2021/05/09(日) - 09:08
久々の個人TT勝利を果たしたフィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ)は「東京五輪を含めて目標レースが多い中、常に勝ち続けるのは不可能なんだ」とコメント。「スタート時に涙が溢れてきた」と語るレムコ・エヴェネプール(ドゥクーニンク・クイックステップ)の他、ジロ・デ・イタリア第1ステージを終えた選手たちの声を紹介します。
ステージ1位 フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)
調子が悪くて勝負に絡めないんじゃないかという声があったのも事実。もしツール・ド・ロマンディの前にジムでのワークアウトとトラックでのトレーニングを行なっていなければ、(ロマンディの)個人TTで勝てていたと思う。でも金メダル獲得を目標にしている東京五輪の個人TTと団体追い抜きを含め、合計60〜70レースをこなすシーズンの中で、常に勝ち続けるのは不可能なんだ。
無線の音がよく聞こえなかったので、自分自身に『全開で行くんだ』と言い聞かせて、沿道の観客の声を聞きながら走った。これは残された20ステージに向けてのモチベーションにつながる勝利であり、明日からは偉大なキャプテンたちのために働きたい。今年のマリアローザは昨年よりもずっと鮮やかに見える。
ステージ2位 エドアルド・アッフィニ(イタリア、ユンボ・ヴィスマ)
超高速タイムトライアルだった。自分の力を出し尽くせたと思う。ハイペースを刻んで、ラスト3kmからさらに加速することもできた。今日のようなタイムトライアルでは、自分の限界点を感じながらさらにその先に行く必要がある。今日はスタートからフィニッシュまで全開で走る以外に選択肢がなかった。
ステージ3位 トビアス・フォス(ノルウェー、ユンボ・ヴィスマ)
良いタイムトライアルの走りができたと思う。走りながら、良い結果が出ると確信していたんだ。これは自分の成長における重要なステップであり、チームの走りに貢献したい。
ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ)
想定よりも良い結果を残すことができた。初日として申し分のないスタートが切れたし、この結果は重要なモチベーションを与えてくれる。そしてステージトップ10に3人を送り込むことができたのもチームとして素晴らしい結果だと思う。
ステージ7位 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)
スタート台に立った時、目に涙が溢れてきた。ここまでの長い道のりを経て、初めてグランツールの舞台に立てたことがとにかく嬉しかった。今日の目標は、タイムトライアルで良い走りをすることと、楽しんで走ること。この特別な日に、それ以外のことはボーナスだと考えていた。だからステージ7位という結果は素晴らしいし、予想外の結果に自信を得たよ。
ステージ11位 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、アスタナ・プレミアテック)
ウォームアップも完璧で、スタートしてすぐに掴んだ良いリズムで最後まで走り切ることができた。ハイスピードかつテクニカルなタイムトライアルで、自分のパフォーマンスに満足している。良い形でジロの開幕を迎えたいと思っていたんだ。モチベーションにつながる結果ではあるけど、まだまだ第1ステージが終わったばかりであり、多くのステージが残されている。浮き足立たずにステージを1つ1つこなして行きたい。
ステージ32位 パヴェル・シヴァコフ(ロシア、イネオス・グレナディアーズ)
もう少し良い結果を残せると思っていたから少しだけ残念な気持ち。でも悲劇的な結果でもなかった。コースを2回試走したものの、各コーナーの走りが慎重すぎたと思う。総合リードを奪ったライバルもいるけど、まだまだ秒差しか開いていない。ジロは予想不能なレースであり、より重要な(より距離の長い)最終個人TTの方が自分に向いている。このままの調子で戦い続けたい。
ステージ37位 サイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ)
頭の中のモヤモヤを一掃する1日。距離の短いタフな初日を終えて、明日からのステージが楽しみだ。2日間ほど比較的イージーなステージが続いて、そこから自分向きの登りのステージが始まる。
ステージ40位 エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)
