2021/12/21(火) - 12:14
愛知県稲沢市で開催された東海シクロクロス第3戦 GHISALLOカップ ワイルドネイチャープラザ。カテゴリー1は周回を追うごとに上がるラップタイムで竹内遼(FUKAYA RACING)が砂コースを制した。カテゴリーL1は上田順子(ダム部)が優勝した。
愛知県稲沢市。木曽川の畔にある日本で唯一の河畔砂丘の自然公園ワイルドネイチャープラザ。砂丘を利用し、砂の登り下りを楽しむことができるため、東海シクロクロスシリーズの中でも絶大な人気を誇る名物会場だ。1シーズン12月と2月の2回行われる砂のコース、12月はGHISALLOカップと冠スポンサーを迎えて開催された。
カテゴリー1の出走は33名。フロントローには前週の全日本選手権マスターズ男子50-59クラスで連覇を果たした大原満や、このワイルドネイチャープラザを得意とする山中真(GT Bicycles/人力車)、過去ここワイルドネイチャープラザで優勝経験のある戸谷亮司(京都岩井商会レーシング)や、前戦の新城大会で優勝の畑中勇介(KINAN Cycling Team)といった面々が並ぶ。
これまで固まった砂地のラフ路面だったスタートエリアは新たに舗装が施された。これにより、力強いスタートが切れる他、格式の高いレースの開催にも対応できるという。
好スタートを切ったのは渡邊歩(愛三工業レーシングチーム)、畑中勇介(KINAN Cycling Team)。徐々に砂地が柔らかくなっていくストレートを終えて1コーナーには大町健斗が真っ先に飛び込んだ。
最初の砂セクションを終え、隊列を伸ばしながら林間に。その後ギャラリーで沸くオープニングラップのシケインに最初に入ってきたのは畑中勇介(KINAN Cycling Team)と岡理裕(SPADE ACE CX TEAM)だ。両者ともディスマウントして並びながらシケインに入ったが、出口ではイン側にいた畑中勇介(KINAN Cycling Team)がリードした。
コース後半の砂丘エリアに入ると最後列スタートの竹内遼(FUKAYA RACING)が5~6番手までジャンプアップ。砂丘の下りでは岡理裕(SPADE ACE CX TEAM)を先頭に畑中勇介(KINAN Cycling Team)、戸谷亮司(京都岩井商会レーシング)、岩田祐樹(36隊/cyclespaceHalo)に竹内遼(FUKAYA RACING)が続く。
オープニングラップの砂丘エリアを終え、ホームストレートに先頭で戻ってきたのは竹内遼(FUKAYA RACING)。それに戸谷亮司(京都岩井商会レーシング)が食らいつき、二人で林間へと入っていった。
「序盤で死にしました。」とレース後、後悔交じりで語った戸谷亮司(京都岩井商会レーシング)は、林間を含めほぼ半周の間、竹内遼(FUKAYA RACING)とパックで走った。「山中さん来てくれなかったら、途中でやめてましたよ。」と竹内遼(FUKAYA RACING)のハイペースな序盤からの走りを振り返った。後続から抜け出して唯一二人を追ったのは山中真(GT Bicycles/人力車)。だが、砂丘区間も下りに入る頃には竹内遼(FUKAYA RACING)が独り抜けていく事になった。
後続が降車して行く中で、巧みにバイクをコントロールしながらペダリングしていく竹内遼(FUKAYA RACING)。最後列でのスタートとは言え、過去3回ワイルドネイチャープラザでの優勝経験がある、もはや砂マイスターの印象もある見事な砂捌きだ。
オープニングラップでペースが掴み切れずに後退した戸谷亮司(京都岩井商会レーシング)を山中真(GT Bicycles/人力車)が捉える。この後、決して遅くは無いペースで周回を刻むがトップ竹内遼(FUKAYA RACING)とのラップタイム差は1周につき6~15秒程と厳しい展開となった。
2周目こそ6分29秒のラップタイムではあったものの3周目は20秒近くタイムを上げ後続を振り切った竹内遼(FUKAYA RACING)。以降、6分を切りそうな勢いでリードを広げていく。一人旅となっても決してペースを緩めずに追い込みながら周回を重ねた。
「今日の砂は走りにくかったですね。切り返しの所がフカフカで、全く乗れなかった。竹内選手は全部乗ってたみたいですが、スキルの差が出たという感じです。」180度のターンを降車で処理していた山中真(GT Bicycles/人力車)。上位の選手の中で唯一人シケインを乗車でクリアしていたものの、砂の切り返しでのスキル差を実感。ほぼ全ての砂区間を乗車で乗り切った竹内遼(FUKAYA RACING)を称賛した。
