2019/09/04(水) - 22:08
サイクリストの夏を締めくくる一大イベント、シマノ鈴鹿ロードレース。その中でもここ数年で大きな盛り上がりを見せるのが5ステージ・スズカだ。2日に渡って5つのレースをチームで戦うホビーレーサーのステージレースの様子をレポート。
8月の最終週、夏休みの終わりに鈴鹿サーキットにて開催されるシマノ鈴鹿ロードレース。2日間に渡り70に迫るレースが行われ、老若男女問わずあらゆるレベルのサイクリストが自分のレベルに合わせてレースを楽しむことが出来るお祭りイベントだ。
そんなシマノ鈴鹿ロードレースの中でもユニークな種目が5ステージ・スズカ。その名の通り、距離の異なる3つのロードレースと個人TTとチームTTからなる5つのレースを走り、総合成績を競いあうステージレースとなっている。ロードレースの各ステージにはスプリントポイントやステージ順位に応じてボーナスタイムが設けられ、TTだけで決着がつくわけではない戦略的な広がりのある種目となっている。また、チームの上位3名の成績によって決められるチーム総合成績も争われ、各チーム・選手の思惑が交錯する奥深さが人気の秘密となっている。
第1ステージ メインコース 5周 29km
さて、2日間のお祭りの幕開けを告げるのが、5ステージ・スズカの第1ステージ。スタートラインには昨年のディフェンディングチャンピオンであるSPADE・ACEの選手たちを先頭に、強豪ホビーレーサーたちが並んだ。
厳かに行われた開会式が終わり、今大会最初の号砲が鳴らされる。第1ステージの舞台は、鈴鹿サーキットのメインコースを5周する29kmのロードレース。36回目のシマノ鈴鹿を祝うボードを掲げた先導バイクに連なり、32チーム187名の選手らがコースへ走り出した。
途中に起きた落車によって集団が割れたり、スプリントポイントを狙う選手らが飛び出すシーンもありつつ、勝負は22名の先頭集団によるスプリントに持ち込まれた。ハイスピードなスプリントを制したのは寺崎武郎(バルバクラブ)。ボーナスタイム10秒を獲得し、リーダージャージを手中に収めた。
8月の最終週、夏休みの終わりに鈴鹿サーキットにて開催されるシマノ鈴鹿ロードレース。2日間に渡り70に迫るレースが行われ、老若男女問わずあらゆるレベルのサイクリストが自分のレベルに合わせてレースを楽しむことが出来るお祭りイベントだ。
そんなシマノ鈴鹿ロードレースの中でもユニークな種目が5ステージ・スズカ。その名の通り、距離の異なる3つのロードレースと個人TTとチームTTからなる5つのレースを走り、総合成績を競いあうステージレースとなっている。ロードレースの各ステージにはスプリントポイントやステージ順位に応じてボーナスタイムが設けられ、TTだけで決着がつくわけではない戦略的な広がりのある種目となっている。また、チームの上位3名の成績によって決められるチーム総合成績も争われ、各チーム・選手の思惑が交錯する奥深さが人気の秘密となっている。
第1ステージ メインコース 5周 29km
さて、2日間のお祭りの幕開けを告げるのが、5ステージ・スズカの第1ステージ。スタートラインには昨年のディフェンディングチャンピオンであるSPADE・ACEの選手たちを先頭に、強豪ホビーレーサーたちが並んだ。
厳かに行われた開会式が終わり、今大会最初の号砲が鳴らされる。第1ステージの舞台は、鈴鹿サーキットのメインコースを5周する29kmのロードレース。36回目のシマノ鈴鹿を祝うボードを掲げた先導バイクに連なり、32チーム187名の選手らがコースへ走り出した。
途中に起きた落車によって集団が割れたり、スプリントポイントを狙う選手らが飛び出すシーンもありつつ、勝負は22名の先頭集団によるスプリントに持ち込まれた。ハイスピードなスプリントを制したのは寺崎武郎(バルバクラブ)。ボーナスタイム10秒を獲得し、リーダージャージを手中に収めた。
5ステージ・スズカ 第1ステージ 結果
1位 | 寺崎武郎(バルバクラブ) | 0:39'06" |
