2019/10/23(水) - 12:54
ツアー・オブ・グアンシー最終日は雨の集団スプリントで決着。落車分断が起こる中パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)が大会2勝目を挙げ、エンリク・マス(スペイン、ドゥクーニンク・クイックステップ)が総合優勝。1日開催の女子レースではクロエ・ホスキング(オーストラリア、アレ・チポッリーニ)が勝利した。
ワールドツアー最終戦のツアー・オブ・グアンシー最終第6ステージ。この日は前日のフィニッシュ地点にもなった桂林市を発着する163kmで、残り40km地点までに2級山岳を2箇所用意されているもののフィニッシュ予想は集団スプリント。総合優勝に王手を掛けたエンリク・マス(スペイン、ドゥクーニンク・クイックステップ)ら各リーダージャージ着用選手を先頭に、雨降るスタートラインから駆け出した。
序盤からエスケープしたワン・メイイン(中国、バーレーン・メリダ)やジェイロバート・トムソン(南アフリカ、ディメンションデータ)、フレデリック・フリソン(ベルギー、ロット・スーダル)は残り6km地点で捕らえられ、カウンターで飛び出したアワーレコードホルダーのヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、ロット・スーダル)も集団を引き離すには至らない。雨に濡れる桂林市街地で集団スプリントが始まった。
残り300m手前の直角左コーナーでは、10番手付近につけていたフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・メリダ)が落車し、この影響を受けなかった6名程度が横並びでスプリントを開始する。フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)の背後から加速したパスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)が先着、ポイント賞リーダーが今大会ステージ2勝目を挙げた。
リーダージャージのマスはタイム差なしの集団内でフィニッシュし、総合優勝を確定させる。来季モビスターへ移籍する24歳はプレスリリースの中で「ウルフパックの一員として走る最後のレースで勝てたのは特別な気分だ。このチームで過ごしてきた数年間で多くのことを学び、大きく自分自身を伸ばすことができたことは忘れられない。今回の優勝は素晴らしいチームメイトなしでは成し遂げることはできなかった」とチームに感謝するマス。ドゥクーニンク・クイックステップの今季勝利数は68にのぼり、今季のUCIランキングでボーラ・ハンスグローエを431ポイント差で退けチームランキング首位に輝いている。
なお、與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)が出場したワンデー開催の女子レースは男子と同じく集団スプリントで決着し、與那嶺のアシストを受けたクロエ・ホスキング(オーストラリア、アレ・チポッリーニ)が勝利を飾った。
グアンシーの閉幕をもって、2019年のUCIワールドツアーカレンダーが閉幕。個人ランキングで年間チャンピオンとなったのは、UAEツアー、ティレーノ〜アドリアティコ、ツール・ド・ロマンディ、ジロ・デ・イタリア総合3位、ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝と飛躍のシーズンを過ごしたプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)。2位にはミラノ〜サンレモやフレーシュ・ワロンヌ優勝、ツール・ド・フランスでマイヨジョーヌを着用したジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)、3位には安定した強さを見せたヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ)が入った。
女子ワールドツアーランキングで優勝したのは今回も集団スプリントで3位に入った元世界王者マリアンヌ・フォス(オランダ、CCCチーム)で、チームランキングはタレント選手を多く擁したブールス・ドルマンスが獲得。U23はロレーナ・ウィーブス(オランダ、パークホテル・ファルケンブルク)だった。
グアンシーに出場しなかった世界王者マッズ・ペデルセン(デンマーク、トレック・セガフレード)を含む、表彰対象となった17名の選手たちは当日夜に桂林市内で開催された第5回「UCIガーラ」に出席し、UCIからその功績を讃えられている。
ワールドツアー最終戦のツアー・オブ・グアンシー最終第6ステージ。この日は前日のフィニッシュ地点にもなった桂林市を発着する163kmで、残り40km地点までに2級山岳を2箇所用意されているもののフィニッシュ予想は集団スプリント。総合優勝に王手を掛けたエンリク・マス(スペイン、ドゥクーニンク・クイックステップ)ら各リーダージャージ着用選手を先頭に、雨降るスタートラインから駆け出した。
序盤からエスケープしたワン・メイイン(中国、バーレーン・メリダ)やジェイロバート・トムソン(南アフリカ、ディメンションデータ)、フレデリック・フリソン(ベルギー、ロット・スーダル)は残り6km地点で捕らえられ、カウンターで飛び出したアワーレコードホルダーのヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、ロット・スーダル)も集団を引き離すには至らない。雨に濡れる桂林市街地で集団スプリントが始まった。
残り300m手前の直角左コーナーでは、10番手付近につけていたフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・メリダ)が落車し、この影響を受けなかった6名程度が横並びでスプリントを開始する。フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)の背後から加速したパスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)が先着、ポイント賞リーダーが今大会ステージ2勝目を挙げた。
リーダージャージのマスはタイム差なしの集団内でフィニッシュし、総合優勝を確定させる。来季モビスターへ移籍する24歳はプレスリリースの中で「ウルフパックの一員として走る最後のレースで勝てたのは特別な気分だ。このチームで過ごしてきた数年間で多くのことを学び、大きく自分自身を伸ばすことができたことは忘れられない。今回の優勝は素晴らしいチームメイトなしでは成し遂げることはできなかった」とチームに感謝するマス。ドゥクーニンク・クイックステップの今季勝利数は68にのぼり、今季のUCIランキングでボーラ・ハンスグローエを431ポイント差で退けチームランキング首位に輝いている。
