2021/09/25(土) - 22:07
Jプロツアー第16戦「群馬CSCロードレース9月Day2」が、9月25日(土)に群馬サイクルスポーツセンターで開催された。72kmで行われたレースは集団ゴールスプリントになり、チームメートの絶妙なアシストを受けた兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)がキャリア初となるロードレースでの優勝を飾った。女子は植竹海貴(Y’s Road)が渡部春雅(明治大学)を僅差のゴールスプリントで下し、今シーズンの勝利数を10の大台に乗せた。
前日に今シーズン限りでの引退を発表したアイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)が笑顔でスタートラインに整列する photo:Nobumichi KOMORI
72kmのショートレースがスタート photo:Nobumichi KOMORI
Jプロツアー第16戦は、前日に続き群馬CSCの6kmコースを逆回りして開催される3連戦の2戦目。今シーズン最長距離となった前日の半分以下の72kmと距離が短いこともあり、激しいハイスピードバトルになることも予想される中でスタートを迎えた。
この日も群馬CSC6km逆回りコースでの開催 photo:Nobumichi KOMORI
フランシスコ・マンセボと安原大貴(ともにマトリックスパワータグ)、大前翔と當原隼人(ともに愛三工業レーシングチーム)、中井唯晶と床井亮太(ともにシマノレーシング)、中島渉(弱虫ペダルサイクリングチーム)、山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)の8人が逃 photo:Nobumichi KOMORI
ローリングスタートの後に正式スタートが切られたレースは、すぐさま激しいアタック合戦に。2周目になるとその中からフランシスコ・マンセボと安原大貴(ともにマトリックスパワータグ)、大前翔と當原隼人(ともに愛三工業レーシングチーム)、中井唯晶と床井亮太(ともにシマノレーシング)、中島渉(弱虫ペダルサイクリングチーム)、山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)の8人が抜け出し逃げ集団を形成することに成功する。その後、當原が集団に戻り7人となった逃げ集団に対し、メイン集団はチームブリヂストンサイクリングが先頭に立ってコントロールを開始。タイム差を30秒程度に保ちながらレースは進んでいった。
前日に優勝した今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)が献身的な働きを見せる photo:Nobumichi KOMORI
追走のペースが上がるメイン集団がタテに伸び始める photo:Nobumichi KOMORI
レースも折り返しを過ぎると逃げ集団からは大前がメイン集団に戻り、愛三工業レーシングチームもゴールスプリントに向けてメイン集団で体制を整える展開になり、逃げ集団は6人に。メイン集団先頭では前日に優勝した今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)もペースアップに加わる姿が見られ、逃げ集団とのタイム差が周回を重ねるごとにじわじわと縮まっていく状況になった。
フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)がアタックを仕掛けたことで逃げ集団は崩壊 photo:Nobumichi KOMORI
入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)ら数人の選手がメイン集団から抜け出しを図るも吸収されてスプリントに photo:Nobumichi KOMORI
着々とタイム差が縮まる中、逃げ集団では残り4周となる9周目に入ったところでマンセボが単独で飛び出す。山本だけが追従するも、心臓破りの下りで落車してしまい、マンセボが独走する展開に。逃げていた選手を吸収しながらメイン集団もマンセボとの差を縮めていく中、入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)らがブリッジをかけようと抜け出したがメイン集団の勢いを削ぐには至らず。ゴールスプリントが濃厚な状態でレースは最終周に。
ゴールスプリントで兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)が優勝 photo:Nobumichi KOMORI
自身初となるロードレースの優勝でチームに連勝をもたらした兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング) photo:Nobumichi KOMORI
