2020/10/05(月) - 18:02
ポケットロケットことカレブ・ユアン(オーストラリア)がスプリントでステージ2勝を挙げたロット・スーダルのバイクをピックアップ。ユアンが愛用するエアロロードのNOAH FASTや、軽量オールラウンドモデルのHELIUM SLX、TTバイクのDEAN FASTを紹介する。
カレブ・ユアン(オーストラリア)をエースに据え、総合成績ではなくステージ優勝狙いでツールを戦ったロット・スーダル。その目論見通り、ユアンは集団スプリントとなった第3&第11ステージにおいて圧倒的な加速力を見せつけ優勝。逃げ切り勝利を果敢に狙ったトーマス・デヘント(ベルギー)や、集団牽引を積極的に担ったジョン・デゲンコルプ(ドイツ)らも見せ場を作った。
そんなロット・スーダルが駆るのはリドレーの軽量オールラウンドモデル「HELIUM SLX」と、エアロロードの「NOAH FAST」だ。HELIUM SLXをメインバイクとし、平坦ステージや牽引役の選手のみNOAH FASTに乗り換えるような使い分けをしている。赤基調のカラーリングは例年通りで、ユアンのみオールブラックのNOAHを、デゲンコルプのみグリーングラデーションのHELIUMを使用している。
コンポーネントはカンパニョーロのSUPER RECORD EPSを使用しているが、最新の12速と旧型の11速、それぞれで組まれたバイクが確認できた。特にユアンは未だに11速コンポを愛用しており、特別製と思われる長いシフトボタンを使っている姿が目撃されている。
カンパニョーロの12速用クランクアームはスパイダー一体型デザインのため、そのままではチームが使用しているSRMのパワーメーターは使うことができない。そのため、パワーメーターを使うためにわざわざ11速コンポを使っている可能性もある。しかし、12速チェーンリング用のSRMスパイダーを使っている選手もいるため、単純に供給数が少ないという事情も考えられるが真相は定かではない。
ハンドルなどのパーツ類は一貫してデダエレメンティを使用しており、コックピット周りはアルミのSUPER ZEROで統一されている模様(ユアンのHELIUM SLXにはZERO100ステムがアセンブルされていた)。シートポストはカーボン製の軽量なSUPER LEGGERAだ。また、NOAH FASTには専用のコックピットパーツが用意されているものの、ポジションの合わせやすさを重視してか選手たちはデダ製品をチョイスしている。
ホイールはBORA ONEの35mmハイトと50mmハイトをコースによって使い分ける(ディスクブレーキモデルではBORA ULTRAの展開はない)。タイムトライアルでは前輪がBORA WTO 60、後輪がBORA ULTRA TTという組み合わせだ。チューブラーを使いたいという考えから、BORA WTOシリーズはロードでは使われなかった模様。
タイヤはヴィットリアのCORSAチューブラーを使用し、タイムトライアルのみより転がりの軽いCORSA SPEEDをチョイス。BORA WTOに合わせてTTバイクの前輪のみチューブレスレディ仕様で走っていた。
text:Yuto.Murata
photo:Makoto.AYANO
カレブ・ユアン(オーストラリア)をエースに据え、総合成績ではなくステージ優勝狙いでツールを戦ったロット・スーダル。その目論見通り、ユアンは集団スプリントとなった第3&第11ステージにおいて圧倒的な加速力を見せつけ優勝。逃げ切り勝利を果敢に狙ったトーマス・デヘント(ベルギー)や、集団牽引を積極的に担ったジョン・デゲンコルプ(ドイツ)らも見せ場を作った。
そんなロット・スーダルが駆るのはリドレーの軽量オールラウンドモデル「HELIUM SLX」と、エアロロードの「NOAH FAST」だ。HELIUM SLXをメインバイクとし、平坦ステージや牽引役の選手のみNOAH FASTに乗り換えるような使い分けをしている。赤基調のカラーリングは例年通りで、ユアンのみオールブラックのNOAHを、デゲンコルプのみグリーングラデーションのHELIUMを使用している。
コンポーネントはカンパニョーロのSUPER RECORD EPSを使用しているが、最新の12速と旧型の11速、それぞれで組まれたバイクが確認できた。特にユアンは未だに11速コンポを愛用しており、特別製と思われる長いシフトボタンを使っている姿が目撃されている。
カンパニョーロの12速用クランクアームはスパイダー一体型デザインのため、そのままではチームが使用しているSRMのパワーメーターは使うことができない。そのため、パワーメーターを使うためにわざわざ11速コンポを使っている可能性もある。しかし、12速チェーンリング用のSRMスパイダーを使っている選手もいるため、単純に供給数が少ないという事情も考えられるが真相は定かではない。
ハンドルなどのパーツ類は一貫してデダエレメンティを使用しており、コックピット周りはアルミのSUPER ZEROで統一されている模様(ユアンのHELIUM SLXにはZERO100ステムがアセンブルされていた)。シートポストはカーボン製の軽量なSUPER LEGGERAだ。また、NOAH FASTには専用のコックピットパーツが用意されているものの、ポジションの合わせやすさを重視してか選手たちはデダ製品をチョイスしている。
ホイールはBORA ONEの35mmハイトと50mmハイトをコースによって使い分ける(ディスクブレーキモデルではBORA ULTRAの展開はない)。タイムトライアルでは前輪がBORA WTO 60、後輪がBORA ULTRA TTという組み合わせだ。チューブラーを使いたいという考えから、BORA WTOシリーズはロードでは使われなかった模様。
タイヤはヴィットリアのCORSAチューブラーを使用し、タイムトライアルのみより転がりの軽いCORSA SPEEDをチョイス。BORA WTOに合わせてTTバイクの前輪のみチューブレスレディ仕様で走っていた。
text:Yuto.Murata
photo:Makoto.AYANO
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