14kmの個人TTで争われたバレンシアナ4日目はシュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)が2位に11秒差をつけ勝利。総合首位で挑んだマスはフィニッシュ手前500mでパンクに見舞われ、リーダージャージをキュングに奪われる結果に。
バレンシアにほど近いクシルクセスの街をスタート (c)Volta a la Comunitat Valenciana 2021
第4ステージは大会唯一の個人タイムトライアル。バレンシアから30kmほど北にあるクシルクセスをスタートしバレアス海に向かってフィニッシュする14kmコースは、勾配はないものの海風が難易度を上げる。
平坦独走力のみが求められるこのコースで序盤に17分16秒と好タイムをマークしたのは、第2ステージで勝利したアルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)。しかし総合上位勢が登場すると、チームメイトでヨーロッパ選手権個人TT王者のシュテファン・キュング(スイス)が16分12秒(平均52.963km/h)でトップタイムを更新。これを最後までキープしステージ勝利に輝いた。
トップタイムを叩き出した欧州王者ジャージのシュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ) (c)CorVos
「得意な地形で勝てると思っていた。ほぼずっと向かい風で、それがレースを難しくし純粋なTTスペシャリストとしての力が現れた。僕にとっては有利な条件だったよ。ベストを尽くしたので自分の走りには満足している」と、スイス国内選手権個人TTで4連覇中のキュングは語った。
このタイムに唯一肉薄したのはステージ毎に調子を上げるネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル、モビスター)。11秒遅れのステージ2位に入り、総合でも2位にジャッンプアップする走りで気を吐いた。
1分27秒遅れの15位に沈んだエンリク・マス(スペイン、モビスター) (c)CorVos
ヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス)は総合順位を下げるもヤングライダー賞ジャージをキープ (c)CorVos
そしてリーダージャージを纏ったエンリク・マス(スペイン、モビスター)がこの日最後に登場すると、第1計測地点を総合7位(51秒遅れ)のキュングから19秒遅いタイムで通過。しかし1kmアーチを越え右コーナーを曲がると、マスの前輪がパンクしバイクが弾む。異変に気がついたチームカーがバイク交換のために近づくも、残り400mではそのまま踏んだ方が懸命と判断したマスが力なくフィニッシュラインにたどり着いた。この結果、第1計測を全体の3位で通過したマスはトップと1分27秒遅れの15位でレースを終え、総合でキュングとチームメイトのオリヴェイラに抜かれ3位に沈んだ。
38秒遅れから逆転し総合リーダージャージを獲得したシュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ) (c)CorVos
グルパマFDJに今大会3勝目をもたらし総合優勝をほぼ手中に収めたキュングは「良いタイムを出せば総合優勝が可能だと思っていたので、最大限の力を発揮したかった。開幕前にタイムトライアル後にリーダージャージを着用すると言われたら笑って信じなかっただろう。だが何が起きてもおかしくないのがスポーツだ。常にチャンスが来ることを信じなくてはならない。明日はジャージのキープと(デマールの)スプリントを狙う」とコメントした。
翌日の最終第5ステージはパテルナを時計回りに一周し、バレンシア市街地にフィニッシュする92kmの平坦コース。総合順位の変動はなさそうだが、再びデマールとカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)のスプリント勝負が予想される。

第4ステージは大会唯一の個人タイムトライアル。バレンシアから30kmほど北にあるクシルクセスをスタートしバレアス海に向かってフィニッシュする14kmコースは、勾配はないものの海風が難易度を上げる。
平坦独走力のみが求められるこのコースで序盤に17分16秒と好タイムをマークしたのは、第2ステージで勝利したアルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)。しかし総合上位勢が登場すると、チームメイトでヨーロッパ選手権個人TT王者のシュテファン・キュング(スイス)が16分12秒(平均52.963km/h)でトップタイムを更新。これを最後までキープしステージ勝利に輝いた。

「得意な地形で勝てると思っていた。ほぼずっと向かい風で、それがレースを難しくし純粋なTTスペシャリストとしての力が現れた。僕にとっては有利な条件だったよ。ベストを尽くしたので自分の走りには満足している」と、スイス国内選手権個人TTで4連覇中のキュングは語った。
このタイムに唯一肉薄したのはステージ毎に調子を上げるネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル、モビスター)。11秒遅れのステージ2位に入り、総合でも2位にジャッンプアップする走りで気を吐いた。


そしてリーダージャージを纏ったエンリク・マス(スペイン、モビスター)がこの日最後に登場すると、第1計測地点を総合7位(51秒遅れ)のキュングから19秒遅いタイムで通過。しかし1kmアーチを越え右コーナーを曲がると、マスの前輪がパンクしバイクが弾む。異変に気がついたチームカーがバイク交換のために近づくも、残り400mではそのまま踏んだ方が懸命と判断したマスが力なくフィニッシュラインにたどり着いた。この結果、第1計測を全体の3位で通過したマスはトップと1分27秒遅れの15位でレースを終え、総合でキュングとチームメイトのオリヴェイラに抜かれ3位に沈んだ。

グルパマFDJに今大会3勝目をもたらし総合優勝をほぼ手中に収めたキュングは「良いタイムを出せば総合優勝が可能だと思っていたので、最大限の力を発揮したかった。開幕前にタイムトライアル後にリーダージャージを着用すると言われたら笑って信じなかっただろう。だが何が起きてもおかしくないのがスポーツだ。常にチャンスが来ることを信じなくてはならない。明日はジャージのキープと(デマールの)スプリントを狙う」とコメントした。
翌日の最終第5ステージはパテルナを時計回りに一周し、バレンシア市街地にフィニッシュする92kmの平坦コース。総合順位の変動はなさそうだが、再びデマールとカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)のスプリント勝負が予想される。
ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ2021第3ステージ結果
1位 | シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ) | 0:16:13 |
2位 | ネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル、モビスター) | 0:11 |
3位 | ティボー・ゲルナレック(フランス、アルケア・サムシック) | 0:39 |
4位 | マイルズ・スコットソン(オーストラリア、グルパマFDJ) | 0:41 |
5位 | アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ) | 1:03 |
6位 | マティス・ルーヴェル(フランス、アルケア・サムシック) | 1:07 |
7位 | セバスティアン・モラ(スペイン、モビスター) | 1:09 |
8位 | アラン・リウー(フランス、アルケア・サムシック) | 1:11 |
9位 | シャビエル・アスパレン(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) | 1:12 |
10位 | ディエゴ・ロペス(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) | 1:13 |
個人総合成績
1位 | シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ) | 12:53:26 |
2位 | ネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル、モビスター) | 0:06 |
3位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | 0:35 |
4位 | ヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス) | 0:45 |
5位 | エリー・ジェスベール(フランス、アルケア・サムシック) | 1:00 |
6位 | ルイス・マテ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) | 1:36 |
7位 | レミー・メルツ(ベルギー、ビンゴール・ワロニーブリュッセル) | 1:53 |
8位 | レミ・ロシャス(フランス、コフィディス) | 2:03 |
9位 | マイルズ・スコットソン(オーストラリア、グルパマFDJ) | 2:26 |
10位 | マティス・ルーヴェル(フランス、アルケア・サムシック) | 2:42 |
特別賞
ポイント賞 | シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ) |
山岳賞 | イボン・ルイス(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) |
ヤングライダー賞 | ヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス) |
チーム総合成績 | モビスター |
text:Sotaro.Arakawa
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