2019/09/29(日) - 00:51
Jプロツアー第19戦の「まえばしクリテリウム」が群馬県前橋市で開催され、オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)が、窪木一茂と岡篤志とのスプリント勝負を制して優勝。前戦の経済産業大臣旗ロードレースに続き2連勝し、年間総合優勝争いのリードを広げた。
Jプロツアー第19戦は、群馬県の県庁所在地である前橋市でのクリテリウム。前橋市役所や群馬県庁が建ち並ぶ中心街に設定された1周3.5kmのコースを使用してのレースだ。アップダウンのないフラットなコースとは言え、両端の180度ヘアピンコーナーや、道幅が狭くコーナーが連続する区間が集団を引き延ばし、後方にいると中切れの餌食となる。
前戦の経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップでは総合首位が入れ替わり、オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)がリーダージャージを奪回。個人ランキングポイントが加算されるレースは、このまえばしクリテリウムを入れて残り3戦。総合2位に後退した岡篤志(宇都宮ブリッツェン)も、逆転優勝にはひとつも落とせないレースが続く。
レースは12周42kmの短距離勝負。スタート直後からマトリックスパワータグ、宇都宮ブリッツェン、チームブリヂストンサイクリングがレースの主導権を握るべく集団前方に集まってくる。平均スピードが時速46kmオーバーというハイペースなレースに飛び出しを図る者はなく、集団のまま周回が進んで行く。
レース中盤からは、橋本英也、近谷涼、沢田桂太郎ら「トラック班」を揃えたチームブリヂストンサイクリングが集団を率いる。終盤に入ると宇都宮ブリッツェンがとって代わり、増田成幸を先頭に最終周回へ入って行く。
その後集団がばらけ、残り150mの最終コーナーを5名が先行して通過していく。通過順は、窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)、岡、黒枝士揮(チームブリヂストンサイクリング)、アウラール、沢田桂太郎(チームブリヂストンサイクリング)。早駆けした窪木の右から、「まくる足は残っていた」と言う岡が並びかける。そのさらに右側、コースサイドぎりぎりのところにアウラールがハンドルを入れて並びかける。最後は3人ほぼ同時のハンドルの投げ合い。勝ったのはアウラールだった。
アウラールは前週に続き2連勝で、総合首位の足場を固めた。一方岡は、スプリントの際にアウラールと接触して減速したため、3位。ポイント差は193点まで開いた。
「あの隙間にアウラールが入ってくるとは思わなかった」と振り返る岡。「終盤にブリヂストンが列車を組んでいて窪木選手が早駆けしたので2番手で最終コーナーを曲がることができて最高の位置だと思った。けれどラインを塞がれて、さらにオールイス選手が狭い隙間に入ってきたところで当たってしまい、窪木選手の方に寄ってしまったのでブレーキをかけざるを得なかった。逆側から行けば良かったのと、当たり負けしてビビってしまったのと・・・甘かったです」と話す。
「総合優勝争はまた開いてしまったけれど、最終戦のレースグレードがプラチナなので、1位と2位で200点以上の差がつく。明日のヒルクライムもあるけれど、最後まで諦めずに行きたい」と語った。
Jプロツアー第19戦は、群馬県の県庁所在地である前橋市でのクリテリウム。前橋市役所や群馬県庁が建ち並ぶ中心街に設定された1周3.5kmのコースを使用してのレースだ。アップダウンのないフラットなコースとは言え、両端の180度ヘアピンコーナーや、道幅が狭くコーナーが連続する区間が集団を引き延ばし、後方にいると中切れの餌食となる。
前戦の経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップでは総合首位が入れ替わり、オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)がリーダージャージを奪回。個人ランキングポイントが加算されるレースは、このまえばしクリテリウムを入れて残り3戦。総合2位に後退した岡篤志(宇都宮ブリッツェン)も、逆転優勝にはひとつも落とせないレースが続く。
レースは12周42kmの短距離勝負。スタート直後からマトリックスパワータグ、宇都宮ブリッツェン、チームブリヂストンサイクリングがレースの主導権を握るべく集団前方に集まってくる。平均スピードが時速46kmオーバーというハイペースなレースに飛び出しを図る者はなく、集団のまま周回が進んで行く。
レース中盤からは、橋本英也、近谷涼、沢田桂太郎ら「トラック班」を揃えたチームブリヂストンサイクリングが集団を率いる。終盤に入ると宇都宮ブリッツェンがとって代わり、増田成幸を先頭に最終周回へ入って行く。
その後集団がばらけ、残り150mの最終コーナーを5名が先行して通過していく。通過順は、窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)、岡、黒枝士揮(チームブリヂストンサイクリング)、アウラール、沢田桂太郎(チームブリヂストンサイクリング)。早駆けした窪木の右から、「まくる足は残っていた」と言う岡が並びかける。そのさらに右側、コースサイドぎりぎりのところにアウラールがハンドルを入れて並びかける。最後は3人ほぼ同時のハンドルの投げ合い。勝ったのはアウラールだった。
アウラールは前週に続き2連勝で、総合首位の足場を固めた。一方岡は、スプリントの際にアウラールと接触して減速したため、3位。ポイント差は193点まで開いた。
「あの隙間にアウラールが入ってくるとは思わなかった」と振り返る岡。「終盤にブリヂストンが列車を組んでいて窪木選手が早駆けしたので2番手で最終コーナーを曲がることができて最高の位置だと思った。けれどラインを塞がれて、さらにオールイス選手が狭い隙間に入ってきたところで当たってしまい、窪木選手の方に寄ってしまったのでブレーキをかけざるを得なかった。逆側から行けば良かったのと、当たり負けしてビビってしまったのと・・・甘かったです」と話す。
「総合優勝争はまた開いてしまったけれど、最終戦のレースグレードがプラチナなので、1位と2位で200点以上の差がつく。明日のヒルクライムもあるけれど、最後まで諦めずに行きたい」と語った。
Jプロツアー第19戦 まえばしクリテリウム 結果(42km)
1位 | オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ) | 54分35秒 |
2位 | 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) | +0秒 |
3位 | 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) | +0秒 |
4位 | 黒枝士揮(チームブリヂストンサイクリング) | +0秒 |
5位 | 沢田桂太郎(チームブリヂストンサイクリング) | +0秒 |
6位 | 横山航太(シマノレーシング) | +2秒 |
敢闘賞 該当なし
Jプロツアーリーダー オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)
text&photo:Satoru Kato
Jプロツアーリーダー オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)
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