2021/05/10(月) - 10:32
トップスプリンターの共演となったジロ第2ステージ。ワールドチームを押しのけ勝利を掴んだティム・メルリール(ベルギー、アルペシン・フェニックス)や、惜しくも届かなかったニッツォーロ、9ヶ月振りのスプリントを4位で終えたフルーネウェーヘンらの言葉を紹介します。
ステージ1位 ティム・メルリール(ベルギー、アルペシン・フェニックス)
キーポイントだった最後のラウンドアバウトを良いポジションで通過でき、あとは加速、加速、加速とそれだけを考えスプリントした。監督から無線で、残り100mまでフィニッシュラインは目視できないと伝えられていた。だから早めに仕掛け、他の選手たちを少し驚かせようと思ったんだ。アレックス(クリーガー)が素晴らしいリードアウトで僕を完璧なポジションに導いてくれ、そのおかげで残り250mからスプリントを開始することができた。残り50mからは少し遠すぎるかとも思ったが、勝利には最適な距離だった。
この勝利をとても嬉しく誇りに思うし、キャリア最高の勝利だ。すでに僕のグランツール初出場は大きな成果となっているが、ここでまだまだ勝利を重ねたい。
ステージ2位 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、クベカ・アソス)
ベストは尽くした。メルリールによる素晴らしいスプリントが、今日彼が最も強かった選手であることを証明している。ジロ最初のスプリントステージということもあり、みんながエネルギーに満ちあふれていた。そのため混沌としたスプリントとなったが、残り1kmからは良い位置につくことができ、勝利を狙ったが力及ばなかった。悪くないスタートになったと思っているし、明日以降にもっと良い結果が得られるといいね。
ステージ3位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)
最終局面でフアン・モラノ(UAEチームエミレーツ)の後ろについたのだが、そこから飛び出すことができず失敗してしまった。前を塞がれ、ティム・メルリールが駆け抜けていった。ティムのスプリントは称賛に値するし、このレベルで戦えることに満足している。明日のフィニッシュは難しいが、再びベストを尽くす。
ステージ4位 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
レース前から緊張しており、それはレース中も変わらなかった。久しぶりのスプリントに違和感もあったが、同時に喜びがこみ上げてきた。再び有力なスプリンターたちと共にスプリントができて嬉しかった。4位という結果も悪くない。いくつかミスもあったが次のスプリントでは修正したい。
ステージ5位 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
集団スプリントという予想通りの展開となった素直なステージだった。しかしそれも残り1kmまでで、最後は複雑なスプリントとなった。そのため落車を避けるべく安全を保つことが重要だった。この結果はジロに出場するスプリンターの実力通りの結果になったと思う。一日アシストしてくれたチームメイトたちに感謝したい。コンディションは上向きだ。
ステージ10位 カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)
残り2kmで集団後方にいたのが失敗だった。何度も前に出ようと試みたのだが、その度にコーナーが現れ集団が右に左に蛇行し、幾度となく前を塞がれてしまった。残り500mでもスプリントは不可能なほど後ろにいた。でもこれを良い教訓として明日も頑張りたい。
ステージ24位 フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)
フェンスにぶつかったが幸運にも落車は免れた。思い描いていたようなスプリントはできなかったが、十分起こりうることだ。なぜこういう事態になったのかをチームで分析し、明日に向けて改善したい。
マリアローザ フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)
レムコ(エヴェネプール)がボーナスタイムを取りに行ったので僕も飛び出した。ジャンニ(モスコン)と僕による良い動きだったと思う。エガン(ベルナル)やパヴェル(シヴァコフ)がマリアローザ争いをした時のことを考え、中間スプリントでボーナスタイムを取っておきたかったんだ。それ以上の意味はない。
昨年(マリアローザを着用し通過した)エトナ山では沿道から多くの観客の応援があった。しかしそれは僕がマリアローザを着ていたからだと思うんだ。でも僕の地元を通る今年はフィリッポ・ガンナという個人に向けて応援してくれると思う。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
ステージ1位 ティム・メルリール(ベルギー、アルペシン・フェニックス)
キーポイントだった最後のラウンドアバウトを良いポジションで通過でき、あとは加速、加速、加速とそれだけを考えスプリントした。監督から無線で、残り100mまでフィニッシュラインは目視できないと伝えられていた。だから早めに仕掛け、他の選手たちを少し驚かせようと思ったんだ。アレックス(クリーガー)が素晴らしいリードアウトで僕を完璧なポジションに導いてくれ、そのおかげで残り250mからスプリントを開始することができた。残り50mからは少し遠すぎるかとも思ったが、勝利には最適な距離だった。
この勝利をとても嬉しく誇りに思うし、キャリア最高の勝利だ。すでに僕のグランツール初出場は大きな成果となっているが、ここでまだまだ勝利を重ねたい。
ステージ2位 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、クベカ・アソス)
ベストは尽くした。メルリールによる素晴らしいスプリントが、今日彼が最も強かった選手であることを証明している。ジロ最初のスプリントステージということもあり、みんながエネルギーに満ちあふれていた。そのため混沌としたスプリントとなったが、残り1kmからは良い位置につくことができ、勝利を狙ったが力及ばなかった。悪くないスタートになったと思っているし、明日以降にもっと良い結果が得られるといいね。
ステージ3位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)
最終局面でフアン・モラノ(UAEチームエミレーツ)の後ろについたのだが、そこから飛び出すことができず失敗してしまった。前を塞がれ、ティム・メルリールが駆け抜けていった。ティムのスプリントは称賛に値するし、このレベルで戦えることに満足している。明日のフィニッシュは難しいが、再びベストを尽くす。
ステージ4位 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
レース前から緊張しており、それはレース中も変わらなかった。久しぶりのスプリントに違和感もあったが、同時に喜びがこみ上げてきた。再び有力なスプリンターたちと共にスプリントができて嬉しかった。4位という結果も悪くない。いくつかミスもあったが次のスプリントでは修正したい。
ステージ5位 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
集団スプリントという予想通りの展開となった素直なステージだった。しかしそれも残り1kmまでで、最後は複雑なスプリントとなった。そのため落車を避けるべく安全を保つことが重要だった。この結果はジロに出場するスプリンターの実力通りの結果になったと思う。一日アシストしてくれたチームメイトたちに感謝したい。コンディションは上向きだ。
ステージ10位 カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)
残り2kmで集団後方にいたのが失敗だった。何度も前に出ようと試みたのだが、その度にコーナーが現れ集団が右に左に蛇行し、幾度となく前を塞がれてしまった。残り500mでもスプリントは不可能なほど後ろにいた。でもこれを良い教訓として明日も頑張りたい。
ステージ24位 フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)
フェンスにぶつかったが幸運にも落車は免れた。思い描いていたようなスプリントはできなかったが、十分起こりうることだ。なぜこういう事態になったのかをチームで分析し、明日に向けて改善したい。
マリアローザ フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)
レムコ(エヴェネプール)がボーナスタイムを取りに行ったので僕も飛び出した。ジャンニ(モスコン)と僕による良い動きだったと思う。エガン(ベルナル)やパヴェル(シヴァコフ)がマリアローザ争いをした時のことを考え、中間スプリントでボーナスタイムを取っておきたかったんだ。それ以上の意味はない。
昨年(マリアローザを着用し通過した)エトナ山では沿道から多くの観客の応援があった。しかしそれは僕がマリアローザを着ていたからだと思うんだ。でも僕の地元を通る今年はフィリッポ・ガンナという個人に向けて応援してくれると思う。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos