CCCチームが主要選手のシーズン再開プログラムを発表。7/28に開幕するブエルタ・ア・ブルゴスから、チームを3グループに分けた上で4ヶ月に凝縮されたレーススケジュールに挑む。



ファンアーヴェルマートと共にツールのステージ優勝とクラシックレースを走るマッテオ・トレンティン(イタリア、CCCチーム)ファンアーヴェルマートと共にツールのステージ優勝とクラシックレースを走るマッテオ・トレンティン(イタリア、CCCチーム) (c)CorVos
「シーズン再開に関して重要なことは、8月上旬にできる限り実戦をこなして選手たちにレース勘を取り戻してもらうこと。ブエルタ・ア・ブルゴス(7/28〜8/1)、ラ・ルート・ドキシタニー(8/1〜8/4)、ツール・ド・ラン(8/7〜8/9)といった8月上旬開催のレースに参加し、その月に控える主要ワールドツアーステージレースに備えたい」。CCCスポーツマネージャーのステバー・バウアーはそのように語っている。

CCCのチームリリースによれば、ブルゴスでチームを率いるのはマッテオ・トレンティン(イタリア)。グレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー)は同時開催されるストラーデ・ビアンケ(8/1)に、そしてイルヌール・ザカリン(ロシア)はツール・ド・ポローニュ(8/5〜8/9)に出場する。所属する選手28名全員が8月第1週末までにレースを走り、シーズン終了までの130日レースデーにおいて、一人当たり平均35日間走ることとなるという。

ツール・ド・フランスに向け、現在14名の"ロング(暫定)リスト"を発表しているCCCチーム。8月序盤のレースを考慮して正式決定に繋げるが、ステージ優勝を狙うファンアーヴェルマートとトレンティン、総合成績と山岳ステージを狙うザカリンの3本エース体制は明確にしている。今年チームに加わったザカリンはツール出場後、2017年総合3位となったブエルタ・ア・エスパーニャに出場するという。

ツールの総合成績と山岳ステージを狙うイルヌール・ザカリン(ロシア、CCCチーム)ツールの総合成績と山岳ステージを狙うイルヌール・ザカリン(ロシア、CCCチーム) (c)CorVos
今年オンループ・ヘットニュースブラッドとクールネ〜ブリュッセル〜クールネを走り、再びトレンティンと共にミラノ〜サンレモ(8/5)に挑むファンアーヴェルマートは、以下のようにコメントしている。

「レースカレンダーは大きく変化したもの、自分自身の目標はツールとクラシックレースで変わらない。ずっと勝ちたいと思っているストラーデ・ビアンケでレースを再開し、グラントリッティコ・ロンバルド(8/3)、ミラノ〜トリノ(8/5)、そしてミラノ〜サンレモ(8/8)とイタリア連戦が続く。ツールの前準備としてホームレースのツール・ド・ワロニー(8/16〜18)に出場して身体をトップコンディションに仕上げていく。準備レースが少ないのは妙だが、条件は誰にとっても同じさ。そしてツール後はリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ(10/4)、ヘント〜ウェヴェルヘム(10/11)、ロンド・ファン・フラーンデレン(10/18)、そしてパリ〜ルーベ(10/25)に挑む。自分にとってフランドルクラシックがいつ開催されようが関係ない。ただハングリーな気持ちを持って10月に臨みたい」。

text:So.Isobe