2021/08/08(日) - 18:29
リチャル・カラパス(エクアドル)を総合3位に送り込んだイネオス・グレナディアーズ。グランツール常勝チームとしてプロトンに君臨し続けるイネオスのチームバイクをピックアップしていこう。
ブラドレー・ウィギンスがマイヨジョーヌを獲得したチームスカイ時代以来、常にツール優勝候補の最右翼として存在感を示し続けてきたイネオス・グレナディアーズ。チームの走りを長年支えてきたピナレロとの緊密なタッグは今年も変わらず続いている。
エースを務めたカラパスはじめ、チームメンバーが跨ったのは今ツールに合わせて発表された新型DOGMA。ナンバリングを廃止し、DOGMA Fというシンプルなモデル名となったニューフラッグシップモデルで世界最高のレースへと臨んだ。なお、イネオスは全ステージをリムブレーキバイクで走っている。(※DOGMA Fの特集記事はこちら)
平坦ステージから超級山岳まで一つのバイクでこなせるオールラウンダーとして磨き上げられたDOGMA F。バイクを乗り換える必要が無いため、ペダリングフィールやハンドリングの違いにアジャストする必要が無く、常に同じ感覚で3週間を戦い抜けることが出来るのはステージレーサーにとって非常に大きなアドバンテージだという。
とはいえ、やはりステージ毎に求められる特性が異なることも事実であり、イネオスはステージ毎にホイールを使い分けることで対応していた。もっともオールラウンドに使われているのがプリンストンカーボンワークスの軽量モデルであるPEAK4550。平坦ステージから超級山岳まで幅広くチョイスされていたのがこのホイールだ。
平坦メインのステージではシマノ DURA-ACEのC60-TUを、山岳ステージではライトウェイトのMEILENSTEINを履く選手も多く、それぞれのコースプロフィールとライダーのマッチングによってホイールを使い分けることが出来る環境が用意されていることが窺える。
TTバイクはピナレロのBOLIDE。昨年はリアホイールにおそらくエアロコーチのAEOXディスクホイールと思われるモデルを装着していたが、今年はプリンストンカーボンのBLUR 633を採用する選手が多かった。前輪もプリンストンカーボンのWAKE6560をアセンブルするのが主流のようだが、ゲラント・トーマスなどは100mmハイトのエアロコーチ AeoxTitanと思わしきホイールを使用していた。
ハンドルはおそらく全ての選手がMostの新型ステム一体型ハンドル、TARON ULTRA FASTを使用。旧モデルと同等の剛性と強度を有しながら軽量化に成功したこともあり、一体型ハンドルのデメリットがまた一つ解消されたことの証明とも言える。
サドルはフィジークなのは変わらず。リッチー・ポートやミカル・クフィアトコウスキーは3Dプリントパッドを採用したANTARES VERSUS EVO 00 ADAPTIVEのブラックバージョンを装着しているのが目を惹くポイントだ。
コンポーネントはもちろんシマノDURA-ACE DI2。ボトルケージはエリート LEGGERO CARBONで統一され、ボトルはFLYなのも継続中。タイヤはコンチネンタルのCOMPETITION PRO LTDと、タイムトライアル用にはGRANDPRIX TTをチョイス。
text:Naoki Yasuoka
ブラドレー・ウィギンスがマイヨジョーヌを獲得したチームスカイ時代以来、常にツール優勝候補の最右翼として存在感を示し続けてきたイネオス・グレナディアーズ。チームの走りを長年支えてきたピナレロとの緊密なタッグは今年も変わらず続いている。
エースを務めたカラパスはじめ、チームメンバーが跨ったのは今ツールに合わせて発表された新型DOGMA。ナンバリングを廃止し、DOGMA Fというシンプルなモデル名となったニューフラッグシップモデルで世界最高のレースへと臨んだ。なお、イネオスは全ステージをリムブレーキバイクで走っている。(※DOGMA Fの特集記事はこちら)
平坦ステージから超級山岳まで一つのバイクでこなせるオールラウンダーとして磨き上げられたDOGMA F。バイクを乗り換える必要が無いため、ペダリングフィールやハンドリングの違いにアジャストする必要が無く、常に同じ感覚で3週間を戦い抜けることが出来るのはステージレーサーにとって非常に大きなアドバンテージだという。
とはいえ、やはりステージ毎に求められる特性が異なることも事実であり、イネオスはステージ毎にホイールを使い分けることで対応していた。もっともオールラウンドに使われているのがプリンストンカーボンワークスの軽量モデルであるPEAK4550。平坦ステージから超級山岳まで幅広くチョイスされていたのがこのホイールだ。
平坦メインのステージではシマノ DURA-ACEのC60-TUを、山岳ステージではライトウェイトのMEILENSTEINを履く選手も多く、それぞれのコースプロフィールとライダーのマッチングによってホイールを使い分けることが出来る環境が用意されていることが窺える。
TTバイクはピナレロのBOLIDE。昨年はリアホイールにおそらくエアロコーチのAEOXディスクホイールと思われるモデルを装着していたが、今年はプリンストンカーボンのBLUR 633を採用する選手が多かった。前輪もプリンストンカーボンのWAKE6560をアセンブルするのが主流のようだが、ゲラント・トーマスなどは100mmハイトのエアロコーチ AeoxTitanと思わしきホイールを使用していた。
ハンドルはおそらく全ての選手がMostの新型ステム一体型ハンドル、TARON ULTRA FASTを使用。旧モデルと同等の剛性と強度を有しながら軽量化に成功したこともあり、一体型ハンドルのデメリットがまた一つ解消されたことの証明とも言える。
サドルはフィジークなのは変わらず。リッチー・ポートやミカル・クフィアトコウスキーは3Dプリントパッドを採用したANTARES VERSUS EVO 00 ADAPTIVEのブラックバージョンを装着しているのが目を惹くポイントだ。
コンポーネントはもちろんシマノDURA-ACE DI2。ボトルケージはエリート LEGGERO CARBONで統一され、ボトルはFLYなのも継続中。タイヤはコンチネンタルのCOMPETITION PRO LTDと、タイムトライアル用にはGRANDPRIX TTをチョイス。
text:Naoki Yasuoka
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