2021/11/17(水) - 15:43
スウェーデンのバックパックブランドであるUSWE(ユースウィー)。NO DANCING MONKEYというハーネスシステムが特徴のEPICとSHREDという2種類のモデルを使用してみた。体へのピタリとしたフィット感と腕の動きを妨げない肩紐形状が体の動きを妨げず、快適なライドを楽しめるバックパックだ。
スポーツサイクルの機敏な動きを思う存分に楽しむためには、持ち運ぶ荷物はできる限り少ない方が良い。サイクリングにおいてのストレージはジャージのバックポケットやシートバッグなど様々あるが、ある程度の量を持ち運べ、自転車に装着しない手段としてバックパックは定番だ。
バックパックと言ってもサイクリング用として使うもので選ぶときに気をつけたいのは主に、背中に熱がこもりにくい、重心バランスが自然、体の動きに対してブレずにピッタリとしたフィット感を維持し続ける性能といった点だろう。いかにストレスフリーに背負えるかが重要だろう。
今回ピックアップするスウェーデンのバックパックブランドのユースウィーは、NO DANCING MONKEYというテクノロジーを用いて、バックパックが背中で暴れない性能を追求していることが特徴で、ここにこだわりが詰まっている。
NO DANCING MONKEYの基本的な特徴は、肩紐や腰ベルトがハーネスのような役割を果たしていること。幅広のベルトであることはもちろん、肩紐が「く」の字のように曲がり左右のベルトがみぞおち辺りで留められるように作られており、ベルトが体を包み込むかのよう。
そして、それが脇腹から胸全体でフィットさせることにつながっており、タイトに締め付けても左右の肩紐を1本のベルトでまとめるバックパックとは異なる自然なフィット感を実現している。
「く」の字が胸で集合するハーネススタイルの美点は腕の動きを阻害しないことだ。MTBでバックパックを試してみたが、コブのような小山を越える時、ダウンヒルの時、バッグが存在感を示すことなく至ってストレスフリー。
バイクがふわりと浮くようなシチュエーションでは、バッグが浮くかと一瞬思うものの体にバッグが胴体にピタリとフィットしているため、背中からバッグが離れることはない。マウンテンバイクライドでは大きなアドバンテージとなってくれそうだ。
今回試したEPICとSHREDには異なるNO DANCING MONKEYがアセンブルされており、EPICは1.2、SHREDは2.0+Snug-Meとされている。EPICは小容量モデルのため必要最小限なシステムで、SHREDは大容量らしく腰ベルトも兼ねたしっかりとしたものなっている。
SHREDは腰ベルトが大きな効果を発揮していると感じる。容量が大きく重量が増えたことで、バッグが振られてしまうという心配も少なくなかったが、腰部分のフィッティングをしっかりとしておけば、タイトなS字コーナーでもバッグが存在感を主張してくることはない。むしろ腰ベルトが「支えているぞ」と伝えてくるかのよう。
また、それぞれ異なるNO DANCING MONKEYを装備しているが、いずれも肩部分と脇部分どちらも調整できるように作られており、肩と脇を独立してフィットさせられる。このシステムが秀逸であり、体型はもちろん荷物量によっても細かく好みの着用感を探ることが可能だ。
身長168cm、体重62kgの日本人平均体型の筆者は、各ベルトを最大限締め上げた状態でぴったりな印象を受けた。筋肉量が少ないため肩周りに若干のゆとりはあるため、ヨーロッパブランドらしい若干大きめの作りと感じる。今回は薄手の秋用ウェアを着ており、厚手の冬用ジャケットを着用すればフィット感は増すはずだ。
一方で、このゆとりがあっても先述したようにマウンテンバイクライドでもバッグが踊ってしまうことはないので、NO DANCING MONKEYの性能に加えて、荷物を収納した状態での重量バランスなどにも優れていると感じる。
収納についてはEPICは必要な物だけを携行し、ライドを気持ちよく行いたい方向けのバッグの作りだ。容量が3リットルのEPIC3が顕著にその傾向を表している。
メインの荷室はほぼほぼハイドレーションバッグ専用というような大きさであり、チューブや工具類など最低限必要な物を運ぶためのものという印象だ。外部には取り外し可能なポシェットが備えられており、財布など使用頻度が高いものはここにいれておくと良さそうだ。
