イタリアの北東部、トレンティーノにてロードヨーロッパ選手権が開催中。大会2日目の個人タイムトライアルで、シュテファン・キュング(スイス)がフィリッポ・ガンナ(イタリア)を破って連覇を遂げた。
本格的な秋の気配が近づくトレンティーノ州 (c)CorVos
9月8日から12日までの5日間に渡り、トレンティーノ州にて開催されているロードのヨーロッパ選手権。初日のジュニア女子個人タムトライアルに始まり、各世代の個人タイムトライアルとロードレース、そしてミックスチームリレーなど合計13カテゴリーのスケジュールが進行中だ。
大会2日目となる9月9日は個人タイムトライアルの最終日。晴天の気温28度、風もほぼなしという絶好の条件下で、それぞれ22.4kmコースを使って男女のヨーロッパTTチャンピオンが決定した。
2連覇を達成したシュテファン・キュング(スイス) (c)CorVos
フィリッポ・ガンナ(イタリア)はキュングに8秒届かず (c)vitesse
男子レースで3位に入ったレムコ・エヴェネプール(ベルギー) (c)vitesse
母国開催のレースで優勝候補筆頭に挙げられたフィリッポ・ガンナ(イタリア)やレムコ・エヴェネプール(ベルギー)、ツール・ド・フランスの個人TTで圧勝したタデイ・ポガチャル(スロベニア)といった強豪選手が揃う男子エリートレースを制したのは、ディフェンディングチャンピオンとして臨んだシュテファン・キュング(スイス)だった。
22.4kmコースを24分29秒85、平均54.86km/hで駆け抜けたキュング。中間計測では大声援を受けて走るガンナがキュングを1秒、エヴェネプールを3秒上回ったものの、キュングは後半区間で挽回。ガンナを8秒、エヴェネプールを15秒退けて2年連続のチャンピオンに輝いた。
ヨーロッパ選手権2021 男子エリート個人タイムトライアル表彰台 (c)vitesse
「中間計測ではガンナに僅かに負けていたけれど集中力を切らさなかった。ベネルクスツアーで上手く走れず、オリンピックでもメダルに手が届かなかった(4位)中でも調子が良いことがわかっていたんだ。今年は優勝まであと一歩届かない場面が多かったけれど、今日は僕の日だった。世界選手権に向けてこれ以上ない弾みになった」とキュングは喜びをコメントしている。
マーレン・ローセルが女子エリートレースを制覇
トップタイムを叩き出したマーレン・ローセル(スイス) (c)CorVos
同じコースを駆け抜ける女子エリートレースでトップタイムを叩き出したのはマーレン・ローセル(スイス)。現TT世界王者のアンナ・ファンデルブレッヘンが欧州選手権をスキップし、五輪TT王者のアネミエク・ファンフルーテンが土曜日のロードレースにフォーカスする中、ローセルは2位エレン・ファンダイク(オランダ)を19秒、3位リサ・ブレナウアー(ドイツ)を1分以上引き離す走りを披露した。
エレン・ファンダイク(オランダ)は19秒届かず2位 (c)CorVos
リサ・ブレナウアー(ドイツ)は3位銅メダル (c)CorVos
ヨーロッパ選手権2021 女子エリート個人タイムトライアル表彰台 (c)vitesse
「疲れ果てたけれど、スーパーハッピー。フィニッシュで力を残してたらもっと踏めたということだから。コンディションが良いとは分かっていたけれど、強いエレンとリサがどれだけ走れるか分からなかった。これから大好きなロードレースをスイスチームとして戦うことに集中したい」と、初のヨーロッパチャンピオンジャージを射止めたローセルは話している。また、東京五輪女子ロードで驚きの逃げ切りを演じたアンナ・キーセンホーファー(オーストリア)は7位に食い込んだ。
U23男子レースではツール・ド・ラヴニールのプロローグで2位、個人TTステージで6位に食い込んだヨハン・ペテルセン(デンマーク)が、U23女子レースでは昨年のジロ・ローザで総合10位に入ったヴィットリア・グアッツィーニ(イタリア)が勝利。また、初日に開催された男女混合のチームリレーではガンナ率いるイタリアが勝利している。