バックストレートに姿を現した集団の先頭を固めるチームブリヂストンサイクリングの後方に愛三工業レーシングチームやシマノレーシングが陣取って勝利を狙ったが、チームブリヂストンサイクリングのアシスト陣の働きから発射された兒島がしっかりと後続を退けるスプリントを見せて、自身ロードレースでは初となる優勝。チームも連勝を飾った。
表彰式 photo:Nobumichi KOMORI
JプロツアーリーダーとU23リーダーはホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)と山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)がともにキープ photo:Nobumichi KOMORI
優勝した兒島は「最後はチームメートが3人残っていたので、託して自分はもがくだけでした。中盤から今村選手がずっとメイン集団の先頭を引いてくれて、他の選手も休むことができて最後に力を残せたと思います。群馬CSCでのブリヂストンの勝率は高いですし、今日は自分が勝とうと思っていたので、勝てて良かったです。連勝していい流れなので明日も勝って3連勝したいと思います」と喜びを語った。
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Jプロツアー第16戦は、前日に続き群馬CSCの6kmコースを逆回りして開催される3連戦の2戦目。今シーズン最長距離となった前日の半分以下の72kmと距離が短いこともあり、激しいハイスピードバトルになることも予想される中でスタートを迎えた。
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ローリングスタートの後に正式スタートが切られたレースは、すぐさま激しいアタック合戦に。2周目になるとその中からフランシスコ・マンセボと安原大貴(ともにマトリックスパワータグ)、大前翔と當原隼人(ともに愛三工業レーシングチーム)、中井唯晶と床井亮太(ともにシマノレーシング)、中島渉(弱虫ペダルサイクリングチーム)、山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)の8人が抜け出し逃げ集団を形成することに成功する。その後、當原が集団に戻り7人となった逃げ集団に対し、メイン集団はチームブリヂストンサイクリングが先頭に立ってコントロールを開始。タイム差を30秒程度に保ちながらレースは進んでいった。
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レースも折り返しを過ぎると逃げ集団からは大前がメイン集団に戻り、愛三工業レーシングチームもゴールスプリントに向けてメイン集団で体制を整える展開になり、逃げ集団は6人に。メイン集団先頭では前日に優勝した今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)もペースアップに加わる姿が見られ、逃げ集団とのタイム差が周回を重ねるごとにじわじわと縮まっていく状況になった。
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着々とタイム差が縮まる中、逃げ集団では残り4周となる9周目に入ったところでマンセボが単独で飛び出す。山本だけが追従するも、心臓破りの下りで落車してしまい、マンセボが独走する展開に。逃げていた選手を吸収しながらメイン集団もマンセボとの差を縮めていく中、入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)らがブリッジをかけようと抜け出したがメイン集団の勢いを削ぐには至らず。ゴールスプリントが濃厚な状態でレースは最終周に。
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バックストレートに姿を現した集団の先頭を固めるチームブリヂストンサイクリングの後方に愛三工業レーシングチームやシマノレーシングが陣取って勝利を狙ったが、チームブリヂストンサイクリングのアシスト陣の働きから発射された兒島がしっかりと後続を退けるスプリントを見せて、自身ロードレースでは初となる優勝。チームも連勝を飾った。
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優勝した兒島は「最後はチームメートが3人残っていたので、託して自分はもがくだけでした。中盤から今村選手がずっとメイン集団の先頭を引いてくれて、他の選手も休むことができて最後に力を残せたと思います。群馬CSCでのブリヂストンの勝率は高いですし、今日は自分が勝とうと思っていたので、勝てて良かったです。連勝していい流れなので明日も勝って3連勝したいと思います」と喜びを語った。
Jプロツアー第16戦 群馬CSCロードレース9月Day2 結果(72km)
1位 | 兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング) | 1時間43分51秒 |
2位 | 岡本隼(愛三工業レーシングチーム) | +0秒 |
