2020/09/06(日) - 02:03
ピレネーを代表する3つの峠道を越えるツール・ド・フランス第8ステージでナンズ・ピーターズ(フランス、アージェードゥーゼール)が逃げ切り勝利。ピノやアラフィリップ、デュムランが脱落する中、ポガチャルがアタックを成功させ、アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)がマイヨジョーヌを守った。
9月5日(土)第8ステージ
カゼール・シュル・ガロンヌ〜ルダンヴィエル
距離:141km
獲得標高差:3,600m
天候:晴れ時々曇り
気温:17〜23度
カテゴリー山岳とスプリントポイント
42.5km地点 スプリントポイント
59.5km地点 1級山岳マンテ峠(距離6.9km・平均8.1%)
104.5km地点 超級山岳バレ峠(距離11.7km・平均7.7%)
129.5km地点 ボーナスポイント/1級山岳ペイルスルド峠(距離9.7km・平均7.8%)
ピレネー初日に13名の逃げ切りが決まる
アルプス山脈と中央山塊を駆け抜けてきた選手たちはピレネー山脈に向かってペダルを回す。個人タイムトライアルを除くと今大会最も短い141kmのステージには3つの大きな峠が設定されており、その獲得標高差は3,300m。1級山岳マンテ峠と超級山岳バレ峠、1級山岳ペイルスルド峠(いずれも平均勾配は8%前後)を駆け上がり、ツール5回目の登場となるルダンヴィエルまで高低差600mを下ってフィニッシュを迎える。
トゥールーズ郊外に位置するカゼール・シュル・ガロンヌをスタートした172名の中からファーストアタックを仕掛けたのは前日の第7ステージを最下位で終えたセーアン・クラーウアナスン(デンマーク、サンウェブ)。ここにマイヨアポワを着るブノワ・コヌフロワ(フランス、アージェードゥーゼール)らが追いつき、13名の逃げグループが形成された。
総合44位/16分39秒遅れのイルヌル・ザカリン(ロシア、CCCチーム)が逃げに乗ったものの、ミッチェルトン・スコットはこの13名の逃げ切りを事実上容認し、他の総合系チームも同調した。ステージ前半の平坦区間でタイム差はぐんぐんと広がり、最大14分15秒ものタイム差をもって逃げグループは山岳地帯へ。ここから逃げグループ内のステージ優勝争いとメイン集団内の総合争いが同時進行することになる。
逃げグループを形成した13名
イルヌル・ザカリン(ロシア、CCCチーム)総合44位/16分39秒遅れ
ニールソン・ポーレス(アメリカ、EFプロサイクリング)総合66位/36分48秒遅れ
ベン・ヘルマンス(ベルギー、イスラエル・スタートアップネイション)総合71位/41分02秒遅れ
トムス・スクインシュ(ラトビア、トレック・セガフレード)総合74位/42分07秒遅れ
カルロス・ベローナ(スペイン、モビスター)総合84位/50分30秒遅れ
セーアン・クラーウアナスン(デンマーク、サンウェブ)総合94位/58分50秒遅れ
ブノワ・コヌフロワ(フランス、アージェードゥーゼール)山岳賞1位
ナンズ・ピーターズ(フランス、アージェードゥーゼール)
ミケル・モルコフ(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)
カンタン・パシェ(フランス、B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト)
ケヴィン・レザ(フランス、B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト)
ファビアン・グルリエ(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)
ジェローム・クザン(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)
マイヨアポワを着るコヌフロワから遅れること11分30秒で、メイン集団はミッチェルトン・スコットを先頭に最初の1級山岳マンテ峠をクリア。レースが動きを見せたのは、麓の街モレオン=バルッスから数えると登坂距離が19.2km(平均勾配6.0%)に達する超級山岳バレ峠だった。
超級山岳バレ峠でピノが脱落 下りでピーターズが独走開始
先頭で独走に持ち込んだジェローム・クザン(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)が吸収されると、超級山岳バレ峠の頂上まで9kmを残してザカリンとナンズ・ピーターズ(フランス、アージェードゥーゼール)が代わって先頭に立つ。一方、ミッチェルトン・スコットに代わってメイン集団先頭に立ったユンボ・ヴィスマがペースを上げると、第1ステージの落車で負った怪我の痛みにより総合9位ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)が失速。ピノのマイヨジョーヌの野望が超級山岳バレ峠で実質的に途絶えた。
約60名に絞られたメイン集団から10分のリードを維持したまま超級山岳バレ峠をクリアし、ザカリンとともに下り区間に突入したピーターズ。ステージ優勝争いの行方は最後の1級山岳ペイルスルド峠での登坂勝負で決すると思われたが、下り区間でザカリンが明らかな失速を見せる。はからずも下りで単独先頭に立ったピーターズが、そのまま追いすがるザカリンを振り切って続く1級山岳ペイルスルド峠をクリアした。
1級山岳ペイルスルド峠でマイヨジョーヌ争い勃発
