2022/01/24(月) - 10:20
欧州の2022年ロードシーズンが開幕。ハバ・キウィ・アトランティコに移籍した小山智也と石原悠希が出場した175kmの平坦レースで、コンタドールがオーナーを務めるエオーロ・コメタのジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア)が勝利した。
時期早く実るバレンシアオレンジの横を走るプロトン photo:CorVos
1969年に初回大会が行われた「クラシカ・コムニタ・バレンシアナ(UCI.1.2)」は、1年を通して温暖な気候なことから多くのチームが合宿地として選ぶバレンシアをフィニッシュ地点にするワンデーレース。昨年は2005年以来16年振りにUCI公式レースに復帰すると、今年もトレーニング合宿を終えた選手たちの脚色を占う場となった。
レースは出発地点であるスペイン南東部の小さな街ラ・ヌシアからバレンシアまで北上する175kmの平坦コース。スタートラインにはワールドチームの姿こそないものの、ペテル・サガン(スロバキア)が加入し注目を集めるトタルエネルジーやアルケア・サムシック、地元のエウスカルテル・エウスカディなどワールドツアー常連チームたちが出揃う。また、日本からはベネズエラ籍でスペイン拠点のコンチネンタルチームであるハバ・キウィ・アトランティコに所属する小山智也と石原悠希が出場した。
レースはプロチームの3人(アルケア・サムシック、トタルエネルジー、エキポ・ケルンファルマ)による逃げ集団を、ブルゴスBHが中心となって追う展開に。フィニッシュまで残り10kmを切ると、プロトンの思惑通りに逃げの3人を吸収し、各チームがスプリント体制を整え始めた。
終始プロトンをコントロールしたブルゴスBH photo:CorVos
アモリ・カピオ(ベルギー、アルケア・サムシック)をスプリントで下したジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、エオーロ・コメタ) photo:CorVos
各チームが開幕戦勝利を狙うべくトレインを揃える中、残り3.7km地点の右コーナーで集団の2番手の選手がタイヤを滑らせ落車。行き場を失った集団後方の選手たちを巻き込む大規模なクラッシュに発展してしまう。レースはプロトンの前方に選手を集めていたトタルエネルジーのトレインが引き、続いて後方からアルケア・サムシックも上がりペースを上げた。
アルベルト・コンタドール氏がオーナーを務めるエオーロ・コメタを先頭に最終ストレートに入ると、20名程度に絞られた集団中央で再び落車が発生する。しかしその混乱をきっかけにクリストファー・ローレス(イギリス、トタルエネルジー)が加速。そのスリップストリームに入った残り50mからアモリ・カピオ(ベルギー、アルケア・サムシック)とジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、エオーロ・コメタ)が飛び出し、2022年の初戦勝利を賭けた一騎打ちはロナルディに軍配が上がった。
ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、エオーロ・コメタ)を祝福するアルベルト・コンタドール氏 (c)EOLO-Kometa
なお、石原悠希は2分51秒遅れの76位、DNFでレースを終えた小山智也は「いきなり30-40分ほど登って後は平坦なコースプロフィールでしたが、登りの中腹でドロップしてしまいました。長距離移動が重なり自分で思った以上にコンディションが整ってないので、しっかり整えて次戦に備えます。応援ありがとうございました!」と自身のSNSに投稿している。
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1969年に初回大会が行われた「クラシカ・コムニタ・バレンシアナ(UCI.1.2)」は、1年を通して温暖な気候なことから多くのチームが合宿地として選ぶバレンシアをフィニッシュ地点にするワンデーレース。昨年は2005年以来16年振りにUCI公式レースに復帰すると、今年もトレーニング合宿を終えた選手たちの脚色を占う場となった。
レースは出発地点であるスペイン南東部の小さな街ラ・ヌシアからバレンシアまで北上する175kmの平坦コース。スタートラインにはワールドチームの姿こそないものの、ペテル・サガン(スロバキア)が加入し注目を集めるトタルエネルジーやアルケア・サムシック、地元のエウスカルテル・エウスカディなどワールドツアー常連チームたちが出揃う。また、日本からはベネズエラ籍でスペイン拠点のコンチネンタルチームであるハバ・キウィ・アトランティコに所属する小山智也と石原悠希が出場した。
レースはプロチームの3人(アルケア・サムシック、トタルエネルジー、エキポ・ケルンファルマ)による逃げ集団を、ブルゴスBHが中心となって追う展開に。フィニッシュまで残り10kmを切ると、プロトンの思惑通りに逃げの3人を吸収し、各チームがスプリント体制を整え始めた。
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各チームが開幕戦勝利を狙うべくトレインを揃える中、残り3.7km地点の右コーナーで集団の2番手の選手がタイヤを滑らせ落車。行き場を失った集団後方の選手たちを巻き込む大規模なクラッシュに発展してしまう。レースはプロトンの前方に選手を集めていたトタルエネルジーのトレインが引き、続いて後方からアルケア・サムシックも上がりペースを上げた。
アルベルト・コンタドール氏がオーナーを務めるエオーロ・コメタを先頭に最終ストレートに入ると、20名程度に絞られた集団中央で再び落車が発生する。しかしその混乱をきっかけにクリストファー・ローレス(イギリス、トタルエネルジー)が加速。そのスリップストリームに入った残り50mからアモリ・カピオ(ベルギー、アルケア・サムシック)とジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、エオーロ・コメタ)が飛び出し、2022年の初戦勝利を賭けた一騎打ちはロナルディに軍配が上がった。
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なお、石原悠希は2分51秒遅れの76位、DNFでレースを終えた小山智也は「いきなり30-40分ほど登って後は平坦なコースプロフィールでしたが、登りの中腹でドロップしてしまいました。長距離移動が重なり自分で思った以上にコンディションが整ってないので、しっかり整えて次戦に備えます。応援ありがとうございました!」と自身のSNSに投稿している。
クラシカ・コムニタ・バレンシアナ2022結果
1位 | ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、エオーロ・コメタ) | 4:02:34 |
2位 | アモリ・カピオ(ベルギー、アルケア・サムシック) | |
3位 | クリストファー・ローレス(イギリス、トタルエネルジー) | |
4位 | アレックス・ハイメ(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) | 0:02 |
5位 | アントニオ・ソト(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) | |
76位 | 石原悠希(ハバ・キウィ・アトランティコ) | |
DNF | 小山智也(ハバ・キウィ・アトランティコ) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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