2020/09/24(木) - 15:05
9月24日から27日までの4日間にわたって開催されるロード世界選手権。新城幸也(バーレーン・マクラーレン)と與那嶺恵理(アレ・BTCリュブリャナ)が出場する「世界一決定戦」でアルカンシェル獲得が期待される注目選手や注目国をチェック。
9月24日(木)女子エリート個人タイムトライアル 距離31.7km 獲得標高差200m
4日間の大会の開幕を告げる女子エリート個人タイムトライアルでは、ディフェンディングチャンピオンのクロエ・ダイガート(アメリカ)の走りに注目が集まる。昨年2位以下に1分30秒以下のタイム差をつける圧倒的な走りで初タイトルを獲得した23歳ダイガート。今シーズンは新型コロナウイルスの影響もあってロードレースには出場していないが、トラック世界選手権では個人追い抜き(世界記録樹立)と団体追い抜きで金メダル。一度もタイムトライアルでアルカンシェルを着ることなくタイトル防衛を目指すことになる。
ダイガートの大会連覇に待ったをかけたいのがオランダ。2017年と2018年に優勝したアネミエク・ファンフルーテンは直前のジロローザの落車で手首を骨折したため欠場するが、3年連続2位でジロローザ総合優勝のアンナ・ファンデルブレッヘンと、優勝経験者のエレナ・ファンダイクという2人がタイトル奪還を目指す。
ここにリサ・ブレナウアー(ドイツ)やマーレン・ローセル(スイス)らが絡んでくるだろう。2014年に14位という成績を残し、2018年から2年連続で29位に入っている與那嶺恵理(アレ・BTCリュブリャナ)も出場する。
9月25日(金)男子エリート個人タイムトライアル 距離31.7km 獲得標高差200m
大会3連覇がかかっているのがローハン・デニス(オーストラリア)。しかし起伏に乏しいハイパワー系のタイムトライアルではイネオス・グレナディアーズのチームメイトであるフィリッポ・ガンナ(イタリア)に有利かもしれない。昨年3位のガンナはトラック個人追い抜きで4分1秒934の世界記録を叩き出して優勝。ティレーノ〜アドリアティコの最終個人タイムトライアルでも優勝を飾っており、イタリア開催の世界選手権へのモチベーションは高いはずだ。
「アワーレコーダー」のヴィクトール・カンペナールツと、ツール・ド・フランスでオールラウンドな走りを見せたワウト・ファンアールト擁するベルギー勢も屈強だ。ファンアールトと同様にトム・デュムラン(オランダ)の調子が良いのは間違いない。
この世界選手権のためにツールを早めに離脱したシュテファン・キュング(スイス)や、ツール出場組のレミ・カヴァニャ(フランス)とカスパー・アスグリーン(デンマーク)、そしてジロ・デ・イタリア出場を控えたゲラント・トーマス(イギリス)の走りにも注目だ。
9月26日(土)女子エリートロードレース 距離143km 獲得標高差2800m
過去3年間、女子エリートのアルカンシェルは3人のオランダ人選手が引き継いできた。2017年シャンタル・ブラーク、2018年アンナ・ファンデルブレッヘン、そして2019年アネミエク・ファンフルーテン。近年ワールドツアーレースを席巻するオランダ勢が今年もアルカンシェル候補の筆頭であると言って間違いない。
しかし、前述の通りファンフルーテンは直前のジロローザで手首を骨折。タイムトライアルの欠場は確定しているが、特殊なギプスを装着してロードレースを走る可能性を残している(最終的は判断は金曜日)。ファンフルーテン欠場の場合は、ファンデルブレッヘンやマリアンヌ・フォスを中心に戦うことになりそうだ。
地元イタリアはエリーザ・ロンゴボルギーニをエースに立てる。ジロローザを総合3位で終えたロンゴボルギーニを中心にオランダ勢を切り崩せるか。ジロローザ総合2位カタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド)やリジー・ダイグナン(イギリス)、セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク)らもその登坂力を生かしてアルカンシェルを狙う。2014年の22位の成績を残している與那嶺恵理(アレ・BTCリュブリャナ)は今年も早めに現地入りしてコースをしっかり試走済み。オーストリアでの高地トレーニングを経て、この世界選手権で忙しいシーズン後半をスタートさせる。
9月27日(日)男子エリートロードレース 距離258.2km 獲得標高差5000m
