2021/03/14(日) - 22:00
3月13日と14日の2日間に渡り、JBCF(一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟)の開幕戦となる「播磨中央公園クリテリウム」が開催された。Jプロツアーは初日の午前と午後に2戦が行われ、第1戦はフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)が優勝。第2戦は橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)が優勝した。女子とエリート、マスターズの結果と合わせてレポートする。
2021年のJプロツアーは、10年ぶりの開催となる兵庫県の播磨中央公園で開幕。同日に第1戦、第2戦の2レースを行う異例の形での開催となった。Jプロツアーでは、クリテリウムで予選と決勝を同日に行うことはあったが、決勝2レースを行うのはこれが初めてだ。
コースは、関西圏のホビーレーサーには「はりちゅうエンデューロ」などでお馴染みの1周3km。カーブとアップダウンが連続するコースの両端をヘアピンで結ぶ、短距離ながらハードなレイアウトだ。Jプロツアーは、午前中に20周60km、午後に15周45kmのレースが行われた。
この大会では、2019年以来となる有観客大会として開催されたこともトピックだ。当初は無観客での開催も検討されたが、播磨中央公園のある兵庫県加東市の勧めもあり、観客を受け入れての開催が実現したという。観戦者数は少なかったが、昨年から続くコロナ禍にあって現地観戦が出来ることに喜びの声も聞かれた。
大会前日は会場設営もままならないほど荒れた天気だったという加東市周辺。13日朝までに雨はやんだものの、雲が多く気温低めの中でレースが行われた。
フランシスコ・マンセボが開幕戦勝利 初のプロリーダージャージ獲得
午前9時にスタートした第1戦のレースは、序盤からアタックが繰り返される中から10名ほどが抜け出して先行。30秒前後の差で追うメイン集団では、前年チャンピオンチームのマトリックスパワータグ(以下マトリックス)や、チームブリヂストンサイクリング(以下ブリヂストン)がペースを作っていく。レース中盤に差し掛かると、橋本英也で勝負する作戦だったと言うブリヂストンのメンバーがメイン集団前方に集まって牽引を開始。先行する集団を吸収してレースを振り出しに戻す。
レース終盤、新たに10名ほどの集団が先行。しかしメイン集団との差は大きく広がらず、最終周回までに吸収される。集団でのスプリント勝負を予想して待ち構えるホームストレートに先頭で現れたのはフランシスコ・マンセボ(マトリックス)。直後に集団が迫るもガッツポーズを決めるだけの余裕をつけてフィニッシュラインを超え、開幕戦優勝。初のプロリーダージャージに袖を通した。
集団先頭で起きた落車をかいくぐって2位に入ったのは蠣崎優仁(JCF強化指定チーム)。3位にはホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックス)が入った。
第2戦 終盤を独走で逃げ切った橋本英也が優勝
第1戦のフィニッシュからおよそ4時間後の午後3時過ぎ、第2戦45kmのレースがスタートした。これに合わせるかのように降り始めた雨の中、第1戦とはうって変わって落ち着いたレース展開を見せた。
2周目に飛び出した5名に、橋本英也(ブリヂストン)、入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)、ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックス)らを含む追走集団が合流し、11名の先頭集団が形成される。メイン集団はリーダーチームとなったマトリックスパワータグがコントロールを開始。しかしレース後半にかけて差は広がっていき、1分まで開く。
レースが終盤に差し掛かった11周目、先頭集団から橋本がアタック。これにより崩壊した先頭集団を尻目に、橋本は独走で周回を重ねていく。メイン集団との差は1分以上まで開く一方、トリビオが単独で追走して徐々に差を詰める。トリビオは最終周回で20秒を切るところまで迫ったものの、橋本を捕まえるまでには至らず。東京五輪代表の橋本が5周を逃げきって第2戦優勝を決めた。
橋本英也コメント
「午前のレースでスプリントする予定だったけれど、トラブルがあって出来なかったのが悔しくて、午後のレースは良いところを見せたいと思っていた。
集団の牽引力が午前に比べて落ちていたことと、マトリックスがホセ(ビセンテ・トリビオ)を先頭集団にブリッヂさせてきた為かそれほど追ってこなかったこともあって、後ろとの差が開いた感じだった。(徳田)優が集団をバラけさせたところでカウンターで飛び出せたので、良いタイミングでアタックが決まった。あとはチームを信じて最後まで踏み抜いた。
幸先の良いスタートが切れてよかったと思う。この状況下レースを開催してくれたことにも感謝したい」
来年以降も播磨中央公園で継続開催に向け準備中
播磨中央公園でのレースは、すでに来年以降の開催継続が検討されていると言う。地元の加東市と、公園を管理する兵庫県は大会開催に前向きとのことで、今後公園内に整備される予定のサイクリングロードを使用してより長い距離のコースを設定することも検討されている。長らく関西圏でのJプロツアー開催が無かっただけに、今後の展開に期待したい。
2021年のJプロツアーは、10年ぶりの開催となる兵庫県の播磨中央公園で開幕。同日に第1戦、第2戦の2レースを行う異例の形での開催となった。Jプロツアーでは、クリテリウムで予選と決勝を同日に行うことはあったが、決勝2レースを行うのはこれが初めてだ。
