2019/11/18(月) - 16:11
細かなアップダウンが連続するテクニカルコースのDVVフェルゼクリンゲン・トロフェー第2戦「フランドリアンクロス」で、強いレース運びを見せたマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)が優勝。女子レースでもアンマリー・ワースト(オランダ、777)が前日のW杯に続く2日連続勝利を納めた。
土曜日に開催されたUCIワールドカップ第4戦を終えた選手たちは、その日のうちに直線距離で900km離れたベルギー北部のハンメへと移動。矢継ぎ早に開催されたDVVフェルゼクリンゲン・トロフェー第2戦に挑んだ。
「フランドリアンクロス」のコースは芝生の平坦区間と森林区間を組み合わせたものだが、細かなアップダウンやキャンバー区間、パンプトラックのようなカントのついた森林区間が連続するテクニカルコースで、日陰区間は湿り気を帯びた滑りやすい状態となった。
男子エリートレースでは最前列スタートのマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)がホールショット。今シーズン今ひとつ調子を上げきれないベルギー王者トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・バロワーズ)が続き、大柄な二人が後続を引き離しながら先頭グループを形成した。
9周回中の3周目にはローレンス・スウィークとマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)、ロードのベルギー王者であるティム・メルリエ(ベルギー、クレアフィン・フリスタッズ)が合流したが、人数増加を嫌うようにファンデルポールがペースアップ。スムーズかつパワフルな走りで突き進む世界王者はこの後一度も先頭を譲ることがなかった。
ファンデルポールの後方では、スウィークがアールツを交わして単独2番手に浮上。一時ファンデルポールの後方に迫ったスウィークだが、最終的にタイムギャップは40秒までに拡大する。スウィークの先行を許したアールツはメルリエと共に3番手パックを形成したが、シケインのバニーホップでチェーンを落とし、表彰台圏外に転落。この日ベルギー王者は10位に沈むこととなる。
先週に祖父を亡くし、前日のワールドカップではやや走りに影を落とした(それでも勝利には十分だった)ファンデルポールだが、この日は中盤から圧倒的な走りでDVVフェルゼクリンゲン・トロフェー開幕2連勝を達成。長期療養中のライバル、ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)不在の欧州サーキットで今一度王者らしい試合運びで勝利を手にした。
東京五輪MTBプレ大会で3位に入ったアン・テルプストラ(オランダ、ゴーストファクトリーレーシング)も出場した女子レースでは、世界王者サンヌ・カント(ベルギー、IKO・クレラン)が好スタート。ここに好調ぶりを維持しているアンマリー・ワースト(オランダ、777)やセイリン・デルカルメンアルバラード(オランダ、コレンドン・サーカス)、欧州王者ヤラ・カステラリン(オランダ、777)らが加わり、4名の先頭グループがレースをリードした。
今シーズン精彩を欠いているカントだったが、この日はオランダ勢に食い下がって優勝争いを展開する。4名の均衡が崩れたのは最終周回の直線区間で、爆発的な加速でワーストがリードを築き上げる。カントが追走したものの、周回後半のテクニカルな森林区間で差は埋まらず、数秒リードを守り抜いたワーストが2日連続勝利を挙げた。
フィニッシュラインまでもつれ込んだアルバラードとカステラリンの3位争いはアルバラードに軍配し、シケインをバニーホップで飛び切った20歳の新生アニエク・ファンアルフェン(オランダ)が5位。後方から追い上げたテルプストラは15位でフィニッシュしている。
土曜日に開催されたUCIワールドカップ第4戦を終えた選手たちは、その日のうちに直線距離で900km離れたベルギー北部のハンメへと移動。矢継ぎ早に開催されたDVVフェルゼクリンゲン・トロフェー第2戦に挑んだ。
「フランドリアンクロス」のコースは芝生の平坦区間と森林区間を組み合わせたものだが、細かなアップダウンやキャンバー区間、パンプトラックのようなカントのついた森林区間が連続するテクニカルコースで、日陰区間は湿り気を帯びた滑りやすい状態となった。
男子エリートレースでは最前列スタートのマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)がホールショット。今シーズン今ひとつ調子を上げきれないベルギー王者トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・バロワーズ)が続き、大柄な二人が後続を引き離しながら先頭グループを形成した。
