2021/06/03(木) - 10:36
クリテリウム・デュ・ドーフィネ第4ステージの16.4km個人タイムトライアルでアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・プレミアテック)が優勝。2位にヨン・イサギレ(スペイン)が入りワンツーを独占した。また総合首位は1秒差でルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)が守っている。
ステージ優勝を飾ったアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・プレミアテック) photo:CorVos
第73回クリテリウム・デュ・ドーフィネ第4ステージはフィルミニーからロシュ=ラ=モリエールまでの16.4km個人タイムトライアル。スタートして6kmから緩やかに登り、連続するアップダウンを通過し、勾配8%に達するラスト800mの登りを越えフィニッシュする。
過去に世界選手権個人TTを4度制しているトニー・マルティン(ドイツ、ユンボ・ヴィスマ)を抑え、前半に暫定トップに立ったのは23歳スプリンターのハリー・スウェニー(オーストラリア、ロット・スーダル)。しかしヨナス・ヴィンゲゴー(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が35秒差で大きく上回り、さらに総合上位陣のリッチー・ポート(オーストラリア、イネオス・グレナディアーズ)やヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ・プレミアテック)が次々最速タイムを更新していった。
イザギレの21分44秒を越えることができたのは、チームメイトのアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン)ただ1人。「力を抑えた」という前半の中間計測を4位で通過すると、後半は加速して平均スピード45.521km/hで快走。イザギレを8秒更新する21分36秒でルツェンコがステージ優勝に輝いた。
後続2名にも抜かれ92位/2分12秒遅れでフィニッシュしたクリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・スタートアップネイション) photo:CorVos
ステージ6位/15秒差のリッチー・ポート(オーストラリア、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos
8秒差のステージ2位に入ったヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ・プレミアテック) photo:CorVos
ステージ10位/23秒差のゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos
「勝利は嬉しいが驚きの結果ではない。テイデ山(スペイン・テネリフェ島)の高地トレーニングで励んだTTバイクの練習が実を結んだ」と、ドーフィネでステージ初勝利を挙げたルツェンコは語る。力のマネジメントがタイムに直結したコースレイアウトについては「16kmのアップダウンは僕にとって完璧なコース。最初の6kmは抑えて力を蓄え、最後の6、7kmを全力で踏んだ。最後は正真正銘のフルガス、200%の力だったよ」と振り返った。
リーダージャージにはステージ9位(23秒遅れ)でフィニッシュしたルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)が、総合2位にジャンプアップしたルツェンコから1秒差でキープ。「人生最高のタイムトライアルだった。このイエロージャージが力を与えてくれたようだ」とペストルベルガーは喜びを表している。
ステージ3位には9秒遅れでカスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)が入り総合でも3位にランクイン。中間計測では1位だったゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)は「今日は少し積極的に行き過ぎたようだ」とに後半に失速。23秒遅れのステージ10位でフィニッシュしている。
ステージ優勝を果たしたルツェンコは、カザフスタン人としてはアスタナでパフォーマンス・マネージャーを務めるドミトリー・フォフォノフ以来13年振りのドーフィネ勝利。しかしその栄冠を喜ぶ一方、「リーダージャージに1秒及ばなかったのは残念だ。だが、まだドーフィネは終わっていないし、総合優勝を目指して頑張るよ」と、翌日の平坦ステージを挟み、6日目から始まる山岳ステージに向け意気込みを語った。
ドーフィネでステージ初優勝を果たしたアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・プレミアテック) photo:CorVos
イエロージャージを守ったルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos
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第73回クリテリウム・デュ・ドーフィネ第4ステージはフィルミニーからロシュ=ラ=モリエールまでの16.4km個人タイムトライアル。スタートして6kmから緩やかに登り、連続するアップダウンを通過し、勾配8%に達するラスト800mの登りを越えフィニッシュする。
過去に世界選手権個人TTを4度制しているトニー・マルティン(ドイツ、ユンボ・ヴィスマ)を抑え、前半に暫定トップに立ったのは23歳スプリンターのハリー・スウェニー(オーストラリア、ロット・スーダル)。しかしヨナス・ヴィンゲゴー(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が35秒差で大きく上回り、さらに総合上位陣のリッチー・ポート(オーストラリア、イネオス・グレナディアーズ)やヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ・プレミアテック)が次々最速タイムを更新していった。
イザギレの21分44秒を越えることができたのは、チームメイトのアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン)ただ1人。「力を抑えた」という前半の中間計測を4位で通過すると、後半は加速して平均スピード45.521km/hで快走。イザギレを8秒更新する21分36秒でルツェンコがステージ優勝に輝いた。
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「勝利は嬉しいが驚きの結果ではない。テイデ山(スペイン・テネリフェ島)の高地トレーニングで励んだTTバイクの練習が実を結んだ」と、ドーフィネでステージ初勝利を挙げたルツェンコは語る。力のマネジメントがタイムに直結したコースレイアウトについては「16kmのアップダウンは僕にとって完璧なコース。最初の6kmは抑えて力を蓄え、最後の6、7kmを全力で踏んだ。最後は正真正銘のフルガス、200%の力だったよ」と振り返った。
リーダージャージにはステージ9位(23秒遅れ)でフィニッシュしたルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)が、総合2位にジャンプアップしたルツェンコから1秒差でキープ。「人生最高のタイムトライアルだった。このイエロージャージが力を与えてくれたようだ」とペストルベルガーは喜びを表している。
ステージ3位には9秒遅れでカスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)が入り総合でも3位にランクイン。中間計測では1位だったゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)は「今日は少し積極的に行き過ぎたようだ」とに後半に失速。23秒遅れのステージ10位でフィニッシュしている。
ステージ優勝を果たしたルツェンコは、カザフスタン人としてはアスタナでパフォーマンス・マネージャーを務めるドミトリー・フォフォノフ以来13年振りのドーフィネ勝利。しかしその栄冠を喜ぶ一方、「リーダージャージに1秒及ばなかったのは残念だ。だが、まだドーフィネは終わっていないし、総合優勝を目指して頑張るよ」と、翌日の平坦ステージを挟み、6日目から始まる山岳ステージに向け意気込みを語った。
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クリテリウム・デュ・ドーフィネ2021第4ステージ結果
個人総合成績
1位 | ルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 12:57:07 |
2位 | アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・プレミアテック) | 0:01 |
3位 | カスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:09 |
4位 | ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ・プレミアテック) | |
5位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:13 |
6位 | イラン・ファンワイルダー(ベルギー、チームDSM) | 0:14 |
7位 | リッチー・ポート(オーストラリア、イネオス・グレナディアーズ) | 0:16 |
8位 | ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 0:24 |
9位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:32 |
10位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン) | 0:34 |
その他の特別賞
山岳賞 | マシュー・ホームズ(イギリス、ロット・スーダル) |
ポイント賞 | ソンニ・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) |
ヤングライダー賞 | イラン・ファンワイルダー(ベルギー、チームDSM) |
チーム総合成績 | ボーラ・ハンスグローエ |
text:Sotaro Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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