2020/01/22(水) - 10:55
ジロとノグの2020モデル展示会をレポート。MIPSを搭載したエントリーグレードヘルメットや最先端ニット素材を採用したグローブ、スタイリッシュなデザインが特徴的なライトやジャンルレスなヘッドランプなど各種新製品が登場している。
数々のワールドチームをサポートし高い信頼を獲得するとともに、ブランドが作り出す独自の世界観も合わさり、世界中で熱狂的なファンを多く抱えるアメリカンブランドのジロ。最近ではグラインデューロなどのイベントも主催し、自転車のマーケットにおいてグラベルという新たなカテゴリーの浸透にも貢献しているブランドだ。
ライダーの安全を重視した製品開発を続けており、自社にテストラボを持つ数少ないヘルメットメーカーの一つでもある。安全基準をクリアするためだけではなく、実際に自身の家族にも安心して被ってもらえる製品を生み出すことがモットーだ。
自転車ヘルメット着用時の死亡事故において44%が頭部損傷という統計結果も出ており、実際にプロ選手たちでさえレース中の転倒で大怪我を負ってしまうこともしばしば。頭部に受ける衝撃を軽減してくれるMIPSなど革新的なテクノロジーも多数生み出されており、より安全性の高いヘルメットを選択することがユーザーの間でも当たり前となっている。
昨今、機材の進化によりここ10年で一般的なロードレーサーの平均スピードが7km/hもアップしているといい、自転車のハイスピード化に合わせてヘルメットの重要性も高まっているとジロは説明する。究極の安全性を突き詰め、ジロは昨年新たなテクノロジーである「MIPS SPHERICAL」を開発。2分割されたシェルそのものが互いにスライドすることで衝撃をいなしてくれるというもので、このテクノロジーを搭載したのがフラッグシップのAETHER MIPSである。
安全性はもちろんだが、既存のトップモデルであったSYNTHEのデザインをブラッシュアップさせたスタイリッシュなデザインも好評を博しており、日本人にも被りやすいアジアンフィットもポイント。新たに始動したNTTプロサイクリングもジロのヘルメットを使用しており、入部正太朗も今季はこのAETHER MIPSを被っている。
SYNTHEやSYNTAX、AEONが継続となるラインアップの中で、2020年モデルで新たに登場したのがエントリーグレードの「AGILIS MIPS」だ。1万円台前半の価格ながらMIPSを搭載しており、低価格帯の製品でも安全性を重視しているブランドの方針が窺えるというもの。同じくMTBヘルメットのMIPS付きエントリーグレード「RADIX MIPS」も追加されている。
グローブのラインナップには、最先端のニット素材を使用した指切りタイプの「XNETIC ROAD」とフルフィンガータイプの「XNETIC TRAIL」が新登場。ジロのニットシューズで採用されたXneticニットテクノロジーを活用することで、フィット感、通気性、快適さを極限まで高めたシームレスワンピースグローブとなっている。
同じくアクセサリー類では、グリップ性に優れた素材をつま先と踵に採用した「HRC+GRIP」が注目製品。これまではMのみのサイズ展開だったが、新たにSとLが追加され、男女問わず多くのライダーが使用できるようになった。ジロのシューズを使用している人は、ぜひこちらもチェックしてみてほしい。
2019モデルでIMPERIALとEMPIRE SLXという2つの大きな製品を追加したとあって、シューズラインアップはいずれもカラーの追加等に収まる。その中でも、通常はカーボンソールを採用している「EMPIRE E70 KNIT」のナイロンソールモデルが日本限定で登場。剛性を抑えたアウトソールとニットアッパーを合わせた快適性の高いシューズに仕上がる。同じく日本限定として、SPDシューズの「RUMBLE VR」に特別カラーが追加されている。
ジロのシューズは横幅が狭めで細身というイメージの人もいるかもしれないが、近年はアッパーにアップデートを加えており、生地の引っ張り具合を調整することでサイズ感に余裕を持たせているとのこと。実際に履いてみると、足の甲からつま先にかけてフィットしながらも少しゆとりも感じるような作りになっており、ワイドタイプのシューズを履いている方でも問題なく着用できるだろう。
ヘルメットも多くのモデルがアジアンフィット化しており、横幅が狭くて被れないというイメージは過去のもの。フィッティングを非常に重要視しているブランドだけに、使ってみてサイズが合わなかった人は製品を交換できる「60日交換保証」サービスも実施している(詳細はこちら)。
オーストラリアに拠点を置き、新進気鋭のデザイナー集団が手掛けるこだわりのライトやベルなどをラインアップするノグ。独創的なアイデアで自転車マーケットに新しい風を吹き込み、ノグ製品を使ったユーザーが思わず「Oh,Yeah!!!!」と言いたくなるような製品を生み出すことを大切にしている。
ノグは「SAFETY in STYLE」というコンセプトを掲げている。まずはクールでかっこいい”スタイル”から入って、結果的にそれが”セーフティ”に繋がるというブランドの考えだ。常に遊び心を忘れないノグを象徴するスローガンであり、それに基づく機能とデザインを兼ね備えた多様な製品を展開している。