2位 | 水野貴行(DESTRA) | |
3位 | 北野普識(天狗党) |
5ステージ・スズカ 総合成績(第1ステージ終了時)
1位 | 寺崎武郎(バルバクラブ) | 0:38'56" |
2位 | 水野貴行(DESTRA) | +3" |
3位 | 北野普識(天狗党) | +6" |
第2ステージ 個人TT 東コース1周 2.2km
続く第2ステージは個人タイムトライアル。コースとなるのはサーキットの半分を使った東コース、2.2㎞。ホームストレートを上った後、シケインを左に曲がりそのままS字へ降りてくる、タイムトライアルながら登りと下りのみで構成されたテクニカルなコースだ。
数秒を争う5ステージ・スズカにおいて総合成績に大きく影響するタイムトライアル。コースレイアウトもあり、各選手の用意したマシンも千差万別。TTマシンから、ノーマルバイク+クリップオンバーという組み合わせ、はたまた完全にロードレースと同じバイクで出場する人も。
個人タイムトライアルは総合成績の下位から順に出走していく。最初にベンチマークとなるタイムを記録したのは尾鷲猛(Squadra di Lavorante)。2分57秒14というタイムで、暫定一位の座に。その後、田中信嘉(レブハフトレーシング)が2分53秒36と好タイムを記録。続いて野上太一(天狗党)が2分50秒47と50秒切りに迫るものの、次走の岸本伊織(MKW)が2分44秒19と一気にタイムを縮め、ホットシートについた。
以降、45秒を切る選手は現れず、昨年の第2ステージ王者がそのままステージ優勝を果たすかと思われたが、総合8位につける山田哲也(名岐ベンド)が2分43秒88で、続いて総合7位の恩田拓(SPADE・ACE)が02分42秒05という好タイムを記録。その3名が表彰台に上ることとなった。
リーダージャージを着用する寺崎は2分46秒02でステージ6位。総合成績でも2位となった恩田に対して6秒差でリーダージャージを守り、チームタイムトライアルに臨むことになった。
続く第2ステージは個人タイムトライアル。コースとなるのはサーキットの半分を使った東コース、2.2㎞。ホームストレートを上った後、シケインを左に曲がりそのままS字へ降りてくる、タイムトライアルながら登りと下りのみで構成されたテクニカルなコースだ。
数秒を争う5ステージ・スズカにおいて総合成績に大きく影響するタイムトライアル。コースレイアウトもあり、各選手の用意したマシンも千差万別。TTマシンから、ノーマルバイク+クリップオンバーという組み合わせ、はたまた完全にロードレースと同じバイクで出場する人も。
個人タイムトライアルは総合成績の下位から順に出走していく。最初にベンチマークとなるタイムを記録したのは尾鷲猛(Squadra di Lavorante)。2分57秒14というタイムで、暫定一位の座に。その後、田中信嘉(レブハフトレーシング)が2分53秒36と好タイムを記録。続いて野上太一(天狗党)が2分50秒47と50秒切りに迫るものの、次走の岸本伊織(MKW)が2分44秒19と一気にタイムを縮め、ホットシートについた。
以降、45秒を切る選手は現れず、昨年の第2ステージ王者がそのままステージ優勝を果たすかと思われたが、総合8位につける山田哲也(名岐ベンド)が2分43秒88で、続いて総合7位の恩田拓(SPADE・ACE)が02分42秒05という好タイムを記録。その3名が表彰台に上ることとなった。
リーダージャージを着用する寺崎は2分46秒02でステージ6位。総合成績でも2位となった恩田に対して6秒差でリーダージャージを守り、チームタイムトライアルに臨むことになった。
5ステージ・スズカ 第2ステージ 結果
1位 | 恩田拓(SPADE・ACE) | 2'42".05 |
2位 | 山田哲也(名岐ベンド) | +0'01".83 |
3位 | 岸本伊織(MKW) | +0'02".14 |
5ステージ・スズカ 総合成績(第2ステージ終了時)
