2020/02/10(月) - 15:40
2019-2020シーズンJCXシリーズの最終戦となる第10戦が京都府南丹市日吉町にあるスチールの森で行われた。
昨年10月より始まったJCXシリーズ、男女ともにこの日のレース結果次第でシリーズランキングが変動する可能性があったため、MTBレースでの海外遠征のため不在の2年連続女子全日本チャンピオンの松本璃奈を除くJCXランキングのトップ3が集結した。
夜半からの降雪により10cmほどの雪がつもりコース全体が真っ白に。今シーズンのJCXシリーズ戦で初の雪、そして泥のコンディション中でレースが行われた。午前8:30過ぎの第1レースが始まるとライン上の積もった雪が溶け始め、コースは一転シャバシャバの泥となった。
約1kmのスタートループ後、C1、C2、CL1、CJ、CM1の使用するコースは2.4kmの周回長となり、昨年使われていた林の中のシングルセクションを使用しない代わりにキャンバー部分が延長され、ウエットコンディションも相まってテクニカル且つパワーを要するコースとなった。また芝の下にとんがった石が隠れており、さらには雪で目隠しをされた状態となっており各クラス、パンクする選手が相次いだ。
この日の最終レースとして行われた最高峰クラスである男子C1には94名の事前エントリーがあったが77名が出走、8周回で争われた。
ホールショットを決めたのはU23全日本チャンピオン、スイスで行われたシクロクロス世界選手権を含め2ヶ月近いヨーロッパ遠征から帰国した織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)。それに2年連続エリート全日本チャンピオンの前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)と蔵王でのJCX第9戦で今シーズン初勝利をあげた2017年全日本チャンピオンの小坂光(宇都宮ブリッツェン)の2人が続いた。
JCXランキングトップを文句なしの優勝を飾りたい前田と今のJCXランキングをひとつでも上げるためには優勝が最低条件の小坂と織田、序盤から3人のパックは後続を置き去りにしハイペースで展開した。
織田が1周目パンクするが、ピット直前だった事が幸いしバイク交換後すぐさまパックに復帰した。2周目に前田と織田が小坂を引き離すシーンもあったが、決定打にはならずパックは3人のまま。織田は再びパンクし、ペースダウンを余儀なくされパックから脱落。優勝争いは前田、小坂の2名に絞られた。それぞれが互いに前に出るが決め手に欠ける状態でレースが進む。
6周目のキャンバー進入時小坂が3秒ほどリード。前田も遅れまいとするが、小坂との差が徐々に開き始めた。3週間前の蔵王での第9戦の時から比べると明らかに身体を絞り込んで来た小坂は蔵王に続きJCX2連勝。このままの順位でもシリーズランキングトップは変わらないため追うのを途中で諦めペースを落としたように見えた前田が2分差でフィニッシュ。3位には織田が入った。3人によって刻まれたハイペースによりこのレースの完走者はわずかに8名だった。
女子CL1には18名が出走。ホールショットを奪ったのは鵜飼知春(八ヶ岳CYCLOCROSSCLUB)。スイスで行われたシクロクロス世界選手権帰りの赤松綾(SimWorks Racing)、それに唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が加わり、3人の先頭パックでレースが進んだ。
赤松は時差ボケのせいか、身体にキレが見られず遅れ始め、先頭は唐見と鵜飼の2人のパックとなるが、ロードトレーニングに切り替えているため、ジーズン始まった頃より今の方が踏めていると語る唐見が前に出ると鵜飼との差は徐々に大きくなっていった。キャンバーは無理して乗車せず担ぎ、平坦区間は力強いペダリングでメリハリのある走りで、2番手の鵜飼に2分差をつけ優勝。同時にJCXのシリーズチャンピオンの座も獲得した。4周回で争われたこのレースの完走者は14名だった。
女子CL1の2分差にスタートしたCJクラスで序盤、副島達海(Limited Team 846)が先頭を走るが、パンクにより大きくペースダウンし次々に後続に抜かれてしまった。代わってトップになったのは世界選手権帰りの鈴木来人(ボンシャンスACA)と大谷玄真(榛生昇陽高校)の二人。鈴木と大谷はポジションを何度も入れ替えるが、最終的には鈴木が振り切り優勝。パンクにより大きく順位を落とした副島が最終周に大谷を捉え2位でフィニッシュ。大谷が3位となった。
昨年10月より始まったJCXシリーズ、男女ともにこの日のレース結果次第でシリーズランキングが変動する可能性があったため、MTBレースでの海外遠征のため不在の2年連続女子全日本チャンピオンの松本璃奈を除くJCXランキングのトップ3が集結した。