調子の良さを感じながら走ることができたよ。これからライバルたちのタイムをチェックするけど、まだまだレースは始まったばかり。このジロの舞台に立てたことを嬉しく思うし、明日からのステージに備えたい。スペシャリストではないので、TTでタイムを失うことは仕方がない。とにかくTTを全開で走って、山岳ステージでタイムを挽回したいと思う。
text:Kei Tsuji
ステージ1位 フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)
調子が悪くて勝負に絡めないんじゃないかという声があったのも事実。もしツール・ド・ロマンディの前にジムでのワークアウトとトラックでのトレーニングを行なっていなければ、(ロマンディの)個人TTで勝てていたと思う。でも金メダル獲得を目標にしている東京五輪の個人TTと団体追い抜きを含め、合計60〜70レースをこなすシーズンの中で、常に勝ち続けるのは不可能なんだ。
無線の音がよく聞こえなかったので、自分自身に『全開で行くんだ』と言い聞かせて、沿道の観客の声を聞きながら走った。これは残された20ステージに向けてのモチベーションにつながる勝利であり、明日からは偉大なキャプテンたちのために働きたい。今年のマリアローザは昨年よりもずっと鮮やかに見える。
ステージ2位 エドアルド・アッフィニ(イタリア、ユンボ・ヴィスマ)
超高速タイムトライアルだった。自分の力を出し尽くせたと思う。ハイペースを刻んで、ラスト3kmからさらに加速することもできた。今日のようなタイムトライアルでは、自分の限界点を感じながらさらにその先に行く必要がある。今日はスタートからフィニッシュまで全開で走る以外に選択肢がなかった。
ステージ3位 トビアス・フォス(ノルウェー、ユンボ・ヴィスマ)
良いタイムトライアルの走りができたと思う。走りながら、良い結果が出ると確信していたんだ。これは自分の成長における重要なステップであり、チームの走りに貢献したい。
ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ)
想定よりも良い結果を残すことができた。初日として申し分のないスタートが切れたし、この結果は重要なモチベーションを与えてくれる。そしてステージトップ10に3人を送り込むことができたのもチームとして素晴らしい結果だと思う。
ステージ7位 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)
スタート台に立った時、目に涙が溢れてきた。ここまでの長い道のりを経て、初めてグランツールの舞台に立てたことがとにかく嬉しかった。今日の目標は、タイムトライアルで良い走りをすることと、楽しんで走ること。この特別な日に、それ以外のことはボーナスだと考えていた。だからステージ7位という結果は素晴らしいし、予想外の結果に自信を得たよ。
ステージ11位 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、アスタナ・プレミアテック)
ウォームアップも完璧で、スタートしてすぐに掴んだ良いリズムで最後まで走り切ることができた。ハイスピードかつテクニカルなタイムトライアルで、自分のパフォーマンスに満足している。良い形でジロの開幕を迎えたいと思っていたんだ。モチベーションにつながる結果ではあるけど、まだまだ第1ステージが終わったばかりであり、多くのステージが残されている。浮き足立たずにステージを1つ1つこなして行きたい。
ステージ32位 パヴェル・シヴァコフ(ロシア、イネオス・グレナディアーズ)
もう少し良い結果を残せると思っていたから少しだけ残念な気持ち。でも悲劇的な結果でもなかった。コースを2回試走したものの、各コーナーの走りが慎重すぎたと思う。総合リードを奪ったライバルもいるけど、まだまだ秒差しか開いていない。ジロは予想不能なレースであり、より重要な(より距離の長い)最終個人TTの方が自分に向いている。このままの調子で戦い続けたい。
ステージ37位 サイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ)
頭の中のモヤモヤを一掃する1日。距離の短いタフな初日を終えて、明日からのステージが楽しみだ。2日間ほど比較的イージーなステージが続いて、そこから自分向きの登りのステージが始まる。
ステージ40位 エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)
調子の良さを感じながら走ることができたよ。これからライバルたちのタイムをチェックするけど、まだまだレースは始まったばかり。このジロの舞台に立てたことを嬉しく思うし、明日からのステージに備えたい。スペシャリストではないので、TTでタイムを失うことは仕方がない。とにかくTTを全開で走って、山岳ステージでタイムを挽回したいと思う。
text:Kei Tsuji