1位 | 寺崎武郎(バルバクラブ) | 0:41'42" |
2位 | 恩田拓(SPADE・ACE) | +6" |
3位 | 水野貴行(DESTRA) | +7" |
第3ステージ チームTT メインコース4周 23.2km
1日目の最終種目となるのが第3ステージのチームタイムトライアル。昨年はSPADE・ACEが2位に30秒の差をつけ、総合優勝へ大きなアドバンテージを稼ぐことに成功したように、例年大きくタイム差がつく種目もあり、優勝争いに決定的な影響を及ぼすレースとなる。
出走順はチーム総合成績の下位から10秒ごとのスタートとなる。チーム総合3位につける昨年の覇者SPADE・ACE、2位のHSST、1位のバルバクラブの争いに注目が集まった。1周目時点で好調を示したのはHSST。2周目に入る時点でSPADE・ACEをパス。周回を重ねるごとに前方のチームを飲み込んでいき、HSSTに追いすがるチームたちが大きな集団を形成する。
一方、バルバクラブはリーダージャージを着用する寺崎が苦しい表情。2周目時点で戦列を離脱し、4名で後半を戦うこととなった。レース後、「あれが今の僕の実力。ここ最近あまり乗り込めておらず、鈴鹿に合わせて高強度のスピードは何とか突貫で積み上げられたが、時間が長くなると地金が出てしまった」と寺崎。リーダージャージは30分2秒44でステージ優勝を飾ったHSSTの桐野一道の手に渡った。
1日目の最終種目となるのが第3ステージのチームタイムトライアル。昨年はSPADE・ACEが2位に30秒の差をつけ、総合優勝へ大きなアドバンテージを稼ぐことに成功したように、例年大きくタイム差がつく種目もあり、優勝争いに決定的な影響を及ぼすレースとなる。
出走順はチーム総合成績の下位から10秒ごとのスタートとなる。チーム総合3位につける昨年の覇者SPADE・ACE、2位のHSST、1位のバルバクラブの争いに注目が集まった。1周目時点で好調を示したのはHSST。2周目に入る時点でSPADE・ACEをパス。周回を重ねるごとに前方のチームを飲み込んでいき、HSSTに追いすがるチームたちが大きな集団を形成する。
一方、バルバクラブはリーダージャージを着用する寺崎が苦しい表情。2周目時点で戦列を離脱し、4名で後半を戦うこととなった。レース後、「あれが今の僕の実力。ここ最近あまり乗り込めておらず、鈴鹿に合わせて高強度のスピードは何とか突貫で積み上げられたが、時間が長くなると地金が出てしまった」と寺崎。リーダージャージは30分2秒44でステージ優勝を飾ったHSSTの桐野一道の手に渡った。
5ステージ・スズカ 第3ステージ 結果
1位 | HSST | 30'02".44 |
2位 | SPADE・ACE | +0'09".15 |
3位 | Squadra di Lavorante | +0'17".23 |
5ステージ・スズカ 総合成績(第3ステージ終了時)
1位 | 桐野一道(HSST) | 1:11'55" |
2位 | 雑賀大輔(HSST) | +0'02" |
3位 | 恩田拓(SPADE・ACE) | +0'04" |
第4ステージ ロードレース 東コース5周 11km
2日目を迎えたシマノ鈴鹿ロード。5ステージも後半戦を迎え、残すは2つのロードレースステージとなった。第4ステージは東コースを5周する11kmというショートステージとなる。ハイスピードな展開のレースは集団スプリントに持ち込まれた。中里仁(八ヶ岳CYCLING CLUB)が先行するが、チームメートのリードアウトから発射された寺崎が第1ステージに続き勝利を挙げた。
総合成績は動かなかったが、2位につける雑賀が最初のスプリントポイントを3位通過し1秒のボーナスタイムを獲得。総合リーダーでありチームメートの桐野に対し、タイム差を1秒に縮めている。「雑賀さんがスプリントポイントで動いたとき、やられた!と思いましたよ(笑)」と朗らかに語る桐野が2枚目のリーダージャージを手に入れ、最終ステージへと駒を進めた。
