2020/10/01(木) - 18:10
ギヨーム・マルタン(フランス)やエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)を擁しツールを戦ったのがコフィディス。フランスチームがツール・ド・フランスで使用したデローザのMERAKやSK Pininfarina、TT-03を紹介しよう。
今シーズンからUCIワールドチームに昇格し、ワイルドカードではなく正規招待チームとしてツールを戦ったコフィディス。クリテリウム・デュ・ドーフィネで総合3位を獲得したギヨーム・マルタンをエースに据え、平坦は世界屈指のトップスリンターであるエリア・ヴィヴィアーニで勝負を掛けた。ステージ優勝には届かなかったものの、マルタンが総合11位に食い込むなど存在感を見せた。
コフィディスはフランスチームながら、伝統的にイタリア色濃い機材ラインナップであることが特徴。今年はクォータからデローザに切り替わったほか、カンパニョーロのコンポーネントやフルクラムのホイール、そしてFSA/ヴィジョンのハンドル周りなど、イタリアブランドがその大半を占めている。
チームバイクは2020年モデルでラインアップ復活したMERAKと、モデルチェンジを果たしたSK Pininfarina。マルタンはMERAK、ヴィヴィアーニはSKなど選手のキャラクターがバイク選びにも表れている。
チームカラーはコフィディスのコーポレートカラーに近い朱色に近い赤だが、エース格のマルタンとヴィヴィアーニ、ヘスス・エラダ(スペイン)は軽量化のためと思われるマットブラックのバイクが供給されていた。軽量塗装のバイクにエリートの超軽量カーボンボトルケージLEGGERO CARBONを組み合わせるのは、エリートサポートチームの常套手段といえそうだ。
デローザのMERAKとSKはどちらも純正状態でFSAのケーブル内装システムを採用しているため、コックピット周りはもちろんFSAもしくはヴィジョン。ヴィヴィアーニはメインバイクにMETRON 5Dをアセンブルし、スペアバイクにはMETRON 4D FLATハンドルバー&METRON CARBON ACRステムを装着。ステム一体型ハンドルはシモーネ・コンソニ(イタリア)も愛用しており、その他の選手はノーマルハンドル&ステムを使用していた。
コンポーネントはカンパニョーロのSUPER RECORDとSRMのパワーメーターを使用しているが、哲学者としても知られるマルタンのバイクにはSUPER RECORDクランクのみでパワーメーター無し(ヴィヴィアーニのスペアバイクもパワーメーター非搭載)。他にもセッレイタリアのSLRサドルも現行品ではなく、旧ロゴ品だったりとこだわりがある模様。
ホイールはフルクラムのSPEEDシリーズ(40T、55T)を使用しており、市販品には記載されていない"LTD TEAM EDITION"という文字が入ったデカールが貼られている。タイヤはミシュランのPOWER ROAD COMPETITION TUBULAR。市販品はタイヤサイドが黒色とされているが、コフィディスはスキンサイドのモデルを投入。新製品なのか、プロ限定供給品かは定かではない。
デローザが供給するタイムトライアルバイク TT-03はリムブレーキのみ。ホイールはフルクラムのラインアップにはない物を使用しており、恐らく前輪はカンパニョーロのBORA WTO 77にミシュラン POWER Time Trial(クリンチャー)を組み合わせ、後輪はBORA ULTRA TTにPOWER ROAD COMPETITION (チューブラー)をあわせていると思われる。
また、TT-03はケーブル類をトップチューブから挿入する設計とされているが、コフィディスはお手製のカバーを装着することでケーブルが露出しないように工夫している。装着されているベースバーがヴィジョンのMETRON TFA。
text:Gakuto Fujiwara
photo:Makoto.AYANO
今シーズンからUCIワールドチームに昇格し、ワイルドカードではなく正規招待チームとしてツールを戦ったコフィディス。クリテリウム・デュ・ドーフィネで総合3位を獲得したギヨーム・マルタンをエースに据え、平坦は世界屈指のトップスリンターであるエリア・ヴィヴィアーニで勝負を掛けた。ステージ優勝には届かなかったものの、マルタンが総合11位に食い込むなど存在感を見せた。
コフィディスはフランスチームながら、伝統的にイタリア色濃い機材ラインナップであることが特徴。今年はクォータからデローザに切り替わったほか、カンパニョーロのコンポーネントやフルクラムのホイール、そしてFSA/ヴィジョンのハンドル周りなど、イタリアブランドがその大半を占めている。
チームバイクは2020年モデルでラインアップ復活したMERAKと、モデルチェンジを果たしたSK Pininfarina。マルタンはMERAK、ヴィヴィアーニはSKなど選手のキャラクターがバイク選びにも表れている。
チームカラーはコフィディスのコーポレートカラーに近い朱色に近い赤だが、エース格のマルタンとヴィヴィアーニ、ヘスス・エラダ(スペイン)は軽量化のためと思われるマットブラックのバイクが供給されていた。軽量塗装のバイクにエリートの超軽量カーボンボトルケージLEGGERO CARBONを組み合わせるのは、エリートサポートチームの常套手段といえそうだ。
デローザのMERAKとSKはどちらも純正状態でFSAのケーブル内装システムを採用しているため、コックピット周りはもちろんFSAもしくはヴィジョン。ヴィヴィアーニはメインバイクにMETRON 5Dをアセンブルし、スペアバイクにはMETRON 4D FLATハンドルバー&METRON CARBON ACRステムを装着。ステム一体型ハンドルはシモーネ・コンソニ(イタリア)も愛用しており、その他の選手はノーマルハンドル&ステムを使用していた。
コンポーネントはカンパニョーロのSUPER RECORDとSRMのパワーメーターを使用しているが、哲学者としても知られるマルタンのバイクにはSUPER RECORDクランクのみでパワーメーター無し(ヴィヴィアーニのスペアバイクもパワーメーター非搭載)。他にもセッレイタリアのSLRサドルも現行品ではなく、旧ロゴ品だったりとこだわりがある模様。
ホイールはフルクラムのSPEEDシリーズ(40T、55T)を使用しており、市販品には記載されていない"LTD TEAM EDITION"という文字が入ったデカールが貼られている。タイヤはミシュランのPOWER ROAD COMPETITION TUBULAR。市販品はタイヤサイドが黒色とされているが、コフィディスはスキンサイドのモデルを投入。新製品なのか、プロ限定供給品かは定かではない。
デローザが供給するタイムトライアルバイク TT-03はリムブレーキのみ。ホイールはフルクラムのラインアップにはない物を使用しており、恐らく前輪はカンパニョーロのBORA WTO 77にミシュラン POWER Time Trial(クリンチャー)を組み合わせ、後輪はBORA ULTRA TTにPOWER ROAD COMPETITION (チューブラー)をあわせていると思われる。
また、TT-03はケーブル類をトップチューブから挿入する設計とされているが、コフィディスはお手製のカバーを装着することでケーブルが露出しないように工夫している。装着されているベースバーがヴィジョンのMETRON TFA。
text:Gakuto Fujiwara
photo:Makoto.AYANO
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