ソーシャルディスタンスが取られているとは言えない、マスク着用率が決して高いとは言えない観客に覆われた1級山岳ペイルスルド峠。スペイン国境が近いこともあり、スペイン語の声援が飛び交い、フランスのジャンダルマリー(国家憲兵隊)に加えてスペインから派遣されたグアルディアシビル(治安警察)が目を光らせたこの登りでマイヨジョーヌ争いが加熱した。
トム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が牽引するメイン集団から、頂上まで5kmを残して動いたのはジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)。しかしライバルたちを引き離すことができず、逆にアラフィリップは集団から脱落してしまう。
このアラフィリップのアタックが口火となり、続いてタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が加速するとプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)とナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)だけが反応した。
登坂力の差を見せつけたポガチャル、ログリッチ、キンタナの3名だったが、出遅れたエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)やミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)をはじめ、マイヨジョーヌのアダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)も一旦は合流する。それでも、前日の追い風区間で失った1分21秒を挽回すべく、ポガチャルは攻撃の手を緩めなかった。
頂上まで4kmを残して総合ライバルたちを完全に引き離すことに成功したポガチャル。体重66kgのポガチャルは平均428Wを24分08秒間出力し、平均スピード23.7km/hで1級山岳ペイルスルド峠を駆け上がった。ステージ優勝に向けて快走したピーターズから8分遅れで1級山岳ペイルスルド峠の頂上に到達したポガチャルは、総合ライバルたちから1分近いリードを持ってフィニッシュに向かう下りに突入した。
マイヨジョーヌを含むメイン集団からはミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)やリッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード)、ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)らが抜け出すシーンも見られたが、概ね一塊で登りを終える。その中から下り区間でロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール)が単独で抜け出すことに成功。バルデはこの下りでライバルたちから2秒のリードを奪った。
先頭ではピーターズが後続に47秒差をつけて独走勝利。ピーターズをはじめ合計8名が逃げ切りを果たし、ポガチャルが6分遅れ、バルデが6分38秒遅れ、そしてマイヨジョーヌを含む9名のメイン集団が6分40秒遅れでフィニッシュ。総合トップスリーは変わらず、一時的に危機を迎えながらも耐え凌いだイェーツがマイヨジョーヌを守った。
ツール初出場のピーターズが初勝利 Aイェーツがマイヨジョーヌを堅守
「本当に信じられなくてクレイジー。初出場でステージ優勝した昨年のジロと同じように、初出場のツールでステージ優勝を飾るなんて信じられない。夢を叶えた気分だ」。逃げグループの中からザカリンとともに超級山岳バレ峠で抜け出し、下り区間で独走に持ち込んで勝利したピーターズは溢れる喜びを隠さない。
「登りではザカリンに敵わないと思っていたけど、自分を信じて諦めずに走った。ペースを崩さないことを心がけたよ。バレ峠の下りを山羊のように走るザカリンの姿を見て、ステージ優勝のチャンスがあると自分に言い聞かせたんだ」。ステージ優勝とともに大量の山岳ポイントを獲得したピーターズが山岳賞2位に浮上。コヌフロワとともにアージェードゥーゼールが山岳賞ワンツー体制を築いている。
デュムランやアラフィリップ、ピノらが大きく遅れる中、マイヨジョーヌを守ったイェーツは「最後のペイルスルド峠でアタック合戦が始まった時、あまりにもペースが速かったので一旦は見送って、自分のリズムを刻んでライバルたちに追いついた。自分のレースに徹して、ライバルたちと走り、今ここ(マイヨジョーヌ)にいる。明日もハードなステージが続くけど、トラブルに巻き込まれることなく走って、マイヨジョーヌを着たまま休息日を迎えたい。とにかく今日は全員がリミットを迎えていた」と語る。総合2位ログリッチとのタイム差は変わらず3秒。翌日は1級山岳マリーブランク峠&下りフィニッシュが設定されている。
デイリーハイライト: J SPORTSでツール・ド・フランス全21ステージ独占生中継
9月5日(土)第8ステージ
カゼール・シュル・ガロンヌ〜ルダンヴィエル
距離:141km
獲得標高差:3,600m
天候:晴れ時々曇り
気温:17〜23度
カテゴリー山岳とスプリントポイント
42.5km地点 スプリントポイント
59.5km地点 1級山岳マンテ峠(距離6.9km・平均8.1%)
104.5km地点 超級山岳バレ峠(距離11.7km・平均7.7%)
129.5km地点 ボーナスポイント/1級山岳ペイルスルド峠(距離9.7km・平均7.8%)
ピレネー初日に13名の逃げ切りが決まる
