長野県、山梨県、静岡県を舞台にシリーズ戦で開催されるシクロクロスミーティング。2021-22シーズンの開幕戦が山梨県北杜市清里丘の公園で行われ、カテゴリー1は宮津旭(PAXPROJECT)が優勝した。
カテゴリー1は32名の出走となった photo: bikintv
日本のシクロクロスシーンの元祖とも言える存在のシクロクロスミーティング。長野県を中心に山梨県、静岡県の3県で行われるシリーズはコースの魅力もさることながら、自然豊かなロケーションで人気の大会だ。
2021-22シーズン開幕の清里大会は総勢226名がエントリー。カテゴリー4には44名が出走。長かったシーズンオフからの久しぶりのレースでオープニング熱戦が繰り広げられた。
芝の登りをいち早く駆け上がった加藤健吾(臼杵レーシング)がホールショット photo: bikintv
32名の出走となったカテゴリー1。スタートラインからの芝の登りをいち早く駆け上がった加藤健吾(臼杵レーシング)がホールショット。前週のJCX初戦の茨城シクロクロス小貝川ステージでシーズンインし、準備万端で清里を迎えたようだ。
宮津旭(PAXPROJECT)を先頭に加藤健吾(臼杵)、丸山厚(BOMA/ROND CX TEAM)、舟山祥弘(AKIRUNO CYCLING ACADEMY PROJECT)、兼子博昭(スワコレーシング)がパックを形成 photo: bikintv
コースは丘の公園内、芝生の広場を中心に起伏に富んだパワーコース。林間を織り交ぜているため、細かい登りとコーナーが続き、踏むポイントと踏まないポイントがメリハリ良く設けられている。
スタートからの1周目。林間を抜け、メインエリアには宮津旭(PAXPROJECT)を先頭に加藤(臼杵)、丸山厚(BOMA/ROND CX TEAM)、舟山祥弘(AKIRUNO CYCLING ACADEMY PROJECT)、兼子博昭(スワコレーシング)がパックを形成した。
宮津旭(PAXPROJECT)に加藤健吾(臼杵レーシング)がついていく photo: bikintv
1周目後半からは集団から宮津と加藤が抜け出す。レース後、「最初、加藤選手が速くてビックリした」と語った宮津は予想外の展開ながらも落ち着いて加藤を引き離しにかかる。
下りはペダリングを止め、登りではしっかりと踏んでいく宮津。非常にスムーズなコーナリングで、曲がりくねった木々の間を抜けていく。
林間を独走する宮津旭(PAXPROJECT) photo: bikintv
2番手を走る加藤に続いていた3位集団からは丸山が抜け出した。ベテランの域に達して長い丸山は、今季初戦となった清里でも見事なシケイン越えを披露。観客からも「美しい走りだ」と声が漏れていた。
1分半~2分程度の差で宮津を追いかけた加藤健吾(臼杵レーシング) photo: bikintv
流れるようなシケイン処理が美しい丸山厚(BOMA/ROND CX TEAM) photo: bikintv
レース後に「小貝川ではいいパックに乗れずに苦しんだので、最初から行ってやろうと思って臨んだが、宮津さんが強かったですね。でも、終始いいイメージで走れました。」と振り返った加藤。集中力を切らさずに、1分半~2分程度の差で宮津を追いかけた。
ウィリーフィニッシュを決める宮津旭(PAXPROJECT) photo: bikintv
「マウンテンバイクのコースに似ているため、マウンテンバイクのトレーニングとして今回は参戦した」と語った宮津。MTB XCOを主戦場とし、今年のCJ朽木大会でもエリートカテゴリーで優勝している。終盤は完全に独走状態となった宮津は、最終的に2位の加藤とは1分58秒の差をつけてゴール。得意のウィリーでフィニッシュラインを越えて観客を喜ばせた。
L1で圧倒的な走りを見せた小林あか里(信州大学) photo: bikintv
C2で勝利してC1昇格を決めた香山飛龍(弱虫ペダルサイクリングチーム) photo: bikintv
L1は小林あか里(信州大学)が、序盤のトラブルで一時後方に沈んだが、見事に追い上げて優勝。カテゴリー2は前週の茨城シクロクロス小貝川でカテゴリー3から2に昇格を果たしたばかりの香山飛龍(弱虫ペダルサイクリングチーム)が最後列スタートから優勝を飾り、2週連続での昇格。12月に行われる全日本選手権を目指す。
今季は10戦が予定されているシクロクロスミーティング。大会情報は公式サイトを参照してほしい。

