2020/10/01(木) - 12:16
與那嶺恵理(アレ・BTCリュブリャナ)が参戦したラ・フレーシュ・ワロンヌ女子レースで、アルカンシエルを纏ったアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールス・ドルマンス)が圧勝。持ち前の登坂力とスプリント力を武器に前人未到の大会6連覇を成し遂げた。
男子レースに先立ち開催されたラ・フレーシュ・ワロンヌ女子レースは、今年23回目を迎える歴史ある女子ワールドツアーレース。コート・デレッフ(2,100m/5%)、コート・ド・シュマン・デ・ギーズ(1,800m/6.5%)、そして激坂「ユイの壁」ことミュール・ド・ユイ(1,300m/9.6%)を2回ずつ含むアップダウンレースで、世界選手権を終えたばかりの選手たちが激しく火花を散らした。
距離124km/獲得標高2185mの登坂レースに集ったのは、4日前にアルカンシエルを獲得し、大会5連覇中のアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールス・ドルマンス)や、過去5度優勝しているマリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ)、ジロローザ総合3位、世界選3位のエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)といったトップ選手たち。與那嶺恵理(アレ・BTCリュブリャナ)は4年連続の出場だ。なお手首骨折しながら世界選手権銀メダルを射止めたアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)は欠場を選んでいる。
前半の激しいアタック合戦から抜け出したのはフランス王者オードリー・コルドンラゴ(トレック・セガフレード)ら7名で、ファンデルブレッヘン必勝体制で臨むブールス・ドルマンスはエイミー・ピータースと元世界王者シャンタル・ブラーク(共にオランダ)を送り込んで他チームにプレッシャーをかけていく。1度目の「ユイの壁」を前に抜け出した逃げグループだったが、メイン集団が活性化したことで頂上通過後に引き戻されることとなる。
アタックでメイン集団を崩したのはアシュレー・ムールマン(南アフリカ、CCC・リブ)で、ロンゴボルギーニもこの動きに追従する。不調に苦しむ與那嶺はエースのマビ・ガルシア(スペイン)をフォローしつつ、遅れながら1度目のユイをクリアした。
ムールマンのアタックを耐え切ったのはわずか30名程度で、人数を残したトレック・セガフレードやサンウェブ、ブールス・ドルマンスの牽引によって小周回コースを走り、最後のフィニッシュまで続く急勾配区間に突入した。
最大勾配が26%に達する激坂を支配したのはアルカンシエルを着るファンデルブレッヘンだった。残り800mからライバルのアタックを許さないハイペースを刻み、世界選手権ではアシストとして従ったデミ・フォラーリング(オランダ、パークホテル・ファルケンブルク)の加速も問題なく対処する。残り150mから踏み込むと、その加速に追従できる選手は誰もいなかった。
まっすぐに踏み下ろすダンシングでフォラーリングやセシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJヌーヴィルアキテーヌ・フュチュロスコープ)を引き離したファンデルブレッヘンが先着。アルカンシエルを射止めたばかりの世界王者が前人未到の大会6連覇をなし遂げた。
「毎年接戦になるこのレースで再び勝ててとても嬉しい。最後は少し余裕を残してマイペースを刻み、デミがアタックした後は残り150mまでタイミングを待って加速した。雨と厳しい展開で疲れていたし、プレッシャーも感じていたけれど勝てたのはチームメイトのおかげ。6連覇はただただクレイジー」と、週末のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュに参戦するファンデルブレッヘンは語っている。
1度目のユイで遅れ、エースのガルシアを引き上げるために尽くした與那嶺は、7分13秒遅れの50位でフィニッシュ。「(1度目のユイの後の)フィード過ぎ、武井コーチに「エリ!」と激を受けるのですが、もういっぱい。その後マビが後ろから「エリ!」と帰ってきたので、一歩でも前にいけるよう引いて引いて。送り出した後は何も出来ず、小周回を終えHuyをもう一度ズブズブと登りゴール。チームは誰もTop10に送り込むことが出来ず。エースのために、で上手くまとまって戦いたいのですが。そしてレース後は武井コーチからアルディッシュに続いて二度目の動きすぎの自爆と言われてしまいました。けど私は隠れて自分の力を貯めて自分の順位も狙うという器用なレースをすることができません」と悔しさを言葉にしている。
與那嶺は拠点から至近距離で開催されるたアムステルゴールドレースに参戦予定だったものの、オランダ国内のイベント規制によって中止に。代わって水曜日に開催されるブラバンツペイルへと挑むという。
男子レースに先立ち開催されたラ・フレーシュ・ワロンヌ女子レースは、今年23回目を迎える歴史ある女子ワールドツアーレース。コート・デレッフ(2,100m/5%)、コート・ド・シュマン・デ・ギーズ(1,800m/6.5%)、そして激坂「ユイの壁」ことミュール・ド・ユイ(1,300m/9.6%)を2回ずつ含むアップダウンレースで、世界選手権を終えたばかりの選手たちが激しく火花を散らした。
