2019/12/05(木) - 16:05
カナダ大使館を会場に開催されたガノー2020モデル展示会をレポート。新作のカーボングラベルロード「GENERAL」がお披露目されたほか、レーシングラインとしてはエアロロードの「GENNIX A1」が引き続きラインアップ。シューズからヘルメットまで全身がコーディネートできるアパレル類も、アーバンからグラベル、レース系まで幅広く展開される。
カナダ大使館に2020年モデルをズラリと並べたガノー展示会
トラック競技選手として五輪出場経験も持つルイ・ガノー氏が興したサイクルブランド「ルイガノ」から、よりスポーツライド向けに派生して誕生した「ガノー」。どちらのブランドも現在あさひが国内代理店を務めており、シティ系はルイガノ、レース系はガノーといったようにラインアップの系統を分けて展開されている。
カナディアンブランドとあって、今回開かれたガノーの2020モデル展示会は東京・赤坂にあるカナダ大使館が会場。ホールには来季のフルラインアップがズラリと勢揃いした。2020モデルからアドベンチャー系のEXPLORE、レース系のPERFORM、シティ系のCONNECTという3つのカテゴリーに分けられ、用途別にバイクを選びやすくなっている。
バイクの説明を行ったプレゼンテーションの冒頭では、ルイ氏とガノーブランドが最重要視する”安全”に関するストーリーが語られた。2018年に大事故に遭ったことをキッカケに、サイクリストの安全を確保するための活動に注力してきたというルイ氏。安全な製品を作ることはもちろん、自治体への熱心な働きかけによって、カナダのケベック州では車がサイクリストを追い越す時に1.5m以上の間隔を空けなければ罰金という法律も制定されたという。前後のライトは確実に点灯する、運転中は携帯電話を使用しないなど、サイクリストとドライバー双方に当たり前の注意事項を守って安全に気をつけていきたい。
新作のカーボンオールロード「GENERAL」をお披露目
光が当たるとラメが輝くブラウンカラーが特徴的
オンロードで乗り心地の良い35Cタイヤを装備したモデルは通勤や街乗りにも最適だ
さて、ガノーの2020モデルでは新作のカーボンオールロード「GENERAL(ゼネラル)」が登場。軽いカーボンフレームによってより軽快な走行性能を獲得した。フレームとフォークの各所にマウント用のダボ穴を備えておりツーリング向けの拡張性も確保。オフロード走行に最適なフレア形状のハンドルバーも標準装備している。
シマノGRXとワイドな40Cタイヤをアセンブルし、よりグラベルライドに最適化した「GENERAL GRAVEL PERFORMANCE」は、自然に溶け込むブラウンカラーが特徴的。光が当たるとラメが輝くペイントとなっている。対して、シマノTIAGRAと35Cタイヤを装備した「GENERAL ROAD PERFORMANCE」は、モデル名の通りロード用途に重きを置いた1台。ワイドなスリックタイヤによって快適な通勤や街乗り、ロングライドなどを楽しめるパッケージに仕上がる。
アルミのグラベルロード「GARIBALDI」もフレーム形状を刷新
ダウンチューブの上側にブランドロゴが入れられ一見シンプルなデザインに仕上がる
カナダらしいトナカイとサンタクロースをイメージしたロゴ
650Bホイールとワイドタイヤを装備しすぐにグラベルを楽しめるパッケージでも展開
雪上でも砂浜でもライドを楽しめるファットバイク「GROS LOUIS」
アルミのグラベルロード「GARIBALDI(ガリバルディ)」はGENERALに習ったフレーム形状へと刷新。ガノーのブランドロゴをダウンチューブの上側に入れており、シンプルな単色カラーのフレームに見えるデザインを採用している。極太の650B×47CタイヤとシマノGRXをセットしたアドベンチャー向きの「GARIBALDI G2」、700×32CタイヤとシマノTIAGRAを装備したオンロード向けの「GARIBALDI G2R」という2モデルで展開される。
カナダの雪上でもライドを楽しめるファットバイク「GROS LOUIS(グロスルイ)」もラインアップする。4.8インチという圧倒的な太さのタイヤによって、雪でも砂浜でもどんな路面でも快適に走ることができるバイクだ。家族でライドを楽しめるよう、子どもや小柄な女性でも乗ることができるサイズが小さめなモデルも展開される。
ガノーがサポートを行う京都産業大学も使用しているエアロロードの「GENNIX A1」
エアロデザインを纏ったレーシングモデルだ
機械式変速の場合、トップチューブ上部からワイヤー類がフレーム内にアクセスする
ロングライドに最適な軽量エンデュランスモデル「GENNIX E1」
トップチューブからシートステーまで曲線を描いて繋がることで振動吸収性を高めている
ダウンチューブからヘッドにかけて特徴的なチューブ造形
レーシングなPERFORMカテゴリーの筆頭がエアロロードの「GENNIX A1(ジェニックスA1)」だ。過去にはチーム右京もこのバイクを駆り国内外のレースに参戦。ガノーがサポートを行う学連の強豪校、京都産業大学も使用しているマシンである。ハイスピードなレースで勝つための優れたエアロダイナミクスを獲得した1台で、ULTEGRA DI2とカーボンディープリムホイールを組み込んだトップグレードとともに、機械式ULTEGRA完成車とシマノ105完成車も揃う。
対して、軽量エンデュランスモデルを担うのが「GENNIX E1(ジェニックスE1)」。トップチューブからシートステーまで流れるように曲線を描いて繋がっており振動吸収性を高めている。ULTEGRA DI2完成車で365,000円という価格も魅力だろう。シマノ105完成車と合わせた2モデル展開だ。また、GENNIXシリーズはディスクブレーキモデルも現在開発中とのことでラインアップ追加を待ちたい。
アルミロードの「AXIS」シリーズはリム/ディスクブレーキが選べるラインアップ
シティ系のCONNECTカテゴリーは「AXIS F3」と「URBANIA 3」の2モデル展開
