東京パラリンピック第8日に行われた女子個人ロードタイムトライアル(運動機能障害C1~3)で、50歳の杉浦佳子(楽天ソシオビジネス)がトップタイムで勝利。日本の五輪選手最年長となる金メダルを獲得した。



パラリンピック女子個人ロードタイムトライアル(運動機能障害C1~3)で優勝した杉浦佳子(楽天ソシオビジネス)パラリンピック女子個人ロードタイムトライアル(運動機能障害C1~3)で優勝した杉浦佳子(楽天ソシオビジネス) photo:SportsPressJP/アフロ
富士スピードウェイで開催された東京パラリンピックの女子個人ロードタイムトライアル(運動機能障害C1~3、レース距離16km)で、杉浦は中間計測地点をトップタイムで折り返し、後半戦もリードを守りきり25分55秒76で優勝。スウェーデンのアンナ・ベクやオーストラリアのペイジ・グレコらを退けた。

50歳でのオリンピック・パラリンピック金メダル獲得は夏季・冬季大会を通じて日本勢最年長であり、それまで最年長記録だった牛窪多喜男(アトランタオリンピック柔道男子金メダル)の46歳を上回る快挙だ。

1970年12月26日年生まれの杉浦は、45歳の時にレース中に転倒し記憶力などが低下する高次脳機能障害と右半身のまひを残したものの、リハビリの末にパラアスリートとして競技復帰。すぐに世界選手権タイムトライアルで優勝すると、翌2018年の世界選手権ではロードレースで優勝して2年連続の世界チャンピオンに輝いた。自身初となるパラリンピックの舞台で、日本人選手最年長の金メダル獲得を成し遂げた。
東京パラリンピック 女子個人ロードタイムトライアル結果
1位 杉浦佳子(楽天ソシオビジネス) 25:55.76
2位 アンナ・ベク(スウェーデン) 26:18.03
3位 ペイジ・グレコ(オーストラリア) 26:37.54