2日目を迎えたシマノ鈴鹿ロード。5ステージも後半戦を迎え、残すは2つのロードレースステージとなった。第4ステージは東コースを5周する11kmというショートステージとなる。ハイスピードな展開のレースは集団スプリントに持ち込まれた。中里仁(八ヶ岳CYCLING CLUB)が先行するが、チームメートのリードアウトから発射された寺崎が第1ステージに続き勝利を挙げた。
総合成績は動かなかったが、2位につける雑賀が最初のスプリントポイントを3位通過し1秒のボーナスタイムを獲得。総合リーダーでありチームメートの桐野に対し、タイム差を1秒に縮めている。「雑賀さんがスプリントポイントで動いたとき、やられた!と思いましたよ(笑)」と朗らかに語る桐野が2枚目のリーダージャージを手に入れ、最終ステージへと駒を進めた。
5ステージ・スズカ 第4ステージ 結果
1位 | 寺崎武郎(バルバクラブ) | 0:39'06" |
2位 | 中里仁(八ヶ岳CYCLING CLUB) | |
3位 | 水野貴行(DESTRA) |
5ステージ・スズカ 総合成績(第4ステージ終了時)
1位 | 桐野一道(HSST) | 1:11'55" |
2位 | 雑賀大輔(HSST) | +0'01" |
3位 | 恩田拓(SPADE・ACE) | +0'04" |
第5ステージ ロードレース メインコース7周 40.6km
ついに迎えた最終ステージ。全ステージの中でも最長のメインコースを7周するロードレースが2日間の雌雄を決する舞台となる。個人総合成績はチームタイムトライアルで大きくアドバンテージを稼いだHSSTが上位6名中に5名を送り込み、チーム総合成績でも首位をひた走る。盤石の布陣を敷くHSST勢に対して、3位につける恩田拓擁するSPADE・ACEがどう攻めるのかが焦点となった。
スタート直後から、リーダージャージを着る桐野がアタック。2名が追従し、3名の逃げを形成する。1周目のスプーンカーブで後方から10名の選手がブリッヂするが、間もなく集団に吸収される。
6名の逃げが生まれたのは3周目。宇賀隆貴(天狗党)、 井上和郎(バルバクラブ)、榊原健一(ぴっとレーシングチーム)、水野貴行(DESTRA)、中里仁(八ヶ岳CYCLING CLUB)、辻善光(ZENKO & ASTUTO)らが、集団から10秒ほどのタイム差を稼ぎ出す。
4周目には9秒差で総合5位につける豊田勝徳(HSST)を含む追走が合流し、逃げは11名へと膨らむ。逃げに選手を乗せることが出来なかったSPADE・ACEがメイン集団のペースを上げようと試みるが、HSSTをはじめ逃げに選手を乗せたチームらが抑えに回り、タイム差は拡大。最大で40秒のタイムギャップを稼ぎだした。
最終周回に入ってもタイム差は25秒ほどをキープし、逃げ切りはほぼ確定。ステージ勝利を懸けたスプリント勝負を制したのは井上和郎(バルバクラブ)。第1、第4ステージを勝った寺崎に続き、ロードレースステージの全てをバルバクラブが勝利する結果となった。
総合優勝は逃げ集団でフィニッシュした豊田勝徳(HSST)の手に。10月に娘さんが生まれる予定という奥さんと共に表彰台へ登り、チームメートと観客から熱い祝福を受けた。そして、チーム総合優勝はHSSTが掴み取った。
ついに迎えた最終ステージ。全ステージの中でも最長のメインコースを7周するロードレースが2日間の雌雄を決する舞台となる。個人総合成績はチームタイムトライアルで大きくアドバンテージを稼いだHSSTが上位6名中に5名を送り込み、チーム総合成績でも首位をひた走る。盤石の布陣を敷くHSST勢に対して、3位につける恩田拓擁するSPADE・ACEがどう攻めるのかが焦点となった。
スタート直後から、リーダージャージを着る桐野がアタック。2名が追従し、3名の逃げを形成する。1周目のスプーンカーブで後方から10名の選手がブリッヂするが、間もなく集団に吸収される。
