2020/09/20(日) - 03:18
最速で1級山岳ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユを駆け上がった21歳タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)がステージ優勝を飾るとともに逆転でログリッチからマイヨジョーヌを奪うことに成功。ステージ3位のリッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード)が総合表彰台の座を射止めた。
圧倒的な走りを見せたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)の登場 photo:Kei Tsuji
9月19日(土)第20ステージ
リュール〜ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ
距離:36.2km
獲得標高差:950m
天候:曇り
気温:18〜23度
カテゴリー山岳とスプリントポイント
36.2km地点 1級山岳ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ(距離5.9km・平均8.5%・最大20%)
長時間暫定トップを維持したレミ・カヴァニャ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)はステージ6位に photo:Kei Tsuji
最終日前日に登場した今大会唯一のタイムトライアル
チームタイムトライアルも設定されない今大会唯一の個人タイムトライアルが、パリ・シャンゼリゼを24時間後に控えた最終日前日に登場した。ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)の故郷リュールをスタートする36.2kmのコースは、序盤・中盤・終盤の3パートに分けられる。第1計測地点までの序盤はほぼ真っ平で、続く第2計測地点までの中盤は高低差270mほどの登りと下り。そして終盤は近年ツール主催者が好んでコースに組み込む1級山岳ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユを駆け上がってフィニッシュを迎える。
登坂距離5.9km・平均勾配8.5%で、序盤から13%を超える急勾配区間も連発。そして残り400mを切ってから勾配は20%まで跳ね上がる。平坦区間でタイムを稼ぐためTTバイクでスタートし、1級山岳ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユの麓で軽量バイクに乗り換えることも可能で、その場合は「(コース上で待ち構えるスタッフからではなく)チームカーに搭載したバイクのみ交換可能」「再スタート時のメカニックによる押しは5秒まで」というルールが設定された。
観客を盛り上げながら走るユーゴ・オフステテール(フランス、イスラエル・スタートアップネイション) photo:Kei Tsuji
華麗にウィリーを決めるマッテオ・トレンティン(イタリア、CCCチーム) photo:Kei Tsuji
地元出身のティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)の登場に会場は大歓声に包まれる photo:Kei Tsuji
57秒差をひっくり返した21歳ポガチャル
プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)が崩れたのか、それともタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)の力が飛び抜けていたのか。
総合2位ポガチャルに57秒のリードを持って最終個人タイムトライアルに挑んだマイヨジョーヌのログリッチ。6月28日に開催された(同じく山岳TTでバイク交換があった)スロベニア選手権タイムトライアルではポガチャルがログリッチを9秒差で下しているが、仮にポガチャルがリードを奪うにしても、ここまで調子の良さを見せていたログリッチが57秒以上のタイムを失うと想像していた人は限りなく少なかった。
ポガチャルの好調ぶりは第1計測ポイント(14.5km地点)で早くも鮮明となる。長時間暫定トップを維持していたフランスTTチャンピオンのレミ・カヴァニャ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)や元世界TTチャンピオンのトム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)に次いで3番時計を叩き出したポガチャル。この時点でログリッチは13秒遅れとなるが、そのタイム差は縮まるどころか拡大する。
第2計測ポイント(30.3km地点)でポガチャルは暫定トップに立ったデュムランからわずか1秒遅れで続き、ログリッチは37秒遅れに。この時点でログリッチの総合リードは57秒から21秒にまで縮まり、そこから1級山岳ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユの登りが始まった。
平地でも登りでも他を寄せ付けなかったタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:Kei Tsuji
フィニッシュまで追い込むタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:Kei Tsuji
登坂タイムがそのまま1級山岳ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユの山岳ポイント獲得に繋がるため、マイヨアポワを死守したいリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)が登りが追い込んだものの、総合争いを繰り広げるオールラウンダーたちの登坂スピードは遥かにその上を行く。
マイヨブランを着るポガチャルは登りに入ってもなおハイスピードを維持。一方、マイヨジョーヌを着るログリッチは進めば進むほどリードを失ってしまう。急勾配区間が続く前半に早くも暫定マイヨジョーヌはポガチャルの手に。誰よりも早く、16分10秒というタイム(平均スピード21.897km/h)で1級山岳ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユを登り切ったポガチャルが、デュムランの暫定トップタイムを1分21秒上回る55分55秒という圧倒的なタイムを叩き出した。
ログリッチはステージ5位と、ステージ成績だけを見ると決して悪くない走りだったが、ポガチャルから1分56秒失ってフィニッシュ。57秒のビハインドを59秒のアドバンテージに変えたポガチャルが、ステージ3勝目と総合逆転を達成した。
精彩を欠いたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)はステージ5位に終わり、首位を明け渡してしまう photo:Kei Tsuji
家族を抱き寄せるプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) photo:Kei Tsuji
「夢を見ているのだと思う。頭が爆発したみたいだ。総合2位でも満足していたのに、マイヨジョーヌが手元にやってきた。何と言えばいいのか分からなくて、ただただ信じられない」。同じスロベニア出身で9歳年上のログリッチとの抱擁を経て、マイヨブランからマイヨジョーヌに衣替えした21歳のポガチャルは「インクレディブル(信じられない)」を繰り返した。最終日前日の個人タイムトライアルでマイヨジョーヌが入れ替わるのは2011年以来となる。当時カデル・エヴァンスがアンディ・シュレクとの57秒差をひっくり返して逆転総合優勝を果たした。
