2021/03/28(日) - 21:15
今年スタートした新リーグ、JCLプロロードレースツアーの第2戦宇都宮清原クリテリウムが栃木県宇都宮市の清原工業団地で開催され、有力チーム勢のスプリンターによるゴール勝負を制した小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)が同大会4連覇を達成。宇都宮ブリッツェンは開幕2連勝と好スタートを切った。
JBCFからJCLへと舞台を移した宇都宮清原クリテリウム
前日に開幕したJCLプロロードレースツアー。第2戦となる宇都宮清原クリテリウムは、2014年からJBCF(一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟)が主催するJプロツアーの一戦として7年間開催されてきた馴染みのあるレース。今年はホームチームである宇都宮ブリッツェンが新リーグへの参加を表明したことに伴い、同レースもJCLへと舞台を移すことになった。
コースは栃木県宇都宮市の清原工業団地内に設定された1周2.2kmの周回コースで、昨年に変更が加えられたT字型のレイアウトを逆回りする。穏やかな春の陽気に包まれた前日とは打って変わり、雨風ともに激しくなる予報が出ていたこともあり、危険と判断した際は減周しての開催もアナウンスされる中でスタートを迎えることになった。
激しいアタック合戦が続くも、決定的な逃げは形成されず
レースはスタート直後から、スプリンターを抱えておらず厳しい展開へと持ち込みたいチーム勢が積極的にアタックを仕掛け、集団スプリントに持ち込みたいスプリンターチームがチェックに入る展開に。前者はキナンサイクリングチームやチーム右京 相模原、後者は宇都宮ブリッツェンやスパークルおおいたレーシングチームが中心となってレースが進み、雨風ともに強い天候も影響してか決定的な逃げが決まらないまま周回を重ねていく状況が続く。
中盤には鈴木龍(レバンテ富士静岡)のアタックに山本元喜と山本大喜(ともにキナンサイクリングチーム)が反応して飛び出すも、小坂光(宇都宮ブリッツェン)と宇賀隆貴(チーム右京 相模原)がすかさずチェックに入り集団に引き戻す。
その後もキナンサイクリングチームやチーム右京 相模原が積極的に攻撃を仕掛け、本多晴飛や東優仁(ともにVC福岡)が単独で飛び出す場面もあったが、集団優位の状況を崩すには至らず。ひとつの集団のまま、レースは終盤戦を迎えることになった。
終盤戦に入ると、ゴールスプリントを狙うチーム勢が集団前方の位置取り争いを繰り広げながら最終局面へ。集団でのゴールスプリントが濃厚な状況で最終周を迎えようかという状況になったが、残り2周の最終コーナーで落車が発生。この落車で沢田桂太郎(スパークルおおいたレーシングチーム)と鈴木龍(レバンテ富士静岡)といった有力選手が遅れ、レースは最終周に入った。
強力アシスト陣に発射され、小野寺が先頭フィニッシュ 宇都宮クリテ4連覇達成
最終周に入るとトマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム)が集団先頭を強烈にけん引するが、その後方から増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が小野寺を引き連れて先頭へ。増田の後を受けた西村大輝(宇都宮ブリッツェン)が先頭で最終コーナーをクリアして小野寺を発射。先頭でスプリントを開始した小野寺は、単騎ながら粘りの走りでスプリントに挑んだ孫崎大樹(スパークルおおいたレーシングチーム)と畑中勇介(キナンサイクリングチーム)を退けてそのままフィニッシュ。Jプロツアーでの開催から続く連勝記録を4に伸ばした。
小野寺玲のコメント
「今日のレースはチームからも自分で勝利を狙って欲しいということで集団スプリントをAプラン、荒天で展開が荒れた場合は逃げ切りを狙うBプランを用意してレースに臨みました。チームメートがよく動いていてくれたので、中盤以降は脚を使わずにいい位置でレースを展開することを意識していました。最終周は増田選手に引き上げてもらって前方でポジションをキープしてくれていた西村選手と合流するというプラン通りの形に持ち込めました。レイアウト的に低速からのスプリントで自分としては得意な形ではなかったのですが、自分の脚を信じてもがきました。新しいリーグが始まっていろいろと大変な中で、地元選手が明るいニュースを作れて、まずは安心しています」
JBCFからJCLへと舞台を移した宇都宮清原クリテリウム