ツール・ド・フランスでの走りを見る限り、総合ワンツーを飾ったスロベニアの強さは明らか。22歳になったばかりの総合優勝者タデイ・ポガチャルと総合2位プリモシュ・ログリッチがタッグを組んでアルカンシェルを狙う。チーム力は強豪国に劣るものの、ツールの山岳で最も強かった2人が今度はチームメイトとしてライバルたちに立ち向かう。スロベニアは2001年大会の3位がこれまで唯一の表彰台だ。
ジロ出場を控えたヴィンチェンツォ・ニバリをエースに立て、ツール総合10位のダミアーノ・カルーゾやディエゴ・ウリッシ、ジャンルーカ・ブランビッラといった精鋭アシストを揃えてきたのが地元イタリアチーム。登りに加えてテクニカルな下りやワインディングを含むコースでイタリアが戦略的にレースを動かしてくるだろう。
ツールを終えたばかりのワウト・ファンアールトやグレッグ・ファンアーヴェルマート、ティム・ウェレンスを揃えるベルギーや、ジュリアン・アラフィリップやギヨーム・マルタンを揃えるフランス、アレハンドロ・バルベルデやエンリク・マス、ミケル・ランダを揃えるスペインも豊富なチーム力を有する。登坂力勝負ではミゲルアンヘル・ロペス、ダニエル・マルティネス、リゴベルト・ウランというコロンビアも負けていない。
ツールを総合3位で終えたリッチー・ポート(オーストラリア)、トム・デュムラン(オランダ)、総合敢闘賞を獲得したマルク・ヒルシ(スイス)、ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)、セップ・クス(アメリカ)といったツール組に対し、ヤコブ・フルサン(デンマーク)やマイケル・ウッズ(カナダ)の調子は如何に。出場枠「1」の日本からは新城幸也(バーレーン・マクラーレン)が出場。新城は直前のイタリアレース3連戦で積極的に逃げ、吸収後もアシストの仕事をこなす走りを見せており、2010年ジーロング大会の9位や2015年リッチモンド大会の17位を上回る走りに期待したい。
text:Kei Tsuji
9月24日(木)女子エリート個人タイムトライアル 距離31.7km 獲得標高差200m
4日間の大会の開幕を告げる女子エリート個人タイムトライアルでは、ディフェンディングチャンピオンのクロエ・ダイガート(アメリカ)の走りに注目が集まる。昨年2位以下に1分30秒以下のタイム差をつける圧倒的な走りで初タイトルを獲得した23歳ダイガート。今シーズンは新型コロナウイルスの影響もあってロードレースには出場していないが、トラック世界選手権では個人追い抜き(世界記録樹立)と団体追い抜きで金メダル。一度もタイムトライアルでアルカンシェルを着ることなくタイトル防衛を目指すことになる。
ダイガートの大会連覇に待ったをかけたいのがオランダ。2017年と2018年に優勝したアネミエク・ファンフルーテンは直前のジロローザの落車で手首を骨折したため欠場するが、3年連続2位でジロローザ総合優勝のアンナ・ファンデルブレッヘンと、優勝経験者のエレナ・ファンダイクという2人がタイトル奪還を目指す。
ここにリサ・ブレナウアー(ドイツ)やマーレン・ローセル(スイス)らが絡んでくるだろう。2014年に14位という成績を残し、2018年から2年連続で29位に入っている與那嶺恵理(アレ・BTCリュブリャナ)も出場する。
9月25日(金)男子エリート個人タイムトライアル 距離31.7km 獲得標高差200m
大会3連覇がかかっているのがローハン・デニス(オーストラリア)。しかし起伏に乏しいハイパワー系のタイムトライアルではイネオス・グレナディアーズのチームメイトであるフィリッポ・ガンナ(イタリア)に有利かもしれない。昨年3位のガンナはトラック個人追い抜きで4分1秒934の世界記録を叩き出して優勝。ティレーノ〜アドリアティコの最終個人タイムトライアルでも優勝を飾っており、イタリア開催の世界選手権へのモチベーションは高いはずだ。
「アワーレコーダー」のヴィクトール・カンペナールツと、ツール・ド・フランスでオールラウンドな走りを見せたワウト・ファンアールト擁するベルギー勢も屈強だ。ファンアールトと同様にトム・デュムラン(オランダ)の調子が良いのは間違いない。
この世界選手権のためにツールを早めに離脱したシュテファン・キュング(スイス)や、ツール出場組のレミ・カヴァニャ(フランス)とカスパー・アスグリーン(デンマーク)、そしてジロ・デ・イタリア出場を控えたゲラント・トーマス(イギリス)の走りにも注目だ。
