2022/03/14(月) - 14:33
女子ワールドツアー第2戦、ロンド・ファン・ドレンテ。名物の「VAM ベルグ」を4回登るレースで、ロレーナ・ウィーベス(オランダ、チームDSM)が圧倒的なスプリントを披露し、2年連続大会制覇を遂げている。
3月12(土)に開催された、オランダ北東部のドレンテ州を駆け巡る女子ワンデーレースがロンド・ファン・ドレンテだ。2007年に初開催を迎えたスプリンター向けクラシックレースであり、ストラーデビアンケに続くUCI女子ワールドツアーカレンダーの第2戦に数えられている。
州都アッセンを出発するコースは155kmで、スプリンター向けといえど登坂区間が多く設けられ、小周回をx2、大周回をx1こなすレース後半には人口丘に据え付けられた名物登坂「VAMベルグ(登坂距離700m/平均6.3%/最大10.3%)」が合計4回登場する。2022年大会は折からの強風も加わったことで、ベルギークラシックらしいタフレースが繰り広げられた。
この日レースを作ったのはクラシックレースの名手SDワークスと、春先から勝ち星を重ねている好調トレック・セガフレード、そしてユンボ・ヴィスマといった強豪チーム。レース後半戦ではVAMベルグはもちろん、それ以外のあらゆる場所でアタックと吸収、更なるカウンターアタックが繰り広げられる。その中で生まれた5名の逃げグループもフィニッシュまで20kmを残して引き戻された。
残り15km地点から始まる最後のVAMベルグでは欧州王者エレン・ファンダイク(オランダ、トレック・セガフレード)たちが抜け出したものの、先行する意思決定は取れずにカウンターアタックをきっかけに4名が先行。前日のレースで小集団スプリントを制したクリスティーヌ・マジュラス(ルクセンブルク、SDワークス)ら残り5km地点を16秒差で逃げたものの、スプリントを目論むメイン集団がここからペースアップを図った。
チームDSMとトレック・セガフレードの牽引でギアを切り替えたメイン集団は、粘り強く逃げた先頭4名を残り500m付近で飲み込む。クロエ・ホスキング(オーストラリア、トレック・セガフレード)が世界チャンピオンのエリーザ・バルサモ(イタリア、トレック・セガフレード)のためのリードアウトを担ったものの、3月10日のGPウーティンゲンを制したロレーナ・ウィーベス(オランダ、チームDSM)が爆発的なスプリントで一気に抜き去った。
追いかけるバルサモやロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス)を一切寄せ付けず、ウィーベスが勝利。プロトン屈指の加速力を誇る22歳が今季ワールドツアー初勝利。「今日は最後のVAMベルグの前にパンクしたけれど、チームメイトの素晴らしい働きで復帰し、その後も強力な逃げを支配下に置くことができた。次のレースが楽しみ」とチームへの感謝をコメントしている。
3月12(土)に開催された、オランダ北東部のドレンテ州を駆け巡る女子ワンデーレースがロンド・ファン・ドレンテだ。2007年に初開催を迎えたスプリンター向けクラシックレースであり、ストラーデビアンケに続くUCI女子ワールドツアーカレンダーの第2戦に数えられている。
州都アッセンを出発するコースは155kmで、スプリンター向けといえど登坂区間が多く設けられ、小周回をx2、大周回をx1こなすレース後半には人口丘に据え付けられた名物登坂「VAMベルグ(登坂距離700m/平均6.3%/最大10.3%)」が合計4回登場する。2022年大会は折からの強風も加わったことで、ベルギークラシックらしいタフレースが繰り広げられた。
この日レースを作ったのはクラシックレースの名手SDワークスと、春先から勝ち星を重ねている好調トレック・セガフレード、そしてユンボ・ヴィスマといった強豪チーム。レース後半戦ではVAMベルグはもちろん、それ以外のあらゆる場所でアタックと吸収、更なるカウンターアタックが繰り広げられる。その中で生まれた5名の逃げグループもフィニッシュまで20kmを残して引き戻された。
残り15km地点から始まる最後のVAMベルグでは欧州王者エレン・ファンダイク(オランダ、トレック・セガフレード)たちが抜け出したものの、先行する意思決定は取れずにカウンターアタックをきっかけに4名が先行。前日のレースで小集団スプリントを制したクリスティーヌ・マジュラス(ルクセンブルク、SDワークス)ら残り5km地点を16秒差で逃げたものの、スプリントを目論むメイン集団がここからペースアップを図った。
チームDSMとトレック・セガフレードの牽引でギアを切り替えたメイン集団は、粘り強く逃げた先頭4名を残り500m付近で飲み込む。クロエ・ホスキング(オーストラリア、トレック・セガフレード)が世界チャンピオンのエリーザ・バルサモ(イタリア、トレック・セガフレード)のためのリードアウトを担ったものの、3月10日のGPウーティンゲンを制したロレーナ・ウィーベス(オランダ、チームDSM)が爆発的なスプリントで一気に抜き去った。
追いかけるバルサモやロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス)を一切寄せ付けず、ウィーベスが勝利。プロトン屈指の加速力を誇る22歳が今季ワールドツアー初勝利。「今日は最後のVAMベルグの前にパンクしたけれど、チームメイトの素晴らしい働きで復帰し、その後も強力な逃げを支配下に置くことができた。次のレースが楽しみ」とチームへの感謝をコメントしている。
ロンド・ファン・ドレンテ2022結果
1位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、チームDSM) | 4:03:31 |
2位 | エリーザ・バルサモ(イタリア、トレック・セガフレード) | 0:01 |
3位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス) | |
4位 | クララ・コッポニ(フランス、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) | |
5位 | マルタ・バスティアネッリ(イタリア、UAEチームADQ) | |
6位 | アリス・バーンズ(イギリス、キャニオン・スラム) | |
7位 | キアラ・コンソンニ(イタリア、バルカー・トラベル&サービス) | |
8位 | ニナ・ケスラー(オランダ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | |
9位 | ジップ・ファンデンボス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | |
10位 | サラ・ロイ(オーストラリア、キャニオン・スラム) |
text:So Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp