移籍の噂が飛び交うクリストファー・フルーム(イギリス)が5月27日、チームイネオスからエースとしてツール・ド・フランスに出場するとインタビューで答えた。また報道によるとイネオスは、エガン・ベルナルとゲラント・トーマスを加えたトリプルエース体制で挑む予定だという。



2月のUAEツアーで実戦復帰したクリストファー・フルーム(イギリス、チームイネオス)2月のUAEツアーで実戦復帰したクリストファー・フルーム(イギリス、チームイネオス) (c)CorVos
5月20日に35歳の誕生日を迎えたクリストファー・フルーム(イギリス)は、伊スカイスポーツのインタビューに対し「ツールに出場する準備、そしてエースとして走る準備ができている」とツール(8月29日開幕)にチームイネオスから出場する予定だと答えた。

また仏レキップ紙によると、イネオスのデイヴ・ブレイルスフォードGMはすでに2019年ツール王者のエガン・ベルナル(コロンビア)と2018年王者ゲラント・トーマス(イギリス)に対しても、エースとしてツールに選出する旨を伝えているという。

熾烈なエース争いが予想されるトリプルエース体制について聞かれたフルームは「僕たちは解決策を見つけ、お互いの目標を尊重する。それぞれが(自身の)勝利を願っているが、それはチームが決めることだ」「最も大切なことはチームとしての勝利だ」と答えた。

5月14日に英メディアは、今年が3年契約の最終年にあたるフルームが移籍先を模索しており、複数チームと交渉中であると報道。現在までにフルームやイネオスから公式なコメントは出ていないものの、元チームスカイのコーチで現バーレーン・マクラーレン代表のロッド・エリングワースは、フルームと移籍に関する会話があったことを明かしている。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響でレースが中断されたUAEツアー(2月23-27日)で、昨年の大怪我からの実戦復帰を果たしたフルーム。現在の回復具合を聞かれると「怪我?治ったよ」と答え、5勝クラブ入りに自信を見せた。

text:Sotaro.Arakawa