9月26日(土)女子エリートロードレース 距離143km 獲得標高差2800m
過去3年間、女子エリートのアルカンシェルは3人のオランダ人選手が引き継いできた。2017年シャンタル・ブラーク、2018年アンナ・ファンデルブレッヘン、そして2019年アネミエク・ファンフルーテン。近年ワールドツアーレースを席巻するオランダ勢が今年もアルカンシェル候補の筆頭であると言って間違いない。
しかし、前述の通りファンフルーテンは直前のジロローザで手首を骨折。タイムトライアルの欠場は確定しているが、特殊なギプスを装着してロードレースを走る可能性を残している(最終的は判断は金曜日)。ファンフルーテン欠場の場合は、ファンデルブレッヘンやマリアンヌ・フォスを中心に戦うことになりそうだ。
地元イタリアはエリーザ・ロンゴボルギーニをエースに立てる。ジロローザを総合3位で終えたロンゴボルギーニを中心にオランダ勢を切り崩せるか。ジロローザ総合2位カタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド)やリジー・ダイグナン(イギリス)、セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク)らもその登坂力を生かしてアルカンシェルを狙う。2014年の22位の成績を残している與那嶺恵理(アレ・BTCリュブリャナ)は今年も早めに現地入りしてコースをしっかり試走済み。オーストリアでの高地トレーニングを経て、この世界選手権で忙しいシーズン後半をスタートさせる。
9月27日(日)男子エリートロードレース 距離258.2km 獲得標高差5000m
ツール・ド・フランスでの走りを見る限り、総合ワンツーを飾ったスロベニアの強さは明らか。22歳になったばかりの総合優勝者タデイ・ポガチャルと総合2位プリモシュ・ログリッチがタッグを組んでアルカンシェルを狙う。チーム力は強豪国に劣るものの、ツールの山岳で最も強かった2人が今度はチームメイトとしてライバルたちに立ち向かう。スロベニアは2001年大会の3位がこれまで唯一の表彰台だ。
ジロ出場を控えたヴィンチェンツォ・ニバリをエースに立て、ツール総合10位のダミアーノ・カルーゾやディエゴ・ウリッシ、ジャンルーカ・ブランビッラといった精鋭アシストを揃えてきたのが地元イタリアチーム。登りに加えてテクニカルな下りやワインディングを含むコースでイタリアが戦略的にレースを動かしてくるだろう。
ツールを終えたばかりのワウト・ファンアールトやグレッグ・ファンアーヴェルマート、ティム・ウェレンスを揃えるベルギーや、ジュリアン・アラフィリップやギヨーム・マルタンを揃えるフランス、アレハンドロ・バルベルデやエンリク・マス、ミケル・ランダを揃えるスペインも豊富なチーム力を有する。登坂力勝負ではミゲルアンヘル・ロペス、ダニエル・マルティネス、リゴベルト・ウランというコロンビアも負けていない。
ツールを総合3位で終えたリッチー・ポート(オーストラリア)、トム・デュムラン(オランダ)、総合敢闘賞を獲得したマルク・ヒルシ(スイス)、ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)、セップ・クス(アメリカ)といったツール組に対し、ヤコブ・フルサン(デンマーク)やマイケル・ウッズ(カナダ)の調子は如何に。出場枠「1」の日本からは新城幸也(バーレーン・マクラーレン)が出場。新城は直前のイタリアレース3連戦で積極的に逃げ、吸収後もアシストの仕事をこなす走りを見せており、2010年ジーロング大会の9位や2015年リッチモンド大会の17位を上回る走りに期待したい。
text:Kei Tsuji
ロード世界選手権2020レーススケジュール
日付 | カテゴリー | 種目 | 距離 | 獲得標高差 |
---|---|---|---|---|
9月24日(木) | 女子エリート | 個人タイムトライアル | 31.7km | 200m |
9月25日(金) | 男子エリート | 個人タイムトライアル | 31.7km | 200m |
9月26日(土) | 女子エリート | ロードレース | 143km | 2,800m |
9月27日(日) | 男子エリート | ロードレース | 258.2km | 5,000m |
text:Kei Tsuji in Imola, Italy
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