オマーン4日目は下りアタックを成功させたファウスト・マスナダ(イタリア、クイックステップ・アルファヴィニル)が独走勝利。総合でもアントン・チャーマ(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリング チーム)に55秒差をつけ首位に立っている。
山間部を進んでいくプロトン photo:CorVos
ツアー・オブ・オマーンも後半戦に突入した第4ステージ。リゾート地アズ・シーファーを出発してレース後半に現れるジャバルと名のつく3つの登りを越え首都マスカットに向かう。コースプロフィールを見る限りでは難易度の低い丘陵ステージ。しかし119.5kmと比較的距離の短く最終山岳頂上からフィニッシュまで17kmの平坦が続くため、レースは逃げ切りを警戒したプロトンが執拗なコントロールを見せた。
日差し照りつく岩山の間を、バルディアーニCSFファイザネ、エウスカルテル・エウスカディ、ガスプロム・ルスヴェロの3チームが逃げ集団を作って駆け抜ける。追うプロトンではリーダーチームのウノエックス・プロサイクリングチームが牽引を始めたものの、プロチーム昇格初年度の選手たちによる不慣れなペースコントロールは僅か10km足らずでアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオやチームDSMに取って代わられた。
序盤からプロトンを牽引したチームDSM photo:CorVos
逃げに入ったマウロ・シュミット(スイス、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
厳しいレース展開に持ち込みたいチームDSMによってスタートから僅か38kmで逃げの3人が吸収されると、今度はマウロ・シュミット(スイス、クイックステップ・アルファヴィニル)とアスビャアン・クラーウアナスン(デンマーク、チームDSM)など実力のある5名がエスケープ。この日3つあるジャバルの登りのうち、2つ目までを順調にクリアしていった。
フィニッシュまで17km地点の最後の登りに差し掛かると、アシストがいなくなったリーダージャージのアントン・チャーマ(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリング チーム)を含むエースたちによる先鋭集団に吸収される。だがその直前に逃げ集団からケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・サムシック)が飛び出し、反対にシュミットは集団に1人残ったマスナダの前を引きはじめた。
先頭で頂上を通過したヴォークランをシュミットが牽引する集団が捉え、得意の下りでマスナダが飛び出した。一気に10秒差をつけてフィニッシュまでの平坦路を進むマスナダ。それを追うチャーマやルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)、ヤン・ヒルト(チェコ、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)らによるローテーションを弱冠22歳のシュミットが巧みに妨害した。独走体制を作ってからもチームメイトのアシストを受け続けたマスナダが、追走との差を1分7秒差まで広げてフィニッシュに飛び込んだ。
リーダージャージを着るアントン・チャーマ(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリング チーム) photo:CorVos
チーム移籍後3年目でようやく勝利を掴んだファウスト・マスナダ(イタリア、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
「厳しいステージだったが、最後にチームワークで違いを作ることができた。マウロ(シュミット)は素晴らしい動きをしてくれた。彼には感謝してもしきれいないよ。下りがポイントになることはわかっていた。だから飛び出したのだが、上手くいって本当によかったよ」。2019年のジロ・デ・イタリア第6ステージ以来となる勝利をマスナダは喜ぶ。「冬に厳しいトレーニングを積んできたので、シーズン序盤の勝利は本当に嬉しい。それにリーダージャージは大きすぎるボーナスみたいなものだ。明日はこれを守れるよう全力を尽くすよ」。
ステージ2位争いを制したのは、逃げからマスナダのアシストと大車輪の働きを見せたマウロ。リーダージャージを着るチャーマは同タイムの6位でフィニッシュしたものの、マスナダに55秒差で首位逆転を許した。
リーダージャージを袖に通したファウスト・マスナダ(イタリア、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos

ツアー・オブ・オマーンも後半戦に突入した第4ステージ。リゾート地アズ・シーファーを出発してレース後半に現れるジャバルと名のつく3つの登りを越え首都マスカットに向かう。コースプロフィールを見る限りでは難易度の低い丘陵ステージ。しかし119.5kmと比較的距離の短く最終山岳頂上からフィニッシュまで17kmの平坦が続くため、レースは逃げ切りを警戒したプロトンが執拗なコントロールを見せた。
日差し照りつく岩山の間を、バルディアーニCSFファイザネ、エウスカルテル・エウスカディ、ガスプロム・ルスヴェロの3チームが逃げ集団を作って駆け抜ける。追うプロトンではリーダーチームのウノエックス・プロサイクリングチームが牽引を始めたものの、プロチーム昇格初年度の選手たちによる不慣れなペースコントロールは僅か10km足らずでアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオやチームDSMに取って代わられた。