EPICシリーズは3リットルモデルを基本に、8リットル、12リットルモデルが用意されており、ワンデイライドから宿泊ありのライドまで対応可能となる。そして、EPIC12になるとヘルメット用のストレージや、プロテクター用のループなども備えられ、ペダルアップが必要なトレイルライドで活躍してくれるモデルとなる。
対してSHREDシリーズは宿泊ありのツーリングにぴったりの大容量モデル。必要なものだけではなく、着替えやスニーカーなど旅行に必要なものを収納することができそうだ。SHREDの腰ベルトはポケットも備えているため、財布や携帯電話など頻繁に使うものを取り出しやすい位置に収納できるのは嬉しいところ。ラインアップは16リットルと25リットル。
ユースウィー EPIC3
全容量:3L
付属リザーバー容量:2L
カラー:USWE レッド サイズ:31cm(H)×16cm(W)×8cm(D)
重量:429g(リザーバー除く)
価格:16,500円(税込)
※ハイドレーションパック付属
ユースウィー EPIC8
全容量:8L
付属リザーバー容量:3L
カラー:USWE レッド サイズ:42cm(H)×19cm(W)×12cm(D)
重量:545g(リザーバー除く)
価格:17,600円(税込)
※ハイドレーションパック付属
ユースウィー EPIC12
全容量:12L
付属リザーバー容量:3L
カラー:USWE レッド サイズ:48cm(H)×23cm(W)×12cm(D)
重量:590g(リザーバー除く)
価格:19,250円(税込)
※ハイドレーションパック付属
ユースウィー SHRED 16
全容量:16L
カラー:カーボンブラック
サイズ:50cm(H) / 25cm(W) / 18cm(D)
価格:¥23,100(税込)
胴体フィット範囲:43〜55cm
※ハイドレーションパック対応、付属はしておりません。
ユースウィー SHRED 25
全容量:25L
カラー:カーボンブラック
サイズ:54cm(H) / 29cm(W) / 22cm(D)
価格:¥25,300(税込)
胴体のフィット範囲:45〜55cm
※ハイドレーションパック対応、付属はしておりません。
text:Gakuto Fujiwara
スポーツサイクルの機敏な動きを思う存分に楽しむためには、持ち運ぶ荷物はできる限り少ない方が良い。サイクリングにおいてのストレージはジャージのバックポケットやシートバッグなど様々あるが、ある程度の量を持ち運べ、自転車に装着しない手段としてバックパックは定番だ。
バックパックと言ってもサイクリング用として使うもので選ぶときに気をつけたいのは主に、背中に熱がこもりにくい、重心バランスが自然、体の動きに対してブレずにピッタリとしたフィット感を維持し続ける性能といった点だろう。いかにストレスフリーに背負えるかが重要だろう。
今回ピックアップするスウェーデンのバックパックブランドのユースウィーは、NO DANCING MONKEYというテクノロジーを用いて、バックパックが背中で暴れない性能を追求していることが特徴で、ここにこだわりが詰まっている。
NO DANCING MONKEYの基本的な特徴は、肩紐や腰ベルトがハーネスのような役割を果たしていること。幅広のベルトであることはもちろん、肩紐が「く」の字のように曲がり左右のベルトがみぞおち辺りで留められるように作られており、ベルトが体を包み込むかのよう。
そして、それが脇腹から胸全体でフィットさせることにつながっており、タイトに締め付けても左右の肩紐を1本のベルトでまとめるバックパックとは異なる自然なフィット感を実現している。
「く」の字が胸で集合するハーネススタイルの美点は腕の動きを阻害しないことだ。MTBでバックパックを試してみたが、コブのような小山を越える時、ダウンヒルの時、バッグが存在感を示すことなく至ってストレスフリー。
バイクがふわりと浮くようなシチュエーションでは、バッグが浮くかと一瞬思うものの体にバッグが胴体にピタリとフィットしているため、背中からバッグが離れることはない。マウンテンバイクライドでは大きなアドバンテージとなってくれそうだ。