2020年モデルの新作として1つ目が、四角い形状が特徴的なBlinderシリーズの3代目となる「The Blinder」だ。前作のBlinder MOBから光量を大幅にアップデートさせており、フロントが200ルーメン、リアが100ルーメンとより明るくなって登場している。
4種類のデザインパターンを揃えていることも特徴で、スカル柄など斬新な模様もラインアップ。8〜9種の豊富な点滅パターンを備えており、シーンに応じて好みのモードに切り替える事が可能だ。
重量は34gと軽量で、100%ウォータプルーフのため雨天のライドでも安心して使用することができる。ランタイムも伸びており、最大光量での点灯時は2.5時間、エコフラッシュではなんと55時間もの稼働時間を確保している。電池を替える必要がないUSB充電式で、ケーブルレスタイプのため利便性も高い。
The Plugも新たにラインナップに加わったライトの1つ。丸いフォルムのかわいらしいデザインで、手触りの良いソフトラバーを採用したボディも特徴的。ガッツリ夜道を走るシーンというよりは、より気軽に装備できるライトという位置付けだ。コンパクトだがフロントが250ルーメン、リアが10ルーメンのスペックで、グレー、レッド、ブラックの3色展開だ。
また、ジャンルレスなウェアラブルライトにも力を入れており、LEDヘッドランプBANDICOOTの下位グレードとなる「QUOKKA」が新登場。柔らかなシリコンカバーを採用した全く新しいデザインが特徴的で、肌にも優しく頭部に装着してもズレにくいグリップも発揮してくれる。
頭はもちろん、ハンドルやバッグなどに引っ掛けて使ってもよし。サイドからの視認性を高めたナイトラン向けの「QUOKKA RUN」も展開される。バイクライドをはじめ、キャンプ、トレイルランニング、ハイキング、登山、釣り、読書など、あらゆる用途に使える多目的LEDヘッドランプだ。
ヘッドランプ以外にも、シャツやバッグに取り付け可能なウェアラブルライトの「PLUS FREE」もランニングやキャンプなどで活用できる製品。サイクルアクセサリーという括りを飛び出し、様々なアクティビティに使える魅力的なラインアップが拡充されている。
スタイリッシュなデザインが好評のベル「Oi」には、限定カラーのピンクとクリアも登場。ハンドル周りのルックスを損なわずに装着できる洗練されたデザインが人気を博しており、ベルとしての音にもこだわった実用性も高い製品に仕上がっている。
text:Michinari.TAKAGI
photo:Michinari.TAKAGI Yuto.MURATA
数々のワールドチームをサポートし高い信頼を獲得するとともに、ブランドが作り出す独自の世界観も合わさり、世界中で熱狂的なファンを多く抱えるアメリカンブランドのジロ。最近ではグラインデューロなどのイベントも主催し、自転車のマーケットにおいてグラベルという新たなカテゴリーの浸透にも貢献しているブランドだ。
ライダーの安全を重視した製品開発を続けており、自社にテストラボを持つ数少ないヘルメットメーカーの一つでもある。安全基準をクリアするためだけではなく、実際に自身の家族にも安心して被ってもらえる製品を生み出すことがモットーだ。
自転車ヘルメット着用時の死亡事故において44%が頭部損傷という統計結果も出ており、実際にプロ選手たちでさえレース中の転倒で大怪我を負ってしまうこともしばしば。頭部に受ける衝撃を軽減してくれるMIPSなど革新的なテクノロジーも多数生み出されており、より安全性の高いヘルメットを選択することがユーザーの間でも当たり前となっている。
昨今、機材の進化によりここ10年で一般的なロードレーサーの平均スピードが7km/hもアップしているといい、自転車のハイスピード化に合わせてヘルメットの重要性も高まっているとジロは説明する。究極の安全性を突き詰め、ジロは昨年新たなテクノロジーである「MIPS SPHERICAL」を開発。2分割されたシェルそのものが互いにスライドすることで衝撃をいなしてくれるというもので、このテクノロジーを搭載したのがフラッグシップのAETHER MIPSである。
安全性はもちろんだが、既存のトップモデルであったSYNTHEのデザインをブラッシュアップさせたスタイリッシュなデザインも好評を博しており、日本人にも被りやすいアジアンフィットもポイント。新たに始動したNTTプロサイクリングもジロのヘルメットを使用しており、入部正太朗も今季はこのAETHER MIPSを被っている。
SYNTHEやSYNTAX、AEONが継続となるラインアップの中で、2020年モデルで新たに登場したのがエントリーグレードの「AGILIS MIPS」だ。1万円台前半の価格ながらMIPSを搭載しており、低価格帯の製品でも安全性を重視しているブランドの方針が窺えるというもの。同じくMTBヘルメットのMIPS付きエントリーグレード「RADIX MIPS」も追加されている。