「あらかじめコースを試走していたので、全てのコーナーが頭に入っていたし、加速するポイントもわかっていた。チームスタッフとチームメイトの働きを得て、ペダルに力を込めた。平坦区間では計測タイムは耳に入っていたけど、登りに入ると観客の声にかき消されて何も聞こえず。登りが頭に入っていたので、ただ全力で踏み続けた」。ポガチャルの平均スピードは38.844km/h。ステージ2位デュムランの平均スピードは37.928km/hだった。
「プリモシュ・ログリッチには申し訳なく思う。彼はここまでのステージで誰よりも強く、また彼のチームは信じられないような走りをしていた。ただ彼は今日という日にバッドデーを迎えてしまったんだ。ツールに出場するのが夢だった自分がツールで総合優勝。昨年のブエルタ総合3位を経験した後も、世界最高峰の選手たちと渡り合えたとしても、まだグランツールで勝てる自分を想像していなかった。たぶん1週間後も、1ヶ月後も、まだツールで総合優勝したことを信じられない自分がいると思う」。まだ1ステージを残しているものの、総合争いはこれにて決着。今大会出場選手の中で3番目に若い21歳が、マイヨジョーヌを着て翌日パリに凱旋する。
マイヨアポワも獲得したタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:Kei Tsuji
マイヨブランももちろんタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:Kei Tsuji
最終パリステージを残してマイヨジョーヌを獲得したタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:Kei Tsuji
スロベニア勢に続く総合表彰台争いも明暗
第20ステージのスタート時点で総合3位ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)は総合4位リッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード)に1分39秒のリードを持っていた。しかし両者の総合タイム差は第1計測ポイントで41秒差となり、ステージ中盤についに逆転。1級山岳ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユの登りをポガチャルに続く全体の2番手のタイムで駆け上がったポートがステージ2位デュムランと同じ1分21秒遅れで入り、逆転で総合3位の座を射止めた。
「ようやく総合表彰台に登るのは信じられない気持ち。これまで多くの苦難やドラマを乗り越えて、ここまで長い道のりだった。誰もが夢見るツールで、パリで表彰台に登る。これは勝利に値する気分だ」。35歳にして、出場10回目にして初の総合表彰台を確実なものにしたポートはそう語っている。
ステージ3位に入り、総合3位に浮上したリッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード) photo:Kei Tsuji
ステージ45位に終わったミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)は総合3位から6位にダウン photo:Kei Tsuji
ロペスが総合3位から総合6位まで順位を落とした一方で、ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)とエンリク・マス(スペイン、モビスター)がそれぞれ総合4位と5位に浮上。総合7位アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)と総合9位トム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)の順位が入れ替わり、ステージ7位に入ったダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・マクラーレン)が総合トップ10入りを果たしている。
カラパスは山岳賞トップの座を守り切ることができずマイヨアポワはポガチャルの手に(最終日の着用はカラパス)。ポガチャルに次いでヤングライダー賞2位のマスがマイヨブランを着用する。総合敢闘賞はマルク・ヒルシ(スイス、サンウェブ)が獲得している。
この日のタイムリミットはステージ優勝タイム(55分55秒)の25%、つまり13分59秒遅れまで。スプリンターたちは無事にタイムリミット内でフィニッシュしており、サム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)がマイヨヴェールを守っている。
ステージ14位のミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)は総合5位から4位に photo:Kei Tsuji
ステージ9位に入ったエンリク・マス(スペイン、モビスター)が順位を一つ上げて総合5位に photo:Kei Tsuji
ステージ23位に沈み、総合7位から9位にダウンしたアダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) photo:Kei Tsuji
ステージ10位のリゴベルト・ウラン(コロンビア、EFプロサイクリング)は総合8位をキープ photo:Kei Tsuji
マイヨアポワを着るリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)は登坂タイムでポガチャルに及ばず photo:Kei Tsuji
ベルギーTTチャンピオンジャージを着るワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)はステージ4位 photo:Kei Tsuji
暫定トップに立ったが、ポガチャルに1分21秒差を付けられたトム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) photo:Kei Tsuji
デイリーハイライト: J SPORTSでツール・ド・フランス全21ステージ独占生中継
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9月19日(土)第20ステージ
リュール〜ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ
距離:36.2km
獲得標高差:950m
天候:曇り
気温:18〜23度
カテゴリー山岳とスプリントポイント
36.2km地点 1級山岳ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ(距離5.9km・平均8.5%・最大20%)
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最終日前日に登場した今大会唯一のタイムトライアル
チームタイムトライアルも設定されない今大会唯一の個人タイムトライアルが、パリ・シャンゼリゼを24時間後に控えた最終日前日に登場した。ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)の故郷リュールをスタートする36.2kmのコースは、序盤・中盤・終盤の3パートに分けられる。第1計測地点までの序盤はほぼ真っ平で、続く第2計測地点までの中盤は高低差270mほどの登りと下り。そして終盤は近年ツール主催者が好んでコースに組み込む1級山岳ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユを駆け上がってフィニッシュを迎える。
