2021/09/05(日) - 10:35
「調子の悪かった昨日から一転、この勝利に自分でも驚いている」とはブエルタ第20ステージを制したレモン・シャンプッサン(フランス、AG2Rシトロエン)の言葉。2位でマイヨロホに王手をかけたログリッチや、棄権したロペスなどのコメントを紹介します。
ステージ1位 クレモン・シャンプッサン(フランス、AG2Rシトロエン)
メイン集団に追いつかれ、展開が難しくなり急勾配区間で遅れてしまった。ジーノ・マーダーがブリッジをかけて集団復帰を果たしたものの、総合上位勢によるアタックによって再び振り落とされた。フィニッシュまで1kmあまりを残した辺りで、彼らが互い牽制しているのが見えた。だから加速して追い抜き、ステージ優勝に十分な差を作ることができた。ラッキーだったよ。
こんな展開になるなんて思ってもいなかった。ここまでの山あり谷ありの3週間で、昨日は調子が悪かったんだ。リリアン・カルメジャーヌとスタン・デウルフともに逃げに乗ることができ、それ自体が僕には予想外の出来事だった。僕が勝利を狙えるよう彼らが力を貸してくれた。とても嬉しいし、何より驚いている。強い選手たちを抑えての勝利なんて、更に喜びを大きくしてくれる。
ステージ2位&マイヨロホ プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
今日の順位には満足しているし、これ以上の結果は求められない。イエーツやエンリク(マス)をマークして、最後にはそれ以外の選手たちも現れた。あそこからアタックするなんて、強さがないとできないことだろう。レース前半は良いテンポでコントロールできたものの、今大会最後の山岳ステージということもあり、予想通りアタックが繰り広げられた。
明日の個人タイムトライアルが楽しみだし、この時をずっと待ち望んでいた。あと少しで終わる。家族が来ているのが嬉しく、彼女たちの存在が明日のステージに向けて更なる力を与えてくれる。明日は再び全力を尽くすだけだ。
ステージ3位&総合4位 アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
総合で遅れているのでステージ優勝が欲しかった。だが何度アタックしても決まらなかった。集団の中に速い選手がいたので、彼らを引き離そうと何度も仕掛けたのだが上手くいかなかった。また次の機会を狙っていきたい。
ステージ5位&総合3位 ジャック・ヘイグ(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス)
第20ステージが終わり、「感謝」という言葉以外多くは語るまい。自分を信じて冷静を保ち、楽しむこと忘れないよう心がけた。明日は厳しく長い個人タイムトライアルが待っている。やってやろうじゃないか。
ステージ6位 クリス・ハミルトン(オーストリア、チームDSM)
予想通り第20ステージに相応しいクレイジーなステージだったね。僕たちは序盤から逃げに3人乗ることができた。1日を通して苦しみ、レース中盤の動きにはついていくことができなかった。なんとか総合上位勢の集団に食らいついて6位でフィニッシュした。この結果がとても嬉しく、最後までついていけたことに驚いている。僕にとって成功のグランツールを締めくくる良いステージだったと言える。
ステージ7位 ミケル・ビスカラ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)
クタクタだ。
ステージ8位&敢闘賞 ライアン・ギボンズ(南アフリカ、UAEチームエミレーツ)
ブエルタ最後のロードレースなので全力でステージ優勝を狙いにいくと決めていた。僕とトレンティンが逃げに乗り、最後から2つめの下りで飛び出した。残念ながらフィニッシュまでの距離が長すぎたね。でも僕らはベストを尽くし、トレンティンも素晴らしい走りをした。
ステージ9位&総合5位&ヤングライダー賞 ジーノ・マーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス)
明日の個人タイムトライアルを控え、ジャック(ヘイグ)を表彰台まで上げることができた。素晴らしい!
