バルベルデやウッズ出場のスペインレース　初日スプリントでコルト勝利

スペインのガリシア州を舞台にしたグラン・カミーニョ（UCI2.1）が開幕。初日集団スプリントでマグナス・コルト（デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト）が勝利した。

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ガリシア州の沿岸地帯を通り、最後の山岳地帯へ向かうグラン・カミーニョ第1ステージ photo:CorVos
グラン・カミーニョ2022第1ステージ コースプロフィール photo:ograncamino.gal2月24日（木）から27日（日）までの4日間、スペインのガリシア州を舞台に初開催されるステージレースがグラン・カミーニョ（UCI2.1）。1933年に初開催され、1980年から毎年開催されていたブエルタ・ア・ガリシアを引き継ぐ形で再出発したレースだ。

パンチャーやクライマー向けのロードステージが3日続き、最終日は距離16kmの個人タイムトライアル。4つのUCIワールドチーム（モビスター、イスラエル・プレミアテック、コフィディス、EFエデュケーション・イージーポスト）のほかスペインやイタリアを代表するUCIプロチーム勢が揃い、特にモビスターとコフィディス、イスラエルは一軍メンバーを揃えて臨んでいる。

モビスターのエースナンバーを背負うのはアレハンドロ・バルベルデ（スペイン）で、イスラエルはヤコブ・フルサン（デンマーク）とマイケル・ウッズ（カナダ）を、コフィディスはヨン・イサギレ（スペイン）を、EFはヒュー・カーシー（イギリス）を出場させている。

チームメイト共にプロトン先頭を走るマグナス・コルト（デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト） photo:CorVos
開幕初日はガリシア州の川沿いと海沿いの平坦区間を走り、後半に2つ連続する3級山岳を登って下るレイアウト。この山岳でアタッカーが仕掛けるかと思われたものの、イェツセ・ボル（スペイン、ブルゴスBH）を含む逃げが先行し、メイン集団ではEFとイスラエルがペースメイクを行なったことで集団は一つのままフィニッシュを目指した。

逃げを吸収し、散発的なアタックを飲み込みつつ勝負は大集団スプリントへ。どのチームも列車を組めない混沌としたゴール勝負の末、右手を突き上げたのはマグナス・コルト（デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト）だった。

集団スプリントを制したマグナス・コルト（デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト） photo:CorVos
「僕で勝負を狙うプランで、チームメイトは僕の為に素晴らしい仕事を担ってくれた。以前このエリアを訪れていて、美しい道路とキツすぎない良い感じの丘があるレースに適した場所。だから僕が生き残ることができた」とコルト。また、EFスポーツディレクターのマヌエル・ガラテは「素晴らしいシーズン序盤戦になった。この勝利で（ウクライナ出身の）パデュンを笑顔にできた。今日一番大切なことだった」と加えている。