アルプス山脈と中央山塊を駆け抜けてきた選手たちはピレネー山脈に向かってペダルを回す。個人タイムトライアルを除くと今大会最も短い141kmのステージには3つの大きな峠が設定されており、その獲得標高差は3,300m。1級山岳マンテ峠と超級山岳バレ峠、1級山岳ペイルスルド峠(いずれも平均勾配は8%前後)を駆け上がり、ツール5回目の登場となるルダンヴィエルまで高低差600mを下ってフィニッシュを迎える。
トゥールーズ郊外に位置するカゼール・シュル・ガロンヌをスタートした172名の中からファーストアタックを仕掛けたのは前日の第7ステージを最下位で終えたセーアン・クラーウアナスン(デンマーク、サンウェブ)。ここにマイヨアポワを着るブノワ・コヌフロワ(フランス、アージェードゥーゼール)らが追いつき、13名の逃げグループが形成された。
総合44位/16分39秒遅れのイルヌル・ザカリン(ロシア、CCCチーム)が逃げに乗ったものの、ミッチェルトン・スコットはこの13名の逃げ切りを事実上容認し、他の総合系チームも同調した。ステージ前半の平坦区間でタイム差はぐんぐんと広がり、最大14分15秒ものタイム差をもって逃げグループは山岳地帯へ。ここから逃げグループ内のステージ優勝争いとメイン集団内の総合争いが同時進行することになる。
逃げグループを形成した13名
イルヌル・ザカリン(ロシア、CCCチーム)総合44位/16分39秒遅れ
ニールソン・ポーレス(アメリカ、EFプロサイクリング)総合66位/36分48秒遅れ
ベン・ヘルマンス(ベルギー、イスラエル・スタートアップネイション)総合71位/41分02秒遅れ
トムス・スクインシュ(ラトビア、トレック・セガフレード)総合74位/42分07秒遅れ
カルロス・ベローナ(スペイン、モビスター)総合84位/50分30秒遅れ
セーアン・クラーウアナスン(デンマーク、サンウェブ)総合94位/58分50秒遅れ
ブノワ・コヌフロワ(フランス、アージェードゥーゼール)山岳賞1位
ナンズ・ピーターズ(フランス、アージェードゥーゼール)
ミケル・モルコフ(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)
カンタン・パシェ(フランス、B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト)
ケヴィン・レザ(フランス、B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト)
ファビアン・グルリエ(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)
ジェローム・クザン(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)
マイヨアポワを着るコヌフロワから遅れること11分30秒で、メイン集団はミッチェルトン・スコットを先頭に最初の1級山岳マンテ峠をクリア。レースが動きを見せたのは、麓の街モレオン=バルッスから数えると登坂距離が19.2km(平均勾配6.0%)に達する超級山岳バレ峠だった。
超級山岳バレ峠でピノが脱落 下りでピーターズが独走開始
先頭で独走に持ち込んだジェローム・クザン(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)が吸収されると、超級山岳バレ峠の頂上まで9kmを残してザカリンとナンズ・ピーターズ(フランス、アージェードゥーゼール)が代わって先頭に立つ。一方、ミッチェルトン・スコットに代わってメイン集団先頭に立ったユンボ・ヴィスマがペースを上げると、第1ステージの落車で負った怪我の痛みにより総合9位ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)が失速。ピノのマイヨジョーヌの野望が超級山岳バレ峠で実質的に途絶えた。
約60名に絞られたメイン集団から10分のリードを維持したまま超級山岳バレ峠をクリアし、ザカリンとともに下り区間に突入したピーターズ。ステージ優勝争いの行方は最後の1級山岳ペイルスルド峠での登坂勝負で決すると思われたが、下り区間でザカリンが明らかな失速を見せる。はからずも下りで単独先頭に立ったピーターズが、そのまま追いすがるザカリンを振り切って続く1級山岳ペイルスルド峠をクリアした。
1級山岳ペイルスルド峠でマイヨジョーヌ争い勃発
ソーシャルディスタンスが取られているとは言えない、マスク着用率が決して高いとは言えない観客に覆われた1級山岳ペイルスルド峠。スペイン国境が近いこともあり、スペイン語の声援が飛び交い、フランスのジャンダルマリー(国家憲兵隊)に加えてスペインから派遣されたグアルディアシビル(治安警察)が目を光らせたこの登りでマイヨジョーヌ争いが加熱した。
トム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が牽引するメイン集団から、頂上まで5kmを残して動いたのはジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)。しかしライバルたちを引き離すことができず、逆にアラフィリップは集団から脱落してしまう。
このアラフィリップのアタックが口火となり、続いてタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が加速するとプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)とナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)だけが反応した。