ステージ19位&総合6位 エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)
僕らには失うものがなかったので、残り90kmから積極的にいったんだ。その甲斐もあり、最初のカテゴリー山岳で集団を分裂させることができた。そこからはアタックの応酬で運次第の展開になっていった。ジャック・ヘイグから表彰台を奪おうとアダムが仕掛けた。僕はついていくことができなかったが、彼の積極的な走りを見ることができて嬉しかったよ。
(ヤングライダー賞のジーノ・マーダーを)祝福したい。彼は素晴らしい選手で、このジャージに相応しい。また彼にとって素晴らしい業績であり、日曜日の表彰台に立つ彼の姿を、僕は心から祝福できるだろう。
新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)
なんて強いチーム何でしょう(笑)。最終日を前にして総合3位と5位に新人賞ジャージまで獲得。これまでのハードワークが報われた形となって嬉しい!
第3週目はとても疲労した。コースが辛かったというよりは、レース展開が厳しいものにした。もう、昨日から脚は疲労困憊だが結果が着いてきてるので、気分は晴れてる。
あと、1日、33.8kmで今年のブエルタが終わるのはとても感情深いものがある。明日は僕が頑張る日じゃないけど、3人に頑張ってもらって、グランツールの最終日に初チーム総合表彰台に上げてもらうの楽しみだ
ポイント賞ジャージをほぼ確定させたファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ)
信じられない。仲間とともにフィニッシュラインを越えることができてとても嬉しいよ。彼らがいなければこのグリーンジャージは不可能だったからね。彼らは常に僕のそばにいてくれ、僕はドゥクーニンク・クイックステップというチームが大好きだ。ここ数日はとても厳しいステージで脚が空っぽだが、自分たちが成し遂げたことを誇りに思う。これ以上の結果は望めない。
棄権したミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、モビスター)
みんな観ていたように、集団が分かれた瞬間とても難しい状況に陥ってしまった。バーレーンが仕掛け、あの小さな差を埋めることすらここまで走ってきたいまの僕には難しかった。レースのレベルは高く、脚も疲れ切っていた。そして誰も追走に力を貸してくれなかった。あの動きに反応なかった原因は一つだけではない。こんな形でブエルタを終えるなんて悲しいよ。
チームメイトに謝りたい。5人まで人数が減り、その中で3人が100%の力を使いアシスト役割を全うしてくれた。だがこんな結果になってしまい申し訳ない。戦いから降りたのは負けたからだ。ファンやスポンサー、ブエルタの運営者たちにも今日のことを謝りたい。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
ステージ1位 クレモン・シャンプッサン(フランス、AG2Rシトロエン)
メイン集団に追いつかれ、展開が難しくなり急勾配区間で遅れてしまった。ジーノ・マーダーがブリッジをかけて集団復帰を果たしたものの、総合上位勢によるアタックによって再び振り落とされた。フィニッシュまで1kmあまりを残した辺りで、彼らが互い牽制しているのが見えた。だから加速して追い抜き、ステージ優勝に十分な差を作ることができた。ラッキーだったよ。
こんな展開になるなんて思ってもいなかった。ここまでの山あり谷ありの3週間で、昨日は調子が悪かったんだ。リリアン・カルメジャーヌとスタン・デウルフともに逃げに乗ることができ、それ自体が僕には予想外の出来事だった。僕が勝利を狙えるよう彼らが力を貸してくれた。とても嬉しいし、何より驚いている。強い選手たちを抑えての勝利なんて、更に喜びを大きくしてくれる。
ステージ2位&マイヨロホ プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
今日の順位には満足しているし、これ以上の結果は求められない。イエーツやエンリク(マス)をマークして、最後にはそれ以外の選手たちも現れた。あそこからアタックするなんて、強さがないとできないことだろう。レース前半は良いテンポでコントロールできたものの、今大会最後の山岳ステージということもあり、予想通りアタックが繰り広げられた。
明日の個人タイムトライアルが楽しみだし、この時をずっと待ち望んでいた。あと少しで終わる。家族が来ているのが嬉しく、彼女たちの存在が明日のステージに向けて更なる力を与えてくれる。明日は再び全力を尽くすだけだ。
ステージ3位&総合4位 アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
総合で遅れているのでステージ優勝が欲しかった。だが何度アタックしても決まらなかった。集団の中に速い選手がいたので、彼らを引き離そうと何度も仕掛けたのだが上手くいかなかった。また次の機会を狙っていきたい。
