2020/10/22(木) - 11:19
「丘陵コース」で熾烈な総合争いが繰り広げられたブエルタ第2ステージ。アシスト後に飛び出し勝利したソレルや、またしても集団スプリントを制したログリッチ、一方で調子の上がらないデュムランなどのコメントを紹介します。
ステージ優勝 マルク・ソレル(スペイン、モビスター)
この勝利はとても嬉しい。母国でのレースかつ、チームの拠点のあるナバラということもありモチベーションが高かった。スタート前に監督とウルバサ峠(残り61km地点)の頂上で仕掛ける計画を立てていたんだ。そこから集団を引き始め、すべてが上手く行った。
(ホルヘ)アルカス、イマノル(エルビティ)、ネルソン(オリヴェイラ)、(ホセ)ロハスたちは平坦で速いペースを保ち、カルロス(ベローナ)は登りの麓から非常に良い走りをしてくれた。彼らの頑張りから力を貰おうと思ったんだ。
登りの最後の数mは集団牽引をしなければならなかったので少し苦しかったが、下りに入ると彼らのスピードが落ちていたので集団に追いつくことができた。彼らの倍のスピードで下っていたのを利用して、誰にも後ろに付かれないよう追い抜いてそのままフィニッシュまで行こうと試みた。
ここで勝ちたいと思っていたから、みんな興奮していたよ。イルン(開幕地)に向かう直前の週末にこのステージの試走をしていたんだ。グランツール初勝利だ、とても嬉しいよ。チームはこの難しいシーズンの中、これだけの努力を積み重ねてきたから報われるべきものがあったんだ。サポートしてくれたチームと、ここ数ヶ月間僕のそばにいてくれたすべての人に感謝したい。
ステージ2位&マイヨロホ&ポイント賞 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
素晴らしい結果だ。風の影響で難しく、緊張を強いられるステージだった。チームは集団をコントロールするために、そして僕を良い位置で守るために素晴らしい働きをしてくれた。登りでモビスターはとても速かったが、セップ(クス)とジョージ(ベネット)が上手く対処してくれた。カラパスがアタックした時も同様にね。いまのところ順調で、この流れを維持していきた。ブエルタはまだ長く、カラパスやモビスターの選手たちとのタフな戦いが待ち受けている。今日も観戦するには楽しいレースだったろうね。
ステージ3位&総合2位 ダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション)
本当に怖かった。とんでもない風が吹いていたので、心配していた日でもあったんだ。昨夜ホテルの駐車場で木が吹き飛ばされ、みんなでとてもナーバスになっていた。強風の日は大きくタイム差を失うこともあるからね。でもレト(ホレンシュタイン)が風の中僕を守ってくれた。そのおかげでモビスターがアタックした時に先頭集団にいるができたんだ。登りでの脚の調子も良く、そのまま行くことができた。
総合勢と同じ集団の中でスプリントに備えていた。モビスターとユンボ・ヴィスマには人数がいたので、ステージ勝利を目指すアタックは難しかった。とにかく(集団の中で)待った。それで3位というのは良い結果だと思う。このレースでは間違いなく良い方向に向かっている。
木曜日はどうなるか分からないが、集中を切らさず、調子に乗ることなくこの結果を楽しみたい。たった一日のバットデイで総合順位を落としてしまう。結果が出れば出るほど上位をキープできるし、これはチームにとって良い経験になる。いまのところ脚の調子は良いが、それがいつまで続くか分からない。でもいまはそれ楽しんでいるよ。
ステージ4位&山岳賞 リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
毎日が挑戦するにふさわしい。ブエルタを楽しんでいるよ。明日も行くぞ。
ステージ6位&総合5位 エンリク・マス(スペイン、モビスター)
風が強くなることは分っていたが、横風分断が起きるほどではなかった。それよりも良いスピードと良い位置でサンミゲル(デ・アララル峠)の麓にたどり着けるよう集団に緊張を与えていた。
この地域出身のアリ(監督)とイマノル(エルビティ)が道を知り尽くしていたので、あそこで仕掛けるを計画を立てたんだ。そのアドバンテージを使いたかった。そしてそれが上手く行ったんだ。
チーム全員が素晴らしい働きをしてくれた。ウルバサ峠の最後の傾斜を利用して(ホルヘ)アルカスと一緒に行き、チームメイトと一緒に風を利用して優位な状況を作った。最終的にはマルク(ソレル)で優勝した。彼は勝利に値するよ。彼が僕らを追い抜いていった瞬間、モーターバイクかと思ったよ。僕らのスピードの3倍はあったからね。50mの距離を3秒で走る姿を見て、誰も彼を止めることはできず、このまま勝つのだろうと確信した。彼の勝利が本当に嬉しいよ。
ステージ7位&総合4位 エステバン・チャベス(コロンビア、ミッチェルトン・スコット)
チームとして良くまとまれていたと思う。監督のジュリアンから良い情報を貰っていたし、モビスターの拠点がここだったこともあり、彼らが下りで仕掛けることは分っていた。先頭集団で僕たちは力強く走ったし、チームメイトたちはミケル(ニエベ)と僕を守ってくれた。
最後のはかなりハードな登りだった。この登りは数日前にミケルと一緒に試走していたから、厳しくハードな登りだということは知っていた。そしてライバルたちと同じ集団にいることができた。良い結果だし満足しているよ。
最後にソレルがアタックした時は脚が残っていなかったが、良い位置につけることができた。明日もまた厳しい戦いになるだろうね。
2日続けて登りで遅れたトム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)
空っぽだ。エネルギーが全く残っていない。脚に力が入らない。これからどう走っていくか考え始めなければならない。ここ数ヶ月の忙しいスケジュールの影響が出ているようだ。何かチームのためにできることがあるのならば、きっと僕は価値のある存在になれるだろう。
