2010/05/29(土) - 23:07
2回目の千枚田の上りで3人が抜け出した山岳の第2ステージ。ゴール前の上りを佐野淳哉(チームNIPPO)が制して嬉しいUCIレース初優勝。個人総合は2位に入ったアンドレイ・ミズロフ(カザフスタンナショナルチーム)がリーダーになった。
佐野淳哉(チームNIPPO)が優勝 photo:Hideaki.TAKAGI
熊野倶楽部前をパレードスタート photo:Hideaki.TAKAGI日本一の山岳コースのツール・ド・熊野第2ステージが5月29日(土)、三重県熊野市で行われた。
朝から青空が広がるこの日、紀伊山地の深い山と緑に青空が映える。コースは千枚田、札立峠、ふたたび千枚田という大きな3つの坂を上り、下りきって熊野市内へとゴールする118.2kmだ。
前日の第1ステージでは112名が出走したが、厳しいレースとなり完走者は66名にとどまった。46名がDNFとなり、3チームが完走者無しの状態になる。
朝10時10分、宿泊・観光リゾート施設の熊野倶楽部前を66名がパレードスタート。熊野市内を通り山岳コースへ入る
8km地点、鈴木譲(シマノレーシング)と内間康平(鹿屋体大BlueSky)が逃げる photo:Hideaki.TAKAGIと、すぐにアタックが開始される。昨日チームごと遅れたシマノと鹿屋が動く。7kmほどで鈴木譲(シマノレーシング)と内間康平(鹿屋体大BlueSky)が抜け出す。後続は9名が抜け出す。1回目の千枚田の上りでも、先頭の鈴木譲と内間は快調に逃げる。
次の大きな峠、札立峠で後続は11名に絞られる。先頭から11名まで1分半、さらにメイン集団まで1分半の差で峠を下る。この札立峠の下りは日本一の下りの難易度を誇る。車がすれ違えないほど狭く、見通しの悪いカーブ。加えて路面にはコケが生えている。大会前に関係者が下りのすべてのコケを焼いているが、それでも湿度の高いこの地域、いくらかが生えている。その下りを先頭の2人は鈴木譲先頭で快調に下る。
10km地点、メイン集団は活性化 photo:Hideaki.TAKAGIメイン集団はカザフスタンがコントロールするが、そこから下りでヴィンツェンツォ・ガロッファロ(チームNIPPO)が単独抜け出して追走の9人を追い越し先頭の2人を追う。千枚田頂上通過前にこれらはすべて一つにまとまり下りへ。
メイン集団はカザフスタンと飯島誠(チームブリヂストン・アンカー)が引いて2回目の千枚田手前で逃げを吸収。ここでレースは振り出しに戻る。
2回目の千枚田上りでアンドレイ・ミズロフ(カザフスタンナショナルチーム)がアタック。佐野、平塚吉光(シマノレーシング)、ガロッファロの4人で上るがガロッファロが遅れて3人で先頭グループを作り、頂上をクリア、いよいよ熊野市内へ下る。
90km地点、先頭の7人 photo:Hideaki.TAKAGI先頭の3人は交代を繰り返しラスト2kmの交差点を右折して、今年はじめてのコースへ入る。そしてゴール前400mの8%ほどの上り勝負へ。ここで佐野が抜け出して見事UCIレース初優勝を遂げた。
2位に入ったミズロフはこれで個人総合リーダーに。3位の平塚はU23で1位になった。内間とともに70kmを逃げた鈴木譲は山岳賞を獲得。
NIPPOは佐野とガロッファロの強力な連携で区間勝利を得たが、総合上位にいたガロッファロが途中の追走で脚を
ラスト10km、先頭の3人 photo:Hideaki.TAKAGI使っていて最終局面に残れなかったのが惜しかった。シマノは鈴木譲の逃げ、村上純平の追走があって平塚が最終局面に残れた。昨日の結果を若手が挽回した。
最終第3ステージは太地半島コース。過去に大逆転が何度も繰り返されてきた名コース。宮澤崇史(チームNIPPO)は42秒差を挽回できるか、ボーナスタイムも大きく左右しチームの総合力を問う展開になる。
優勝の佐野淳哉(チームNIPPO)
「僕は昨日のステージで遅れてしまったので、今日は勝つことに的を絞った。3人になってから一度仕掛けたが、2人
ゴール前、佐野淳哉(チームNIPPO)が抜け出す photo:Hideaki.TAKAGIが着いてきたのでそのまま行った。ミズロフは総合があるので利害関係は一致したと思っている」
第2ステージ 118.2km 結果
1位 佐野淳哉(チームNIPPO)2時間48分40秒
2位 アンドレイ・ミズロフ(カザフスタンナショナルチーム)+04秒
3位 平塚吉光(シマノレーシング)+08秒
4位 福島晋一(クムサン・ジンセンアジア)+49秒
5位 宮澤崇史(チームNIPPO)
6位 山下貴宏(マトリックスパワータグ)+54秒
7位 ナザル・ユマベコフ(カザフスタンナショナルチーム)+55秒
8位 鈴木真理(シマノレーシング)
9位 畑中勇介(シマノレーシング)+57秒
10位 村上純平(シマノレーシング)+59秒
個人総合リーダーのアンドレイ・ミズロフ(カザフスタンナショナルチーム) photo:Hideaki.TAKAGI個人総合時間賞
1位アンドレイ・ミズロフ(カザフスタンナショナルチーム)5時間43分51秒
2位宮澤崇史(チームNIPPO)+42秒
3位福島晋一(クムサン・ジンセンアジア)+50秒
4位アレクサンドル・シュセモイン(カザフスタンナショナルチーム)+1分01秒
5位向川尚樹(マトリックスパワータグ)+1分02秒
6位ロマン・ジエンタエフ(カザフスタンナショナルチーム)+1分04秒
7位ワン・カンポー(ホンコンチーム)+1分07秒