中盤からは、雨がポツリポツリと降り始め、気温も下がり始めた。ギャラリーはもちろん、走る選手達にとっても、ここへ来ての気温の変化は気持ちをも削ぎ落す要素となってくる。
「前日の試走では苦戦してた砂も徐々に走り方を思い出して今日はパフォーマンスを見せることができた。」と語った竹内遼(UKAYA RACING)。砂の上でのバランスの取り方、林間セクションでの身体の動き、ともに柔軟性に富んだスムーズな走りを見せていた。
「ここは楽しいですね。また走りたくなる。」全9周回、トップ竹内遼(FUKAYA RACING)との差は約3分でのフィニッシュで2位の山中真(GT Bicycles/人力車)。ゴール後、力尽きて倒れこむ選手達を見ながら、2月に予定されているJCXシリーズ戦を楽しみにしていた。
単独走行もしっかりと追い込みを見せた竹内遼(FUKAYA RACING)。フィニッシュ直後、「しんどかった。でもシクロクロスは楽しいですね。」自身にとって今季初戦となった砂コースでの優勝を喜んだ。11月のマウンテンバイク全日本選手権からオフをとって、新しいシクロクロスバイクに乗ったのがレース前日。最初は久しぶりのシクロクロスの感触を掴みながらであったが、GHISALLO GX-110 の癖の無い走行感でスムーズに走る事ができたという。今季は回避した全日本選手権だったが、年明けからのシクロクロスレースにも参戦し来季は全日本選手権を狙っていく、と抱負を語った。
午前中に行われたカテゴリーL1は、ワイルドネイチャープラザのために練習してきたという上田順子(ダム部)が優勝。カテゴリーマスターズ1は、降車と乗車を巧く繋げた筧五郎(56)が好走し優勝を飾った。
愛知県稲沢市。木曽川の畔にある日本で唯一の河畔砂丘の自然公園ワイルドネイチャープラザ。砂丘を利用し、砂の登り下りを楽しむことができるため、東海シクロクロスシリーズの中でも絶大な人気を誇る名物会場だ。1シーズン12月と2月の2回行われる砂のコース、12月はGHISALLOカップと冠スポンサーを迎えて開催された。
カテゴリー1の出走は33名。フロントローには前週の全日本選手権マスターズ男子50-59クラスで連覇を果たした大原満や、このワイルドネイチャープラザを得意とする山中真(GT Bicycles/人力車)、過去ここワイルドネイチャープラザで優勝経験のある戸谷亮司(京都岩井商会レーシング)や、前戦の新城大会で優勝の畑中勇介(KINAN Cycling Team)といった面々が並ぶ。
これまで固まった砂地のラフ路面だったスタートエリアは新たに舗装が施された。これにより、力強いスタートが切れる他、格式の高いレースの開催にも対応できるという。
好スタートを切ったのは渡邊歩(愛三工業レーシングチーム)、畑中勇介(KINAN Cycling Team)。徐々に砂地が柔らかくなっていくストレートを終えて1コーナーには大町健斗が真っ先に飛び込んだ。
最初の砂セクションを終え、隊列を伸ばしながら林間に。その後ギャラリーで沸くオープニングラップのシケインに最初に入ってきたのは畑中勇介(KINAN Cycling Team)と岡理裕(SPADE ACE CX TEAM)だ。両者ともディスマウントして並びながらシケインに入ったが、出口ではイン側にいた畑中勇介(KINAN Cycling Team)がリードした。
コース後半の砂丘エリアに入ると最後列スタートの竹内遼(FUKAYA RACING)が5~6番手までジャンプアップ。砂丘の下りでは岡理裕(SPADE ACE CX TEAM)を先頭に畑中勇介(KINAN Cycling Team)、戸谷亮司(京都岩井商会レーシング)、岩田祐樹(36隊/cyclespaceHalo)に竹内遼(FUKAYA RACING)が続く。
オープニングラップの砂丘エリアを終え、ホームストレートに先頭で戻ってきたのは竹内遼(FUKAYA RACING)。それに戸谷亮司(京都岩井商会レーシング)が食らいつき、二人で林間へと入っていった。
「序盤で死にしました。」とレース後、後悔交じりで語った戸谷亮司(京都岩井商会レーシング)は、林間を含めほぼ半周の間、竹内遼(FUKAYA RACING)とパックで走った。「山中さん来てくれなかったら、途中でやめてましたよ。」と竹内遼(FUKAYA RACING)のハイペースな序盤からの走りを振り返った。後続から抜け出して唯一二人を追ったのは山中真(GT Bicycles/人力車)。だが、砂丘区間も下りに入る頃には竹内遼(FUKAYA RACING)が独り抜けていく事になった。
