2010/07/03(土) - 22:03
アンディ&フランク兄弟擁するサクソバンクはプレスセンターでの記者会見にフルメンバー勢揃いで臨んだ。用意した文章を読み上げる形でまずはリース監督の決意表明から。
リース: 私は経験豊富なチーム、若くて強い選手たちと共にここに来た。勝つために来た。最近、新しいスポンサーについての多くの期待や噂があることを知っている。プロサイクリングを知っている者は、この仕事が大きな痛みを伴なうこと、そしてビジネスを生み出すものだということも知っているはずだ。
来年のスポンサーに付いて、いろいろな噂が飛び交っている。チームがトレードされる、選手たちが離れる、(キム・アンデルセン氏の)違うチームができるなど、様々な憶測が語られていることは知っている。しかし明らかにしておく。シュレク兄弟と私の関係には隠すことはなにもない。このツールの期間中、移籍にまつわる話はしない。
私はそれらについて話す時が来れば話す。しかしそれは3週間後だ。選手たちとの間には、このレース中はそれらの話を一切しないという合意がある。私たちはツールに勝つためににここに来ている。
私はこのチームが将来にわたって続くと信じているし、何も恐れていない。
我々はひとつのチームだ。我々はツールに勝つために力をあわせて戦う。ツール中いかなる雑音にも答えないこと、耳を貸さないことを理解して欲しい。
私には情熱がある。チームサクソバンクはこのツールに勝つためにここに来た。チームは強い。
フランクとアンディは研ぎ澄まされている。チームも研ぎ澄まされている。準備は整っている。今年はビッグチャンスだ。今までのツールでもっとも強いチームだ。
私は異なるシナリオを用意している。しかしそれは胸の中に固く隠しておく。チームのモチベーションは高い。誰もが勝利に対して高い意識を持って臨む。
アンディ・シュレク
(一週間前に落車したけど?と訊かれ) ナショナル選手権の前日に落車した。練習中に道路のバンプに気がつかなかったんだ。血はたくさん出たけれど日曜のロードレースを走ったし大丈夫。パヴェの試走で傷口が開いて再び血が出たけど、得に問題はない。
このツールに向けてすべての調整ができた。リエージュ(バストーニュリエージュ)の後にもパヴェを試走して、アルプスとピレネーのすべての上りも試走した。すべての上りと下りは頭に入っている。準備は出来ていると思う。
フランク・シュレク
リエージュの後、長い休みをとった。アンディが出た(ツアー・オブ・)カリフォルニアに行かなかったのは娘が生まれたから。ビヤンヌ(リース)も子供のことを優先することに同意してくれた。
ツール・ド・スイスは山岳、TTでよく走れた。そしてラックス(ルクセンブルグ選手権)はふたりともよく走れて、僕が勝てた。だから準備は整っていると思う。
昨年はツールまでに多くのレースを走りすぎていたと思う。昨年の今の時期よりも体調がいいぐらいだ。
ファビアン・カンチェラーラ
プロローグの8.9kmはいい距離だ。コースは明日(7月1日)に走る。自信はある。しかしプロローグはイエロー(マイヨジョーヌ)のために走る以上の意味はない。
石畳はいいね。4月にパリ~ルーベで勝って、またそこに戻ってこれたのは嬉しいね。テレビで見ている人にとっては本当に面白いステージになると思う。優勝候補? 誰もが思っている通り、マイヨジョーヌの候補はコンタドールだと思っている。
(まだ「モータードーピング」について怒っている?)
