「日の丸を背負って戦えることに誇りを持ち、準備して行きたい」

東京五輪のロードレース代表候補決定の発表を受け、増田成幸は宇都宮ブリッツェンを通じてコメントを発表。「日の丸を背負って戦えることに誇りを持ち、準備して行きたい」と、初の五輪代表としての抱負を語った。これまでの五輪代表選考の経緯もあわせて振り返る。

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接戦の末に決まった男子ロードレース五輪代表

今年のJプロツアーでは一時リーダージャージを着た増田成幸（宇都宮ブリッツェン） photo:Satoru Kato
男子ロードレースの五輪代表選考は、JCF（公益財団法人日本自転車競技連盟）が独自の基準を設定し、獲得したUCIポイントにレースごとの係数を乗じた合計によりランキングを決め、上位2名が選出されることになっていた。期間は2019年1月1日から2020年5月31日までとされていたが、コロナ禍によりUCIから大会開催の停止要請が出た3月15日をもって一時停止され、東京五輪の延期も決定した。

JCFは欧州でのUCIレース再開にあわせて代表選考期間の再開を発表。当初予定されていた残り日数分=78日間を選考対象期間とし、10月17日が新たな期限とされた。

ランキング中断直前の3月にツール・ド・台湾に出場した増田成幸（宇都宮ブリッツェン） photo:Satoru Kato増田成幸と最後まで五輪代表ランキングを争った中根英登（NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス） photo:Satoru Kato

2019年終了時点でのランキング首位は増田成幸。しかし今年に入って新城幸也（バーレーン・マクラーレン）がポイントを大量に獲得して首位に立ち、3月の中断時点で増田は2位。アジアツアーでポイントを獲得した中根英登（NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス）が16.8ポイント差の3位に迫っていた。

3月以降、国内でのUCIレースや全日本選手権が中止となったため、UCIポイントを獲得する術が無くなってしまった増田に対し、再開した欧州レースに出場した中根はポイントを加算。7.2ポイント上回って2位に浮上した。増田を五輪代表としたい宇都宮ブリッツェンは、選考期間ギリギリのタイミングで開催されたスペインのワンデーレースへの出場を決行し、増田のポイント加算に成功。同じレースには中根も出場していたがリタイアしたため、増田が2位となって五輪代表を決めた。その差はわずか1.8ポイントという接戦だった。

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「支えてくれた仲間たちのお陰で今の自分がある。そのことは絶対に忘れません」

JCFからの発表にあわせ、増田は所属する宇都宮ブリッツェンを通じてコメントを発表した。

増田成幸 ©️宇都宮ブリッツェン「この度、東京オリンピックロードレースの日本代表候補へ選出されましたこと、大変光栄に思います。2020年はコロナ禍の影響により、各方面で大きなストレスを抱えながらのシーズンとなりましたが、応援してくださる皆様の声に支えられて、気持ちを強く持ち続けることが出来ました。来季はチームを離れるメンバーやスタッフが沢山います。支えてくれた仲間たちのお陰で今の自分がある。そのことは絶対に忘れません。日の丸を背負って戦えることに誇りを持ち、当日のレースで最高のパフォーマンスを発揮できるように、準備をして行きたいと思います」

なお、宇都宮ブリッツェンは増田成幸の五輪代表候補決定の報告会を下記の日程で開催する。

開催日時：2020年11月12日（木）19:00-20:00（開場は18:00頃）

開催場所：オリオンスクエア（宇都宮市オリオン通り市民広場）
　　　　　栃木県宇都宮市江野町8-3 Tel 028-634-1722

事前申し込み不要　途中入退場自由　参加費無料　雨天実施
※コロナウイルス感染対策の為受付にて感染症対策チェックリストのご記入・検温にご協力ください
※会場内座席を180席（自由席）にて用意させていただきます
宇都宮ブリッツェンYoutubeチャンネル『ブリッツェンチャンネル』にて報告会の様子をライブ配信いたします。https://www.youtube.com/watch?v=C1SpHTgTUsM&feature=youtu.be

text:Satoru Kato