2022/01/11(火) - 16:25
1月9日、千葉ポートパークでシクロクロス千葉が開催された。好転に恵まれ、芝の広場と砂浜、ポートタワーが見下ろす絶好のロケーションに500人超の参加者が集まった人気大会の模様をレポート。
千葉の海浜エリアのシンボルであるポートタワーの周囲に広がる海沿いの千葉ポートパークが会場 photo:Makoto AYANO
今年で開催7年目を迎えたシクロクロス千葉。千葉の海浜エリアのシンボルであるポートタワーの周囲に広がる海沿いの千葉ポートパークが会場となっている。首都圏のCXライダーにとってアクセスが良い最高のロケーションだ。
昨年はコロナの影響で3月に開催がずれ込んだが、今年は予定通り1月の開催。しかしオミクロン株の感染拡大で直前になって3県に「まん防」が発令される微妙なタイミングに。しかし感染防止策を万全に開催に踏み切った。そして直前になって同じ千葉で開催される話題の新トラックレース・イベントPIST6が冠スポンサーに。
スポンサーになったPIST6のプロモーション「レース後は観戦に来てください」 photo:Makoto AYANO
年末年始の休み明けのスケジュール。かつシクロクロス全日本選手権などがすでに終わったタイミングはどの選手にとってもなかなかベストな体調で臨むのが難しい時期。「練習不足で体重○kg増しです」といった声があちこちで聞かれる。それでも500人を超える参加者が集まったのは主催者にとっても嬉しい誤算だ。C4クラスは増設され、好評のオリジナルデザインの参加賞のマスクも足りなくなるほど。
コース上の芝の残雪は午後になってぬかるみに変わった photo:Makoto AYANO
大会日の前々日に雪が降り、コースの一部に残雪が見られた。これが当日までに完全には乾ききらず、午後にかけて気温が上がると路面は泥濘が目立つようになる。テクニカルな箇所は減ったものの、ただでさえ砂浜が体力を奪うコースなのに、今回は芝のアップダウンも休めるところが無くなった。
千葉ポートタワーが見下ろすロケーション photo:Makoto AYANO
海辺の砂浜はランニングか乗ったまま行くかで差がつく photo:Makoto AYANO
参加の敷居の低さが魅力の大会だけに、今回が初レースというビギナーも多く参加。女性が多いのも特徴で、レディースを意味するLカテゴリーは下位から上位まで多くの女性ライダーが参加して華やかな雰囲気に。勢揃いしての記念撮影も恒例行事化しそうだ。午後からは気温も高まり、大会は終日素晴らしい天候に恵まれた。
女子レースのあとは皆で揃っての記念撮影 photo:Makoto AYANO
52人の選手がエントリーしたC1のスタート photo:Makoto AYANO
C1は52人の選手がエントリー。加藤健吾(臼杵レーシング)が小久保登志貴 (SNEL CYCLOCROSS TEAM)と斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT)のデッドヒートに。加藤と小久保の争いはゴール前までもつれたが、加藤が昨年に続く連覇を達成。
2周め、加藤健悟(臼杵レーシング)と斎藤朋寛 (RIDELIFE GIANT)が抜け出す photo:Makoto AYANO
長い砂浜を行くランニング。心臓はバクバクだ photo:Makoto AYANO
C1選手は砂浜を乗っていけるが、ミスして転倒する選手も photo:Makoto AYANO
加藤健悟(臼杵レーシング)、斎藤朋寛 (RIDELIFE GIANT)、小久保登志貴 (SNEL CYCLOCROSS TEAM)のパック photo:Makoto AYANO
ランニングの速さが光った小久保登志貴 (SNEL CYCLOCROSS TEAM) photo:Makoto AYANO
加藤健悟(臼杵レーシング)が小久保登志貴を抑え込んで千葉CX連覇 photo:Makoto AYANO
優勝した加藤は「ジャンプの着地で2回もチェーンを外してしまって斎藤選手に追いつくのにかなり脚を使ってしまいました。そうしているうちに追いついてきた小久保選手は砂浜のランが速かったのでキツイ展開でした。テクニカルセクションは自分のほうが速いので砂浜を抜けた時点で前にいれば問題ないと思っていました。最終周回は前に出るようにちょっと前から少しずづ引き離していました。たぶん3度めの優勝です」とコメント。
混走となった女子カテゴリーの一斉スタート photo:Makoto AYANO
派遣中止となったシクロクロス世界選手権女子エリート代表選手だった福田咲絵(AX cyclocross team)は、集団でのレースを経験するために主催者の配慮もありC2クラスに参戦したが、最後尾からスタートして30秒前にスタートしたM1選手を含めほとんどの選手たちを抜き去る激走を見せた。
混走の女子クラスでもっとも速かった石川七海(ChampionSystemJapanTestTeam ) photo:Makoto AYANO
L1優勝は植竹海貴(Y'sRoad) photo:Makoto AYANO