登坂力の差を見せつけたポガチャル、ログリッチ、キンタナの3名だったが、出遅れたエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)やミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)をはじめ、マイヨジョーヌのアダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)も一旦は合流する。それでも、前日の追い風区間で失った1分21秒を挽回すべく、ポガチャルは攻撃の手を緩めなかった。
頂上まで4kmを残して総合ライバルたちを完全に引き離すことに成功したポガチャル。体重66kgのポガチャルは平均428Wを24分08秒間出力し、平均スピード23.7km/hで1級山岳ペイルスルド峠を駆け上がった。ステージ優勝に向けて快走したピーターズから8分遅れで1級山岳ペイルスルド峠の頂上に到達したポガチャルは、総合ライバルたちから1分近いリードを持ってフィニッシュに向かう下りに突入した。
マイヨジョーヌを含むメイン集団からはミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)やリッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード)、ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)らが抜け出すシーンも見られたが、概ね一塊で登りを終える。その中から下り区間でロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール)が単独で抜け出すことに成功。バルデはこの下りでライバルたちから2秒のリードを奪った。
先頭ではピーターズが後続に47秒差をつけて独走勝利。ピーターズをはじめ合計8名が逃げ切りを果たし、ポガチャルが6分遅れ、バルデが6分38秒遅れ、そしてマイヨジョーヌを含む9名のメイン集団が6分40秒遅れでフィニッシュ。総合トップスリーは変わらず、一時的に危機を迎えながらも耐え凌いだイェーツがマイヨジョーヌを守った。
ツール初出場のピーターズが初勝利 Aイェーツがマイヨジョーヌを堅守
「本当に信じられなくてクレイジー。初出場でステージ優勝した昨年のジロと同じように、初出場のツールでステージ優勝を飾るなんて信じられない。夢を叶えた気分だ」。逃げグループの中からザカリンとともに超級山岳バレ峠で抜け出し、下り区間で独走に持ち込んで勝利したピーターズは溢れる喜びを隠さない。
「登りではザカリンに敵わないと思っていたけど、自分を信じて諦めずに走った。ペースを崩さないことを心がけたよ。バレ峠の下りを山羊のように走るザカリンの姿を見て、ステージ優勝のチャンスがあると自分に言い聞かせたんだ」。ステージ優勝とともに大量の山岳ポイントを獲得したピーターズが山岳賞2位に浮上。コヌフロワとともにアージェードゥーゼールが山岳賞ワンツー体制を築いている。
デュムランやアラフィリップ、ピノらが大きく遅れる中、マイヨジョーヌを守ったイェーツは「最後のペイルスルド峠でアタック合戦が始まった時、あまりにもペースが速かったので一旦は見送って、自分のリズムを刻んでライバルたちに追いついた。自分のレースに徹して、ライバルたちと走り、今ここ(マイヨジョーヌ)にいる。明日もハードなステージが続くけど、トラブルに巻き込まれることなく走って、マイヨジョーヌを着たまま休息日を迎えたい。とにかく今日は全員がリミットを迎えていた」と語る。総合2位ログリッチとのタイム差は変わらず3秒。翌日は1級山岳マリーブランク峠&下りフィニッシュが設定されている。
デイリーハイライト: J SPORTSでツール・ド・フランス全21ステージ独占生中継
ツール・ド・フランス2020 第8ステージ結果
1位 | ナンズ・ピーターズ(フランス、アージェードゥーゼール) | 4:02:12 |
2位 | トムス・スクインシュ(ラトビア、トレック・セガフレード) | 0:00:47 |
3位 | カルロス・ベローナ(スペイン、モビスター) | |
4位 | イルヌル・ザカリン(ロシア、CCCチーム) | 0:01:09 |
5位 | ニールソン・ポーレス(アメリカ、EFプロサイクリング) | 0:01:41 |
6位 | ベン・ヘルマンス(ベルギー、イスラエル・スタートアップネイション) | 0:03:42 |
7位 | カンタン・パシェ(フランス、B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト) | |
8位 | セーアン・クラーウアナスン(デンマーク、サンウェブ) | 0:04:04 |
9位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 0:06:00 |
10位 | ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール) | 0:06:38 |
11位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | 0:06:40 |
12位 | アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) | |