ステージ5位&総合3位 ジャック・ヘイグ(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス)
第20ステージが終わり、「感謝」という言葉以外多くは語るまい。自分を信じて冷静を保ち、楽しむこと忘れないよう心がけた。明日は厳しく長い個人タイムトライアルが待っている。やってやろうじゃないか。
ステージ6位 クリス・ハミルトン(オーストリア、チームDSM)
予想通り第20ステージに相応しいクレイジーなステージだったね。僕たちは序盤から逃げに3人乗ることができた。1日を通して苦しみ、レース中盤の動きにはついていくことができなかった。なんとか総合上位勢の集団に食らいついて6位でフィニッシュした。この結果がとても嬉しく、最後までついていけたことに驚いている。僕にとって成功のグランツールを締めくくる良いステージだったと言える。
ステージ7位 ミケル・ビスカラ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)
クタクタだ。
ステージ8位&敢闘賞 ライアン・ギボンズ(南アフリカ、UAEチームエミレーツ)
ブエルタ最後のロードレースなので全力でステージ優勝を狙いにいくと決めていた。僕とトレンティンが逃げに乗り、最後から2つめの下りで飛び出した。残念ながらフィニッシュまでの距離が長すぎたね。でも僕らはベストを尽くし、トレンティンも素晴らしい走りをした。
ステージ9位&総合5位&ヤングライダー賞 ジーノ・マーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス)
明日の個人タイムトライアルを控え、ジャック(ヘイグ)を表彰台まで上げることができた。素晴らしい!
ステージ19位&総合6位 エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)
僕らには失うものがなかったので、残り90kmから積極的にいったんだ。その甲斐もあり、最初のカテゴリー山岳で集団を分裂させることができた。そこからはアタックの応酬で運次第の展開になっていった。ジャック・ヘイグから表彰台を奪おうとアダムが仕掛けた。僕はついていくことができなかったが、彼の積極的な走りを見ることができて嬉しかったよ。
(ヤングライダー賞のジーノ・マーダーを)祝福したい。彼は素晴らしい選手で、このジャージに相応しい。また彼にとって素晴らしい業績であり、日曜日の表彰台に立つ彼の姿を、僕は心から祝福できるだろう。
新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)
なんて強いチーム何でしょう(笑)。最終日を前にして総合3位と5位に新人賞ジャージまで獲得。これまでのハードワークが報われた形となって嬉しい!
第3週目はとても疲労した。コースが辛かったというよりは、レース展開が厳しいものにした。もう、昨日から脚は疲労困憊だが結果が着いてきてるので、気分は晴れてる。
あと、1日、33.8kmで今年のブエルタが終わるのはとても感情深いものがある。明日は僕が頑張る日じゃないけど、3人に頑張ってもらって、グランツールの最終日に初チーム総合表彰台に上げてもらうの楽しみだ
ポイント賞ジャージをほぼ確定させたファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ)
信じられない。仲間とともにフィニッシュラインを越えることができてとても嬉しいよ。彼らがいなければこのグリーンジャージは不可能だったからね。彼らは常に僕のそばにいてくれ、僕はドゥクーニンク・クイックステップというチームが大好きだ。ここ数日はとても厳しいステージで脚が空っぽだが、自分たちが成し遂げたことを誇りに思う。これ以上の結果は望めない。
棄権したミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、モビスター)
みんな観ていたように、集団が分かれた瞬間とても難しい状況に陥ってしまった。バーレーンが仕掛け、あの小さな差を埋めることすらここまで走ってきたいまの僕には難しかった。レースのレベルは高く、脚も疲れ切っていた。そして誰も追走に力を貸してくれなかった。あの動きに反応なかった原因は一つだけではない。こんな形でブエルタを終えるなんて悲しいよ。
チームメイトに謝りたい。5人まで人数が減り、その中で3人が100%の力を使いアシスト役割を全うしてくれた。だがこんな結果になってしまい申し訳ない。戦いから降りたのは負けたからだ。ファンやスポンサー、ブエルタの運営者たちにも今日のことを謝りたい。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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