9月8日から12日までの5日間に渡り、トレンティーノ州にて開催されているロードのヨーロッパ選手権。初日のジュニア女子個人タムトライアルに始まり、各世代の個人タイムトライアルとロードレース、そしてミックスチームリレーなど合計13カテゴリーのスケジュールが進行中だ。
大会2日目となる9月9日は個人タイムトライアルの最終日。晴天の気温28度、風もほぼなしという絶好の条件下で、それぞれ22.4kmコースを使って男女のヨーロッパTTチャンピオンが決定した。



母国開催のレースで優勝候補筆頭に挙げられたフィリッポ・ガンナ(イタリア)やレムコ・エヴェネプール(ベルギー)、ツール・ド・フランスの個人TTで圧勝したタデイ・ポガチャル(スロベニア)といった強豪選手が揃う男子エリートレースを制したのは、ディフェンディングチャンピオンとして臨んだシュテファン・キュング(スイス)だった。
22.4kmコースを24分29秒85、平均54.86km/hで駆け抜けたキュング。中間計測では大声援を受けて走るガンナがキュングを1秒、エヴェネプールを3秒上回ったものの、キュングは後半区間で挽回。ガンナを8秒、エヴェネプールを15秒退けて2年連続のチャンピオンに輝いた。

「中間計測ではガンナに僅かに負けていたけれど集中力を切らさなかった。ベネルクスツアーで上手く走れず、オリンピックでもメダルに手が届かなかった(4位)中でも調子が良いことがわかっていたんだ。今年は優勝まであと一歩届かない場面が多かったけれど、今日は僕の日だった。世界選手権に向けてこれ以上ない弾みになった」とキュングは喜びをコメントしている。
マーレン・ローセルが女子エリートレースを制覇

同じコースを駆け抜ける女子エリートレースでトップタイムを叩き出したのはマーレン・ローセル(スイス)。現TT世界王者のアンナ・ファンデルブレッヘンが欧州選手権をスキップし、五輪TT王者のアネミエク・ファンフルーテンが土曜日のロードレースにフォーカスする中、ローセルは2位エレン・ファンダイク(オランダ)を19秒、3位リサ・ブレナウアー(ドイツ)を1分以上引き離す走りを披露した。



「疲れ果てたけれど、スーパーハッピー。フィニッシュで力を残してたらもっと踏めたということだから。コンディションが良いとは分かっていたけれど、強いエレンとリサがどれだけ走れるか分からなかった。これから大好きなロードレースをスイスチームとして戦うことに集中したい」と、初のヨーロッパチャンピオンジャージを射止めたローセルは話している。また、東京五輪女子ロードで驚きの逃げ切りを演じたアンナ・キーセンホーファー(オーストリア)は7位に食い込んだ。
U23男子レースではツール・ド・ラヴニールのプロローグで2位、個人TTステージで6位に食い込んだヨハン・ペテルセン(デンマーク)が、U23女子レースでは昨年のジロ・ローザで総合10位に入ったヴィットリア・グアッツィーニ(イタリア)が勝利。また、初日に開催された男女混合のチームリレーではガンナ率いるイタリアが勝利している。
ヨーロッパ選手権2021 男子エリート個人タイムトライアル結果
1位 | シュテファン・キュング(スイス) | 24:29 |
2位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア) | 0:08 |
3位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー) | 0:15 |
4位 | シュテファン・ビッセガー(スイス) | 0:23 |
5位 | マキシミリアン・ワルシャイド(ドイツ) | 0:38 |
6位 | エドアルド・アッフィニ(イタリア) | 0:39 |
7位 | カスパー・アスグリーン(デンマーク) | 0:52 |
8位 | マチェイ・ボドナール(ポーランド) | 1:04 |
9位 | レミ・カヴァニャ(フランス) | 1:06 |
10位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル) | 1:17 |
ヨーロッパ選手権2021 女子エリート個人タイムトライアル結果
1位 | マーレン・ローセル(スイス) | 27:13 |
2位 | エレン・ファンダイク(オランダ) | 0:19 |
3位 | リサ・ブレナウアー(ドイツ) | 1:02 |
4位 | リサ・クライン(ドイツ) | 1:22 |
5位 | リアンヌ・マークス(オランダ) | 1:43 |
6位 | ヴェレリア・コノネンコ(ウクライナ) | 1:52 |
7位 | アンナ・キーセンホーファー(オーストリア) | 2:00 |
8位 | ヴィットリア・ブッシ(イタリア) | 2:09 |
9位 | サラ・ファンデフェル(ベルギー)2:13 | |
10位 | エマセシル・ノースガード(デンマーク) | 2:18 |
text:So Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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