後続が降車して行く中で、巧みにバイクをコントロールしながらペダリングしていく竹内遼(FUKAYA RACING)。最後列でのスタートとは言え、過去3回ワイルドネイチャープラザでの優勝経験がある、もはや砂マイスターの印象もある見事な砂捌きだ。
オープニングラップでペースが掴み切れずに後退した戸谷亮司(京都岩井商会レーシング)を山中真(GT Bicycles/人力車)が捉える。この後、決して遅くは無いペースで周回を刻むがトップ竹内遼(FUKAYA RACING)とのラップタイム差は1周につき6~15秒程と厳しい展開となった。
2周目こそ6分29秒のラップタイムではあったものの3周目は20秒近くタイムを上げ後続を振り切った竹内遼(FUKAYA RACING)。以降、6分を切りそうな勢いでリードを広げていく。一人旅となっても決してペースを緩めずに追い込みながら周回を重ねた。
「今日の砂は走りにくかったですね。切り返しの所がフカフカで、全く乗れなかった。竹内選手は全部乗ってたみたいですが、スキルの差が出たという感じです。」180度のターンを降車で処理していた山中真(GT Bicycles/人力車)。上位の選手の中で唯一人シケインを乗車でクリアしていたものの、砂の切り返しでのスキル差を実感。ほぼ全ての砂区間を乗車で乗り切った竹内遼(FUKAYA RACING)を称賛した。
中盤からは、雨がポツリポツリと降り始め、気温も下がり始めた。ギャラリーはもちろん、走る選手達にとっても、ここへ来ての気温の変化は気持ちをも削ぎ落す要素となってくる。
「前日の試走では苦戦してた砂も徐々に走り方を思い出して今日はパフォーマンスを見せることができた。」と語った竹内遼(UKAYA RACING)。砂の上でのバランスの取り方、林間セクションでの身体の動き、ともに柔軟性に富んだスムーズな走りを見せていた。
「ここは楽しいですね。また走りたくなる。」全9周回、トップ竹内遼(FUKAYA RACING)との差は約3分でのフィニッシュで2位の山中真(GT Bicycles/人力車)。ゴール後、力尽きて倒れこむ選手達を見ながら、2月に予定されているJCXシリーズ戦を楽しみにしていた。
単独走行もしっかりと追い込みを見せた竹内遼(FUKAYA RACING)。フィニッシュ直後、「しんどかった。でもシクロクロスは楽しいですね。」自身にとって今季初戦となった砂コースでの優勝を喜んだ。11月のマウンテンバイク全日本選手権からオフをとって、新しいシクロクロスバイクに乗ったのがレース前日。最初は久しぶりのシクロクロスの感触を掴みながらであったが、GHISALLO GX-110 の癖の無い走行感でスムーズに走る事ができたという。今季は回避した全日本選手権だったが、年明けからのシクロクロスレースにも参戦し来季は全日本選手権を狙っていく、と抱負を語った。
午前中に行われたカテゴリーL1は、ワイルドネイチャープラザのために練習してきたという上田順子(ダム部)が優勝。カテゴリーマスターズ1は、降車と乗車を巧く繋げた筧五郎(56)が好走し優勝を飾った。
GHISALLOカップ ワイルドネイチャープラザ 東海シクロクロス第3戦 リザルト
カテゴリー1 | ||
1位 | 竹内遼(FUKAYA RACING) | 56:15.5 |
2位 | 山中真(GT Bicycles/人力車) | +2:47 |
3位 | 戸谷亮司(京都岩井商会レーシング) | +2:55 |
4位 | 大町健斗 | +3:51 |
5位 | 畑中勇介(KINAN Cycling Team) | +4:18 |
6位 | 岩田祐樹(36隊/cyclespaceHalo) | +4:20 |
カテゴリーL1 | ||
1位 | 上田順子(ダム部) | 41:08.7 |
2位 | 水谷有紀子(BUCYO COFFE/CLT Cycling Team) | +0:35 |
3位 | 児玉和代(sfiDARE CRIT JAPAN) | +1:47 |
カテゴリーM1 | ||
1位 | 筧五郎(56) | 40:39.6 |
2位 | 太田好政(Rapha Cycling Club) | +1:57 |
3位 | 蜂須賀智也(BUCYO COFFEE/CLT Cycling Team) | +2:02 |
ダイジェストムービー(bikintv)
■カテゴリー1
■カテゴリーL1
■カテゴリー2、カテゴリーM1
photo&text:bikintv
■カテゴリー1
■カテゴリーL1
■カテゴリー2、カテゴリーM1
photo&text:bikintv
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