8位ヴィンツェンツォ・ガロッファロ(チームNIPPO)+1分12秒
9位狩野智也(チームブリヂストン・アンカー)+1分20秒
10位佐野淳哉(チームNIPPO)+1分27秒
個人総合ポイント賞
1位 宮澤崇史(チームNIPPO)42ポイント
2位 アンドレイ・ミズロフ(カザフスタンナショナルチーム)27ポイント
3位 辻善光(宇都宮ブリッツェン)26ポイント
個人総合山岳賞
1位 鈴木譲(シマノレーシング)17ポイント
2位 内間康平(鹿屋体大BlueSky)12ポイント
3位 長沼隆行(宇都宮ブリッツェン)8ポイント
photo&text:高木秀彰
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朝から青空が広がるこの日、紀伊山地の深い山と緑に青空が映える。コースは千枚田、札立峠、ふたたび千枚田という大きな3つの坂を上り、下りきって熊野市内へとゴールする118.2kmだ。
前日の第1ステージでは112名が出走したが、厳しいレースとなり完走者は66名にとどまった。46名がDNFとなり、3チームが完走者無しの状態になる。
朝10時10分、宿泊・観光リゾート施設の熊野倶楽部前を66名がパレードスタート。熊野市内を通り山岳コースへ入る
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次の大きな峠、札立峠で後続は11名に絞られる。先頭から11名まで1分半、さらにメイン集団まで1分半の差で峠を下る。この札立峠の下りは日本一の下りの難易度を誇る。車がすれ違えないほど狭く、見通しの悪いカーブ。加えて路面にはコケが生えている。大会前に関係者が下りのすべてのコケを焼いているが、それでも湿度の高いこの地域、いくらかが生えている。その下りを先頭の2人は鈴木譲先頭で快調に下る。
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メイン集団はカザフスタンと飯島誠(チームブリヂストン・アンカー)が引いて2回目の千枚田手前で逃げを吸収。ここでレースは振り出しに戻る。
2回目の千枚田上りでアンドレイ・ミズロフ(カザフスタンナショナルチーム)がアタック。佐野、平塚吉光(シマノレーシング)、ガロッファロの4人で上るがガロッファロが遅れて3人で先頭グループを作り、頂上をクリア、いよいよ熊野市内へ下る。
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2位に入ったミズロフはこれで個人総合リーダーに。3位の平塚はU23で1位になった。内間とともに70kmを逃げた鈴木譲は山岳賞を獲得。
NIPPOは佐野とガロッファロの強力な連携で区間勝利を得たが、総合上位にいたガロッファロが途中の追走で脚を
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最終第3ステージは太地半島コース。過去に大逆転が何度も繰り返されてきた名コース。宮澤崇史(チームNIPPO)は42秒差を挽回できるか、ボーナスタイムも大きく左右しチームの総合力を問う展開になる。
優勝の佐野淳哉(チームNIPPO)
「僕は昨日のステージで遅れてしまったので、今日は勝つことに的を絞った。3人になってから一度仕掛けたが、2人
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第2ステージ 118.2km 結果
1位 佐野淳哉(チームNIPPO)2時間48分40秒
2位 アンドレイ・ミズロフ(カザフスタンナショナルチーム)+04秒
3位 平塚吉光(シマノレーシング)+08秒
4位 福島晋一(クムサン・ジンセンアジア)+49秒
5位 宮澤崇史(チームNIPPO)
6位 山下貴宏(マトリックスパワータグ)+54秒
7位 ナザル・ユマベコフ(カザフスタンナショナルチーム)+55秒
8位 鈴木真理(シマノレーシング)
9位 畑中勇介(シマノレーシング)+57秒
10位 村上純平(シマノレーシング)+59秒
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1位アンドレイ・ミズロフ(カザフスタンナショナルチーム)5時間43分51秒
2位宮澤崇史(チームNIPPO)+42秒
3位福島晋一(クムサン・ジンセンアジア)+50秒
4位アレクサンドル・シュセモイン(カザフスタンナショナルチーム)+1分01秒
5位向川尚樹(マトリックスパワータグ)+1分02秒
6位ロマン・ジエンタエフ(カザフスタンナショナルチーム)+1分04秒
7位ワン・カンポー(ホンコンチーム)+1分07秒
8位ヴィンツェンツォ・ガロッファロ(チームNIPPO)+1分12秒
9位狩野智也(チームブリヂストン・アンカー)+1分20秒
10位佐野淳哉(チームNIPPO)+1分27秒
個人総合ポイント賞
1位 宮澤崇史(チームNIPPO)42ポイント
2位 アンドレイ・ミズロフ(カザフスタンナショナルチーム)27ポイント
3位 辻善光(宇都宮ブリッツェン)26ポイント
個人総合山岳賞
1位 鈴木譲(シマノレーシング)17ポイント
2位 内間康平(鹿屋体大BlueSky)12ポイント
3位 長沼隆行(宇都宮ブリッツェン)8ポイント
photo&text:高木秀彰
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