9周回中の3周目にはローレンス・スウィークとマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)、ロードのベルギー王者であるティム・メルリエ(ベルギー、クレアフィン・フリスタッズ)が合流したが、人数増加を嫌うようにファンデルポールがペースアップ。スムーズかつパワフルな走りで突き進む世界王者はこの後一度も先頭を譲ることがなかった。
ファンデルポールの後方では、スウィークがアールツを交わして単独2番手に浮上。一時ファンデルポールの後方に迫ったスウィークだが、最終的にタイムギャップは40秒までに拡大する。スウィークの先行を許したアールツはメルリエと共に3番手パックを形成したが、シケインのバニーホップでチェーンを落とし、表彰台圏外に転落。この日ベルギー王者は10位に沈むこととなる。
先週に祖父を亡くし、前日のワールドカップではやや走りに影を落とした(それでも勝利には十分だった)ファンデルポールだが、この日は中盤から圧倒的な走りでDVVフェルゼクリンゲン・トロフェー開幕2連勝を達成。長期療養中のライバル、ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)不在の欧州サーキットで今一度王者らしい試合運びで勝利を手にした。
東京五輪MTBプレ大会で3位に入ったアン・テルプストラ(オランダ、ゴーストファクトリーレーシング)も出場した女子レースでは、世界王者サンヌ・カント(ベルギー、IKO・クレラン)が好スタート。ここに好調ぶりを維持しているアンマリー・ワースト(オランダ、777)やセイリン・デルカルメンアルバラード(オランダ、コレンドン・サーカス)、欧州王者ヤラ・カステラリン(オランダ、777)らが加わり、4名の先頭グループがレースをリードした。
今シーズン精彩を欠いているカントだったが、この日はオランダ勢に食い下がって優勝争いを展開する。4名の均衡が崩れたのは最終周回の直線区間で、爆発的な加速でワーストがリードを築き上げる。カントが追走したものの、周回後半のテクニカルな森林区間で差は埋まらず、数秒リードを守り抜いたワーストが2日連続勝利を挙げた。
フィニッシュラインまでもつれ込んだアルバラードとカステラリンの3位争いはアルバラードに軍配し、シケインをバニーホップで飛び切った20歳の新生アニエク・ファンアルフェン(オランダ)が5位。後方から追い上げたテルプストラは15位でフィニッシュしている。
男子エリートレース結果
1位 | マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) | 1:01:46 |
2位 | ローレンス・スウィーク(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | +40" |
3位 | ティム・メルリエ(ベルギー、クレアフィン・フリスタッズ) | +1'30" |
4位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・バロワーズ) | +1'06" |
5位 | エリ・イゼルビッド(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | +1'09" |
6位 | トム・メーウセン(ベルギー、コレンドン・サーカス) | +1'14" |
7位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | +1'15" |
8位 | ジャンニ・フェルメールシュ(ベルギー、クレアフィン・フリスタッズ) | +1'56" |
9位 | コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・バロワーズ) | |
10位 | トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・バロワーズ) | +2'10" |
女子レース結果
1位 | アンマリー・ワースト(オランダ、777) | 40:28 |
2位 | サンヌ・カント(ベルギー、IKO・クレラン) | +03" |
3位 | セイリン・デルカルメンアルバラード(オランダ、コレンドン・サーカス) | +06" |
4位 | ヤラ・カステラリン(オランダ、777) | +07" |
5位 | アニエク・ファンアルフェン(オランダ) | +19" |
6位 | エレン・ファンロイ(ベルギー、テレネット・バロワーズ) | +24" |
7位 | キム・ファンデスティーン(ベルギー、タルトレット・アイソレックス) | +26" |
8位 | ケイティ・コンプトン(アメリカ、トレック・ナイトコンポジット) | +27" |
9位 | エヴァ・リヒナー(イタリア、クレアフィン・フリスタッズ) | +34" |
10位 | ルース・セルス(ベルギー、IKO・クレラン) | +37" |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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