登坂距離5.9km・平均勾配8.5%で、序盤から13%を超える急勾配区間も連発。そして残り400mを切ってから勾配は20%まで跳ね上がる。平坦区間でタイムを稼ぐためTTバイクでスタートし、1級山岳ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユの麓で軽量バイクに乗り換えることも可能で、その場合は「(コース上で待ち構えるスタッフからではなく)チームカーに搭載したバイクのみ交換可能」「再スタート時のメカニックによる押しは5秒まで」というルールが設定された。
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57秒差をひっくり返した21歳ポガチャル
プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)が崩れたのか、それともタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)の力が飛び抜けていたのか。
総合2位ポガチャルに57秒のリードを持って最終個人タイムトライアルに挑んだマイヨジョーヌのログリッチ。6月28日に開催された(同じく山岳TTでバイク交換があった)スロベニア選手権タイムトライアルではポガチャルがログリッチを9秒差で下しているが、仮にポガチャルがリードを奪うにしても、ここまで調子の良さを見せていたログリッチが57秒以上のタイムを失うと想像していた人は限りなく少なかった。
ポガチャルの好調ぶりは第1計測ポイント(14.5km地点)で早くも鮮明となる。長時間暫定トップを維持していたフランスTTチャンピオンのレミ・カヴァニャ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)や元世界TTチャンピオンのトム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)に次いで3番時計を叩き出したポガチャル。この時点でログリッチは13秒遅れとなるが、そのタイム差は縮まるどころか拡大する。
第2計測ポイント(30.3km地点)でポガチャルは暫定トップに立ったデュムランからわずか1秒遅れで続き、ログリッチは37秒遅れに。この時点でログリッチの総合リードは57秒から21秒にまで縮まり、そこから1級山岳ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユの登りが始まった。
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登坂タイムがそのまま1級山岳ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユの山岳ポイント獲得に繋がるため、マイヨアポワを死守したいリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)が登りが追い込んだものの、総合争いを繰り広げるオールラウンダーたちの登坂スピードは遥かにその上を行く。
マイヨブランを着るポガチャルは登りに入ってもなおハイスピードを維持。一方、マイヨジョーヌを着るログリッチは進めば進むほどリードを失ってしまう。急勾配区間が続く前半に早くも暫定マイヨジョーヌはポガチャルの手に。誰よりも早く、16分10秒というタイム(平均スピード21.897km/h)で1級山岳ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユを登り切ったポガチャルが、デュムランの暫定トップタイムを1分21秒上回る55分55秒という圧倒的なタイムを叩き出した。
ログリッチはステージ5位と、ステージ成績だけを見ると決して悪くない走りだったが、ポガチャルから1分56秒失ってフィニッシュ。57秒のビハインドを59秒のアドバンテージに変えたポガチャルが、ステージ3勝目と総合逆転を達成した。
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「あらかじめコースを試走していたので、全てのコーナーが頭に入っていたし、加速するポイントもわかっていた。チームスタッフとチームメイトの働きを得て、ペダルに力を込めた。平坦区間では計測タイムは耳に入っていたけど、登りに入ると観客の声にかき消されて何も聞こえず。登りが頭に入っていたので、ただ全力で踏み続けた」。ポガチャルの平均スピードは38.844km/h。ステージ2位デュムランの平均スピードは37.928km/hだった。
「プリモシュ・ログリッチには申し訳なく思う。彼はここまでのステージで誰よりも強く、また彼のチームは信じられないような走りをしていた。ただ彼は今日という日にバッドデーを迎えてしまったんだ。ツールに出場するのが夢だった自分がツールで総合優勝。昨年のブエルタ総合3位を経験した後も、世界最高峰の選手たちと渡り合えたとしても、まだグランツールで勝てる自分を想像していなかった。たぶん1週間後も、1ヶ月後も、まだツールで総合優勝したことを信じられない自分がいると思う」。まだ1ステージを残しているものの、総合争いはこれにて決着。今大会出場選手の中で3番目に若い21歳が、マイヨジョーヌを着て翌日パリに凱旋する。
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スロベニア勢に続く総合表彰台争いも明暗
第20ステージのスタート時点で総合3位ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)は総合4位リッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード)に1分39秒のリードを持っていた。しかし両者の総合タイム差は第1計測ポイントで41秒差となり、ステージ中盤についに逆転。1級山岳ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユの登りをポガチャルに続く全体の2番手のタイムで駆け上がったポートがステージ2位デュムランと同じ1分21秒遅れで入り、逆転で総合3位の座を射止めた。
「ようやく総合表彰台に登るのは信じられない気持ち。これまで多くの苦難やドラマを乗り越えて、ここまで長い道のりだった。誰もが夢見るツールで、パリで表彰台に登る。これは勝利に値する気分だ」。35歳にして、出場10回目にして初の総合表彰台を確実なものにしたポートはそう語っている。
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カラパスは山岳賞トップの座を守り切ることができずマイヨアポワはポガチャルの手に(最終日の着用はカラパス)。ポガチャルに次いでヤングライダー賞2位のマスがマイヨブランを着用する。総合敢闘賞はマルク・ヒルシ(スイス、サンウェブ)が獲得している。
この日のタイムリミットはステージ優勝タイム(55分55秒)の25%、つまり13分59秒遅れまで。スプリンターたちは無事にタイムリミット内でフィニッシュしており、サム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)がマイヨヴェールを守っている。