3位 | 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム) | |
4位 | 湯浅博貴(EQADS) | |
5位 | 横山航太(シマノレーシング) | |
6位 | 中村龍吉(群馬グリフィンレーシングチーム) |
◆中間スプリント賞
1回目 該当者なし
2回目 中島渉(弱虫ペダルサイクリングチーム)
Jプロツアーリーダー ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)
女子 植竹海貴が僅差のスプリントを制して今シーズン10勝目
E1に続きFクラスタのレースもスタートする photo:Nobumichi KOMORI
終盤に入ると渡部春雅(明治大学)と植竹海貴(Y’s Road)の一騎打ちに photo:Nobumichi KOMORI
僅差で植竹海貴(Y’s Road)が勝利 photo:Nobumichi KOMORI
女子のレースも12周72km。スタート直後こそ集団での展開となったが、その後は次々と遅れていく選手が現れ、先頭は植竹海貴(Y’s Road)、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、大堀博美と米田和美(ともにMOPS)、滝川陽希(Live GARDEN BICI STELLE)、渡部春雅(明治大学)、川口うらら(日本体育大学)の7人での展開がしばらく続く。
中盤を過ぎるとその中から大堀と米田、滝川がドロップし先頭は4人に。終盤に入り渡部が積極的にアタックを繰り返すと唐見と川口が遅れ、植竹と渡部の一騎打ちの状態に。その後はそれぞれ持ち味を出して相手を引き離そうとするも違いに譲らず、勝負はマッチスプリントとなり、僅差の争いを制した植竹が今シーズン10勝目となる優勝を飾った。
1回目 該当者なし
2回目 中島渉(弱虫ペダルサイクリングチーム)
Jプロツアーリーダー ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)
女子 植竹海貴が僅差のスプリントを制して今シーズン10勝目
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女子のレースも12周72km。スタート直後こそ集団での展開となったが、その後は次々と遅れていく選手が現れ、先頭は植竹海貴(Y’s Road)、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、大堀博美と米田和美(ともにMOPS)、滝川陽希(Live GARDEN BICI STELLE)、渡部春雅(明治大学)、川口うらら(日本体育大学)の7人での展開がしばらく続く。
中盤を過ぎるとその中から大堀と米田、滝川がドロップし先頭は4人に。終盤に入り渡部が積極的にアタックを繰り返すと唐見と川口が遅れ、植竹と渡部の一騎打ちの状態に。その後はそれぞれ持ち味を出して相手を引き離そうとするも違いに譲らず、勝負はマッチスプリントとなり、僅差の争いを制した植竹が今シーズン10勝目となる優勝を飾った。
女子(F) 結果(72km)
1位 | 植竹海貴(Y’s Road) | 2時間4分11秒 |
2位 | 渡部春雅(明治大学) | +0秒 |
3位 | 川口うらら(日本体育大学・オープン参加) | +49秒 |
E1 結果(120km)
1位 | 池川辰哉(VC VELOCE) | 3時間4分59秒 |
2位 | 吉木匠(eNShare Cycling Team) | +0秒 |
3位 | 岩田聖矢(Avenir Yamanashi Yamanakako) | |
4位 | 石橋利晃(湾岸サイクリング・ユナイテッド) | |
5位 | 奥村祐希(サイファアスリートクラブ岡山) | |
6位 | 川勝敦嗣(MiNERVA-asahi) | +1秒 |
E2、E3 結果
E2(60km) | E3(42km) | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 鬼形卓弥(COW GUMMA) | 1時間33分37秒 | 藤井涼介(日本体育大学) | 1時間3分0秒 |
2位 | 松本天照(那須ハイ-りんどう湖レーシングチーム) | +0秒 | 成毛千尋(ALDINA) | +1秒 |
3位 | 日置江草太(サイクルフリーダム・レーシング) | 中林航大(VC福岡エリート) | ||
4位 | 山内怜旺(イナーメ信濃山形) | 重田倫一郎(作新学院大学) | ||
5位 | 石橋宏介(VC VELOCE) | 佐藤裕太(TEAM YOU CAN) | ||
6位 | 井清大樹(ZERO BIKE FACTORY) | 堀江郁人(MiNERVA-asahi) |
text&photo:Nobumichi KOMORI、Satoru Kato
edit:Satoru Kato
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