6名の逃げが生まれたのは3周目。宇賀隆貴(天狗党)、 井上和郎(バルバクラブ)、榊原健一(ぴっとレーシングチーム)、水野貴行(DESTRA)、中里仁(八ヶ岳CYCLING CLUB)、辻善光(ZENKO & ASTUTO)らが、集団から10秒ほどのタイム差を稼ぎ出す。
4周目には9秒差で総合5位につける豊田勝徳(HSST)を含む追走が合流し、逃げは11名へと膨らむ。逃げに選手を乗せることが出来なかったSPADE・ACEがメイン集団のペースを上げようと試みるが、HSSTをはじめ逃げに選手を乗せたチームらが抑えに回り、タイム差は拡大。最大で40秒のタイムギャップを稼ぎだした。
最終周回に入ってもタイム差は25秒ほどをキープし、逃げ切りはほぼ確定。ステージ勝利を懸けたスプリント勝負を制したのは井上和郎(バルバクラブ)。第1、第4ステージを勝った寺崎に続き、ロードレースステージの全てをバルバクラブが勝利する結果となった。
総合優勝は逃げ集団でフィニッシュした豊田勝徳(HSST)の手に。10月に娘さんが生まれる予定という奥さんと共に表彰台へ登り、チームメートと観客から熱い祝福を受けた。そして、チーム総合優勝はHSSTが掴み取った。
5ステージ・スズカ 第5ステージ 結果
1位 | 井上和郎(バルバクラブ) | 0:55'15" |
2位 | 井手道康(MKW) | |
3位 | 中里仁(八ヶ岳CYCLING CLUB) |
5ステージ・スズカ 総合成績
1位 | 豊田勝徳(HSST) | 2:22'05" |
2位 | 桐野一道(HSST) | +0'04" |
3位 | 雑賀大輔(HSST) | +0'05" |
5ステージ・スズカ初出場にして個人&チームのW優勝を掴んだHSST。チーム名はHigh Speed Selection Teamの略。”高速シリーズ”として琵琶湖や淡路島をどれだけ早く走れるか、というチャレンジングな練習会に集うメンバーから「鈴鹿サーキットで高速シリーズをやろう!」と有志が集まったのがチーム結成の経緯だと教えてくれたのは、昨年富士HCに勝利した田中さん。
第4、第5ステージでリーダージャージを着用していたキリPこと桐野さんは「途中で自分がリーダージャージを着ていたのは、第1ステージでスプリントを任されていた展開の綾みたいなものだったんです。最後のステージで豊田が行ってくれて、チームメイトの総合優勝が確定したので良かったですね」と語る。勝利のカギとなったチームTTについては「とにかく全力。いつ千切られるか不安になりながら全開でタイムトライアルしてました」と一昨年の富士HC王者である兼松さん。
誰かをエースに立てていた?と尋ねると、キャップこと中山さんは「練習ではお互いを千切ろうとして走ってて、今回はレースで千切りあおうと。ただ、いい動きがあれば皆で守ろうというのは決めていた。でも、追いつけそうなら追いついてやろうというのも。一言でいえば、殺し合いですね(笑)」と嘯きつつ、最終ステージではメイン集団をコントロール。総合3位の雑賀さん曰く「出産祝いということで、トヨカツを行かせてやろうと(笑)」
そして見事に勝利を掴んだトヨカツこと、豊田さん。「最初は逃げを潰すためにチェックに入ったんですけど、いい感じにタイム差が広がったのでこれは行けるかも?と。集団のメンバーは、ステージ狙いの選手が多かったので、総合狙いの自分としてはうまく協調できたのもよかったですね」とレースを振り返った。
年々、レベルが上がっている5ステージ・スズカ。ホビーレーサーにとって、ワンデーレースの最高峰がツール・ド・おきなわの市民210kmなら、ステージレースの最高峰がこの5ステージ・スズカになるだろう。個の力とチームワーク、両方が求められるステージレースは、まさにチームスポーツであるロードレースの真髄。日本最強のアマチュアチームの座を懸けたレースは、来年もさらに熱く盛り上がるはずだ。
text:Naoki.Yasuoka
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