なお、與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)が出場したワンデー開催の女子レースは男子と同じく集団スプリントで決着し、與那嶺のアシストを受けたクロエ・ホスキング(オーストラリア、アレ・チポッリーニ)が勝利を飾った。
グアンシーの閉幕をもって、2019年のUCIワールドツアーカレンダーが閉幕。個人ランキングで年間チャンピオンとなったのは、UAEツアー、ティレーノ〜アドリアティコ、ツール・ド・ロマンディ、ジロ・デ・イタリア総合3位、ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝と飛躍のシーズンを過ごしたプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)。2位にはミラノ〜サンレモやフレーシュ・ワロンヌ優勝、ツール・ド・フランスでマイヨジョーヌを着用したジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)、3位には安定した強さを見せたヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ)が入った。
女子ワールドツアーランキングで優勝したのは今回も集団スプリントで3位に入った元世界王者マリアンヌ・フォス(オランダ、CCCチーム)で、チームランキングはタレント選手を多く擁したブールス・ドルマンスが獲得。U23はロレーナ・ウィーブス(オランダ、パークホテル・ファルケンブルク)だった。
グアンシーに出場しなかった世界王者マッズ・ペデルセン(デンマーク、トレック・セガフレード)を含む、表彰対象となった17名の選手たちは当日夜に桂林市内で開催された第5回「UCIガーラ」に出席し、UCIからその功績を讃えられている。
ツアー・オブ・グアンシー2019第6ステージ結果
1位 | パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 3:38:10 |
2位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | |
3位 | ティモ・ローセン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | |
4位 | リュドガー・ゼーリッヒ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
5位 | ヤコブ・マレツコ(イタリア、CCCチーム) | |
6位 | アスビャアン・クラーウアナスン(デンマーク、サンウェブ) | |
7位 | マッテーオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット) | |
8位 | ダニエル・マクレー(イギリス、EFエデュケーションファースト) | |
9位 | ハミッシュ・シュルーズ(ニュージーランド、イスラエルサイクリングアカデミー) | |
10位 | マックス・カンター(ドイツ、サンウェブ) |
個人総合成績
1位 | エンリク・マス(スペイン、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 22:42:42 |
2位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、EFエデュケーションファースト) | 0:05 |
3位 | ディエゴ・ローザ(イタリア、チームイネオス) | 0:14 |
4位 | アントワン・トールク(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | 0:22 |
6位 | フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:29 |
7位 | オドクリスティアン・エイキング(ノルウェー、ワンティ・グループゴベール) | |
7位 | カールフレドリク・ハーゲン(ノルウェー、ロット・スーダル) | |
8位 | ダヴィ・デラクルス(スペイン、チームイネオス) | |
9位 | ダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア、アスタナ) | 0:37 |
10位 | マーティン・トゥスフェルト(オランダ、サンウェブ) | 0:38 |
ポイント賞
1位 | パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 62pts |
2位 | マッテーオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット) | 42pts |
3位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | 33pts |
山岳賞
1位 | トーマス・マルチンスキー(ポーランド、ロット・スーダル) | 40pts |
2位 | ギヨーム・マルタン(フランス、ワンティ・グループゴベール) | 36pts |
3位 | ライアン・ミューレン(アイルランド、トレック・セガフレード) | 20pts |
ヤングライダー賞
1位 | エンリク・マス(スペイン、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 22:42:42 |
2位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、EFエデュケーションファースト) | 0:05 |
3位 | アントワン・トールク(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | 0:25 |
ツアー・オブ・グアンシー ウィメンズワールドツアー結果
1位 | クロエ・ホスキング(オーストラリア、アレ・チポッリーニ) | 3:58:46 |
2位 | アリソン・ジャクソン(カナダ、チームティブコ・SVB) | |
3位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、CCCチーム) | |
4位 | アーレネス・シエラ(キューバ、アスタナ) | |
5位 | キアラ・コンソンニ(イタリア、ヴァルカー・サイランス) | |
6位 | ターニャ・エラス(ドイツ、キャニオン・スラム) | |
7位 | ハンナ・ツェラク(ベラルーシ、ミンスクサイクリングクラブ) | |
8位 | イラリア・サンギネーティ(イタリア、ヴァルカー・サイランス) | |
9位 | エミリア・ファーリン(スウェーデン、FDJ・ヌーヴィルアキテーヌ・フュチュロスコープ) | |
10位 | ローレン・ステフェンス(アメリカ、チームティブコ・SVB) |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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