日本のシクロクロスシーンの元祖とも言える存在のシクロクロスミーティング。長野県を中心に山梨県、静岡県の3県で行われるシリーズはコースの魅力もさることながら、自然豊かなロケーションで人気の大会だ。
2021-22シーズン開幕の清里大会は総勢226名がエントリー。カテゴリー4には44名が出走。長かったシーズンオフからの久しぶりのレースでオープニング熱戦が繰り広げられた。

32名の出走となったカテゴリー1。スタートラインからの芝の登りをいち早く駆け上がった加藤健吾(臼杵レーシング)がホールショット。前週のJCX初戦の茨城シクロクロス小貝川ステージでシーズンインし、準備万端で清里を迎えたようだ。

コースは丘の公園内、芝生の広場を中心に起伏に富んだパワーコース。林間を織り交ぜているため、細かい登りとコーナーが続き、踏むポイントと踏まないポイントがメリハリ良く設けられている。
スタートからの1周目。林間を抜け、メインエリアには宮津旭(PAXPROJECT)を先頭に加藤(臼杵)、丸山厚(BOMA/ROND CX TEAM)、舟山祥弘(AKIRUNO CYCLING ACADEMY PROJECT)、兼子博昭(スワコレーシング)がパックを形成した。

1周目後半からは集団から宮津と加藤が抜け出す。レース後、「最初、加藤選手が速くてビックリした」と語った宮津は予想外の展開ながらも落ち着いて加藤を引き離しにかかる。
下りはペダリングを止め、登りではしっかりと踏んでいく宮津。非常にスムーズなコーナリングで、曲がりくねった木々の間を抜けていく。

2番手を走る加藤に続いていた3位集団からは丸山が抜け出した。ベテランの域に達して長い丸山は、今季初戦となった清里でも見事なシケイン越えを披露。観客からも「美しい走りだ」と声が漏れていた。


レース後に「小貝川ではいいパックに乗れずに苦しんだので、最初から行ってやろうと思って臨んだが、宮津さんが強かったですね。でも、終始いいイメージで走れました。」と振り返った加藤。集中力を切らさずに、1分半~2分程度の差で宮津を追いかけた。

「マウンテンバイクのコースに似ているため、マウンテンバイクのトレーニングとして今回は参戦した」と語った宮津。MTB XCOを主戦場とし、今年のCJ朽木大会でもエリートカテゴリーで優勝している。終盤は完全に独走状態となった宮津は、最終的に2位の加藤とは1分58秒の差をつけてゴール。得意のウィリーでフィニッシュラインを越えて観客を喜ばせた。


L1は小林あか里(信州大学)が、序盤のトラブルで一時後方に沈んだが、見事に追い上げて優勝。カテゴリー2は前週の茨城シクロクロス小貝川でカテゴリー3から2に昇格を果たしたばかりの香山飛龍(弱虫ペダルサイクリングチーム)が最後列スタートから優勝を飾り、2週連続での昇格。12月に行われる全日本選手権を目指す。
今季は10戦が予定されているシクロクロスミーティング。大会情報は公式サイトを参照してほしい。
シクロクロスミーティング第1戦 清里丘の公園 リザルト
カテゴリー1 | ||
1位 | 宮津旭(PAXPROJECT) | 1:00:23.1 |
2位 | 加藤健悟(臼杵レーシング) | +1:58 |
3位 | 丸山厚(BOMA/ROND CX TEAM) | +2:54 |
4位 | 向山浩司(SNEL CYCLOCROSS TEAM) | +3:31 |
5位 | 兼子博昭(スワコレーシングチーム) | +3:37 |
6位 | Tysome John(Champion System Japan Test Team) | +4:55 |
カテゴリー2 | ||
1位 | 香山飛龍(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 40:25.0 |
2位 | 三上倫生(TEAM ZWC) | +1:21 |
3位 | 高野淳(TEAM YOUCAN) | +1:46 |
カテゴリーL1 | ||
1位 | 小林あか里(信州大学) | 44:42.9 |
2位 | 太田まどか(Team轍屋) | +4:42 |
3位 | 川崎路子(PAXPROJECT) | +4:49 |
マスターズ40+45 | ||
1位 | 太田好政(Rapha Cycling Club) | 40:23.2 |
2位 | 杉原貴弘(チームバケラッタ) | +1:29 |
3位 | 横山徹(HADANO Cyclocross team) | +2:18 |
text&photo: bikintv
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