L1は全日本ロードチャンプの植竹海貴(Y'sRoad)が優勝したが、他の女子Lカテゴリーの全選手混走のなかで、もっとも速かったのは中学2年生の石川七海(ChampionSystemJapanTestTeam )だった。
集団で砂浜に突入。渋滞するなかを進む photo:Makoto AYANO
3人のみ出走のジュニアの高橋翔(cycleclub 3UP.)も1分前スタートのマスターズ1の選手たちをほぼ全員抜かしてしまう怪物ぶりを披露。U17の野嵜然新(RACING TORQUE)もC4クラスの選手を1人残して全員抜かし、全体の2位につける快走を見せるなど、リザルトを見ただけではわからない話題にも事欠かなかった一日になった。
C4A優勝の松島煌和(COW GUMMA) photo:Makoto AYANO
C4B優勝 吉岡拓哉(イナーメ信濃山形) photo:Makoto AYANO
U17の野嵜然新(RACING TORQUE)はC4クラスの選手を1人残して全員抜かし photo:Makoto AYANO
U15優勝 松村拓弥 photo:Makoto AYANO
M1表彰 優勝は生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス) photo:Makoto AYANO
C2表彰 優勝は松本陸(ATTAQUER cycling) photo:Makoto AYANO
C1表彰式 優勝加藤健悟(臼杵レーシング)、2位小久保登志貴 (SNEL CYCLOCROSS TEAM)、3位斎藤朋寛 (RIDELIFE GIANT) photo:Makoto AYANO
千葉県所属の選手による千葉県選手権の順位がつく。1位は重田兼吾(TeamCUORE) photo:Makoto AYANO
キッズによるCKカテゴリーのスタート photo:Makoto AYANO
今年は大会にPIST6が冠スポンサーに付き、会場には「ペダルオーン!」という掛け声がこだました。参加者には当日に開催されるレースの観戦チケットがプレゼントされ、すぐ近くの千葉公園のTIPSTARドームにはしごして観戦に行った参加者たちも多かったようだ。
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今年で開催7年目を迎えたシクロクロス千葉。千葉の海浜エリアのシンボルであるポートタワーの周囲に広がる海沿いの千葉ポートパークが会場となっている。首都圏のCXライダーにとってアクセスが良い最高のロケーションだ。
昨年はコロナの影響で3月に開催がずれ込んだが、今年は予定通り1月の開催。しかしオミクロン株の感染拡大で直前になって3県に「まん防」が発令される微妙なタイミングに。しかし感染防止策を万全に開催に踏み切った。そして直前になって同じ千葉で開催される話題の新トラックレース・イベントPIST6が冠スポンサーに。
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年末年始の休み明けのスケジュール。かつシクロクロス全日本選手権などがすでに終わったタイミングはどの選手にとってもなかなかベストな体調で臨むのが難しい時期。「練習不足で体重○kg増しです」といった声があちこちで聞かれる。それでも500人を超える参加者が集まったのは主催者にとっても嬉しい誤算だ。C4クラスは増設され、好評のオリジナルデザインの参加賞のマスクも足りなくなるほど。
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大会日の前々日に雪が降り、コースの一部に残雪が見られた。これが当日までに完全には乾ききらず、午後にかけて気温が上がると路面は泥濘が目立つようになる。テクニカルな箇所は減ったものの、ただでさえ砂浜が体力を奪うコースなのに、今回は芝のアップダウンも休めるところが無くなった。
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参加の敷居の低さが魅力の大会だけに、今回が初レースというビギナーも多く参加。女性が多いのも特徴で、レディースを意味するLカテゴリーは下位から上位まで多くの女性ライダーが参加して華やかな雰囲気に。勢揃いしての記念撮影も恒例行事化しそうだ。午後からは気温も高まり、大会は終日素晴らしい天候に恵まれた。
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C1は52人の選手がエントリー。加藤健吾(臼杵レーシング)が小久保登志貴 (SNEL CYCLOCROSS TEAM)と斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT)のデッドヒートに。加藤と小久保の争いはゴール前までもつれたが、加藤が昨年に続く連覇を達成。
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優勝した加藤は「ジャンプの着地で2回もチェーンを外してしまって斎藤選手に追いつくのにかなり脚を使ってしまいました。そうしているうちに追いついてきた小久保選手は砂浜のランが速かったのでキツイ展開でした。テクニカルセクションは自分のほうが速いので砂浜を抜けた時点で前にいれば問題ないと思っていました。最終周回は前に出るようにちょっと前から少しずづ引き離していました。たぶん3度めの優勝です」とコメント。
