イル・ロンバルディアに向けた前哨戦、コッパ・ベルノッキでレムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)が圧勝。60km地点で生まれた勝ち逃げに乗り、フィニッシュ30km前から独走に持ち込み勝利した。
スタート前のインタビューに応じるレムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) photo:CorVos
パリ〜ルーベを終えてもなお欧州ロードカレンダーは止まらない。イタリアでは「モニュメント」最終戦イル・ロンバルディアに向けた前哨戦が次々と開催されている。10月4日(月)に行われた「コッパ・ベルノッキ(UCI1.Pro)」は今年102回目を迎える由緒正しいレースであり、ファウスト・コッピや、フェリーチェ・ジモンディ、フランチェスコ・モゼールといったイタリアの名選手たちが過去優勝を飾ってきた。
コースは50kmのラインレースを経て、ロンバルディア州の登りが含まれる16.8kmの周回コースを6周、さらに5.8kmの周回コースを3周する合計197km。スプリンターとパンチャーのどちらにもチャンスがあるものの、冷たい雨に濡れたこの日は強者が次々とアタックを掛ける、サバイバルレースが展開されることとなる。
逃げグループ内で走るレムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) photo:CorVos
追走するメイン集団だが、先行グループとの差は開く一方だった photo:CorVos
雨の中独走するレムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) photo:CorVos
レインジャケットを着込んだ選手たちが次々とアタックを掛けては吸収され、60km以上を経て逃げたのは元U23世界王者サムエーレ・バッティステッラ(イタリア、アスタナ・プレミアテック)とレムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)、ファウスト・マスナダ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)、ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)、ワールドツアー1年目のアントニオ・プッピオ(イタリア、クベカ・ネクストハッシュ)、そしてシチリアを総合3位で終えたアレッサンドロ・コーヴィ(イタリア、UAEチームエミレーツ)という6名。ボーラ・ハンスグローエやイネオス・グレナディアーズ率いるメイン集団は追走を試みたものの逆にリードは広がり、やがてペースダウン。6名は最終的に140kmに渡る逃げ切りを決めた。
先頭グループ内で仕掛けたのはエヴェネプールだった。30km以上を残して最後の丘で独走に持ち込むと、追走グループとの差は20秒、30秒と拡大。世界選手権で3位銅メダルを獲得したエヴェネプールが、ローテーションを回す追走グループを打倒した。最終的にコーヴィとマスナダを1分50秒、バッティステッラとピノを2分半近く引き離したエヴェネプールがレニャーノのフィニッシュラインにやってきた。
レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)が独走勝利 photo:CorVos
2020年(DNF)に続く2度目のロンバルディア参戦に向け、自らレースを作ったエヴェネプールが大きな弾み。「タイム差が4分を超えた時点で僕たちのレースだと感じた。終盤は平坦基調だったのでこの日最後の丘で仕掛けたんだ。ファウストの助けなしでは勝つことはできなかったと思う」と、エヴェネプールはチームワークでの勝利であることを強調する。
また、ドゥクーニンク・クイックステップにとっては前日のカヴェンディッシュに続く2連勝。チームの今季通算勝利数は65に達している。

パリ〜ルーベを終えてもなお欧州ロードカレンダーは止まらない。イタリアでは「モニュメント」最終戦イル・ロンバルディアに向けた前哨戦が次々と開催されている。10月4日(月)に行われた「コッパ・ベルノッキ(UCI1.Pro)」は今年102回目を迎える由緒正しいレースであり、ファウスト・コッピや、フェリーチェ・ジモンディ、フランチェスコ・モゼールといったイタリアの名選手たちが過去優勝を飾ってきた。
コースは50kmのラインレースを経て、ロンバルディア州の登りが含まれる16.8kmの周回コースを6周、さらに5.8kmの周回コースを3周する合計197km。スプリンターとパンチャーのどちらにもチャンスがあるものの、冷たい雨に濡れたこの日は強者が次々とアタックを掛ける、サバイバルレースが展開されることとなる。



レインジャケットを着込んだ選手たちが次々とアタックを掛けては吸収され、60km以上を経て逃げたのは元U23世界王者サムエーレ・バッティステッラ(イタリア、アスタナ・プレミアテック)とレムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)、ファウスト・マスナダ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)、ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)、ワールドツアー1年目のアントニオ・プッピオ(イタリア、クベカ・ネクストハッシュ)、そしてシチリアを総合3位で終えたアレッサンドロ・コーヴィ(イタリア、UAEチームエミレーツ)という6名。ボーラ・ハンスグローエやイネオス・グレナディアーズ率いるメイン集団は追走を試みたものの逆にリードは広がり、やがてペースダウン。6名は最終的に140kmに渡る逃げ切りを決めた。
先頭グループ内で仕掛けたのはエヴェネプールだった。30km以上を残して最後の丘で独走に持ち込むと、追走グループとの差は20秒、30秒と拡大。世界選手権で3位銅メダルを獲得したエヴェネプールが、ローテーションを回す追走グループを打倒した。最終的にコーヴィとマスナダを1分50秒、バッティステッラとピノを2分半近く引き離したエヴェネプールがレニャーノのフィニッシュラインにやってきた。

2020年(DNF)に続く2度目のロンバルディア参戦に向け、自らレースを作ったエヴェネプールが大きな弾み。「タイム差が4分を超えた時点で僕たちのレースだと感じた。終盤は平坦基調だったのでこの日最後の丘で仕掛けたんだ。ファウストの助けなしでは勝つことはできなかったと思う」と、エヴェネプールはチームワークでの勝利であることを強調する。
また、ドゥクーニンク・クイックステップにとっては前日のカヴェンディッシュに続く2連勝。チームの今季通算勝利数は65に達している。
コッパ・ベルノッキ2021結果
1位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 4:26:13 |
2位 | アレッサンドロ・コーヴィ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | 1:49 |
3位 | ファウスト・マスナダ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 1:50 |
4位 | サムエーレ・バッティステッラ(イタリア、アスタナ・プレミアテック) | 2:25 |
5位 | ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ) | 2:26 |
6位 | アントニオ・プッピオ(イタリア、クベカ・ネクストハッシュ) | 2:55 |
7位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | 8:27 |
8位 | フィリッポ・フィオレッリ(イタリア、バルディアーニCSFファイザネ) | |
9位 | ニッコロ・ボニファツィオ(イタリア、トタルエネルジー) | |
10位 | エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、コフィディス) |
text:So Isobe
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