距離124km/獲得標高2185mの登坂レースに集ったのは、4日前にアルカンシエルを獲得し、大会5連覇中のアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールス・ドルマンス)や、過去5度優勝しているマリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ)、ジロローザ総合3位、世界選3位のエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)といったトップ選手たち。與那嶺恵理(アレ・BTCリュブリャナ)は4年連続の出場だ。なお手首骨折しながら世界選手権銀メダルを射止めたアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)は欠場を選んでいる。
前半の激しいアタック合戦から抜け出したのはフランス王者オードリー・コルドンラゴ(トレック・セガフレード)ら7名で、ファンデルブレッヘン必勝体制で臨むブールス・ドルマンスはエイミー・ピータースと元世界王者シャンタル・ブラーク(共にオランダ)を送り込んで他チームにプレッシャーをかけていく。1度目の「ユイの壁」を前に抜け出した逃げグループだったが、メイン集団が活性化したことで頂上通過後に引き戻されることとなる。
アタックでメイン集団を崩したのはアシュレー・ムールマン(南アフリカ、CCC・リブ)で、ロンゴボルギーニもこの動きに追従する。不調に苦しむ與那嶺はエースのマビ・ガルシア(スペイン)をフォローしつつ、遅れながら1度目のユイをクリアした。
ムールマンのアタックを耐え切ったのはわずか30名程度で、人数を残したトレック・セガフレードやサンウェブ、ブールス・ドルマンスの牽引によって小周回コースを走り、最後のフィニッシュまで続く急勾配区間に突入した。
最大勾配が26%に達する激坂を支配したのはアルカンシエルを着るファンデルブレッヘンだった。残り800mからライバルのアタックを許さないハイペースを刻み、世界選手権ではアシストとして従ったデミ・フォラーリング(オランダ、パークホテル・ファルケンブルク)の加速も問題なく対処する。残り150mから踏み込むと、その加速に追従できる選手は誰もいなかった。
まっすぐに踏み下ろすダンシングでフォラーリングやセシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJヌーヴィルアキテーヌ・フュチュロスコープ)を引き離したファンデルブレッヘンが先着。アルカンシエルを射止めたばかりの世界王者が前人未到の大会6連覇をなし遂げた。
「毎年接戦になるこのレースで再び勝ててとても嬉しい。最後は少し余裕を残してマイペースを刻み、デミがアタックした後は残り150mまでタイミングを待って加速した。雨と厳しい展開で疲れていたし、プレッシャーも感じていたけれど勝てたのはチームメイトのおかげ。6連覇はただただクレイジー」と、週末のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュに参戦するファンデルブレッヘンは語っている。
1度目のユイで遅れ、エースのガルシアを引き上げるために尽くした與那嶺は、7分13秒遅れの50位でフィニッシュ。「(1度目のユイの後の)フィード過ぎ、武井コーチに「エリ!」と激を受けるのですが、もういっぱい。その後マビが後ろから「エリ!」と帰ってきたので、一歩でも前にいけるよう引いて引いて。送り出した後は何も出来ず、小周回を終えHuyをもう一度ズブズブと登りゴール。チームは誰もTop10に送り込むことが出来ず。エースのために、で上手くまとまって戦いたいのですが。そしてレース後は武井コーチからアルディッシュに続いて二度目の動きすぎの自爆と言われてしまいました。けど私は隠れて自分の力を貯めて自分の順位も狙うという器用なレースをすることができません」と悔しさを言葉にしている。
與那嶺は拠点から至近距離で開催されるたアムステルゴールドレースに参戦予定だったものの、オランダ国内のイベント規制によって中止に。代わって水曜日に開催されるブラバンツペイルへと挑むという。
ラ・フレーシュ・ワロンヌ フェミニン2020結果
1位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールス・ドルマンス) | 3:17:28 |
2位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJヌーヴィルアキテーヌ・フュチュロスコープ) | 0:02 |
3位 | デミ・フォラーリング(オランダ、パークホテル・ファルケンブルク) | 0:06 |
4位 | エリザベス・ダイグナン(イギリス、トレック・セガフレード) | 0:11 |
5位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | |
6位 | アシュレー・ムールマン(南アフリカ、CCC・リブ) | |
7位 | ミカイラ・ハーヴィー(ニュージーランド、エキップ・ポール カ) | |
8位 | リアヌ・リッパート(ドイツ、サンウェブ) | 0:18 |
9位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ) | 0:22 |
10位 | カタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | 0:25 |
50位 | 與那嶺恵理(アレ・BTCリュブリャナ) | 7:13 |
text:So Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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