前日に開幕したJCLプロロードレースツアー。第2戦となる宇都宮清原クリテリウムは、2014年からJBCF(一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟)が主催するJプロツアーの一戦として7年間開催されてきた馴染みのあるレース。今年はホームチームである宇都宮ブリッツェンが新リーグへの参加を表明したことに伴い、同レースもJCLへと舞台を移すことになった。
コースは栃木県宇都宮市の清原工業団地内に設定された1周2.2kmの周回コースで、昨年に変更が加えられたT字型のレイアウトを逆回りする。穏やかな春の陽気に包まれた前日とは打って変わり、雨風ともに激しくなる予報が出ていたこともあり、危険と判断した際は減周しての開催もアナウンスされる中でスタートを迎えることになった。
激しいアタック合戦が続くも、決定的な逃げは形成されず
レースはスタート直後から、スプリンターを抱えておらず厳しい展開へと持ち込みたいチーム勢が積極的にアタックを仕掛け、集団スプリントに持ち込みたいスプリンターチームがチェックに入る展開に。前者はキナンサイクリングチームやチーム右京 相模原、後者は宇都宮ブリッツェンやスパークルおおいたレーシングチームが中心となってレースが進み、雨風ともに強い天候も影響してか決定的な逃げが決まらないまま周回を重ねていく状況が続く。
中盤には鈴木龍(レバンテ富士静岡)のアタックに山本元喜と山本大喜(ともにキナンサイクリングチーム)が反応して飛び出すも、小坂光(宇都宮ブリッツェン)と宇賀隆貴(チーム右京 相模原)がすかさずチェックに入り集団に引き戻す。
その後もキナンサイクリングチームやチーム右京 相模原が積極的に攻撃を仕掛け、本多晴飛や東優仁(ともにVC福岡)が単独で飛び出す場面もあったが、集団優位の状況を崩すには至らず。ひとつの集団のまま、レースは終盤戦を迎えることになった。
終盤戦に入ると、ゴールスプリントを狙うチーム勢が集団前方の位置取り争いを繰り広げながら最終局面へ。集団でのゴールスプリントが濃厚な状況で最終周を迎えようかという状況になったが、残り2周の最終コーナーで落車が発生。この落車で沢田桂太郎(スパークルおおいたレーシングチーム)と鈴木龍(レバンテ富士静岡)といった有力選手が遅れ、レースは最終周に入った。
強力アシスト陣に発射され、小野寺が先頭フィニッシュ 宇都宮クリテ4連覇達成
最終周に入るとトマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム)が集団先頭を強烈にけん引するが、その後方から増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が小野寺を引き連れて先頭へ。増田の後を受けた西村大輝(宇都宮ブリッツェン)が先頭で最終コーナーをクリアして小野寺を発射。先頭でスプリントを開始した小野寺は、単騎ながら粘りの走りでスプリントに挑んだ孫崎大樹(スパークルおおいたレーシングチーム)と畑中勇介(キナンサイクリングチーム)を退けてそのままフィニッシュ。Jプロツアーでの開催から続く連勝記録を4に伸ばした。
小野寺玲のコメント
「今日のレースはチームからも自分で勝利を狙って欲しいということで集団スプリントをAプラン、荒天で展開が荒れた場合は逃げ切りを狙うBプランを用意してレースに臨みました。チームメートがよく動いていてくれたので、中盤以降は脚を使わずにいい位置でレースを展開することを意識していました。最終周は増田選手に引き上げてもらって前方でポジションをキープしてくれていた西村選手と合流するというプラン通りの形に持ち込めました。レイアウト的に低速からのスプリントで自分としては得意な形ではなかったのですが、自分の脚を信じてもがきました。新しいリーグが始まっていろいろと大変な中で、地元選手が明るいニュースを作れて、まずは安心しています」
JCLジャパンサイクルリーグ カンセキ宇都宮清原クリテリウム 50.6km 結果
1位 | 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) | 1時間9分54秒 |
2位 | 孫崎大樹(スパークルおおいたレーシングチーム) | |
3位 | 畑中勇介(キナンサイクリングチーム) | |
4位 | 新城雄大(キナンサイクリングチーム) | +1秒 |
5位 | 小山智也(チーム右京 相模原) | |
6位 | 宇賀隆貴(チーム右京 相模原) | +2秒 |
text&photo:Nobumichi Komori
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