9月26日、27日に開催される「広島森林公園ロードレース」で、Jプロツアー後半戦が再開。レース出場を見合わせていたシマノレーシングも出場し、Jプロツアー全チームが揃う。残り5戦をプレビューする。



9月26日以降Jプロツアーは毎週開催

新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、7月末に開幕したJプロツアー。8月末に開催された「西日本ロードクラシック広島大会」の後、予定されていたレースの中止により約1ヶ月のインターバルを経て、9月26日に開催される「広島森林公園ロードレース」で再開する。広島2連戦以降は、大分、群馬と毎週開催。残り5戦で2020年シーズンが決着する。
Jプロツアー2020 後半戦日程
開催日 大会名
9月26日 広島森林公園ロードレース Day-1
9月27日 広島森林公園ロードレース Day-2
10月3日 おおいた いこいの道クリテリウム
10月4日 おおいたサイクルロードレース
10月11日 経済産業大臣旗ロードレース


シマノレーシングが広島森林公園ロードレースから出場

レース出場を見合わせていたシマノレーシングが今年初レースを走る レース出場を見合わせていたシマノレーシングが今年初レースを走る ©️Shimano Racing
後半戦のトピックはふたつ。ひとつは、レース出場を見合わせていたシマノレーシングが出場することだ。これにより広島森林公園ロードレースは、今年初めてJプロツアー全18チームが揃うことになる。

シマノレーシング公式ブログには「長い自粛期間の中でもチームは最大限のモチベーションを保ち続け選手は通常のシーズンではできないフィジカルの強化に取り組んできました。レースで発揮できるパフォーマンスは未知数ですが数少ないチャンスを確実に手にするため高い集中力を持ちスタートラインに並びます。」と、今年最初のレースに対する意気込みが綴られる。名門チームのレース復帰を拍手で迎えたい。

ラグビーワールドカップの会場になった「昭和電工ドーム大分」のある大分スポーツ公園(写真は昨年のおおいたアーバンクラシック)ラグビーワールドカップの会場になった「昭和電工ドーム大分」のある大分スポーツ公園(写真は昨年のおおいたアーバンクラシック) photo:Satoru Kato
JR大分駅前で行われるおおいた いこいの道クリテリウム (写真は昨年のおおいた いこいの道クリテリウム )JR大分駅前で行われるおおいた いこいの道クリテリウム (写真は昨年のおおいた いこいの道クリテリウム ) photo:Satoru Katoもうひとつのトピックは、10月3日と4日に開催される大分市での2連戦。本来ならUCIロードレース「おおいたアーバンクラシック」として開催される予定だったが、今年はUCIレースとしての開催を見送り、Jプロツアーとして開催される。今年はJプロツアーを主催するJBCF(一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟)が直接運営する大会がほとんどだったが、開催地が主体となる実行委員会が開催する大会としては大分の大会と宇都宮クリテリウム&ロードレースのみだ。

3日の「おおいた いこいの道クリテリウム」は、昨年同様に大分駅前のコースを使用。4日の「おおいたサイクルロードレース」は、昭和電工ドーム大分のある大分スポーツ公園内に1周4kmのコースを設定して行われる。短距離の周回ながら25周100kmのレースが予定されており、ハードな展開が期待される。

最終戦は群馬CSCで経済産業大臣旗ロードレース

輪翔旗は2017年から3年連続マトリックスパワータグが持ち帰る。今年は?輪翔旗は2017年から3年連続マトリックスパワータグが持ち帰る。今年は? photo:Satoru Kato
最終戦は、群馬サイクルスポーツセンターでの「経済産業大臣旗ロードレース」。前回群馬サイクルスポーツセンターで開催された2017年以来、マトリックスパワータグが3年連続で個人・団体共に優勝しており、今年は4連覇がかかる。はたして真紅の「輪翔旗」はどのチームに渡るのか?



個人総合優勝争いは最終戦までもつれるか

現在の個人総合首位は小野寺玲(宇都宮ブリッツェン・写真左)U23首位は織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム・写真右)現在の個人総合首位は小野寺玲(宇都宮ブリッツェン・写真左)U23首位は織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム・写真右) photo:Satoru Kato
個人総合優勝の行方は混戦状態。現在リーダージャージを着るのは宇都宮ブリッツェンの小野寺玲。2位のトマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)との差は89ポイント、3位のホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)とは90ポイントと僅差だ。10位の織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)まで554ポイント差。1000ポイント差以内に25名がひしめく状態は、短期決戦ならではと言えよう。(ランキング詳細はこちら(JBCF公式サイト内))

仮に残り5レースをすべて優勝した場合に獲得出来るポイントは2400ポイント。特に最終戦はJプロツアー最高位のレースレーティング「プラチナ」に指定されるため、優勝すれば900ポイント、2位とは225ポイントの差がつく。総合優勝を争う上では、1位の10%のポイントが獲得出来る中間スプリント賞も無視できない要因となりそうだ。残り5戦のポイント配分は以下表の通り。
Jプロツアー2020 残り5戦のポイント表(6位まで)
レース名(レースレーティング) 1位 2位 3位 4位 5位 6位
広島森林公園ロードDay-1(シルバー) 450 340 295 250 225 205
広島森林公園ロードDay-2(ブロンズ) 300 225 195 165 150 135
おおいた いこいの道クリテリウム (ブロンズ) 300 225 195 165 150 135
おおいたサイクルロードレース(シルバー) 450 340 295 250 225 205
経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ(プラチナ) 900 675 585 495 450 405



残り5戦も無観客開催 ライブ配信あり

残念ながら、残り5戦についても無観客開催となり、YouTubeでのライブ配信が行われる。広島森林公園ロードレースは、26日13時10分から、27日は11時50分から開始予定となっている。以降のレースの配信予定については、YouTubeのJプロツアーチャンネル、又はJBCF公式サイトをご参照頂きたい。

text:Satoru Kato

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