アルミロードの「AXIS(アクシス)」シリーズはリム/ディスクブレーキが選べるラインアップ。子どもでも乗れる最小サイズ420mmから展開されていることが特徴だ。軽快な走りに貢献するフルカーボンフォークを搭載、ディスクブレーキモデルは乗り心地の向上を狙った30Cタイヤを装備していることもポイントだろう。
CONNECTカテゴリーはフラットバーロードの「AXIS F3」と、街乗りクロスバイク「URBANIA 3」の2つのモデルを展開。2車種ともに雨天でも安心の油圧ディスクブレーキと、ライトを反射するリフレクター付きのタイヤによって安全性を高めている。
グラベルライド向けに開発されたアパレルライン「GROAD」シリーズ
ベストはバックポケット部分が空いているため、脱がずともポケットに手を伸ばせる
ジェルなど補給食を入れておけるサイドポケットを装備
シティ系からレーシングジャージまで幅広い種類のアパレルも展開している
元々アパレルブランドとして設立されたルイガノとあって、ガノーも豊富なウェアラインアップを揃える。シティ系のカジュアルなものからレーシング系のスポーティーなものまで、ジャージやショーツはもちろん、シューズやヘルメット、各種アクセサリー類まで全身がコーディネートできる展開だ。
その中でも新たに登場したのがグラベルライド向けに開発された「GROAD」シリーズ。土をイメージしたような茶色のカラーで統一され、ビブショーツにはジェルなど補給食を入れておけるサイドポケットが、ジャージにはビンの栓抜きが備わっており使い勝手を高めている。
ガノーの2020ラインアップはこちら(カタログPDF)。
text&photo:Yuto.Murata
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トラック競技選手として五輪出場経験も持つルイ・ガノー氏が興したサイクルブランド「ルイガノ」から、よりスポーツライド向けに派生して誕生した「ガノー」。どちらのブランドも現在あさひが国内代理店を務めており、シティ系はルイガノ、レース系はガノーといったようにラインアップの系統を分けて展開されている。
カナディアンブランドとあって、今回開かれたガノーの2020モデル展示会は東京・赤坂にあるカナダ大使館が会場。ホールには来季のフルラインアップがズラリと勢揃いした。2020モデルからアドベンチャー系のEXPLORE、レース系のPERFORM、シティ系のCONNECTという3つのカテゴリーに分けられ、用途別にバイクを選びやすくなっている。
バイクの説明を行ったプレゼンテーションの冒頭では、ルイ氏とガノーブランドが最重要視する”安全”に関するストーリーが語られた。2018年に大事故に遭ったことをキッカケに、サイクリストの安全を確保するための活動に注力してきたというルイ氏。安全な製品を作ることはもちろん、自治体への熱心な働きかけによって、カナダのケベック州では車がサイクリストを追い越す時に1.5m以上の間隔を空けなければ罰金という法律も制定されたという。前後のライトは確実に点灯する、運転中は携帯電話を使用しないなど、サイクリストとドライバー双方に当たり前の注意事項を守って安全に気をつけていきたい。
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さて、ガノーの2020モデルでは新作のカーボンオールロード「GENERAL(ゼネラル)」が登場。軽いカーボンフレームによってより軽快な走行性能を獲得した。フレームとフォークの各所にマウント用のダボ穴を備えておりツーリング向けの拡張性も確保。オフロード走行に最適なフレア形状のハンドルバーも標準装備している。
シマノGRXとワイドな40Cタイヤをアセンブルし、よりグラベルライドに最適化した「GENERAL GRAVEL PERFORMANCE」は、自然に溶け込むブラウンカラーが特徴的。光が当たるとラメが輝くペイントとなっている。対して、シマノTIAGRAと35Cタイヤを装備した「GENERAL ROAD PERFORMANCE」は、モデル名の通りロード用途に重きを置いた1台。ワイドなスリックタイヤによって快適な通勤や街乗り、ロングライドなどを楽しめるパッケージに仕上がる。
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カナダの雪上でもライドを楽しめるファットバイク「GROS LOUIS(グロスルイ)」もラインアップする。4.8インチという圧倒的な太さのタイヤによって、雪でも砂浜でもどんな路面でも快適に走ることができるバイクだ。家族でライドを楽しめるよう、子どもや小柄な女性でも乗ることができるサイズが小さめなモデルも展開される。
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対して、軽量エンデュランスモデルを担うのが「GENNIX E1(ジェニックスE1)」。トップチューブからシートステーまで流れるように曲線を描いて繋がっており振動吸収性を高めている。ULTEGRA DI2完成車で365,000円という価格も魅力だろう。シマノ105完成車と合わせた2モデル展開だ。また、GENNIXシリーズはディスクブレーキモデルも現在開発中とのことでラインアップ追加を待ちたい。
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その中でも新たに登場したのがグラベルライド向けに開発された「GROAD」シリーズ。土をイメージしたような茶色のカラーで統一され、ビブショーツにはジェルなど補給食を入れておけるサイドポケットが、ジャージにはビンの栓抜きが備わっており使い勝手を高めている。
ガノーの2020ラインアップはこちら(カタログPDF)。
text&photo:Yuto.Murata
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