2020/03/03(火) - 21:11
ツール・ド・台湾の第3ステージ156.5kmのレースが行われ、ふたつの山岳を越えての集団スプリント勝負をニコラス・ホワイト(チーム・ブリッジレーン)が制した。日本勢ではチーム右京のロビー・ハッカーが13位、宇都宮ブリッツェンの鈴木龍が18位。総合3位につけていたNIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスの中根英登は4位に後退した。
ツール・ド・台湾3日目は、台湾北部西海岸の街・新竹市をスタートして台中市にフィニッシュするステージ。およそ中間地点に1級山岳が設定され、残り20km付近に2級山岳が設定される。山岳賞ポイントがかかるふたつを除けばアップダウンは少なめ。下った後、フィニッシュまでの距離があるため、逃げ切りが難しいコースとされる。
前日同様、この日も朝から寒さを感じる1日。フィニッシュの台中市に近づくにつれ晴れ間が広がり気温が上がったものの、暑いというほどではない。
台湾新幹線の新武駅前をスタートし、一路南下。リアルスタート直後からアタック合戦が始まっていくが、逃げがなかなか容認されない。ようやく4名の逃げが容認されたのは39kmのスプリントポイントを過ぎてからだった。メンバーは、マーカス・キュレイ(オーストラリア、TSC)、ジェームズ・オラム(ニュージーラーンド、ブラックスポークプロサイクリングアカデミー)、サミュエル・ボルカーズ(オーストラリア、メミル・プロサイクリング)、エイデン・トゥーベイ(オーストラリア、チームブリッジレーン)。その後、ベンジャミ・プラデス(チーム右京)、ドリュー・モレ(トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム)らを含む6名の追走集団が形成される。
88km地点の1級山岳はオラムを先頭に4名が通過。1分ほどの差で追走集団が通過し、さらに2分差でメイン集団が山頂をクリアしていく。そこからの長い下りで、追走集団が先行する4名に追いつき、10名の先頭集団となる。一方メイン集団は、各チームが協調して先頭集団を追走。差を2分以内に詰めていく。
137km地点の2級山岳への登りに入ったところで、集団中ほどで落車が発生。これに宇都宮ブリッツェンの増田成幸らが巻き込まれてしまったが、幸いにもスピードが落ちていたため再スタートして集団に復帰する。一方先頭集団は7名となって2級山岳をクリア。その後もう1人遅れて6人となるとメイン集団との差は縮まる一方となり、残り2kmで吸収される。
最後は大集団でのスプリント勝負となり、ニコラス・ホワイト(オーストラリア、チーム・ブリッジレーン)が優勝。ボーナスタイム10秒を得て総合3位に浮上した。これにより第2ステージ3位で総合3位となった中根英登(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)は、ホワイトと1秒差の4位に後退した。総合首位はライアン・カバナ(セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチーム)が維持。終盤はチームメイトを使い果たして自ら集団牽引し、リーダージャージを守った。
日本勢では、チーム右京のロビー・ハッカーが13位、鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)が18位。ほとんどがメイン集団でフィニッシュしている。
ツール・ド・台湾3日目は、台湾北部西海岸の街・新竹市をスタートして台中市にフィニッシュするステージ。およそ中間地点に1級山岳が設定され、残り20km付近に2級山岳が設定される。山岳賞ポイントがかかるふたつを除けばアップダウンは少なめ。下った後、フィニッシュまでの距離があるため、逃げ切りが難しいコースとされる。
前日同様、この日も朝から寒さを感じる1日。フィニッシュの台中市に近づくにつれ晴れ間が広がり気温が上がったものの、暑いというほどではない。
台湾新幹線の新武駅前をスタートし、一路南下。リアルスタート直後からアタック合戦が始まっていくが、逃げがなかなか容認されない。ようやく4名の逃げが容認されたのは39kmのスプリントポイントを過ぎてからだった。メンバーは、マーカス・キュレイ(オーストラリア、TSC)、ジェームズ・オラム(ニュージーラーンド、ブラックスポークプロサイクリングアカデミー)、サミュエル・ボルカーズ(オーストラリア、メミル・プロサイクリング)、エイデン・トゥーベイ(オーストラリア、チームブリッジレーン)。その後、ベンジャミ・プラデス(チーム右京)、ドリュー・モレ(トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム)らを含む6名の追走集団が形成される。