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デイリーハイライト: J SPORTSでツール・ド・フランス全21ステージ独占生中継
ツール・ド・フランス2020 第20ステージ結果
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 0:55:55 |
2位 | トム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 0:01:21 |
3位 | リッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード) | |
4位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) | 0:01:31 |
5位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) | 0:01:56 |
6位 | レミ・カヴァニャ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:01:59 |
7位 | ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・マクラーレン) | 0:02:29 |
8位 | ダビ・デラクルス(スペイン、UAEチームエミレーツ) | 0:02:40 |
9位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | 0:02:45 |
10位 | リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFプロサイクリング) | 0:02:54 |
14位 | ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン) | 0:03:27 |
23位 | アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) | 0:04:27 |
45位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | 0:06:17 |
47位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | 0:06:26 |
マイヨジョーヌ(個人総合成績)
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 84:26:33 |
2位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) | 0:00:59 |
3位 | リッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード) | 0:03:30 |
4位 | ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン) | 0:05:58 |
5位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | 0:06:07 |
6位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | 0:06:47 |
7位 | トム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 0:07:48 |
8位 | リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFプロサイクリング) | 0:08:02 |
9位 | アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) | 0:09:25 |
10位 | ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・マクラーレン) | 0:14:03 |
マイヨヴェール(ポイント賞)
1位 | サム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 319pts |
2位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | 264pts |
3位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、CCCチーム) | 250pts |
マイヨアポワ(山岳賞)
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 82pts |
2位 | リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) | 74pts |
3位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) | 67pts |
マイヨブラン(ヤングライダー賞)
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 84:26:33 |
2位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | 0:06:07 |
3位 | ヴァランタン・マデュアス(フランス、グルパマFDJ) | 1:42:22 |
チーム総合成績
1位 | モビスター | 253:34:22 |
2位 | ユンボ・ヴィスマ | 0:18:31 |
3位 | バーレーン・マクラーレン | 0:57:10 |
1級山岳ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ登坂タイム
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 0:16:10 |
2位 | リッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード) | 0:00:22 |
3位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) | 0:00:42 |
4位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | 0:00:50 |
7位 | リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) | 0:01:12 |
8位 | ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン) | 0:01:13 |
11位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) | 0:01:20 |
12位 | トム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 0:01:22 |
13位 | リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFプロサイクリング) | 0:01:24 |
text:Kei Tsuji
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