グローブのラインナップには、最先端のニット素材を使用した指切りタイプの「XNETIC ROAD」とフルフィンガータイプの「XNETIC TRAIL」が新登場。ジロのニットシューズで採用されたXneticニットテクノロジーを活用することで、フィット感、通気性、快適さを極限まで高めたシームレスワンピースグローブとなっている。
同じくアクセサリー類では、グリップ性に優れた素材をつま先と踵に採用した「HRC+GRIP」が注目製品。これまではMのみのサイズ展開だったが、新たにSとLが追加され、男女問わず多くのライダーが使用できるようになった。ジロのシューズを使用している人は、ぜひこちらもチェックしてみてほしい。
2019モデルでIMPERIALとEMPIRE SLXという2つの大きな製品を追加したとあって、シューズラインアップはいずれもカラーの追加等に収まる。その中でも、通常はカーボンソールを採用している「EMPIRE E70 KNIT」のナイロンソールモデルが日本限定で登場。剛性を抑えたアウトソールとニットアッパーを合わせた快適性の高いシューズに仕上がる。同じく日本限定として、SPDシューズの「RUMBLE VR」に特別カラーが追加されている。
ジロのシューズは横幅が狭めで細身というイメージの人もいるかもしれないが、近年はアッパーにアップデートを加えており、生地の引っ張り具合を調整することでサイズ感に余裕を持たせているとのこと。実際に履いてみると、足の甲からつま先にかけてフィットしながらも少しゆとりも感じるような作りになっており、ワイドタイプのシューズを履いている方でも問題なく着用できるだろう。
ヘルメットも多くのモデルがアジアンフィット化しており、横幅が狭くて被れないというイメージは過去のもの。フィッティングを非常に重要視しているブランドだけに、使ってみてサイズが合わなかった人は製品を交換できる「60日交換保証」サービスも実施している(詳細はこちら)。
オーストラリアに拠点を置き、新進気鋭のデザイナー集団が手掛けるこだわりのライトやベルなどをラインアップするノグ。独創的なアイデアで自転車マーケットに新しい風を吹き込み、ノグ製品を使ったユーザーが思わず「Oh,Yeah!!!!」と言いたくなるような製品を生み出すことを大切にしている。
ノグは「SAFETY in STYLE」というコンセプトを掲げている。まずはクールでかっこいい”スタイル”から入って、結果的にそれが”セーフティ”に繋がるというブランドの考えだ。常に遊び心を忘れないノグを象徴するスローガンであり、それに基づく機能とデザインを兼ね備えた多様な製品を展開している。
2020年モデルの新作として1つ目が、四角い形状が特徴的なBlinderシリーズの3代目となる「The Blinder」だ。前作のBlinder MOBから光量を大幅にアップデートさせており、フロントが200ルーメン、リアが100ルーメンとより明るくなって登場している。
4種類のデザインパターンを揃えていることも特徴で、スカル柄など斬新な模様もラインアップ。8〜9種の豊富な点滅パターンを備えており、シーンに応じて好みのモードに切り替える事が可能だ。
重量は34gと軽量で、100%ウォータプルーフのため雨天のライドでも安心して使用することができる。ランタイムも伸びており、最大光量での点灯時は2.5時間、エコフラッシュではなんと55時間もの稼働時間を確保している。電池を替える必要がないUSB充電式で、ケーブルレスタイプのため利便性も高い。
The Plugも新たにラインナップに加わったライトの1つ。丸いフォルムのかわいらしいデザインで、手触りの良いソフトラバーを採用したボディも特徴的。ガッツリ夜道を走るシーンというよりは、より気軽に装備できるライトという位置付けだ。コンパクトだがフロントが250ルーメン、リアが10ルーメンのスペックで、グレー、レッド、ブラックの3色展開だ。
また、ジャンルレスなウェアラブルライトにも力を入れており、LEDヘッドランプBANDICOOTの下位グレードとなる「QUOKKA」が新登場。柔らかなシリコンカバーを採用した全く新しいデザインが特徴的で、肌にも優しく頭部に装着してもズレにくいグリップも発揮してくれる。
頭はもちろん、ハンドルやバッグなどに引っ掛けて使ってもよし。サイドからの視認性を高めたナイトラン向けの「QUOKKA RUN」も展開される。バイクライドをはじめ、キャンプ、トレイルランニング、ハイキング、登山、釣り、読書など、あらゆる用途に使える多目的LEDヘッドランプだ。
ヘッドランプ以外にも、シャツやバッグに取り付け可能なウェアラブルライトの「PLUS FREE」もランニングやキャンプなどで活用できる製品。サイクルアクセサリーという括りを飛び出し、様々なアクティビティに使える魅力的なラインアップが拡充されている。
スタイリッシュなデザインが好評のベル「Oi」には、限定カラーのピンクとクリアも登場。ハンドル周りのルックスを損なわずに装着できる洗練されたデザインが人気を博しており、ベルとしての音にもこだわった実用性も高い製品に仕上がっている。
text:Michinari.TAKAGI
photo:Michinari.TAKAGI Yuto.MURATA
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