それについてコメントする必要はもうないと思っている。本当に可笑しいとしか言いようがないね。UCIが自転車のスキャン検査を実施するというのは、否定はしないけど時間の無駄としか言えないね。
ビャルヌ・リース監督
(石畳ステージに着いて訊かれて)昨日(6月30日)、フランスの石畳(第3ステージのコース)を何度か試走した。ファビアン(カンチェラーラ)にとって楽しいコースだが、他の者にはそんなに楽しくないものだろう。約束しよう。疑う余地なく非常にスペクタクルなレースになるだろう。興奮があり、とても危険だ。
選手たち皆が石畳の区間に集団の前で入ろうとするから、石畳区間の前ですでに多くの落車が起こるだろう。
スチュアート・オグレディ
パヴェ区間での役割はアンディとフランクのアシストだね。僕やファビアンがゴールの勝利を狙って独走することは考えていない。二人に何かトラブルがあった際はファビアンのエンジンに頼れるということ。
最初の3日間でツールには勝てないけど、ツールを失うことは十分にある。チームの力で二人を護ってみせるよ。
photo&text:Makoto.AYANO
リース: 私は経験豊富なチーム、若くて強い選手たちと共にここに来た。勝つために来た。最近、新しいスポンサーについての多くの期待や噂があることを知っている。プロサイクリングを知っている者は、この仕事が大きな痛みを伴なうこと、そしてビジネスを生み出すものだということも知っているはずだ。
来年のスポンサーに付いて、いろいろな噂が飛び交っている。チームがトレードされる、選手たちが離れる、(キム・アンデルセン氏の)違うチームができるなど、様々な憶測が語られていることは知っている。しかし明らかにしておく。シュレク兄弟と私の関係には隠すことはなにもない。このツールの期間中、移籍にまつわる話はしない。
私はそれらについて話す時が来れば話す。しかしそれは3週間後だ。選手たちとの間には、このレース中はそれらの話を一切しないという合意がある。私たちはツールに勝つためににここに来ている。
私はこのチームが将来にわたって続くと信じているし、何も恐れていない。
我々はひとつのチームだ。我々はツールに勝つために力をあわせて戦う。ツール中いかなる雑音にも答えないこと、耳を貸さないことを理解して欲しい。
私には情熱がある。チームサクソバンクはこのツールに勝つためにここに来た。チームは強い。
フランクとアンディは研ぎ澄まされている。チームも研ぎ澄まされている。準備は整っている。今年はビッグチャンスだ。今までのツールでもっとも強いチームだ。
私は異なるシナリオを用意している。しかしそれは胸の中に固く隠しておく。チームのモチベーションは高い。誰もが勝利に対して高い意識を持って臨む。
アンディ・シュレク
(一週間前に落車したけど?と訊かれ) ナショナル選手権の前日に落車した。練習中に道路のバンプに気がつかなかったんだ。血はたくさん出たけれど日曜のロードレースを走ったし大丈夫。パヴェの試走で傷口が開いて再び血が出たけど、得に問題はない。
このツールに向けてすべての調整ができた。リエージュ(バストーニュリエージュ)の後にもパヴェを試走して、アルプスとピレネーのすべての上りも試走した。すべての上りと下りは頭に入っている。準備は出来ていると思う。
フランク・シュレク
リエージュの後、長い休みをとった。アンディが出た(ツアー・オブ・)カリフォルニアに行かなかったのは娘が生まれたから。ビヤンヌ(リース)も子供のことを優先することに同意してくれた。
ツール・ド・スイスは山岳、TTでよく走れた。そしてラックス(ルクセンブルグ選手権)はふたりともよく走れて、僕が勝てた。だから準備は整っていると思う。
昨年はツールまでに多くのレースを走りすぎていたと思う。昨年の今の時期よりも体調がいいぐらいだ。
ファビアン・カンチェラーラ
プロローグの8.9kmはいい距離だ。コースは明日(7月1日)に走る。自信はある。しかしプロローグはイエロー(マイヨジョーヌ)のために走る以上の意味はない。
石畳はいいね。4月にパリ~ルーベで勝って、またそこに戻ってこれたのは嬉しいね。テレビで見ている人にとっては本当に面白いステージになると思う。優勝候補? 誰もが思っている通り、マイヨジョーヌの候補はコンタドールだと思っている。
(まだ「モータードーピング」について怒っている?)
それについてコメントする必要はもうないと思っている。本当に可笑しいとしか言いようがないね。UCIが自転車のスキャン検査を実施するというのは、否定はしないけど時間の無駄としか言えないね。
ビャルヌ・リース監督
(石畳ステージに着いて訊かれて)昨日(6月30日)、フランスの石畳(第3ステージのコース)を何度か試走した。ファビアン(カンチェラーラ)にとって楽しいコースだが、他の者にはそんなに楽しくないものだろう。約束しよう。疑う余地なく非常にスペクタクルなレースになるだろう。興奮があり、とても危険だ。
選手たち皆が石畳の区間に集団の前で入ろうとするから、石畳区間の前ですでに多くの落車が起こるだろう。
スチュアート・オグレディ
パヴェ区間での役割はアンディとフランクのアシストだね。僕やファビアンがゴールの勝利を狙って独走することは考えていない。二人に何かトラブルがあった際はファビアンのエンジンに頼れるということ。
最初の3日間でツールには勝てないけど、ツールを失うことは十分にある。チームの力で二人を護ってみせるよ。
photo&text:Makoto.AYANO
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