夜半からの降雪により10cmほどの雪がつもりコース全体が真っ白に。今シーズンのJCXシリーズ戦で初の雪、そして泥のコンディション中でレースが行われた。午前8:30過ぎの第1レースが始まるとライン上の積もった雪が溶け始め、コースは一転シャバシャバの泥となった。
約1kmのスタートループ後、C1、C2、CL1、CJ、CM1の使用するコースは2.4kmの周回長となり、昨年使われていた林の中のシングルセクションを使用しない代わりにキャンバー部分が延長され、ウエットコンディションも相まってテクニカル且つパワーを要するコースとなった。また芝の下にとんがった石が隠れており、さらには雪で目隠しをされた状態となっており各クラス、パンクする選手が相次いだ。
この日の最終レースとして行われた最高峰クラスである男子C1には94名の事前エントリーがあったが77名が出走、8周回で争われた。
ホールショットを決めたのはU23全日本チャンピオン、スイスで行われたシクロクロス世界選手権を含め2ヶ月近いヨーロッパ遠征から帰国した織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)。それに2年連続エリート全日本チャンピオンの前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)と蔵王でのJCX第9戦で今シーズン初勝利をあげた2017年全日本チャンピオンの小坂光(宇都宮ブリッツェン)の2人が続いた。
JCXランキングトップを文句なしの優勝を飾りたい前田と今のJCXランキングをひとつでも上げるためには優勝が最低条件の小坂と織田、序盤から3人のパックは後続を置き去りにしハイペースで展開した。
織田が1周目パンクするが、ピット直前だった事が幸いしバイク交換後すぐさまパックに復帰した。2周目に前田と織田が小坂を引き離すシーンもあったが、決定打にはならずパックは3人のまま。織田は再びパンクし、ペースダウンを余儀なくされパックから脱落。優勝争いは前田、小坂の2名に絞られた。それぞれが互いに前に出るが決め手に欠ける状態でレースが進む。
6周目のキャンバー進入時小坂が3秒ほどリード。前田も遅れまいとするが、小坂との差が徐々に開き始めた。3週間前の蔵王での第9戦の時から比べると明らかに身体を絞り込んで来た小坂は蔵王に続きJCX2連勝。このままの順位でもシリーズランキングトップは変わらないため追うのを途中で諦めペースを落としたように見えた前田が2分差でフィニッシュ。3位には織田が入った。3人によって刻まれたハイペースによりこのレースの完走者はわずかに8名だった。
女子CL1には18名が出走。ホールショットを奪ったのは鵜飼知春(八ヶ岳CYCLOCROSSCLUB)。スイスで行われたシクロクロス世界選手権帰りの赤松綾(SimWorks Racing)、それに唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が加わり、3人の先頭パックでレースが進んだ。
赤松は時差ボケのせいか、身体にキレが見られず遅れ始め、先頭は唐見と鵜飼の2人のパックとなるが、ロードトレーニングに切り替えているため、ジーズン始まった頃より今の方が踏めていると語る唐見が前に出ると鵜飼との差は徐々に大きくなっていった。キャンバーは無理して乗車せず担ぎ、平坦区間は力強いペダリングでメリハリのある走りで、2番手の鵜飼に2分差をつけ優勝。同時にJCXのシリーズチャンピオンの座も獲得した。4周回で争われたこのレースの完走者は14名だった。
女子CL1の2分差にスタートしたCJクラスで序盤、副島達海(Limited Team 846)が先頭を走るが、パンクにより大きくペースダウンし次々に後続に抜かれてしまった。代わってトップになったのは世界選手権帰りの鈴木来人(ボンシャンスACA)と大谷玄真(榛生昇陽高校)の二人。鈴木と大谷はポジションを何度も入れ替えるが、最終的には鈴木が振り切り優勝。パンクにより大きく順位を落とした副島が最終周に大谷を捉え2位でフィニッシュ。大谷が3位となった。
C1 (1.00km+2.40kmx8Lap)
1位 | 小坂光(宇都宮ブリッツェン) | 1:02:52.4 |
2位 | 前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +2:01 |
3位 | 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +2:42 |
CL1 (1.00km+2.20kmx4Lap)
1位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 0:40:30.4 |
2位 | 鵜飼知春(八ヶ岳CYCLOCROSSCLUB) | +2:02 |
3位 | 赤松綾(SimWorks Racing) | +3:57 |
CJ(1.00km+2.20kmx5Lap)
1位 | 鈴木来人(ボンシャンスACA) | 0:46:43.6 |