厳しいレース展開に持ち込みたいチームDSMによってスタートから僅か38kmで逃げの3人が吸収されると、今度はマウロ・シュミット(スイス、クイックステップ・アルファヴィニル)とアスビャアン・クラーウアナスン(デンマーク、チームDSM)など実力のある5名がエスケープ。この日3つあるジャバルの登りのうち、2つ目までを順調にクリアしていった。
フィニッシュまで17km地点の最後の登りに差し掛かると、アシストがいなくなったリーダージャージのアントン・チャーマ(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリング チーム)を含むエースたちによる先鋭集団に吸収される。だがその直前に逃げ集団からケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・サムシック)が飛び出し、反対にシュミットは集団に1人残ったマスナダの前を引きはじめた。
先頭で頂上を通過したヴォークランをシュミットが牽引する集団が捉え、得意の下りでマスナダが飛び出した。一気に10秒差をつけてフィニッシュまでの平坦路を進むマスナダ。それを追うチャーマやルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)、ヤン・ヒルト(チェコ、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)らによるローテーションを弱冠22歳のシュミットが巧みに妨害した。独走体制を作ってからもチームメイトのアシストを受け続けたマスナダが、追走との差を1分7秒差まで広げてフィニッシュに飛び込んだ。


「厳しいステージだったが、最後にチームワークで違いを作ることができた。マウロ(シュミット)は素晴らしい動きをしてくれた。彼には感謝してもしきれいないよ。下りがポイントになることはわかっていた。だから飛び出したのだが、上手くいって本当によかったよ」。2019年のジロ・デ・イタリア第6ステージ以来となる勝利をマスナダは喜ぶ。「冬に厳しいトレーニングを積んできたので、シーズン序盤の勝利は本当に嬉しい。それにリーダージャージは大きすぎるボーナスみたいなものだ。明日はこれを守れるよう全力を尽くすよ」。
ステージ2位争いを制したのは、逃げからマスナダのアシストと大車輪の働きを見せたマウロ。リーダージャージを着るチャーマは同タイムの6位でフィニッシュしたものの、マスナダに55秒差で首位逆転を許した。

ツアー・オブ・オマーン2022第4ステージ結果
1位 | ファウスト・マスナダ(イタリア、クイックステップ・アルファヴィニル) | 3:01:53 |
2位 | マウロ・シュミット(スイス、クイックステップ・アルファヴィニル) | 1:07 |
3位 | ケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・サムシック) | |
4位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | |
5位 | ケヴィン・ヴェルマーク(アメリカ、チームDSM) | |
6位 | アントン・チャーマ(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリング チーム) | |
7位 | ヤン・ヒルト(チェコ、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | |
8位 | ヘンリ・ファンデンアベーレ(ベルギー、チームDSM) | |
9位 | サンデル・アルメ(ベルギー、コフィディス) | 1:18 |
10位 | ヨナス・ヴィデバーグ(ノルウェー、チームDSM) | 1:23 |
個人総合成績
1位 | ファウスト・マスナダ(イタリア、クイックステップ・アルファヴィニル) | 14:49:00 |
2位 | アントン・チャーマ(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリング チーム) | 0:55 |
3位 | ヤン・ヒルト(チェコ、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | 0:58 |
4位 | マウロ・シュミット(スイス、クイックステップ・アルファヴィニル) | 1:06 |
5位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | 1:07 |
6位 | エリー・ジェベール(フランス、アルケア・サムシック) | 1:22 |
7位 | ケヴィン・ヴェルマーク(アメリカ、チームDSM) | |
8位 | ヘンリ・ファンデンアベーレ(ベルギー、チームDSM) | 1:23 |
9位 | レイン・タラマエ(エストニア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベール) | 1:28 |
10位 | デニス・ネクラソフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ) | 1:31 |
その他特別賞
ポイント賞 | マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ) |
ヤングライダー賞 | アントン・チャーマ(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリング チーム) |
チーム総合成績 | アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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