13位 | エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | |
14位 | ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン) | |
15位 | ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス) | |
16位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) | |
17位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック) | |
18位 | リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFプロサイクリング) | |
19位 | リッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード) | |
20位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | 0:07:18 |
25位 | エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:07:43 |
30位 | トム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 0:08:47 |
38位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:18:07 |
64位 | ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ) | 0:25:23 |
DNF | ディエゴ・ローザ(イタリア、アルケア・サムシック) | |
DNF | リリアン・カルメジャーヌ(フランス、トタル・ディレクトエネルジー) | |
DNF | ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、NTTプロサイクリング) | |
DNF | ウィリアム・ボネ(フランス、グルパマFDJ) |
マイヨジョーヌ(個人総合成績)
1位 | アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) | 34:44:52 |
2位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) | 0:00:03 |
3位 | ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス) | 0:00:09 |
4位 | ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール) | 0:00:11 |
5位 | エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | 0:00:13 |
6位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック) | |
7位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | |
8位 | リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFプロサイクリング) | |
9位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 0:00:48 |
10位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | 0:01:00 |
マイヨヴェール(ポイント賞)
1位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | 138pts |
2位 | サム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 131pts |
3位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) | 106pts |
マイヨアポワ(山岳賞)
1位 | ブノワ・コヌフロワ(フランス、アージェードゥーゼール) | 35pts |
2位 | ナンズ・ピーターズ(フランス、アージェードゥーゼール) | 31pts |
3位 | イルヌル・ザカリン(ロシア、CCCチーム) | 25pts |
マイヨブラン(ヤングライダー賞)
1位 | エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | 34:45:05 |
2位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 0:00:35 |
3位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | 0:00:47 |
チーム総合成績
1位 | EFプロサイクリング | 104:12:30 |
2位 | トレック・セガフレード | 0:01:35 |
3位 | モビスター | 0:02:34 |
text:Kei Tsuji
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