げ集団とのタイム差を縮めるプロトンは、残り33km地点で最後まで逃げたテルプストラを吸収。最後から2つ目のパヴェであるセクター11「ヴェルシェン=モグレ」でイネオス・グレナディアーズが組織的なペースアップを敢行すると、5名による先鋭グループが形成された。
イネオス・グレナディアーズのマグナス・シェフィールド(アメリカ)とベン・ターナー(イギリス)が中心となり飛び出した先頭グループには、チームメイトのジョナタン・ナルバエス(エクアドル)とダミアン・トゥゼ(フランス、AG2Rシトロエン)、そしてログリッチが入った。最後のセクター12「アヴェセネ・ル・セ」もクリアした先頭5名は、最大30秒差をつけて突き進んでいく。
この強力な先頭集団にアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ率いるプロトンが土煙をあげながら迫る。タイム差は30秒前後で増減を繰り返していたものの、残り5km地点を切ってグルパマ・エフデジが牽引に加わり猛ジャージ。人数を減らしながら懸命の追走が実ったメイン集団は、フラムルージュ(残り1km)で最後まで逃げていたナルバエスを飲み込むと、そのままスプリント勝負へとなだれ込んだ。
アルペシントレインの後ろから真っ先にスプリントしたのはアドリアン・プティ(フランス、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)。しかし伸び悩むプティを、ピエール・バルビエ(フランス、B&Bホテルズ KTM)とマキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、コフィディス)が抜き去り、その後ろから加速したドリース・デボント(ベルギー、アルペシン・フェニックス)を抑え込んだヴァルシャイドが片手を突き上げた。


「信じられないぐらい嬉しい。ピート・アレハールトの素晴らしいリードアウトから、ラスト500mを踏み込むだけで良かった。逃げた選手たちを捉えられないんじゃないかと不安になったが、アンテルマルシェのおかげで集団スプリントに持ち込まれた。彼らには感謝しなければならないね。本当に嬉しいよ」。前日のミラノ〜トリノで2位と、悔しさを勝利で晴らしたヴァルシャイドはそうコメントした。
一方、ラスト1kmまで逃げて見せ場を作ったログリッチは「勝つことは目標ではなかったので、今日の結果に失望してはいない。それよりも舗装路と石畳の上は全く異なる技術が必要だとわかった。また石畳区間直前の緊張感や、位置取りが何より大事であると学ぶことができた」と、石畳で掴んだ手応えを語った。ログリッチはこの後ミラノ〜サンレモ(3月19日)を経て、4月4日に開幕するイツリア・バスクカントリーへの出場を予定している。
ミラノ〜トリノ2022結果
1位 | マキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、コフィディス) | 4:42:24 |
2位 | ドリース・デボント(ベルギー、アルペシン・フェニックス) | |
3位 | アドリアン・プティ(フランス、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | |
4位 | ピエール・バルビエ(フランス、B&Bホテルズ KTM) | |
5位 | マルク・サロー(フランス、AG2Rシトロエン) | |
6位 | サンディ・デュジャルダン(フランス、トタルエネルジー) | |
7位 | アモリ・カピオ(ベルギー、アルケア・サムシック) | |
8位 | サミュエル・ルルー(フランス、ゴースポーツ、ルーベリールメトロポール) | |
9位 | ロッベ・ヒス(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) | |
10位 | ブラム・ウェルテン(オランダ、グルパマ・エフデジ) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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