コースは、関西圏のホビーレーサーには「はりちゅうエンデューロ」などでお馴染みの1周3km。カーブとアップダウンが連続するコースの両端をヘアピンで結ぶ、短距離ながらハードなレイアウトだ。Jプロツアーは、午前中に20周60km、午後に15周45kmのレースが行われた。
この大会では、2019年以来となる有観客大会として開催されたこともトピックだ。当初は無観客での開催も検討されたが、播磨中央公園のある兵庫県加東市の勧めもあり、観客を受け入れての開催が実現したという。観戦者数は少なかったが、昨年から続くコロナ禍にあって現地観戦が出来ることに喜びの声も聞かれた。
大会前日は会場設営もままならないほど荒れた天気だったという加東市周辺。13日朝までに雨はやんだものの、雲が多く気温低めの中でレースが行われた。
フランシスコ・マンセボが開幕戦勝利 初のプロリーダージャージ獲得
午前9時にスタートした第1戦のレースは、序盤からアタックが繰り返される中から10名ほどが抜け出して先行。30秒前後の差で追うメイン集団では、前年チャンピオンチームのマトリックスパワータグ(以下マトリックス)や、チームブリヂストンサイクリング(以下ブリヂストン)がペースを作っていく。レース中盤に差し掛かると、橋本英也で勝負する作戦だったと言うブリヂストンのメンバーがメイン集団前方に集まって牽引を開始。先行する集団を吸収してレースを振り出しに戻す。
レース終盤、新たに10名ほどの集団が先行。しかしメイン集団との差は大きく広がらず、最終周回までに吸収される。集団でのスプリント勝負を予想して待ち構えるホームストレートに先頭で現れたのはフランシスコ・マンセボ(マトリックス)。直後に集団が迫るもガッツポーズを決めるだけの余裕をつけてフィニッシュラインを超え、開幕戦優勝。初のプロリーダージャージに袖を通した。
集団先頭で起きた落車をかいくぐって2位に入ったのは蠣崎優仁(JCF強化指定チーム)。3位にはホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックス)が入った。
第2戦 終盤を独走で逃げ切った橋本英也が優勝
第1戦のフィニッシュからおよそ4時間後の午後3時過ぎ、第2戦45kmのレースがスタートした。これに合わせるかのように降り始めた雨の中、第1戦とはうって変わって落ち着いたレース展開を見せた。
2周目に飛び出した5名に、橋本英也(ブリヂストン)、入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)、ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックス)らを含む追走集団が合流し、11名の先頭集団が形成される。メイン集団はリーダーチームとなったマトリックスパワータグがコントロールを開始。しかしレース後半にかけて差は広がっていき、1分まで開く。
レースが終盤に差し掛かった11周目、先頭集団から橋本がアタック。これにより崩壊した先頭集団を尻目に、橋本は独走で周回を重ねていく。メイン集団との差は1分以上まで開く一方、トリビオが単独で追走して徐々に差を詰める。トリビオは最終周回で20秒を切るところまで迫ったものの、橋本を捕まえるまでには至らず。東京五輪代表の橋本が5周を逃げきって第2戦優勝を決めた。
橋本英也コメント
「午前のレースでスプリントする予定だったけれど、トラブルがあって出来なかったのが悔しくて、午後のレースは良いところを見せたいと思っていた。
集団の牽引力が午前に比べて落ちていたことと、マトリックスがホセ(ビセンテ・トリビオ)を先頭集団にブリッヂさせてきた為かそれほど追ってこなかったこともあって、後ろとの差が開いた感じだった。(徳田)優が集団をバラけさせたところでカウンターで飛び出せたので、良いタイミングでアタックが決まった。あとはチームを信じて最後まで踏み抜いた。
幸先の良いスタートが切れてよかったと思う。この状況下レースを開催してくれたことにも感謝したい」
来年以降も播磨中央公園で継続開催に向け準備中
播磨中央公園でのレースは、すでに来年以降の開催継続が検討されていると言う。地元の加東市と、公園を管理する兵庫県は大会開催に前向きとのことで、今後公園内に整備される予定のサイクリングロードを使用してより長い距離のコースを設定することも検討されている。長らく関西圏でのJプロツアー開催が無かっただけに、今後の展開に期待したい。
JBCF第1回播磨中央公園クリテリウム Jプロツアー結果
第1戦(60km) | 第2戦(45km) | |||
---|---|---|---|---|
1位 | フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) | 1時間29分57秒 | 橋本英也(チームブリヂストンサイクリング) | 1時間8分8秒 |
2位 | 蠣崎優仁(JCF強化指定チーム) | +1秒 | ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) | +17秒 |
3位 | ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) | 床井亮太(シマノレーシング) | +1分32秒 | |
4位 | 木村圭佑(シマノレーシング) | 伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム) | ||