今回試したEPICとSHREDには異なるNO DANCING MONKEYがアセンブルされており、EPICは1.2、SHREDは2.0+Snug-Meとされている。EPICは小容量モデルのため必要最小限なシステムで、SHREDは大容量らしく腰ベルトも兼ねたしっかりとしたものなっている。
SHREDは腰ベルトが大きな効果を発揮していると感じる。容量が大きく重量が増えたことで、バッグが振られてしまうという心配も少なくなかったが、腰部分のフィッティングをしっかりとしておけば、タイトなS字コーナーでもバッグが存在感を主張してくることはない。むしろ腰ベルトが「支えているぞ」と伝えてくるかのよう。
また、それぞれ異なるNO DANCING MONKEYを装備しているが、いずれも肩部分と脇部分どちらも調整できるように作られており、肩と脇を独立してフィットさせられる。このシステムが秀逸であり、体型はもちろん荷物量によっても細かく好みの着用感を探ることが可能だ。
身長168cm、体重62kgの日本人平均体型の筆者は、各ベルトを最大限締め上げた状態でぴったりな印象を受けた。筋肉量が少ないため肩周りに若干のゆとりはあるため、ヨーロッパブランドらしい若干大きめの作りと感じる。今回は薄手の秋用ウェアを着ており、厚手の冬用ジャケットを着用すればフィット感は増すはずだ。
一方で、このゆとりがあっても先述したようにマウンテンバイクライドでもバッグが踊ってしまうことはないので、NO DANCING MONKEYの性能に加えて、荷物を収納した状態での重量バランスなどにも優れていると感じる。
収納についてはEPICは必要な物だけを携行し、ライドを気持ちよく行いたい方向けのバッグの作りだ。容量が3リットルのEPIC3が顕著にその傾向を表している。
メインの荷室はほぼほぼハイドレーションバッグ専用というような大きさであり、チューブや工具類など最低限必要な物を運ぶためのものという印象だ。外部には取り外し可能なポシェットが備えられており、財布など使用頻度が高いものはここにいれておくと良さそうだ。
EPICシリーズは3リットルモデルを基本に、8リットル、12リットルモデルが用意されており、ワンデイライドから宿泊ありのライドまで対応可能となる。そして、EPIC12になるとヘルメット用のストレージや、プロテクター用のループなども備えられ、ペダルアップが必要なトレイルライドで活躍してくれるモデルとなる。
対してSHREDシリーズは宿泊ありのツーリングにぴったりの大容量モデル。必要なものだけではなく、着替えやスニーカーなど旅行に必要なものを収納することができそうだ。SHREDの腰ベルトはポケットも備えているため、財布や携帯電話など頻繁に使うものを取り出しやすい位置に収納できるのは嬉しいところ。ラインアップは16リットルと25リットル。
ユースウィー EPIC3
全容量:3L
付属リザーバー容量:2L
カラー:USWE レッド サイズ:31cm(H)×16cm(W)×8cm(D)
重量:429g(リザーバー除く)
価格:16,500円(税込)
※ハイドレーションパック付属
ユースウィー EPIC8
全容量:8L
付属リザーバー容量:3L
カラー:USWE レッド サイズ:42cm(H)×19cm(W)×12cm(D)
重量:545g(リザーバー除く)
価格:17,600円(税込)
※ハイドレーションパック付属
ユースウィー EPIC12
全容量:12L
付属リザーバー容量:3L
カラー:USWE レッド サイズ:48cm(H)×23cm(W)×12cm(D)
重量:590g(リザーバー除く)
価格:19,250円(税込)
※ハイドレーションパック付属
ユースウィー SHRED 16
全容量:16L
カラー:カーボンブラック
サイズ:50cm(H) / 25cm(W) / 18cm(D)
価格:¥23,100(税込)
胴体フィット範囲:43〜55cm
※ハイドレーションパック対応、付属はしておりません。
ユースウィー SHRED 25
全容量:25L
カラー:カーボンブラック
サイズ:54cm(H) / 29cm(W) / 22cm(D)
価格:¥25,300(税込)
胴体のフィット範囲:45〜55cm
※ハイドレーションパック対応、付属はしておりません。
text:Gakuto Fujiwara
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