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派遣中止となったシクロクロス世界選手権女子エリート代表選手だった福田咲絵(AX cyclocross team)は、集団でのレースを経験するために主催者の配慮もありC2クラスに参戦したが、最後尾からスタートして30秒前にスタートしたM1選手を含めほとんどの選手たちを抜き去る激走を見せた。
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L1は全日本ロードチャンプの植竹海貴(Y'sRoad)が優勝したが、他の女子Lカテゴリーの全選手混走のなかで、もっとも速かったのは中学2年生の石川七海(ChampionSystemJapanTestTeam )だった。
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3人のみ出走のジュニアの高橋翔(cycleclub 3UP.)も1分前スタートのマスターズ1の選手たちをほぼ全員抜かしてしまう怪物ぶりを披露。U17の野嵜然新(RACING TORQUE)もC4クラスの選手を1人残して全員抜かし、全体の2位につける快走を見せるなど、リザルトを見ただけではわからない話題にも事欠かなかった一日になった。
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今年は大会にPIST6が冠スポンサーに付き、会場には「ペダルオーン!」という掛け声がこだました。参加者には当日に開催されるレースの観戦チケットがプレゼントされ、すぐ近くの千葉公園のTIPSTARドームにはしごして観戦に行った参加者たちも多かったようだ。
シクロクロス千葉2022リザルト
C1 | ||
1位 | 加藤健悟(臼杵レーシング) | 1:02:41.276 |
2位 | 小久保登志貴 (SNEL CYCLOCROSS TEAM) | |
3位 | 斎藤朋寛 (RIDELIFE GIANT) | |
4位 | tysome john(Champion System Japan Test) | |
5位 | 佐野千尋(イナーメ信濃山形) | |
6位 | 向山浩司(SNEL CYCLOCROSS TEAM) | |
千葉県選手権 | ||
1位 | 重田兼吾(TeamCUORE) | 1:05:51.612 |
C2 | ||
1位 | 松本陸(ATTAQUER cycling) | 37:41.616 - |
2位 | 高木俊輔(Racing Cube) | |
3位 | 品川雅之(TEAM ZWC) | |
C2オープン | ||
1位 | 福田咲絵(AX cyclocross team) | 38:16.995 |
C3 | ||
1位 | 永田隼也(TEAM A&F/ OAKLEY) | 25:16.913 |
2位 | 小林温(ProRide) | |
3位 | 海老名歩(アーティファクトレーシングチーム) | |
C4A | ||
1位 | 松島煌和(COW GUMMA) | 19:42.827 |
C4B | ||
1位 | 吉岡拓哉(イナーメ信濃山形) | 19:26.842 |
CL1 | ||
1位 | 植竹海貴(Y'sRoad) | 41:28.772 |
2位 | 安藤沙弥(SHIDO-WORKS) | |
3位 | 小林慧美(SUBARU Cycling Club) | |
CL2 | ||
1位 | 石川七海(ChampionSystemJapanTestTeam ) | 26:31.522 |
CL3 | ||
1位 | 服部絢子(SHIDO-WORKS) | 30:45.073 |
CM1 | ||
1位 | 生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス) | 36:08.210 |
2位 | 石川正道(ChampionSystemJapanTestTeam ) | |
3位 | 山本誠一(DEVOTION ) | |
CM2 | ||
1位 | 中島由裕 | 26:17.503 |
CM3 | ||
1位 | 米山雅武(GSJ東京支部) | 28:30.721 |
Jr | ||
1位 | 高橋翔(cycleclub 3UP.) | 36:34.565 |
U15 | ||
1位 | 松村拓弥 | 19:34.112 |
U17 | ||
1位 | 野嵜然新(RACING TORQUE) | 18:51.670 |
CK1 | ||
1位 | 宮崎暖大(イオンバイクJr.アカデミー/ナカザワジム) | |
CK2 | ||
1位 | 富樫悠太郎 | |
CK3 | ||
1位 | 横田壮一郎(イオンバイクJr.レーシング) | |
text&photo:Makoto AYANO
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