2019/12/30(月) - 10:34
スーパープレスティージュ第6戦は名物のナイトレース。軽々とリードを稼いたマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)がこの試合での通算10勝目を飾り、女子レースではマッチスプリントを制したアンマリー・ワースト(オランダ、777)が勝利した。
全8戦で争われるスーパープレスティージュも既に第6戦。舞台は石畳が敷かれたディーヘム市街地を縫うようにレイアウトされたテクニカルコースで、ホリデーシーズンを過ごす大観衆に見守られる中、煌びやかなナイトレースが開催された。
130名ものエントリーがあった男子エリートレース。このところ影を潜めていたラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・バロワーズ)のホールショットが決まり、世界王者マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)がその後ろ。名物のキャンバーセクションでは大渋滞が起き、これを避けて通過したのは先頭のわずか10名程度。20番手前後につけていた元世界王者ゼネク・スティバル(チェコ、ドゥクーニンク・クイックステップ)は混乱に巻き込まれ先頭から大きく離された。
ファンデルハールに続いてファンデルポールが先頭に立ち、好調を維持しているエリ・イゼルビッド(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)とコルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・バロワーズ)が合流するも、ファンケッセルは粘着質の深い泥区間に前輪を取られて後退。この日先頭集団は中盤まで人数の増減を繰り返しながら進んだが、やはりレースを主導したのはファンデルポールとイゼルビッドだった。
大観衆に見守られる中、アルカンシエルを着るファンデルポールが全8周回中の4周目に動いた。ここまで2009年 (U17)、2011、2012 (U19)、2013 (U23)、エリートカテゴリーに上がってからも2014、2015、2016、2017、2018年と合計9回勝利している好相性のコースでアタックを決めると、ライバルたちに見送る以外の術は無かった。
舗装路、砂、泥、キャンバーを問わず、パワフルかつ安定した走りを披露したファンデルポールは残る後半戦を独走し、最後はペースを緩めてフィニッシュ。ゴールライン上ではディーヘム通算10勝目を示す両手のガッツポーズが決まった。
109名がスタートラインに並んだ女子レース。フロントローから好スタートを切り、ディーヘムの名物であるテクニカルキャンバーを先頭で抜けたのはレース毎に好勝負を繰り広げているセイリン・デルカルメンアルバラード(オランダ、コレンドン・サーカス)とアンマリー・ワースト(オランダ、777)の2人だった。
アタックを掛けることなく進む2人には、2周目以降に世界王者サンヌ・カント(ベルギー、IKO・コレンドン)や欧州王者ヤラ・カステライン(オランダ、777)、そしてU23世界王者のインゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、CCC・リブ)らが次々と合流する。
ワンミスが大きく響くディーヘムのコース。後方からは東京オリンピックプレ大会の落車から戦線復帰した元CX世界王者ポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、キャニオン・スラム)が順位を上げ、一時トップグループに合流したシリン・ファンアンローイ(オランダ)はバイク交換時にピットスタッフが不在というトラブルで後退。人数が膨らんだ先頭集団はレースが進むにつれて人数が絞り込まれ、アルバラード、ワースト、そしてカステラインの3名が真っ先に最終周回の鐘を聞いた。
カステラインのミスによってアルバラードがリードを築く場面もあったが、777チームの追走によって合流。フィニッシュに向けて猛烈にペースが上がる中カステラインが遅れ、アルバラードがワーストをリードしながらホームストレートへ。ラインを寄せつつスプリントしたアルバラードだったが、スプリント力に勝るワーストが追い抜き、先着。ここ数戦アルバラードやルシンダ・ブラント(オランダ、テレネット・バロワーズ)に辛酸を嘗めさせられていたワーストが4戦ぶりに勝利した。
全8戦で争われるスーパープレスティージュも既に第6戦。舞台は石畳が敷かれたディーヘム市街地を縫うようにレイアウトされたテクニカルコースで、ホリデーシーズンを過ごす大観衆に見守られる中、煌びやかなナイトレースが開催された。
130名ものエントリーがあった男子エリートレース。このところ影を潜めていたラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・バロワーズ)のホールショットが決まり、世界王者マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)がその後ろ。名物のキャンバーセクションでは大渋滞が起き、これを避けて通過したのは先頭のわずか10名程度。20番手前後につけていた元世界王者ゼネク・スティバル(チェコ、ドゥクーニンク・クイックステップ)は混乱に巻き込まれ先頭から大きく離された。