5位 | 大町建斗(eNShare レーシングチーム) | 天野壮悠(JCF強化指定チーム) | ||
6位 | 川崎三織(JCF強化指定チーム) | 徳田 優(チームブリヂストンサイクリング) |
敢闘賞:小出樹(JCF強化指定チーム)、天野壮悠(JCF強化指定チーム)
プロリーダージャージ ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ )
U23リーダージャージ 川野碧己(弱虫ペダルサイクリングチーム)
女子は植竹海貴が2連勝
女子のJフェミニンツアーは、初日に12周36km、2日目は14周42kmのレースが行われた。
初日は1周目から前年総合優勝の唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)と植竹海貴(Y's Road)、伊藤優以(Team ZERO UNO FRONTIER)の3名に絞られ、その後唐見と植竹の2人が先行。最後は先に仕掛けた唐見を植竹がまくって優勝した。
2日目も序盤から人数が絞られる展開となり、唐見、植竹、伊藤、杉浦佳子(VC福岡エリート)が先行。レース中盤までに杉浦、伊藤が遅れ、前日同様に唐見と植竹の勝負に。今度は先に仕掛けた植竹が唐見を押さえて2連勝し、前日に獲得したフェミニンリーダージャージを守った。
植竹海貴コメント
「初日より2日目の方が自分から仕掛けて展開を作れたと思うので、リーダージャージを着てる者としての走りが出来たかなと思う。最後の勝負は、初日は唐見さんが先に仕掛けて追いかけたけれど、今日は自分のタイミングで、この距離なら勝てるというところから仕掛けた。このコースは逃げが決まりづらくてスプリント勝負になるけれど、スピードに乗れて上りも短いので得意なタイプだと思う。
昨年は7月の終わりに怪我をしてしまってレースに出られず、今回は久々のレースで緊張していたけれど、2連勝出来て良かった。レースがない時期にトレーニングしていたことが結果に現れたと感じている。
次からはリーダージャージとしての走りもしなければいけないと思っているので、自分から仕掛けていくレースが出来るようにしたい」
女子 結果
Day-1(36km) | Day-2(42km) | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 植竹海貴(Y's Road) | 1時間2分40秒 | 植竹海貴(Y's Road) | 1時間13分25秒 |
2位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +0秒 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +0秒 |
3位 | 伊藤優以(Team ZERO UNO FRONTIER) | +2分39秒 | 伊藤優以(Team ZERO UNO FRONTIER) | +1分22秒 |
E1 結果
Day-1(45km) | Day-2(51km) | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 松木健治(VC VELOCE) | 1時間8分57秒 | 塚本 隼(ZERO) | 1時間18分31秒 |
2位 | 川勝敦嗣(MiNERVA-asahi) | +0秒 | 小林 亮(soleil de lest) | +0秒 |
3位 | 塚本 隼(ZERO) | 池川辰哉(VC VELOCE) | ||
4位 | 八幡光哉(VC福岡エリート) | 川勝敦嗣(MiNERVA-asahi) | ||
5位 | 辻 善光(TeamZenko) | 佐藤信哉(VC福岡エリート) | +3秒 | |
6位 | 佐藤信哉(VC福岡エリート) | 原田将人(Infinity Style) | +38秒 |
マスターズ 結果(36km)
1位 | 松木健治(VC VELOCE) | 59分10秒 |
2位 | 小林孝臣(ミルキーウェイ和歌山) | +24秒 |
3位 | 波片鉄平(CR3W) | +25秒 |
4位 | 石井久雄(soleil de lest) | +33秒 |
5位 | 築山元樹(Team Grandi Petit) | |
6位 | 深堀 理(VC福岡エリート) |
E2・E3 結果
E2(39km) | E3(36km) | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 野間田一浩(ミルキーウェイ和歌山) | 1時間3分30秒 | 川崎嘉久(TeamZenko) | 56分35秒 |
2位 | 高倉正善(TeamUKYO Reve) | +2秒 | 北川拓弥(Infinity Style) | +0秒 |
3位 | 篠原輝利(ボンシャンスACA) | 纐纈壮太郎(Rapha Cycling Club) | ||
4位 | 難波大輔(サイファアスリートクラブ岡山) | +3秒 | 増子悠樹(那須ハイランドパーク-りんどう湖レーシングチーム) | |
5位 | 森井浩明(Team Grandi Petit) | 内賀嶋駿(Infinity Style) | +1秒 | |
6位 | 山口泰司(La Belle Equipe) | 野々山大我(イナーメ信濃山形-EFT) |
text&photo:Satoru Kato
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