2 位 | 副島達海(Limited Team 846) | +0:29 |
3位 | 大谷玄真(榛生昇陽高校) | +1:24 |
CM1(1.00km+2.20kmx4Lap)
1位 | 國分圭二(Mt.HASE321) | 0:37:17.9 |
2位 | 小橋洋二(ドM組合_おcx/BIBA BIKES JAPAN) | +0:09 |
3位 | 三船雅彦(MasahikoMifune.com Cycing Club) | +0:47 |
C2(1.00km+2.20kmx4Lap)
1位 | 福井英太(ヴィルベルヴィント) | 0:38:23.7 |
2位 | 篁佳太(STRADA) | +0:13 |
3位 | 森真崇(龍谷大学) | +0:17 |
CL2(1.00km+2.20kmx3Lap)
1位 | 日吉愛華(LimitedTeam846まるいち) | 0:31:25.9 |
2位 | 竹中希春(Limited Team 846) | +1:23 |
3位 | 山崎友里(バルバクラブタカオカ) | +2:39 |
CM2(1.00km+2.20kmx4Lap)
1位 | 木下泰一(ヴィルベルヴィント) | 0:38:05.6 |
2位 | 北野健治(フリーダム) | +0:01 |
3位 | 宮田敬一(アミーゴ倉敷トライアスロンクラブ) | +0:15 |
C3 (1.00km+2.20kmx4Lap)
1位 | 高枝大智(CCCC) | 0:35:22.5 |
2位 | 水本凌(同志社大学) | +0:21 |
3位 | 四宮寛人 | +0:35 |
CL3(1.00km+1.60kmx3Lap)
1位 | 大浦玲音(姫路市立置塩中学校) | 0:26:18.8 |
2位 | 井上美幸(マリンスノー with ストークトサイクル) | -1Lap |
3位 | 村尾尚美(村上建具) | -1Lap |
CM3(1.00km+2.20kmx3Lap)
1位 | 末藤慎一朗(遊輪クラブ) | 0:31:31.0 |
2位 | 川滝昌利(チーム アレリドレー) | +0:25 |
3位 | 城谷隆宏(遊輪クラブ) | +0:34 |
C4(1.00km+2.20kmx3Lap)
1位 | 木村一義(3C) | 0:29:45.4 |
2位 | 老原大智(LOKO RACING) | +0:04 |
3位 | 佐川友樹(ストラーダライダーズ) | +0:11 |
U17(1.00km+2.20kmx4Lap)
1位 | 柚木伸元(Pro Ride) | 0:33:45.1 |
2位 | 香月空良(SimWorks Racing) | +2:59 |
U15 (1.00km+2.20kmx3Lap)
1位 | 澤井千洋(TEAM GRM) | 0:29:14.1 |
2位 | 河村元(Limited Team 846/Bike Team 回転木馬) | +0:36 |
3位 | 自檀地一(宇陀サイクルレーシング) | +1:43 |
CK1(0.00km+0.90kmx2Lap)
1位 | 瀬戸山紀介(TOKAI POTENZA) | 0:09:02.0 |
2位 | 平山開登(Tama-Hira Bicycle Club) | +0:53 |
3位 | 佐藤那音(Limited Team 846) | +1:12 |
CK2(0.00km+0.90kmx2Lap)
1位 | 南翔大(TCKR ) | 0:07:05.1 |
2位 | 鎌谷律((有)村上建具) | +0:47 |
3位 | 鈴木名人(ボンシャンス) | +0:55 |
CK3(1.00km+1.60kmx3Lap)
1位 | 松山海司(Sonic-Racing/SRAM) | 0:19:43.4 |
2位 | 日吉彩華(LimitedTeam846まるいち) | +1:43 |
3位 | 高井鉄生(ボナペティ) | +2:04 |
CC(1.00km+1.60kmx2Lap)
1位 | 衣川一宏 | 0:20:25.2 |
2019-2020シーズンJCXシリーズ最終ランキング
男子 | |
1位 | 前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) |
2位 | 小坂光(宇都宮ブリッツェン) |
3位 | 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) |
女子 | |
1位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) |
2位 | 赤松綾(SimWorks Racing) |
3位 | 松本璃奈(TEAM SCOTT Japan) |
text&photo:Satoshi Oda / Kasukabe Vision FILMz
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