88km地点の1級山岳はオラムを先頭に4名が通過。1分ほどの差で追走集団が通過し、さらに2分差でメイン集団が山頂をクリアしていく。そこからの長い下りで、追走集団が先行する4名に追いつき、10名の先頭集団となる。一方メイン集団は、各チームが協調して先頭集団を追走。差を2分以内に詰めていく。
137km地点の2級山岳への登りに入ったところで、集団中ほどで落車が発生。これに宇都宮ブリッツェンの増田成幸らが巻き込まれてしまったが、幸いにもスピードが落ちていたため再スタートして集団に復帰する。一方先頭集団は7名となって2級山岳をクリア。その後もう1人遅れて6人となるとメイン集団との差は縮まる一方となり、残り2kmで吸収される。
最後は大集団でのスプリント勝負となり、ニコラス・ホワイト(オーストラリア、チーム・ブリッジレーン)が優勝。ボーナスタイム10秒を得て総合3位に浮上した。これにより第2ステージ3位で総合3位となった中根英登(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)は、ホワイトと1秒差の4位に後退した。総合首位はライアン・カバナ(セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチーム)が維持。終盤はチームメイトを使い果たして自ら集団牽引し、リーダージャージを守った。
日本勢では、チーム右京のロビー・ハッカーが13位、鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)が18位。ほとんどがメイン集団でフィニッシュしている。
ツール・ド・台湾 第3ステージ 結果(156.5km)
1位 | ニコラス・ホワイト(オーストラリア、チームブリッジレーン) | 3時間40分59秒 |
2位 | エリック・ヤン(アメリカ、エレベイト・ウェビプレックス・プロサイクリング) | +0秒 |
3位 | ハウメ・スレダ・モレイ(スペイン、ブルゴスBH) | |
4位 | エミル・アンデルソン(スウェーデン、メミルプロサイクリング) | |
5位 | ジョージオス・ブグラス(GRE、SSOISミオジー・サイクリングチーム) | |
6位 | ヨセフ・レグイグイ(アルジェリア、トレンガヌ INC.TSGサイクリング) |
個人総合時間順位(第3ステージ終了時)
1位 | ライアン・カバナ(オーストラリア、セントジョージ・プロサイクリングチーム) | 8時間9分14秒 |
2位 | フェン・チュン・カイ(台湾、チャイニーズタイペイ) | +11秒 |
3位 | ニコラス・ホワイト(オーストラリア、チームブリッジレーン) | +12秒 |
4位 | 中根英登(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) | +13秒 |
5位 | ハウメ・スレダ・モレイ(スペイン、ブルゴスBH) | +15秒 |
6位 | ベンジャミン・ヒル(オーストラリア、チームブリッジレーン) | +17秒 |
ポイント賞(第3ステージ終了時)
1位 | ハウメ・スレダ・モレイ(スペイン、ブルゴスBH) | 30p |
2位 | エリック・ヤン(アメリカ、エレベイト・ウェビプレックス・プロサイクリング) | 29p |
3位 | ニコラス・ホワイト(オーストラリア、チームブリッジレーン) | 24p |
山岳賞(第3ステージ終了時)
1位 | ロマン・マイキン(カンボジア・サイクリングアカデミー) | 20p |
2位 | ジェームズ・オラム(ブルゴスBH) | 17p |
3位 | マーカス・クレイ(トレンガヌ INC.TSGサイクリング) | 16p |
チーム総合成績(第1ステージ終了時)
1位 | メミル・プロサイクリング | 24時間28分48秒 |
2位 | リンコウ・アドヴァリクス・サイクリングチーム | +0秒 |
3位 | ブルゴスBH |
text&photo:Satoru Kato
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