2022/02/27(日) - 09:35
第14回目を迎えた女子オンループ・ヘットニュースブラッド。ボスベルグでアタックを成功させたアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)がデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス)との一騎打ちを制し、2度目の優勝を掴み取った。
男子レースに先立ち、春のクラシックの幕開けを告げる第14回オンループ・ヘットニュースブラッド女子が開催。ワールドツアーの男子とは違いレースカテゴリーこそプロシリーズ(上から2番目)であるものの、ヘントをスタートしてニノーヴェにフィニッシュするコースの終盤勝負どころは共通。屈指のタフコースレイアウトだ。
5つのパヴェ(石畳)と「ミュール・カペルミュール」ら9つのベルク(急坂)を含む128.4kmコースは昨年とほぼ同じ。昨年覇者アンナ・ファンデルブレッヘンは引退したため不在ながら(SDワークスの監督としてレースに帯同)、過去に大会を制しているファンフルーテンやシャンタル・ブラーク(オランダ、SDワークス) など強力なオランダ勢が顔を揃えた。
レースは序盤から形成された4名による逃げ集団を、トレック・セガフレードやモビスターが牽引するプロトンが追う展開に。石畳と急坂が連続するレース中盤に突入してペースの上がったメイン集団が逃げを捉えると、今度はリアヌ・リッパート(ドイツ、チームDSM)たち4名が飛び出した。
残り16km地点のミュール・カペルミュール(距離475m/平均勾配9.3%/最大勾配19.8%)をハイペースで駆け上がったファンフルーテンと昨年のリエージュ~バストーニュ~リエージュ覇者デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス)が抜け出して先頭集団に合流し、遅れてベルギー王者ロッタ・コペッキー(SDワークス)もジョイン。続くボスベルグ(距離980m/平均勾配5.8%/最大勾配11%)でファンフルーテンがアタックすると、またしておフォレリングが唯一反応。2人は一気に後方集団から50秒のリードを奪った。
ファンフルーテンは何度もフォレリングに先頭交代を要求するが、追走集団に2人のチームメイトを控えるフォレリングはそれを拒否。東京五輪TT王者のファンフルーテンは先頭固定のまま13kmをを突き進み、実質1対多勢にも関わらず最後までリードを維持。勝負は2人によるスプリント勝負に持ち込まれた。
残り300mの最終左コーナーで「スプリント力では劣っているという自覚があった」というファンフルーテンが先にスプリントを開始する。一拍遅れて腰を上げたフォレリングが最終ストレートで並ぶが、再加速したファンフルーテンが先頭でフィニッシュに飛び込んだ。
「最終コーナーにカミカゼのようなスピードで入りたかった。スプリント力では劣るが、厳しい展開の後では私の方が速かった。最後に並ばれたものの、そこからもう1段加速することができた。チームに良い流れをもたらすことができたので、次はチームメイトの勝利に期待したい」と、2年振り2度目の優勝と共にプロ88勝目を挙げたファンフルーテンは語った。
一方で優位なレース展開に持ち込みながらも敗れたフォレリングは「ファンフルーテンが今日も強さを見せた。でもまだシーズンは始まったばかり。チームもレース毎に成長しているので、次のレースで勝利を掴みたい」と次戦のストラーデ・ビアンケ(3月5日)でのリベンジを誓った。
男子レースに先立ち、春のクラシックの幕開けを告げる第14回オンループ・ヘットニュースブラッド女子が開催。ワールドツアーの男子とは違いレースカテゴリーこそプロシリーズ(上から2番目)であるものの、ヘントをスタートしてニノーヴェにフィニッシュするコースの終盤勝負どころは共通。屈指のタフコースレイアウトだ。
5つのパヴェ(石畳)と「ミュール・カペルミュール」ら9つのベルク(急坂)を含む128.4kmコースは昨年とほぼ同じ。昨年覇者アンナ・ファンデルブレッヘンは引退したため不在ながら(SDワークスの監督としてレースに帯同)、過去に大会を制しているファンフルーテンやシャンタル・ブラーク(オランダ、SDワークス) など強力なオランダ勢が顔を揃えた。
レースは序盤から形成された4名による逃げ集団を、トレック・セガフレードやモビスターが牽引するプロトンが追う展開に。石畳と急坂が連続するレース中盤に突入してペースの上がったメイン集団が逃げを捉えると、今度はリアヌ・リッパート(ドイツ、チームDSM)たち4名が飛び出した。
残り16km地点のミュール・カペルミュール(距離475m/平均勾配9.3%/最大勾配19.8%)をハイペースで駆け上がったファンフルーテンと昨年のリエージュ~バストーニュ~リエージュ覇者デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス)が抜け出して先頭集団に合流し、遅れてベルギー王者ロッタ・コペッキー(SDワークス)もジョイン。続くボスベルグ(距離980m/平均勾配5.8%/最大勾配11%)でファンフルーテンがアタックすると、またしておフォレリングが唯一反応。2人は一気に後方集団から50秒のリードを奪った。
ファンフルーテンは何度もフォレリングに先頭交代を要求するが、追走集団に2人のチームメイトを控えるフォレリングはそれを拒否。東京五輪TT王者のファンフルーテンは先頭固定のまま13kmをを突き進み、実質1対多勢にも関わらず最後までリードを維持。勝負は2人によるスプリント勝負に持ち込まれた。
残り300mの最終左コーナーで「スプリント力では劣っているという自覚があった」というファンフルーテンが先にスプリントを開始する。一拍遅れて腰を上げたフォレリングが最終ストレートで並ぶが、再加速したファンフルーテンが先頭でフィニッシュに飛び込んだ。
「最終コーナーにカミカゼのようなスピードで入りたかった。スプリント力では劣るが、厳しい展開の後では私の方が速かった。最後に並ばれたものの、そこからもう1段加速することができた。チームに良い流れをもたらすことができたので、次はチームメイトの勝利に期待したい」と、2年振り2度目の優勝と共にプロ88勝目を挙げたファンフルーテンは語った。
一方で優位なレース展開に持ち込みながらも敗れたフォレリングは「ファンフルーテンが今日も強さを見せた。でもまだシーズンは始まったばかり。チームもレース毎に成長しているので、次のレースで勝利を掴みたい」と次戦のストラーデ・ビアンケ(3月5日)でのリベンジを誓った。
オンループ・ヘットニュースブラッド2022 女子レース結果
1位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | 3:25:54 |
2位 | デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス) | |
3位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、チームDSM) | 0:25 |
4位 | エリーザ・バルサモ(イタリア、トレック・セガフレード) | |
5位 | クララ・コッポニ(フランス、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) | |
6位 | エマセシル・ノルスゴー(デンマーク、モビスター) | |
7位 | アンナ・ヘンダーソン(イギリス、ユンボ・ヴィスマ) | |
8位 | マリアジュリア・コンファロニエーリ(イタリア、セラティツィットWNTプロサイクリング) | |
9位 | マルタ・バスティアネッリ(イタリア、UAEチームADQ) | |
10位 | ユリー・レト(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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Segafredo Zanetti (セガフレード・ザネッティ) エモッシオーニ 250g VP
Segafredo Zanetti