ファンデルハールに続いてファンデルポールが先頭に立ち、好調を維持しているエリ・イゼルビッド(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)とコルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・バロワーズ)が合流するも、ファンケッセルは粘着質の深い泥区間に前輪を取られて後退。この日先頭集団は中盤まで人数の増減を繰り返しながら進んだが、やはりレースを主導したのはファンデルポールとイゼルビッドだった。
大観衆に見守られる中、アルカンシエルを着るファンデルポールが全8周回中の4周目に動いた。ここまで2009年 (U17)、2011、2012 (U19)、2013 (U23)、エリートカテゴリーに上がってからも2014、2015、2016、2017、2018年と合計9回勝利している好相性のコースでアタックを決めると、ライバルたちに見送る以外の術は無かった。
舗装路、砂、泥、キャンバーを問わず、パワフルかつ安定した走りを披露したファンデルポールは残る後半戦を独走し、最後はペースを緩めてフィニッシュ。ゴールライン上ではディーヘム通算10勝目を示す両手のガッツポーズが決まった。
109名がスタートラインに並んだ女子レース。フロントローから好スタートを切り、ディーヘムの名物であるテクニカルキャンバーを先頭で抜けたのはレース毎に好勝負を繰り広げているセイリン・デルカルメンアルバラード(オランダ、コレンドン・サーカス)とアンマリー・ワースト(オランダ、777)の2人だった。
アタックを掛けることなく進む2人には、2周目以降に世界王者サンヌ・カント(ベルギー、IKO・コレンドン)や欧州王者ヤラ・カステライン(オランダ、777)、そしてU23世界王者のインゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、CCC・リブ)らが次々と合流する。
ワンミスが大きく響くディーヘムのコース。後方からは東京オリンピックプレ大会の落車から戦線復帰した元CX世界王者ポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、キャニオン・スラム)が順位を上げ、一時トップグループに合流したシリン・ファンアンローイ(オランダ)はバイク交換時にピットスタッフが不在というトラブルで後退。人数が膨らんだ先頭集団はレースが進むにつれて人数が絞り込まれ、アルバラード、ワースト、そしてカステラインの3名が真っ先に最終周回の鐘を聞いた。
カステラインのミスによってアルバラードがリードを築く場面もあったが、777チームの追走によって合流。フィニッシュに向けて猛烈にペースが上がる中カステラインが遅れ、アルバラードがワーストをリードしながらホームストレートへ。ラインを寄せつつスプリントしたアルバラードだったが、スプリント力に勝るワーストが追い抜き、先着。ここ数戦アルバラードやルシンダ・ブラント(オランダ、テレネット・バロワーズ)に辛酸を嘗めさせられていたワーストが4戦ぶりに勝利した。
男子エリート結果
1位 | マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) | 59:41 |
2位 | エリ・イゼルビッド(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 0:09 |
3位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 0:28 |
4位 | ティム・メルリエ(ベルギー、クレアフィン・フリスタッズ) | 0:38 |
5位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・バロワーズ) | 0:41 |
6位 | ローレンス・スウィーク(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 0:50 |
7位 | コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・バロワーズ) | 1:09 |
8位 | クィンティン・ヘルマンス(オランダ、テレネット・バロワーズ) | 1:33 |
9位 | デーヴィッド・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) | 1:49 |
10位 | トーマス・ピッドコック(イギリス、トリニティレーシング) | 2:23 |
女子レース結果
1位 | アンマリー・ワースト(オランダ、777) | 43:1 |
2位 | セイリン・デルカルメンアルバラード(オランダ、コレンドン・サーカス) | |
3位 | ヤラ・カステライン(オランダ、777) | 0:08 |
4位 | インゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、CCC・リブ) | 0:39 |
5位 | パック・ピーテルス(オランダ) | 1:05 |
6位 | アリーチェマリア・アルツィッフィ(イタリア、777) | 1:07 |
7位 | ブランカカータ・ヴァス(ルーマニア) | 1:12 |
8位 | サンヌ・カント(ベルギー、IKO・コレンドン) | 1:15 |
9位 | エヴァ・リヒナー(イタリア、クレアフィン・フリスタッズ) | 1:23 |
10位 | マーガリー・ロシェット(カナダ、スペシャライズド・フィードバック) | 1:37 |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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