text:Sotaro Arakawa
ステージ優勝 マルク・ソレル(スペイン、モビスター)
この勝利はとても嬉しい。母国でのレースかつ、チームの拠点のあるナバラということもありモチベーションが高かった。スタート前に監督とウルバサ峠(残り61km地点)の頂上で仕掛ける計画を立てていたんだ。そこから集団を引き始め、すべてが上手く行った。
(ホルヘ)アルカス、イマノル(エルビティ)、ネルソン(オリヴェイラ)、(ホセ)ロハスたちは平坦で速いペースを保ち、カルロス(ベローナ)は登りの麓から非常に良い走りをしてくれた。彼らの頑張りから力を貰おうと思ったんだ。
登りの最後の数mは集団牽引をしなければならなかったので少し苦しかったが、下りに入ると彼らのスピードが落ちていたので集団に追いつくことができた。彼らの倍のスピードで下っていたのを利用して、誰にも後ろに付かれないよう追い抜いてそのままフィニッシュまで行こうと試みた。
ここで勝ちたいと思っていたから、みんな興奮していたよ。イルン(開幕地)に向かう直前の週末にこのステージの試走をしていたんだ。グランツール初勝利だ、とても嬉しいよ。チームはこの難しいシーズンの中、これだけの努力を積み重ねてきたから報われるべきものがあったんだ。サポートしてくれたチームと、ここ数ヶ月間僕のそばにいてくれたすべての人に感謝したい。
ステージ2位&マイヨロホ&ポイント賞 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
素晴らしい結果だ。風の影響で難しく、緊張を強いられるステージだった。チームは集団をコントロールするために、そして僕を良い位置で守るために素晴らしい働きをしてくれた。登りでモビスターはとても速かったが、セップ(クス)とジョージ(ベネット)が上手く対処してくれた。カラパスがアタックした時も同様にね。いまのところ順調で、この流れを維持していきた。ブエルタはまだ長く、カラパスやモビスターの選手たちとのタフな戦いが待ち受けている。今日も観戦するには楽しいレースだったろうね。
ステージ3位&総合2位 ダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション)
本当に怖かった。とんでもない風が吹いていたので、心配していた日でもあったんだ。昨夜ホテルの駐車場で木が吹き飛ばされ、みんなでとてもナーバスになっていた。強風の日は大きくタイム差を失うこともあるからね。でもレト(ホレンシュタイン)が風の中僕を守ってくれた。そのおかげでモビスターがアタックした時に先頭集団にいるができたんだ。登りでの脚の調子も良く、そのまま行くことができた。
総合勢と同じ集団の中でスプリントに備えていた。モビスターとユンボ・ヴィスマには人数がいたので、ステージ勝利を目指すアタックは難しかった。とにかく(集団の中で)待った。それで3位というのは良い結果だと思う。このレースでは間違いなく良い方向に向かっている。
木曜日はどうなるか分からないが、集中を切らさず、調子に乗ることなくこの結果を楽しみたい。たった一日のバットデイで総合順位を落としてしまう。結果が出れば出るほど上位をキープできるし、これはチームにとって良い経験になる。いまのところ脚の調子は良いが、それがいつまで続くか分からない。でもいまはそれ楽しんでいるよ。
ステージ4位&山岳賞 リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
毎日が挑戦するにふさわしい。ブエルタを楽しんでいるよ。明日も行くぞ。
ステージ6位&総合5位 エンリク・マス(スペイン、モビスター)
風が強くなることは分っていたが、横風分断が起きるほどではなかった。それよりも良いスピードと良い位置でサンミゲル(デ・アララル峠)の麓にたどり着けるよう集団に緊張を与えていた。
この地域出身のアリ(監督)とイマノル(エルビティ)が道を知り尽くしていたので、あそこで仕掛けるを計画を立てたんだ。そのアドバンテージを使いたかった。そしてそれが上手く行ったんだ。
チーム全員が素晴らしい働きをしてくれた。ウルバサ峠の最後の傾斜を利用して(ホルヘ)アルカスと一緒に行き、チームメイトと一緒に風を利用して優位な状況を作った。最終的にはマルク(ソレル)で優勝した。彼は勝利に値するよ。彼が僕らを追い抜いていった瞬間、モーターバイクかと思ったよ。僕らのスピードの3倍はあったからね。50mの距離を3秒で走る姿を見て、誰も彼を止めることはできず、このまま勝つのだろうと確信した。彼の勝利が本当に嬉しいよ。
ステージ7位&総合4位 エステバン・チャベス(コロンビア、ミッチェルトン・スコット)
チームとして良くまとまれていたと思う。監督のジュリアンから良い情報を貰っていたし、モビスターの拠点がここだったこともあり、彼らが下りで仕掛けることは分っていた。先頭集団で僕たちは力強く走ったし、チームメイトたちはミケル(ニエベ)と僕を守ってくれた。
最後のはかなりハードな登りだった。この登りは数日前にミケルと一緒に試走していたから、厳しくハードな登りだということは知っていた。そしてライバルたちと同じ集団にいることができた。良い結果だし満足しているよ。
最後にソレルがアタックした時は脚が残っていなかったが、良い位置につけることができた。明日もまた厳しい戦いになるだろうね。
2日続けて登りで遅れたトム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)
空っぽだ。エネルギーが全く残っていない。脚に力が入らない。これからどう走っていくか考え始めなければならない。ここ数ヶ月の忙しいスケジュールの影響が出ているようだ。何かチームのためにできることがあるのならば、きっと僕は価値のある存在になれるだろう。
text:Sotaro Arakawa
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